組織ラジオ  いまのたかの

Shinichi Takano

マネジメント、組織開発、組織改革のベテランコンサルタントの2人が、理論に走りがちな組織の話題を、現場の実話を交えてギリギリトーク。 実戦経験を、楽しくゆる〜く語り合います。 過去に別の音声メディアで公開していたトークのバックナンバー(#000〜#015)や、それぞれのブログ、noteは「いまのたかの」のホームページをご覧ください。ラジオでは語りきれないところを補足しています。

  1. 4日前

    #255 模倣の功罪〜負の面を予防するには

    良くも悪くも部下は上司の模倣をします。 良きことであれば、それは部下の成長を早くします。そしてそれが代々繰り返されることで“良き企業文化”が形成されます。 しかし悪いことも、いつの間にか無批判に模倣してしまい、それが代々続くと“悪しき企業文化”を形成してしまいます。 さらに、良きことであれ、悪しきことであれ、表面的な模倣が代々繰り返されると価値観が単一の組織になってしまい、一見一枚岩に見えて実は脆い組織になってしまいます。 ではどうすれば模倣の良いところを活かしながら、負の面を予防できるのでしょう。実は厄介な問題なのです。 番組中で高野がNHKの番組について言及しています。 その中でミクロネシア連邦の独立が1960年代と言っていますが、正しくは1979年に憲法が発効、1986年に事実上の独立、1991年に国連に加盟しています。お詫びして訂正します。 なお、その番組は以下のリンクからNHK+でご覧になれます。9月29日(月)20時41分まで視聴可能です。 NHK「大追跡グローバルヒストリー ミクロネシア 謎の巨大ファミリー」 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    21分
  2. 9月10日

    #254 カリスマになるためにカリスマを分解してみる

    今野のコーチング現場で、身につけたい能力を考えていただき、さらにもうひとつ、それでももうひとつと頭を絞っていただいたとき「カリスマ性を身につけたい」という言葉で出ました。「カリスマ性を身につける」にはどうしたらいいのでしょう? カリスマと言われる人は、今の姿を見てカリスマと言われているのであって、カリスマ性を身につけたプロセスは見えていません。そしてその努力の結果としての“カリスマ性”は分かったようでよくわからない言葉です。それでは身につけることができません。それではどんな人をカリスマと呼んでいるのでしょう?カリスマの具体像。そこにヒントがあるに違いありません。 そこで一段掘り下げて、カリスマを分解してみることにしました。カリスマには次の3つの要素がありそうです。 1.「こういう人になりたい」と思われる人 2.「この人の話を聞きたい」と思われる人 3.「この人にならついていきたい」と思われる人。 今回はこの3つに分解したところから、さらにそれぞれの解像度を高めるブレストを2人でやってみました。 さて、カリスマになるにはどうしたらいいか。果たしてヒントになったでしょうか? この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    21分
  3. 9月3日

    #253 俯瞰して見ること・メガネを掛け替えて視ること

    今野は亡くなった義父が生前お世話になっていた介護施設を運営する社会福祉法人から依頼を受けて役職者向けの研修を行いました。今野は民間企業はもちろん、自治体での研修経験もありますが、社会福祉法人での研修は初めて。高野にも経験がありません。 施設長のご要望は「より元気にしたい」ということ、今野流に言えば「人と組織のエネルギーを上げること」です。 今野が実施した研修の内容は大きく二つのテーマです。ひとつは「俯瞰して見ること」。どんな組織でも自組織や自分の目の前の仕事に視点は集中しがち。経営・風土・環境・人材の4つのフレームで見直してみると、同じものが違って見えるのです。 もうひとつのテーマはGood & More。事前課題として自分の身の回りのこと、周囲の人のことをGood & Moreの視点で見てみます。今野はBad & Noの視点を「諦めのメガネ」、Good & Moreの視点を「可能性のメガネ」と呼びます。このメガネも掛け替えてみると、同じものが違って見えます。 組織で働く人にとって、このふたつのパラダイムシフトはとても有効です。加えて、これを研修でやることによってその組織に共通言語が生まれ定着すれば、一時的にではなく持続的に「組織のエネルギー」が上がるのです。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聞きいただけます。 ⁠『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    22分
  4. 8月27日

    #252 事業の最重要成功要因(CSF)とKPIは繋がっていますか?

