奥侑樹の奥行きのあるラジオ

奥侑樹

奥侑樹の奥行きのあるラジオは、独立系土着政治家・フリーランス英語教師・Education Artistの奥侑樹が政治、教育、英語教育、言語、テック、時事問題などを、時にはゲストを招きながら話すポッドキャストです。

  1. 9月27日

    60 一人回:最近読んだ本|9月議会|『急に具合が悪くなる』から高校再編まで

    今回は、多様な読書から得た社会的考察と、9月議会や教育現場での活動を振り返ります。話題の本(『急に具合が悪くなる』『バター』『天皇への敗北』など)を通じた人間性や社会構造の再考から、高校再編ワークショップの運営への率直な批判、さらに決算審査や消防職員の待遇改善といった議会活動の裏側まで深く語り合います。「普遍の中の単独」をキーワードに、日々の活動や行政の課題を見つめ直す回です。-----# 会議メモ要約:社会的考察と議会活動を通じた行政課題の検証## 1\. 読書を通じた多角的考察と人間性・社会構造の探求多様な読書体験を通じて、現代社会の構造的課題や人間性のあり方について考察が行われました。 * **『急に具合が悪くなる』(宮野真生子・磯野マホ)**https://amzn.asia/d/0i3mFuM3 病という状況下で患者としての振る舞いに縮減されていく問題や、効率性・生産性の中で人が「物」として扱われる問題を議論。また、イヴ・ジネストが開発した介護技術「ユマニチュード」(見る、触れる、話しかける、立つ)の原則が、教育現場や医療・介護の現場でどのように活かせるか検討されました。『ユマニチュードという革命』イヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティ著、本田美和子訳 https://amzn.asia/d/05me1B3o『ユマニチュード入門』イヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティ著、本田美和子訳 https://amzn.asia/d/0dY44NBo『ユマニチュードへの道』イヴ・ジネスト、著、本田美和子訳 https://amzn.asia/d/0bD7C99s『叫び』畠山丑雄 https://amzn.asia/d/0grg6K7x * **『夏帆』https://amzn.asia/d/0fUrvfYo『街とその不確かな壁』https://amzn.asia/d/05CMZI5e(村上春樹)** フェミニズム文脈における女性描写の変化や、物語の構成・解像度についての感想が共有されました。 * **『バター』(柚木麻子)**https://amzn.asia/d/0iSLD9Km 女性の支配や欲望の処理、汚れた部屋の浄化を通じた自己拡張、そしてフェミニズムに目覚めた男性が家事を担うことで生じる「家事をめぐるヘゲモニー闘争」について着想が得られました。 * **『いきりの構造』(武田砂鉄)**https://amzn.asia/d/0ewBwzuk ウィットに富んだ批評精神や、男性的・マッチョな生き方をどう解体していくかという点で学びを得たと評価されています。 * **『とびこえる教室』(星野先生)**https://amzn.asia/d/0iAj9E6y 幼少期の葛藤や父親との関係を赤裸々に描きつつ、男性性を乗り越えて学校教育の中で実践する姿勢が深く尊敬されています。 * **『人文知は武器になる』(深井龍之介・山口周)**https://amzn.asia/d/06etY3CH 日本が持つ和魂洋才のダブルスタンダードや、組織における調整能力、二つの焦点が一体化することの構造的課題について議論されました。 * **『天皇への敗北』(国分功一郎)**https://amzn.asia/d/0i8XTfA8https://youtu.be/ZqRMIkbFvlE?si=ciIcapoEXjWAZKv8 民主主義(民衆が主権を持つこと)と立憲主義(権力が憲法で制限されるシステム)の違いを整理し、主権者としての責任や天皇制の歴史的機能・課題について考察されました。 * **雑誌『京大マガジン』創刊号(藤原辰史 編集長)**https://amzn.asia/d/0g1F8YcB 人間性が失われるシステムへの「抵抗」や、文化人類学者・戸谷洋志によるギャンブルを学問の対象とするアプローチの面白さが取り上げられました。 * **『あの戦争は何だったのか』(辻田真佐憲)**https://amzn.asia/d/06Tklkt6 大東亜戦争をめぐる植民地解放論と侵略戦争のすり替えの危険性を指摘し、大日本帝国が求めてきたマッチョイズムやエトス、そして戦争トラウマの世代間連鎖(PTSDやDVなど)の総括の必要性が強調されました。 * **『資本主義を半分捨てる』(青木真兵)**https://amzn.asia/d/0iZYXvIF イヴァン・イリイチの思想(『脱学校の社会』など)を引き合いに出し、近代の施設や組織が人間性を失わせる暴力装置として機能する中での人間性の回復について共感が示されました。 * **『ラーメンと瞑想』(宇野常寛)**https://amzn.asia/d/023wmWzv 瞑想(精神性)と食事(動物としての飢え)の「獣と神の往復」を通じて、集団内の承認欲求や優劣の競い合いから離れ、事物と向き合う重要性が語られました。また、「一般の中の特殊」ではなく、80億人のホモ・サピエンスの一員であるという普遍性の中での「普遍の中の単独」という概念が整理されました。『一冊でわかるイタリア史』北原敦 https://amzn.asia/d/01YAI5s3『プシコ・ナウティカ』松嶋健 https://amzn.asia/d/02S9NUcF『自治体の”台所”事情 ”財政が厳しい”ってどういうこと?』今村寛 https://amzn.asia/d/00PMJF1L-----## 2\. 教育現場と地域再編の課題9月19日に開催された高校再編整備の説明会・ワークショップについて、運営の不備が厳しく批判されました。 * 講師が自身の言葉で語れておらず準備不足であったこと。 * 「教育課程内」と「教育課程外」の区分や解像度の異なる言葉の並びが不明瞭であったこと。 * 都市部を惹き付けるための「一般の中の特殊」ではなく、地域の普通の子どもたちのための「普遍の中の単独」としての学校の存在意義を守るべきであると主張されました。 * 住民的関心が低い現状や、お粗末な判断に対してダメだと示す「摩擦」の重要性が指摘されました。https://www.pref.okayama.jp/page/1054176.html-----## 3\. 議会活動と制度の検証9月議会や決算審査をはじめとする各種議案、一般質問での取り組みが振り返られました。 * **農業委員会委員の兼務問題**: 監査委員である福島氏が農業委員会の名簿に名を連ねている問題に対し、「李下に冠を正さず」の観点から反対し、採決の結果可決されました。 * **GIGAスクール端末の課題**: クロームブック等のスペックやバッテリー劣化による授業環境の実態に対し、早急な改善の必要性が訴えられました。 * **介護保険サービス支給事業**: 所得制限に関する請願に対し、市の制度の優位性や多くの人に補助が届く観点から反対討論が行われ(不採択)。 * **一般質問(消防職員の大型免許取得補助と組織論)**: 官僚や教員、消防などの「やりがい前提型組織」におけるモチベーションマネジメントや組織運営の課題を取り上げました。 * **小学校のあり方と公費・私費負担**: 数の議論に終始せず、学びの質やシステムそのものを問い直す重要性が議論されました。 * **決算審査と監査機能**: 決算審査特別委員会の副委員長としての経験を通じ、監査委員の意見書の有用性や、決算資料のミス・過誤を隠蔽せず航空業界のように失敗から学ぶ仕組み作りの重要性が強調されました。https://www.city.maniwa.lg.jp/site/shigikai/121255.html

