物語における「回想」は、キャラクターの動機や背景を深く描き、読者の共感を得る強力な手法です。しかし使い方を誤ると、物語のテンポ自体を損ねることになってしまいます。
もちろん、「なぜこんなに頑張れるのか」という強い動機や深層心理を描くのに有効な手法であることから、クライマックス直前に上手く挿入できれば、キャラクターの「したいこと」に説得力を持たせられます。
主人公だけでなく敵キャラにも同様の効果があり、クライマックス直前とあわせ、死の間際にもよく用いられます。
特に『鬼滅の刃』などは、回想の使い方が非常に効果的な作品と言えるでしょう。
クライマックス直前では、強い思いの理由として。死の間際では、その思いの結末を描くという形です。
逆に、敵を倒したあとに長々と回想で過去を語り出すと、読者の集中が切れてしまいます。また、物語冒頭では話が進まなくなってしまうため、やはり避けたほうがいいでしょう。
そんな感じで今回は、「面白い」と感じる場合も、「残念」と感じてしまう場合も多い、回想という手法の効果について解説した回となっております!
情報
- 番組
- 頻度アップデート:毎日
- 配信日2025年9月22日 3:22 UTC
- 長さ23分
- シーズン2
- エピソード273
- 制限指定不適切な内容を含まない