Backstage M3

M3 Sports Therapy

M3 Sports Therapyでのセッションの中ではあまり話していない健康のこと、エクササイズの考え方と背景について。 少しでも伝わっていればいいなという気持ちで発信しています。

  1. 4月8日 ·  ボーナス

    ep.35~バランスが悪いのですが?~

    1. 一般的なバランストレーニングと構造の問題 バランスボールの上で立つようなトレーニングは、関節の傾きを感じ取るセンサー(固有感覚受容器)を刺激するためのもの。しかしそれだけでは不十分で、扁平足のように土台となる足部の「構造」が崩れている場合は、まず関節が正しく動くようにするアプローチが必要になる。2. 足裏の感覚を取り戻す「アーシング」 現代人は靴(特に厚底)を履く生活によって、足裏で刺激を感じ取る能力が低下している。裸足で土や草の上を歩く「アーシング」を取り入れることで、足裏の感覚が刺激されるだけでなく、体の電気と地球の電気が調和し、高い健康メリットが得られる。3. 脳(前庭器官)への刺激 座りっぱなしで頭の位置が変わらない生活をしていると、自分の位置や動きを感じ取る器官(前庭器官など)が衰え、立ちくらみなどが起きやすくなる。ジャンプ、後ろ歩き、回りながら歩くなど、頭の位置や姿勢を変化させる運動を日常に取り入れることが大切。これにより腸内細菌の割合が良くなるというデータもある。4. 左右のバランスと「見えない感覚」 過去のスポーツ経験などで体の使い方には左右差が出る。可動域に20%以上の大きな誤差があるのは良くないが、人間の内臓自体が非対称であるため、無理に完全に左右対称(5対5)にする必要はない。筋肉がついたり痩せたりするのと違い、バランスの向上は他人から気づかれにくく、褒められにくい。しかし、こうした「自分の中の見えない感覚の変化」にしっかり向き合える人の方が、長期的に見て大きな体の変化(結果)に繋がっている。

    15分
  2. 4月8日

    ep.34~自律神経の話

    自律神経の基本(交感神経と副交感神経) 自律神経には「戦う・逃げる」の交感神経と、「回復・リラックス」の副交感神経がある。夏と冬のように両方とも必要なもので、どちらが良い・悪いというわけではない。現代人は常に思考を巡らせているため交感神経が優位になりがちで、本来必要な回復モード(副交感神経優位)にうまく切り替えられない人が多い。犬は「今この瞬間」を生きているため人間ほどストレスを抱えない。自覚のない「隠れストレス」に注意 精神的ストレスがなくても、体は化学的・物理的ストレスに反応してダメージを受ける。(体験談)話し手は歯の治療をした際、精神的ストレスはなかったのに、薬(化学的ストレス)に対する体の防御反応で口角が3ヶ月も切れたり、円形脱毛になったりした。(スポーツの例)靴を変える、新入生が急に練習量を増やすなど、自分の「ベースライン」から外れた力学的ストレスが加わると、最初は耐えられても数週間後にシンスプリントなどの怪我を引き起こす。自律神経を整えるための実践ルーティン 寝る前はシャワーではなく湯船に浸かる:しっかりお風呂に入ることで、睡眠が深くなり朝の回復度合いが大きく変わる。寝る時に口テープを貼って「鼻呼吸」にする:強制的に鼻呼吸をすると、鼻腔で一酸化窒素が発生する。一酸化窒素には血管を拡張させる強い効果があるため、ストレスで収縮した血流を改善し、全身の回復を促してくれる。 交感神経(戦うモード)に偏りがちな現代人は、自分なりのリラックス方法を見つけ、それを習慣としてやり続けることが重要である。

