つぼねのあのね〜几帳の向こうの友がたり〜

源氏物語マラソン #8「紅葉賀・前編」 

「紅葉賀」というタイトルにあなたは何を思いますか?紅葉が美しく色づいた秋の日に、当代きっての若き貴公子2人が袖を振る・・・お話かと思いきや!!!いいえ、とんでもない!あっちでもこっちでも三角関係がバチバチ火花を散らし、読むこちらとしてはハラハラし通しの物語でございます。

 そうそう、おぎたまは「友がたりが過ぎる」という自分たちをよく知っています。この「紅葉賀」でも語りたいことが三角の山を描くほどありまして、若紫に続いて2回に分けて配信いたします。今宵の主人公は源典侍。このスーパー美魔女やら頭中将やらに翻弄される源氏に友がたりが止まりません。

 さあ、今宵もいつものつぼねでお会いしましょう。

<マラソンの心得>

1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。

2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。

3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう! 

※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。

<おぎ流あらすじ~紅葉賀~>

源氏18歳の冬から19歳秋にかけての物語。若き光源氏が年上のお姉さま方にコテンパンにやられるお話です。ちなみに物語当時の源典侍は57、8歳くらいの設定です。当時の年齢からすると母とも祖母ともいえる御歳です。


<時のしおり> 

(00:00)  対照的!源氏を惑わす二人の女

(02:34)  雅な舞の裏でコテンパンに!? 

(04:13)  源典侍のスペックをチェック

(07:26)  またしても容赦無き容姿ディス

(11:05)  どちらが先に粉かけた?

(14:53)  歴戦を制した猛者の風格  

(17:47)  乱入男子の真の目的は  

(22:11)  不思議すぎる密会の場所 

(23:22)  本領発揮!強火源氏担・頭中将

(26:36)  “蜘蛛の様子”で何が分かると??

(30:14)  貴公子達の修羅場で輝く美魔女    

(35:40)  乱痴気騒ぎの結末は   

(38:12)  もう一つの不穏な三角関係

(44:10)  分かり合えない似たもの同士

(54:39)  おぎポイント①犬君、ふたたび(歓喜)

(58:41)  おぎポイント②若紫逃げて〜!

(01:01:40)  投票結果&コメントご紹介


<おぎ注>

典侍(ないしのすけ):宮中に仕える高級女官。主に帝の身の回りの世話を担当した。

蜘蛛のふるまい:我が背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛のふるまひかねて知るしも(古今和歌集1110衣通姫))より。蜘蛛が家に巣を作ると恋人が訪ねてくる前兆だというジンクスがあったため、光源氏はこの歌を引いて「彼氏がくるってわかってたんじゃないの?」と源典侍を責めたんです。


<関連過去配信>

源氏物語マラソン#5「若紫・前編」(2025年6月4日配信)

https://open.spotify.com/episode/37o2tmzststxIk120HkV9J


<出典>

「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系

https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html

「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫

https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/

「あさきゆめみし 完全版(2)」大和和紀/著 KCデラックス

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190131

「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/

「源氏物語(一)」円地文子/訳 新潮文庫


X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE

ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone

HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com