気候とアートのダイアローグ

#0-1〔前半〕対談:金井直さん+ロジャー・マクドナルドさん

『気候とアートのダイアローグ』は、アートを通して気候危機や社会問題に対して活動している、長野県のアーティストや実践者たちにインタビューする番組です。

今回はイントロダクションとして、「信州アーツ・クライメート・キャンプ」のガイダンス(信州アーツカウンシル・野村政之より)および、信州大学人文学部教授で近現代彫刻史を研究する金井直さんと、インディペンデントキュレーターのかたわら佐久市の多津衛民藝館の理事も務めるロジャー・マクドナルドさんの対談を、前後半の2回にわたってお届けします。

産業革命を迎えた18世紀後半、近代としての1970年代、そして気候危機を迎えた現代。アートやアーティストは地球環境に対して、どのように反応してきたのか。アートの役割や重要性について、お二人にうかがいました。

■信州アーツ・クライメート・キャンプとは… 文化芸術の視点から気候変動や地球環境の課題を見つめ、信州・長野県で行われているさまざまな取り組みを知り、取り組んでいる人に学び、ともに考え、変化していく、コモンスペースをつくっていこうというプロジェクトです。https://note.com/artsclimate_camp

■INFORMATION ►長野県の気候非常事態宣言:2019年12月6日に阿部守一長野県知事が宣言し「気候非常事態宣言 -2050ゼロカーボンへの決意- 」を発表→⁠長野県ホームページ⁠
►ロマン主義:18世紀末から19世紀前半に西欧で起こった精神運動で、理性や合理主義に対して芸術家の感受性や主観、精神性を重視した→wiki
►ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン:18世紀のドイツの美術史家→wiki
►アーツ・アンド・クラフツ運動:手工芸の復興や日常生活における芸術を重視した19世紀後半の芸術運動→wiki
►民藝:日用の雑器に美を見出そうとした20世紀前半の運動→wiki
►ローマクラブ:1972年の報告書「成長の限界」が注目された民間のシンクタンク→wiki
►ランドアート:1960年代末から始まった、自然の素材を用いて屋外で作品を構築する美術のジャンル→wiki
►松澤宥(まつざわ・ゆたか):諏訪市出身の現代美術作家。コンセプチュアルアートの先駆者のひとり→wiki
►コモンズ:特定の人や団体が所有せず、誰もが自由に利用できる空間や財のこと→wiki

※『気候とアートのダイアローグ』は、信州アーツカウンシルと信州大学人文学部の共同プロジェクト、「信州アーツ・