福岡の出版社・書肆侃侃房から刊行された書籍「エドワード・サイード ある批評家の残響」を著者の中井亜佐子さんをお迎えしてお届けします。
エドワード・サイードは「オリエンタリズム」などの著書でも知られる批評家であり、生涯を通じて文学、音楽、パレスチナ問題など様々な物事を分野横断的に論じてきました。昨年10月のイスラエルによるガザ軍事侵攻を受け、その文脈から読み返されることの多いサイードですが、本書ではサイード没後20周年という契機を得て、今一度サイードの仕事の根幹にあった「批評」という営みそのものを見つめ直します。
サイードにとって文学や芸術を研究することと、現実の世界に発言をしていくこと——その2つを繋ぐものとして「批評」があったのではないか? その問いを、文化・芸術と鑑賞者一人ひとりの現実との間に結び付きを見つけ鑑賞を楽しんでもらうことを目指すこの番組の活動にも紐付けて考えてみたい。著者の中井さんとのお話を通じて、改めて「批評」というものについて考えてみます。
情報
- 番組
- 頻度アップデート:隔週
- 配信日2024年6月30日 2:00 UTC
- 制限指定不適切な内容を含まない