ナマケもん戦略研究所 ラジオ

ナマケもん

『ナマケもん戦略研究所 ラジオ』は、著者がこれまでに執筆してきた思想・社会批評・経営論を耳から味わえるかたちで届ける試みです。現代社会を覆う「効率」「競争」「正しさ」といった規範に対し、ナマケモノのように「小さく・深く・しなやかに」生きる知恵を語り直します。番組では、『ナマケもん戦略』『MBA的常識の限界』『絶滅の巨人』に示した経営論から、『ブラックなホワイト社会』『優しい全体主義』に描かれた社会批評、さらに『嘘の社会学』『死の社会学』によるメキシコ社会研究まで、多彩な著作のエッセンスを紹介します。 本ラジオは、資本主義の限界や制度の疲労と再生、無条件の承認、共同体的秩序の可能性、そして文化や倫理の再構築をテーマに、複雑な議論を声によって物語として伝えます。聴く人が「勝つため」ではなく「続くため」の視点を取り戻し、自らや組織のあり方を考え直すきっかけとなることを目指します。 あわせて、テキスト連載や最新記事はNoteで配信しています。ぜひこちらもご覧ください → note.com/orangeman_x

  1. 6日前

    【週刊】ナマケもんマガジン 第53回

    (2026-09-20)週刊「ナマケもんマガジン」は、NOTEで過去1週間で投稿された連載記事の解説とオリジナル音楽を融合した思想系エンターテインメントです。 テーマは“どう勝つか”ではなく“どう続くか”。拡大量と効率至上を超え、Non-Exhaustive Growth(消耗しない成長)を語ります。 後半では『ブラックなホワイト社会』『制度敗戦』などの著作をモチーフに制作した楽曲を公開。 NOTE、Youtube、Spotify、Apple Podcastと連動し、思想・音楽・制度論、経営思想、文化論、社会論など、ジャンルを超えて横断するナマケもんの世界へ。★ NOTE:https://note.com/orangeman_x ★ Spotify:https://open.spotify.com/show/0j8dq3eGR2MEtDcTzTHiyt?si=HNERZsCVS5CEOB9_l2LMBg ★ Apple Podcast:https://podcasts.apple.com/us/podcast/ナマケもん戦略研究所-ラジオ/id1839105994 ★ Youtube 再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PL2dBzmu5dVYFRLdl5Nx7sOQ_aGixVoufh#ナマケもんマガジン #ナマケモノ戦略 #経営思想 #制度創生 #共感の経済 #NonExhaustiveGrowth## **Ⅰ.連載記事の解説パート**① 『米国から独立する日本 第8章「国家前提の再設計」』戦後日本を支えてきた仕組みを単純に否定するのではなく、その成立条件が変化した現在、国家運営の「前提」そのものを更新する必要があるというのが本章の中心的な問題意識です。重要なのは、個別の制度改革より先に、私たちが何を当然と考えているのかを問い直すことです。「守られること」を前提とする国家から、自ら未来を構想し、選択し、責任を引き受ける国家へ。前提が変われば、外交、安全保障、経済、教育、社会制度の意味も変わります。ここでいう独立とは、単なる対米関係の変更ではありません。環境の変化を認識し、それに応じて自らの成立条件を組み替える主体性の回復です。この視点は国家だけでなく、企業や個人にも通じます。過去に有効だった前提を固定化せず、変化する現実に合わせて思考の土台そのものを再設計すること。それが持続するための条件なのです。② 『知性の再定義 第5章「身体と感情は知性を支配する」』私たちは知性を、論理、知識、分析力といった「頭の能力」として捉えがちです。しかし本章は、その理解そのものを問い直します。人は疲れていれば判断を誤り、不安や恐怖の中では冷静な分析が難しくなります。一方、安心できる環境では発想が柔軟になり、新しい選択肢を見つけやすくなります。つまり身体と感情は知性の外側にあるものではなく、知性がどのように働くかを左右する構成要素なのです。そこから見えてくるのは、知性を人間から切り離された単独の能力として測定することの限界です。身体、感情、経験、環境、他者との関係が重なり合うことで、その時々の知性が成立します。知性を育てるとは、知識量を増やすだけではなく、人間が適切に考えられる身体的・感情的・社会的条件を整えることでもある。