身体の教養ラヂオ

大沼竜也

大沼竜也(おおぬま・たつや) 鍼灸師。1991年宮城県生。 身体の教養──自分の身体の状態を感じ取り、自分で調整できるようになること。読み書きと同じように、誰もが身につけるべきリテラシーだと考えています。 漠然とした不安、疲れ、行き詰まり。その原因を思考で探しても、また同じ不調が戻ってくる。身体の状態が変わっていないからかもしれません。 身体は常に何かを感じています。あなたが気づいていなくても。この「感じ」が、気分も判断も行動も──暮らし全体を方向づけています。 身体の構造を知り、自分の身体に通し、感覚が立ち上がる。コーヒーを飲む、本を開く、誰かと話す。行為は同じでも、身体の状態が変われば暮らしの質が変わります。 自分の手で触れ、ゆすり、さする。感じて、解いていく。僕はこれを身体動態瞑想と呼んでいます。瞑想は身体的な行為であり、感じ解いていくことです。 変われないのは、あなたのせいではありません。身体が固まったまま思考だけで何とかしようとしている構造のせいかもしれない。この番組では、身体の教養という視点から暮らしを見つめ直します。 ▼話している人について https://www.somaticstudiojapan.com/start?utm_source=podcast_rss&utm_medium=profile&utm_campaign=onuma_start

  1. 2日前

    直感は正しい?「嫌な感じ」と思い込みを身体から考える #53

    #53 | 身体の教養ラヂオ初対面の人に、理由はわからないけれど嫌な感じがする。胸の詰まりや呼吸の変化を感じた後で、その反応に意味をつけていることがあります。直感を信じることと、直感に従うことの違いを、身体論の観点から考えてみます。体が何かに応じ、それに気づき、思考が意味をつける。その過程には、過去の経験や今日の疲労、相手との距離や環境も関わっています。感じたことを消さずに、何に反応したのかを確かめる。収録では、日常の具体例から直感と理性の関係を話しています。【目次】00:00 直感を信じるとは、何を信じるのか03:48 考える前に、体が何かに応じている09:50 体の応答に気づき、意味がついていく14:31 体が先だから正しいとは限らない18:27 疲れや相手との距離で反応が変わる21:28 直感を信じることと従うことは違う初めての方へ大沼竜也と身体の教養、somatic studioの活動についてhttps://www.somaticstudiojapan.com/start水夜身体会・金朝稽古・私塾の配信一覧(概要はどなたでも読めます)https://www.somaticstudiojapan.com/archive無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きますよ。登録は無料で、いつでも解除できます。https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter話している人についてhttps://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonumaお手紙・ハガキ募集中です。〒980-0811宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503大沼鍼灸 宛

  2. 8月25日

    「成功」という言葉を軽蔑してみよう。 #52

    #52 | 身体の教養ラヂオ成功すれば幸せになれる。そんな前提を、いつの間にか受け入れていないでしょうか。目標を追う力と、いまの体験を味わうことは、重なりながらも同じではないようです。「成功」という言葉をいったん遠ざけ、自分にとっての幸福を身体から考えてみます。成功を定義すると、数字や肩書きのような「記号」が出てきます。幸福を思い出すと、その場で味わった「体験」が出てきます。なぜ僕らはこの2つをごっちゃにするのか。答え合わせの喜び、お金という引換券、世界の幸福データ、言葉の来歴をたどりながら考えます。※この回では、研究で使われる「liking / wanting」や神経伝達物質の働きを、日常の実感に引き寄せて話しています。実際の心身の仕組みは互いに重なり合い、所得と幸福の関係にも個人差があります。成功だけを幸福の物差しにしなくてよい、という話の補助線としてお聞きください。【目次】00:00 なぜ「成功」を軽蔑してみるのか05:07 成功を定義すると、記号が出てくる13:22 幸福を定義すると、体験が出てくる23:31 答え合わせにも、本物の嬉しさがある29:24 引換券としてのお金と世界の幸福データ38:02 人生の採点と体験は別に動く45:08 「成功」という言葉の来歴と夢中50:54 体験へ戻るための3つの見分け方無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きますよ。登録は無料で、いつでも解除できます。https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter話している人についてhttps://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonumaお手紙・ハガキ募集中です。〒980-0811宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503大沼鍼灸 宛