    17分
  3. 4月8日

    ep.33~ストレスの話

    ストレスの本来の意味ストレスは一般的に悪いものと思われがちだが、基本的には「外からの圧力(外力)」に対する反応のことである。筋トレのように、筋肉を成長させるためにはある程度のストレスが必要になる。重すぎると怪我をするが、逆に少なすぎる環境も良くない。 4つのストレスの分類と対策 力学的ストレス重りや重力など、物理的な力によるストレス。このストレスに耐え、うまくコントロールできるように体を鍛えたり筋肉をケアしたりすることが重要になる。 化学的ストレス薬、農薬、食品添加物などによるストレス。体はこれらを不要な「毒」とみなし排出しようとするが、その解毒のために本来必要な栄養素(ビタミンやミネラルなど)を余分に消費してしまうことが一番の問題である。極力不要なものを体内に入れない努力が必要となる。 環境的ストレススマートフォンやパソコンなどの電子機器によるストレス(電磁波など)。まだ数十年の歴史しかなく長期的な影響が不明なため、通話時はスピーカーや有線のイヤホンを使うなど、少し疑いを持って自己防衛をすることが勧められている。 心理的ストレス「雨が降っているから嫌だ」といった思考の癖によるストレス。なぜ嫌なのかを論理的に考え(例:靴が濡れるのが不快だから)、防水の靴やレインコートを導入するなど対処をすることで、ストレスの感じ方は大きく変えることができる。 ストレスが「なさすぎる」のも問題話し手が学生時代に経験した工場の単純作業(ベルトコンベアで流れてくるアップルパイに卵を塗り続ける作業)は、自分で考える必要がなく動きも限定され、非常に苦痛だった。人間としての思考や工夫がいらない「ストレスが全くない状態」も、実は人間にとっては非常に辛いもの。 なお、次回のエピソードでは、ストレスと密接に関わる「自律神経系」について話す予定です

    15分
  4. 4月8日

    ep.32~直接的なアプローチよりも間接的なアプローチ~

    痛みや不調がある際、その患部(直接的な部分)だけを見るのではなく、周囲(間接的な部分)からアプローチすることの重要性について 1. 「痛い場所」が悪いとは限らない「この筋肉が硬い」と感じても、その筋肉だけが単独で悪いわけではなく、他の部位が影響し合って最終的にそこが硬くなっていることが多いと語られています。例えば、背中が硬い・痛い場合、背中だけを直接揉むのではなく、反対の役割を持つお腹の筋肉や、左右のバランスが崩れている可能性を疑うべきです。一見関係のない部位を整えることで、結果的に背中の痛みが解消されやすくなります。 2. ゲームのボス戦と「画鋲」の例えこのアプローチを分かりやすく2つの例えで説明しています。 ゲームのボス戦: ドラクエなどでいきなり強いボス(痛みの患部)を攻撃すると回復魔法などを使われて全滅してしまいます。まずは周りにいる手下(関係のないように見える部位)から倒してクリアにしていくのが攻略の鉄則です。ポスターの画鋲: 4つの画鋲で留めたポスターのうち1つが取れない時、そこだけを無理に引っ張るのではなく、他の3つの画鋲を少しずつ緩めることで、結果的に取れなかった画鋲も外れるようになります。リハビリでも、膝が痛いならまず股関節や足首など他の部位から回復させることで、劇的に進行が早まるとのことです。3. 周囲の筋肉(協働筋)を巻き込む階段を上る際、メインとなる筋肉(主動筋)だけを使うよりも、足首や腿を回すなどして協力して働く筋肉(協働筋)に事前に刺激を入れておくことで、使えるエネルギーの総量が増え、簡単に上れるようになります。ターゲットとなる筋肉の周囲の筋肉にも「一緒に働くんだよ」と教えることが、ウォームアップの本当の目的です。 4. 1つの小さな変化が全体を変える(氷の連鎖反応)水が0度で氷になる時、すべての水分子が一斉に凍るのではなく、1つの分子が「氷になる」と決めた瞬間に、周囲の分子も連鎖的に一気に氷に変わるそうです。これは人間の体や生活習慣にも当てはまり、ダイエットなどで「1口だけ食べるのをやめる」「少し早く歩く」といった小さな変化(直接的な大きな関係はなくてもできること)を1つ起こすことで、全身の細胞がその目標に向かって一気に動き出します。 直接的な問題解決(痛いところだけを治そうとすること)に固執するのではなく、周囲の小さなことや間接的な部分からアプローチしていくことが、体を変える近道(ゴールデンルール)であるのでは?と考えています

