気候とアートのダイアローグ

#2-1〔前半〕「アースデイin佐久」田村至さん(佐久市)

『気候とアートのダイアローグ』は、アートを通して気候危機や社会問題に対して活動している、長野県のアーティストや実践者たちにインタビューする番組です。

今回から2回にわたって、毎年4月に世界中で開催されている、地球環境を考える市民のイベント「アースデイ」の佐久バージョン、「アースデイin佐久」の実行委員長を務める、田村至さんのインタビューをお届けします。

前半となる今回では、「アースデイin佐久」とはどのようなイベントで、どんな人たちが関わっているのか、運営におけるやりがいや難しさ、そして20年以上続けてこれた理由をうかがいました。

►田村至さん

工務店を営むかたわら、『旅人の祭り』などの音楽フェスティバルをオーガナイズ。2004年に「アースデイin佐久」に参加し、2007年から実行委員長を務めています。

►アースデイin佐久

南佐久の有機農家の集まりとして2002年にスタート。音楽ライブやシンポジウムのほか、現在は委員会に招待された飲食などのブースが出店し、市民レベルで地球環境を楽しみながら考える機会を提供。

発起人は、佐久穂町の有機農家「織座農園」の窪川典子さん、農園の卒業生で同じく有機農を営む酒井明弘さん、北相木村の家具職人でミュージシャンの井出正さんと教子さん。新型コロナウイルスによる中断を挟んで2023年に第20回開催を迎えました。

http://earthday.asama-de.com/

►信州アーツ・クライメート・キャンプとは…

文化芸術の視点から気候変動や地球環境の課題を見つめ、信州・長野県で行われているさまざまな取り組みを知り、取り組んでいる人に学び、ともに考え、変化していく、コモンスペースをつくっていこうというプロジェクトです。https://note.com/artsclimate_camp

►INFOTMATION

・アースデイ

学生運動や市民運動がさかんだった1970年、アメリカのG・ネルソン上院議員が、4月22日を「地球の日」と宣言、当時全米学生自治会長だったデニス・ヘイズが呼応して全米に呼びかけたことに始まる。同年に最初のアースデイが開催、延べ2000万人以上がそれぞれのかたちで地球への関心を表現した。

アースデイには代表も規則もなく、地球環境を守る意思表示を誰もが自由に表現でき、現在は世界中で開催されている。

参考「アースデイ東京」HP

※『気候とアートのダイアローグ』は、信州アーツカウンシルと信州大学人文学部の共同プロジェクト、「信州アーツ・クライメート・キャンプ」のポッドキャストです(制作:八燿堂)