  3. 8月18日

    コントロールできることに集中しようっていうけど、そもそもコントロールできるものなんてあるのか? #51

    #51 | 身体の教養ラヂオ コントロールできることに集中しましょう。自己啓発の本でもSNSでもよく聞く言葉です。でも身体の側から見ていくと、コントロールできるものが私たちにあったのかな、と思えてきます。だからといって諦める話ではありません。コントロールではなく介入、という見方までをお話しします。 甲子園の優勝、人からの評価、来たボールをキャッチすること。だんだん自分の側に近づけていくと、最後は自分の身体だけが残ります。それならコントロールできるはずだ、と思えます。でもその中身を開くと、朝どうやって着替えたかを覚えていないのと同じ場所に行き着きます。 【目次】00:00 コントロールできることに集中、という言葉03:32 来たボールをキャッチするのは、自分で決めているのか06:16 朝どうやって着替えたか、覚えていますか09:42 川の流れは、せき止めようとすると決壊する11:25 練習で育つのは、身体の側の応じられる幅 無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きます。登録は無料で、いつでも解除できます。https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter 話している人についてhttps://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma お手紙・ハガキ募集中です。〒980-0811宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503大沼鍼灸 宛

  4. 8月3日

    【代償思考】思考が止まらない理由をメンタル鍼灸師が解説 #50

    #50 | 身体の教養ラヂオ 夜、布団に入ってから昼間のやりとりを思い返して、頭が止まらなくなることがあります。これは性格でも、考える力が強すぎるからでもなく、体からの報告が細くなったぶんを脳が思考で埋めている状態かもしれません。その仕組みと、今夜からできることを話しました。 【目次】00:00 夜、考えが止まらなくなる04:23 考えすぎの正体を「代償思考」と呼んでいます10:44 脳は、わからない空白を物語で埋める16:54 感覚に意識を向けると、物語をつくる脳が静まる23:47 頭の中だけで空回りする「思考の檻」31:38 今夜、布団の中でできること39:06 理性は、野生を開くために使う 【本編で触れた研究】Farb, N. A. S., Segal, Z. V., Mayberg, H., Bean, J., McKeon, D., Fatima, Z., & Anderson, A. K. (2007). Attending to the present: mindfulness meditation reveals distinct neural modes of self-reference. Social Cognitive and Affective Neuroscience, 2(4), 313-322. 【映像つきでも観られます】YouTube https://www.youtube.com/watch?v=gVLVC8e0DhY 無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きますよ。登録は無料で、いつでも解除できます。https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter 話している人についてhttps://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma お手紙・ハガキ募集中です。〒980-0811宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503大沼鍼灸 宛

  5. 7月29日

    緊張してうわつく|地に足をつかせるための身体構造理論#49

    #49 | 身体の教養ラヂオ 地に足がつかない。ふわふわする。うわついていると言われる。 しっかりしようとして足の裏で地面を掴むほど、かえって乗れなくなることがあります。 心の言葉を足元の構造に戻しながら、「脛骨で立つ」という感覚をたどります。 前回#48では、「地に足がつく」という言葉そのものを扱いました。 続きとして、足の裏、ふくらはぎ、脛骨・腓骨、重力の通り道の話をしています。 足の裏の一点を探すほど力が入る。 ふくらはぎがだるいのは、骨に任せれば出さなくてよかった力を、出し続けている跡かもしれない。 「地に足をつける」は、踏みしめることというより、掴むのをやめて、重さが通る邪魔をしないことなのかもしれません。 立てない日は、無理に床を踏みしめなくて大丈夫です。 信号待ち、レジの列、歯磨きの時間に、足の力をふっと抜く。 それだけを試してみてください。 現実感の薄さ、ふらつき、立ちくらみが強い場合は、医療や専門の助けも大切にしてください。 診断の話ではありません。日常の中で自分の足元を読むための身体の見方を話しています。 無料の「身体の教養便り」をお届けしています。 入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きます。登録は無料で、いつでも解除できます。 https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter 話している人について https://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma お手紙・ハガキ募集中です。 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503 大沼鍼灸 宛