    16分
  5. 4月8日 ·  ボーナス

    ep.31~ホリスティック栄養学Q&A

    M3スポーツセラピーのポッドキャスト『Backstage M3』エピソード31「ホリスティック栄養学Q&A」の概要です。 主な内容は 1. 「何を食べたらいいですか?」と「サプリメントの必要性」「これを食べれば正解」という特定の食べ物はありません。食事は毎日の「習慣」であるため、まずは現在の食習慣を把握し、足りないものを足して不要なものを引いていくことが基本で、また、現代の食材の栄養価低下や毎食自炊する難しさを考慮すると、不足分を補うためにサプリメントは必要であると語られています(ただし原料や製法にはこだわる必要があります)。 2. オーガニック食と厳しい食事制限についてオーガニックなどの安全な食材を選ぶのは良いことですが、「オーガニックだからいくら食べても良い」わけではありません。良いものを摂る一方で、体への負担になるものを極力減らすバランスが大切です。また、痩せたい時や血圧を下げたい時などに「厳しい食事制限」をすることは、心の健康を損なうため推奨されていません。無理な制限よりも、長期的かつ緩やかに続けられる「生活習慣の見直し」が重要。 3. 料理が苦手な人と調理器具のアドバイス料理が苦手な人は、難しい調理をする必要はなく、普段の食材を切って蒸すなど、自分にできる簡単な方法を見つけることが大切です。毎日のお惣菜や外食ばかりでは健康維持は難しいため、無理のない範囲での工夫が必要です。また、便利な時短家電がなくても、鍋とガスコンロがあれば十分であり、ご飯と具沢山の味噌汁(一汁一菜)のようなベースを作ることが推奨されています。 4. ホリスティック栄養学として伝えたいこと単に数値や症状を基準にするのではなく、食事から体が作られ、心(感情)や脳の思考も健康状態に大きく影響していることを伝えていきたいと語られています。カロリーや栄養素といった表面的なことだけでなく、「生き方や考え方」までを含めて整えていくことがホリスティック栄養学の目的です。

    15分
  6. 4月2日

    ep.30~硬い関節/緩い関節の話~

    「硬い関節と緩い(柔らかい)関節」 「体が柔らかい方が良い」と一般的には思われがちですが、それぞれのメリット・デメリットや、体の不調の根本的な原因について深く語られています。 1. 「柔らかすぎる関節」の落とし穴関節が硬い人は脱臼のリスクが低い代わりに肉離れなどのリスクがありますが、逆に「関節が緩すぎる(柔らかすぎる)」人は、本来止まってほしい角度で関節が止まらず、異常に伸びてしまう(ダブルジョイント)ことがあります。ブレーキが効かない車のような状態で、これを補うために手首や肩など他の関節が過剰に働き、結果として手首痛や肩痛、首痛などを引き起こしてしまうと語られています。 2. 不調の原因は「骨格40%・メンタル40%」ホストの感覚として、体の不調の原因は以下のような割合で構成されていると分析しています。 骨格の問題(姿勢や筋肉の硬さなど):40%メンタルの問題(心因性のストレスなど):40%環境因子(遺伝など):10%その他(原因不明なもの):10%痛みや不調は骨格だけの問題ではなく、心(メンタル)の状態と強くリンクしていることが強調されています。3. 「体が硬い」の裏に隠された真実全身が硬い人は稀で、デスクワークなど特定の習慣によって股関節や首などが部分的に硬くなることが多いです。また、足首を捻挫した際などに、体を守ろうとする「防御反応」で周囲の筋肉が固まることもあります。 中には、「自分は体が硬い」と思い込んでいるけれど、実は「関節が緩すぎるからこそ、体を守るために無意識に筋肉を固めて硬くなっている」という人も少なくないと指摘しています。この場合、必要なのはストレッチ(緩めること)ではなく、関節を安定させるトレーニングになります。 4. 体も心も「中間(グレー)」がちょうどいい硬いか柔らかいか、白か黒かと極端に決めるのではなく、状況に応じて「中間の状態(グレー、あるいはシルバー)」に戻ってこれる能力が最も重要であると語っています。 これは体だけでなく、世の中の価値観や生き方にも通じます。ネットなどの多数派の意見に流されて「りんごは黄色だ」と思い込まされるのではなく、「自分は赤だと思う」という自分自身の感覚や個性を大切にすることが重要だと締めくくられています。