  2. 9月10日

    59【Gender Talk】雲南CNCフィールドワーク|明るい家庭づくり作文|自己実現としての家父長制|啓蒙的家父長|岡山県教職員不祥事|モラルクランプルゾーン

    今月のジェンダートーク!雲南の地域実践から、作文ハック、時事ニュース、カルチャー批評まで大激論の1時間半です。雲南CNCフィールドワーク: ナスを絞るおばあちゃんと、建築×ナーシングの未来、居酒屋で語る「人文知」の役割プロジェクトキャサリン: スナックで代表・矢田さんから聞いた、社会を良くする中小企業投資の形明るい家庭づくり作文ハック: Claudeで178作品を分析して見えた黄金パターンと、50年間続く「国家の家族規範装置」の歴史啓蒙的家長とヘゲモニー闘争: フェミニズムに気づいた男が、家庭で「自分の正しさ」を振り回す暴力性モラル・クランプル・ゾーン: 岡山県教職員の不祥事を「個人の資質」に還元し、組織・構造を温存する教育の不満カルチャーのジェンダー限界: 90年代J-POP『上海ハニー』や村上春樹最新作にしんどさを感じる理由今月のジェンダートークは、島根県雲南市でのコミュニティナース(CNC)フィールドワークの超濃厚な体験レポートからスタート。「お互い様の関係性をつくる。これからの地域に必要なのは、世帯単位ではなく『個人と個人』を繋ぐハブである」 今回は、島根県雲南市で開催されたCNC(コミュニティナースカンパニー)のアンダー26向けフィールドワークの模様を現地からお届けします。 カゴ作り、ナスのからし漬け、不登校支援。地域のお節介たちと医療専門職をつなぐハブの重要性や、建築とナーシングを掛け合わせる挑戦を目の当たりにした気づきを共有。企業がCNCに投資する意味や、右肩下がりの地域社会を明るくサバイブするための実践的なヒントを語り合います。後半は、日常の何気ない違和感を徹底的に見直しします! 「明るい家庭づくり作文」の裏側にある、家族規範を形成するための1970年代の国家の装置としての歴史を暴き、AIを駆使して4万3000字で書き上げた大人の本気の反逆劇を披露。 さらに、不祥事会見の言葉遣いから浮かび上がる「モラル・クランプル・ゾーン(責任の個人還元とシステムの温存)」の恐怖、J-POPや村上春樹の最新作にみるジェンダーバイアスなど、私たちの生活にすり込まれた「属性としての消費」や「家父長制の呪縛」を根底から問い直すエピソードです。明るい家庭づくり作文:自己実現としての家父長制及び啓蒙的家父長の超克https://note.com/update_maniwa/n/nc083c5baddd1?app_launch=false

番組について

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