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思想哲学ラジオ13|インドで生まれた初期の禅、背景がおもしろい!|達磨(ダルマ)さんはなぜインドに命がけで中国に行った?インドで仏教が弾圧始まったから新天地を求めた?伝説

0:00 禅がインドから中国へ来た頃の時代背景

2:00 禅の語源はインドのディヤーナ→中国のツェン→日本でゼン

4:00 修行をして体験する禅は主観的な禅、今日は背景から客観的に禅を理解してみよう

6:30 研究対象に入っていく姿勢で研究しよう、でもインド人嫌いなインド学者が多い

8:30 言葉は受け取る人、使う人の体験によって解釈変わる

9:45 精神集中によって政治的な影響力を持った古代インダス文明のインド人

12:30 実利重視の中国/本質重視のインド

17:30 軍事で外から統治する中国的政治/精神的な呪術で内側から統治するインド的政治

21:00 インドに移動してきた遊牧民の持っていた呪文や儀式的なものと、インド土着の瞑想的な文化が融合:排除せずにインクルーシブながら秩序立てる。統合できるのは瞑想があるから

26:00 一神教は神様ひとりで、多神教は神が沢山という理解はアップデートせよ。見る位置によって世界の見え方が変わることを許容するのが多神教。科学を支えているのは一神教。一つの価値観しか認めない、でも人間は人間だけで生きている訳ではない

29:15 世界は一直線ではない。色んな線が集まっている。部分最適は全体にとって悪い結果になることも。環境問題など

31:30 インドで瞑想が発展したのは、食べ物が豊かだから座っていても生きるのに困らないから。あらゆるものがインドに来ると瞑想になる。

36:00 ヨーロッパが世界を席巻した結果、自分の価値観が正しいという争いが世界で生まれた。自由にものを考える基礎に瞑想がある。

40:30 物質以上に精神が重視されたインドの背景はなぜ生まれた?

42:30 肉体的な快楽な善だけでなく、精神的な善を追及したのが初期の禅、インドの禅。自分って何?という議論をしたのが仏教とインド

48:00 高い位置から見ると境界線がなくなる。宇宙から地球を見ると国境がない宇宙観を古代インドから持ってた。抽象力とメモリーが大きいインド人の脳は社会と歴史に育てられた

53:30 瞑想を深くしながら言語化もしたから、仏教は一般人に受け入れやすい性質を持つ

56:45 インドのディヤーナ(禅定)の思想が千年後、中国に入って禅に

59:00 達磨(ダルマ)さんはなぜインドに命がけで中国に行った?インドで仏教が弾圧始まったから新天地を求めた?伝説になった達磨は当時の精神分析哲学、唯識。精神を体に集中しながら自己分析。

1:04:45 混ぜこぜにするカオスなインド出身の達磨も、中国に合わせて、いつ悟れる?どうやったら悟れる?を求める、実利的に行(ぎょう)と坐禅に特化して伝えた

1:06:50 インドは見えないものを重視。中国は見えるものを重視、形に見えないとわからない、と考える

1:09:30 達磨は南インド人?初期に中国北部の遊牧民に受け入れられず、中国で受け入れた側は米を食べていた漢民族

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視野広がる、思索深まる「現代のお悩みを比較思想でひも解く、社会人のための大学講義」教えて!保坂先生

日本とインドの思想哲学ラジオ:エピソード13インドで生まれた初期の禅、背景がおもしろい!

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このポッドキャストは現代の悩みを、比較思想でひもとく、社会人のための大学講義です。

今回は、「インドで生まれた初期の禅、背景がおもしろい!」というテーマでお話ししました。

テーマ選定の背景ですが、日本で禅のことをほんの少し知ると、日本で独自に発展して禅が複雑になってきたように感じる瞬間があります。

本質にそぎ落とすと何なのか?初期の禅はどういうものだったのか?源流を辿っていきたくなります。

1時間の講義の後にわかったことは、初期の禅は「純粋な」禅なのではという予想は、単純化しすぎた仮説だったということです。

そんなに都合よくいきません(笑) 同時に、答えを知ることは大して重要ではないことにも気づきます。

大学講義はまさにリベラルアーツ。即時使える問題解決ではなく、クリエイティブな力を発揮する場面で蓄積してきた広い視野がパッと花開いたりします。

おすすめは、「視野を広げる、世界の見方を柔軟にすることで生きやすくなる」という意図で講義を聴くことです。

そうするとまるで海外旅行のように新しい世界を知れて、日本の現代の常識ではなく、時間と空間を越えて物事を見られるようになっていく感覚があります。

これまでの保坂先生の講義のポッドキャストは、3部に分けていましたが、今回のテーマ「インドで生まれた初期の禅、背景がおもしろい!」は一本で一時間にまとめています。では、講義お楽しみください!

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【保坂俊二先生】

ももえの大学時代の恩師。

広い視野で世界を見るための新しい視点を、半歩先に指し示してくださる講義が魅力的。

中央大学総合政策学部教授/公益法人中村元東方研究所理事/比較文明学会会長

専門は比較宗教学、インド思想。

著書に『仏教とヨーガ』『知識ゼロからの世界三大宗教入門』『ブッダとムハンマド開祖でわかる仏教とイスラム教』『国家と仏教』など。

朗らかで愛に溢れた優しい先生。

【ももえ】

ZenEating代表

禅の精神性にインスピレーションを得た心を調える食べ方で、30か国1600名以上の心の安らぎに貢献。

Google、マッキンゼー、パナソニックを始め大手企業の研修として採用される。

星野リゾートのウェルネス担当、インド移住、クックパッド勤務を経て独立。

大学時代の卒論は、保坂先生に指導していただいた「禅と日本文化」。

1991年生まれ。故郷は山伏の祖父が住む山形。趣味は修行。

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「マインドフルネス×食べる」でチームビルディングとウェルビーイング

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