「文化芸術を生かした集客戦略(3) 青木康弘」 演劇が物語を通じて観光客を引きつけ、美術が創造性を体験価値に変えるとすれば、古典芸能は地域に息づく歴史と共同体の記憶を観光資源へと昇華させる力を持つ。本テーマの最終回として、古典芸能を旅館・ホテルの集客戦略にどう結びつけるかを考えてみたい。 日本人にとって古典芸能は、年配者向けと受け取られることも少なくない。しかし、訪日外国人からは、能や歌舞伎、狂言、文楽などが斬新で完成度の高いアートとして評価されている。日常とは異なる世界に触れられる点が魅力となり、観劇そのものを目的に旅行計画を立てる観光客もいる。宿泊や飲食と結びつければ、地域の観光消費を押し上げる効果も期待できる。
Information
- Show
- FrequencyUpdated Daily
- PublishedOctober 17, 2025 at 3:00 AM UTC
- Length1 min
- RatingClean