この視点は、「存在」ではなく「成立」から人間を捉え直す試みへとつながっています。③ 『人類普遍の真理を疑う 第11章「制度の再設計」』法律、行政、教育、企業の評価制度、地域社会のルールなど、私たちの日常は無数の制度によって支えられています。しかし制度は永遠に正しい原理から生まれたものではありません。それぞれが、ある時代の価値観や社会条件を前提として設計されたものです。ならば社会の前提が変われば、制度もまた変わらなければなりません。本章が示す重要な視点は、制度を「守るべき完成品」と考えるのではなく、「社会を成立させるための道具」として捉えることです。制度を維持すること自体が目的になれば、現実とのずれは拡大し、やがて制度が人間の暮らしを拘束する側へ回ります。必要なのは、制度を否定することではなく、その成立目的に立ち返り、変化した社会に合わせて再設計することです。制度は固定された構造ではなく、社会とともに更新されるもの。この発想こそ、「制度創生」へとつながる思想的な入口です。④ 『存在から成立へ 第2回「無常 ― 成立したものは変化する」』「無常」という言葉には、すべては儚く、いつか失われるという悲観的な印象があります。しかし本稿が提示する無常は、それとは異なります。成立したものは、変化することによって成立し続ける。つまり変化とは崩壊の兆候ではなく、世界が持続するための条件なのです。生命も自然も社会も、同じ状態を保っているように見えて、その内部では絶えず変化が起きています。私たちは変わらないことを「安定」、変わることを「不安定」と考えますが、むしろ変化を止めれば、成長も進化も新しい関係も生まれません。この視点に立てば、国家、制度、知性について今週語られてきた議論も一つにつながります。それらは固定された「存在」ではなく、条件に応じて変化しながら成立しているものだからです。「変化こそが常態であり、変わらないことの方が例外である」。無常は喪失の思想ではなく、持続を理解するための思想なのです。## **Ⅱ.音楽コーナー(Music Section)**『「空」成立の哲学』より #3「縁起」「無常」「無我」に続き、アルバム『「空」成立の哲学』の第三曲として登場するのが「縁起」です。ここでいう縁起とは、日常的な「縁起がいい、悪い」という意味ではありません。あらゆるものは単独で存在するのではなく、無数の条件と関係によって成立しているという世界認識です。一本の木も、土、雨、太陽、時間などの条件を切り離しては成立しません。人間も同様です。家族、地域、仕事、文化、歴史、そして無数の他者との関係の中で「私」は成立しています。したがって縁起とは、単に「つながりを大切にしよう」という道徳ではありません。世界そのものが関係によって成り立っているという、より根源的な認識です。国家も知性も制度も単独では成立せず、周囲との関係によって姿を変え続けます。「存在するもの」から「関係によって成立するもの」へ。この曲は、アルバムが描こうとする世界観を、「空」へ向けてさらに一段深い場所へと導いていきます。#ナマケもんマガジン #ナマケモノ戦略 #経営思想 #制度創生 #共感の経済 #NonExhaustiveGrowth #スローキャピタリズム #思想系エンターテインメント #持続する社会 #ナマケもんラジオ

    【週刊】ナマケもんマガジン 第53回

番組について

『ナマケもん戦略研究所 ラジオ』は、著者がこれまでに執筆してきた思想・社会批評・経営論を耳から味わえるかたちで届ける試みです。現代社会を覆う「効率」「競争」「正しさ」といった規範に対し、ナマケモノのように「小さく・深く・しなやかに」生きる知恵を語り直します。番組では、『ナマケもん戦略』『MBA的常識の限界』『絶滅の巨人』に示した経営論から、『ブラックなホワイト社会』『優しい全体主義』に描かれた社会批評、さらに『嘘の社会学』『死の社会学』によるメキシコ社会研究まで、多彩な著作のエッセンスを紹介します。 本ラジオは、資本主義の限界や制度の疲労と再生、無条件の承認、共同体的秩序の可能性、そして文化や倫理の再構築をテーマに、複雑な議論を声によって物語として伝えます。聴く人が「勝つため」ではなく「続くため」の視点を取り戻し、自らや組織のあり方を考え直すきっかけとなることを目指します。 あわせて、テキスト連載や最新記事はNoteで配信しています。ぜひこちらもご覧ください → note.com/orangeman_x