    新たな事業を起こしたとき、その事業の最重要成功要因(Critical Success Factor)を懸命に考えます。実際には走りながら、つまり試行錯誤しながらCSFに辿り着くことが多いでしょう。 そしてそのCSFの達成に向けて自分たちの位置を知るためのメジャーがKPIです。CSFはそもそも“最重要”なのですから、その時点で「選択と集中」が起きています。その最重要なことの達成に向けて自分たちの現在地を知るためのメジャーですから、よく考えられたCSFがあるときのKPIにも「選択と集中」が自然に起き、その数が少ないことが多いのです。 しかし、事業環境が変化したり、事業が成長したり、自分たちが力をつけたりすることによってCSFも変化させなければならないタイミングが来ます。 ところが変化させることを忘れてしまいがち。するといつまでも、もはや事業環境に合わないことを追い続けることになってしまいます。それでは現場の戦術と合わなくなるため、元々のKPIをそのままにあたかも増築を繰り返すようにKPIが増えていきます。そして現場はその全部を追うことは不可能ですから、多くなったKPIから事実上の選択を始めます。この選択と、現在地で本来目指すべきCSFで集中すべき選択との間にズレが生じることがよくあります。 CSFとKPI。時々、振り返ってみることをお勧めします。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    17分
  5. 8月6日

    #249 逆説的?「最悪のシナリオ」セッションとは

    ビジョンメイキングのセッションは輝ける未来を考える前向きで明るいセッションであることが多いです。 しかし実は社長の危機感とワークショップに参加している管理職の危機感には根本的な違いがあります。その結果、明るい未来という総論には拍手喝采だけれど、いざそのための具体策を考えたり、現場で実行に移そうとすると、ビジョンが腹落ちしていないことが露見し、結果的にビジョンは成し遂げられません。 そこで今野が発案したのが、管理職に議論してまとめてもらう「最悪のシナリオ」。「私たちがこれまでのまま変わらずに過ごしたら数年後にどうなっていますか?」という問いが原点です。 成功すると管理職が経営者と同じ視点に立って、怠りなく未来に備え、リスクを予見し、手を打つ、すなわちパラダイムシフトが起きて自己改革が進みます。 成功すれば、高く、幅広な成果が期待できますが、ファシリテーションには高い技術と心構えが要求されるセッションです。まずは皆さんご自身が「自分がこのまま変わらなかったら3年後、5年後に最悪はどうなっているだろう」と考えてみる、そしてその最悪のシナリオよりも1段良くなるスモールステップを考えることから始めてみてはいかがでしょうか。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    21分
  6. 7月31日

    #248 “いつになく”メンタルが不調のメンバー-「まず理解に徹し、そして理解される」こそが最善の解決策

    “いつになく”元気がない、やる気が感じられないメンバー。マネージャーは「元気を出せ!」「やる気を出せ!」と言ってしまいがちです。 こうした発言に繋がる原因が二つ考えられます。ひとつは、元気がないという現象だけを見て反応してしまっていること。つまりメンバーの声に耳を傾け、理解し、原因を探究していないために起きる事象です。また、マネージャーという役割意識によって、チームの業績を上げるために早く元に戻したいという心理も働いています。しかし、この短期的な視点での対応は事態を悪化させてしまいます。 “いつになく”不調のメンバーへの解決方法のひとつは、現象にとらわれず原因を探究するために、メンバーの声にいつも以上に耳を傾け、掘り下げることです。 もうひとつのコツは、振り返ってみれば自分にも“いつになく”メンタルが不調だった経験があるはず。そのときの自分の状態を思い出してください。そこにはきっとメンバーの状態を理解する手がかりがあります。 これらができれば、共感力が高まります。共感力をベースに適切な対応ができれば、遠回りなようでいて実は早くメンバーが復活できるのです。 これらは『7つの習慣』の教えのひとつ、「まず理解に徹し、そして理解される」の究極の姿なのかもしれません。 この番組はSpotify、ApplePodcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    18分

評価とレビュー

5
5段階評価中
3件の評価

番組について

マネジメント、組織開発、組織改革のベテランコンサルタントの2人が、理論に走りがちな組織の話題を、現場の実話を交えてギリギリトーク。 実戦経験を、楽しくゆる〜く語り合います。 過去に別の音声メディアで公開していたトークのバックナンバー(#000〜#015)や、それぞれのブログ、noteは「いまのたかの」のホームページをご覧ください。ラジオでは語りきれないところを補足しています。

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