入社試験の面接やピアノの発表会などの時に緊張しない人は少ないかもしれませんね。緊張の「緊」に「糸」が付いてるでしょ。これ、なぜだか分かりますか?
もともとの意味は「弓や弦楽器の弦などが、きつくぴんと張ったさま」を言う漢字だったのです。それに「張る」という漢字が組み合わさったのが「緊張」。まさに張り詰めるって感じです。糸を張り詰めすぎると、キレちゃいますよね。ギターなの弦をきつく締めすぎれば、キレちゃいますもんね。
だから、一般的には、深呼吸して緊張を取ってリラックしよう、なんてことを言います。面接の時に緊張し過ぎて、過呼吸のようになった人もいましたし、泣き出してしまった人もいました。でも、それだけ一生懸命だということは分かります。緊張は必ずしも悪いことではないと思うんです。緩みっぱなしというのも、いざと言うときにやる気スイッチが入らないような印象にもなります。
緊張は必要だけれど、緊張し過ぎないようにするにはどうしたらいいのか、ですね。面接なら、担当者に対して過度に偉い人だというイメージを持ったり、その場の雰囲気に呑まれたりするからです。いまは、僕らの頃のようなガチガチの圧迫面接はなくなってきて、面接担当者も受験者をリラックスさせるように話を持っていって、受験者の話を聞くようになってきました。
最近は、親戚の集まりも少なくなって、年上との交流も場も減ってきたので、場慣れしていないんでしょうね。僕も親戚の集まりが苦手だったし、生活の場で親以外の大人と話をする機会もなかったですから。
だから、人と接する飲食店などのバイトをするようにしたんです。娘たちにも飲食でのバイトを進めました。客から理不尽なことを言われても、うまくいなせる方法などをそこで学びました。「一旦受け止めて、後ろに流す」。これは、アルバイトで学んだことで、今も役に立っています。
情報
- 番組
- 頻度アップデート:毎週
- 配信日2025年3月26日 2:36 UTC
- 長さ13分
- 制限指定不適切な内容を含まない