    19分
  7. 3月31日

    ep.29~留学時代の話~

    自身のターニングポイントとなったアメリカ留学での経験と、そこで得た精神的な成長について話しています。 小学校6年生の時、少年野球チーム「オール東京」のメンバーとしてニューヨークへ2週間の遠征に行きました。 この異文化体験が非常に面白く、自身のターニングポイントとなったため、「いつかまた海外へ行きたい」という思いを抱くようになりました。 アメリカでは言葉の壁があるため、困ったときには自分から意見を伝えたり、質問したりする必要がありました。 日本にいた頃は恥ずかしさから自分一人で解決しようとしていましたが、留学を経て、積極的に人に聞いて答えを導き出す姿勢が身につきました。 帰国後も、日本語で積極的に質問することで物事が早く進むと実感し、これが大きな成長となりました。 アメリカでは、困っていることを口に出さないと手助けを得られない環境だった。 一方で日本は、困っている人に周囲が「手伝いましょうか」と声をかける優しさがある文化だと再確認。 パーソナリティ自身は、自分が克服した「困ったときに言えること」の大切さを重視しており、過剰な「おせっかい」よりも、必要とされた時に助けるバランスの難しさを感じています。 日本人のルームメイトの影響で、100%の結果を出すための徹底した準備の重要性を学んだ。 考えられるリスクをすべて出し、それを完璧に潰しておくというプロセスは、現在のアスレティックトレーナーとしての仕事(怪我の予防や安全確保)にも直結している。 事前にあらゆるパターン(A・B・Cパターン)の対処法を用意しておくことで、安心して大胆に行動できるメンタルが形成された。 留学時代の経験と成長の概要 1. 留学のきっかけ:少年野球でのニューヨーク遠征 2. コミュニケーションの変化:積極的な姿勢 3. 「困ったときに助けを求める」文化の違い 4. 勉強の仕方の習得:リスクを潰す準備

    17分
  8. 3月29日

    ep.28~数値化する事は良いことか?〜

    このエピソードでは、スポーツや日常生活における「数値化」のメリットと、数字に囚われすぎることへの懸念について、独自の視点から語られています。 現状の可視化: 体温や血圧、スポーツにおけるジャンプ力(地面を押す力)や球の回転数などを数値化することで、自分の現状を客観的に把握できます。 目標設定の容易さ: 数字が出ることで、ダイエットや競技力の向上において、具体的で分かりやすい目標を立てることが可能になります。 感覚とのギャップ: 自分が「元気だ」と感じていても、測定した体温が高いと急に体調が悪く感じてしまうなど、数字が自分の感覚を支配してしまうことがあります。 個性の軽視: 栄養学や医学において、地域性や既往歴などの「個人の背景」を考慮せず、画一的な基準値(数字)だけで判断やアドバイスを行うことには限界があるとしています。 アナログとデジタルの融合: 最終的には、自分自身の「感覚」を信じることが最も大切です。しかし、感覚だけに頼るのではなく、たまに数値化して客観的に自分を見るという、両方のバランスをうまく使いこなすことが理想的であると結んでいます。 内容:数値化と感覚のバランス 1. 数値化のメリット:客観的な指標 2. 数値化の懸念点:数字への「囚われ」 3. パーソナリティの結論

    16分

番組について

M3 Sports Therapyでのセッションの中ではあまり話していない健康のこと、エクササイズの考え方と背景について。 少しでも伝わっていればいいなという気持ちで発信しています。