  6. 7月27日

    ふわふわして、現実感が薄い|その言葉、体を言い当てているのかも #48

    #48 | 身体の教養ラヂオ 地に足がつかない。ふわふわして落ち着かない。現実感が薄くて、何をしても上の空。 そういう言葉は、例え話のつもりでも、足元の実際の状態を言い当てていることがあります。 「腹が立つ」「宇宙とつながる」と一緒に、体の側から言葉をたどっていきます。 【目次】 00:00 ふわふわして、現実感が薄い ── サポーターからの質問 04:24 心の話で語る人、体の話で語る人 06:41 「地に足がつく」は例え話なのか 08:11 「腹が立つ」は、お腹の中で胃が立っている 14:18 「宇宙とつながる」は重力線の話かもしれない 20:35 例え話のつもりが、足元の実際を言い当てている 続き(じゃあ物理的にはどういうことなのか)は、次回お話しします。 無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️ 入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きますよ。登録は無料で、いつでも解除できます。 https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter 話している人について https://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma お手紙・ハガキ募集中です。 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503 大沼鍼灸 宛

  7. 7月22日

    親を許すかどうかは、決めなくていい #47

    #47 | 身体の教養ラヂオ 実家に帰ると疲れる。母といるとなぜかしんどい。親を許せない自分を責めてしまう。 それは性格でも過去の傷そのものでもなく、その相手を前にすると立ち上がる身体の構えなのかもしれません。 怒らない親のもとでも構えはできる、という話から、許すかどうかを決める前にできることまで話しました。 【目次】 00:00 実家に帰ると疲れる、という相談から 03:39 実家に帰ると、なぜ疲れるのか 20:46 怒らない親でも、構えはできる 35:02 許すかどうかは、決めなくていい 42:53 親の側の身体 ── 肩が楽になったら、子供に優しくなれた 53:29 意志の構え ── 連鎖に手を入れられる場所 【参考】 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」 無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️ 入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きますよ。登録は無料で、いつでも解除できます。 https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter 話している人について https://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma お手紙・ハガキ募集中です。 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503 大沼鍼灸 宛

  8. 7月7日

    毎日が同じことの繰り返しでむなしい|岩を押し続けた男の話 #46

    毎日が同じことの繰り返しで、何のためにやってるのかわからなくなることがあります。 その「何のため?」が消えている時間が、身体にはあります。夢中でやっているときです。 岩を押し続けた男の話から、「希望」の意味を取り戻す回です。 最も伝えたかったのは、 大事にすべきは、どんな構えを保とうとするか、その意思が幸福の起源であるということ。 身体が合理的になれば、むしろストレスは楽しめるものになるのです。辛いものも、スポーツも、仕事もそうでしょう。ストレスを避けるのではなく(一時的に必要なこともある)、ひたすら泳げる身体を作っていくということなんです。 アルベール・カミュ『シーシュポスの神話』(清水徹訳・新潮文庫)から引用しています。 無料の「身体の教養便り」をお届けしています☺️ 入門ガイド「身体の教養 入門」と、2週間の「自分のからだを読む」練習メールが届きますよ。登録は無料で、いつでも解除できます。 https://www.somaticstudiojapan.com/newsletter 話している人について https://www.somaticstudiojapan.com/tatsuyaonuma お手紙・ハガキ募集中です。 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町一丁目12-39-503 大沼鍼灸 宛

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番組について

大沼竜也(おおぬま・たつや) 鍼灸師。1991年宮城県生。 身体の教養──自分の身体の状態を感じ取り、自分で調整できるようになること。読み書きと同じように、誰もが身につけるべきリテラシーだと考えています。 漠然とした不安、疲れ、行き詰まり。その原因を思考で探しても、また同じ不調が戻ってくる。身体の状態が変わっていないからかもしれません。 身体は常に何かを感じています。あなたが気づいていなくても。この「感じ」が、気分も判断も行動も──暮らし全体を方向づけています。 身体の構造を知り、自分の身体に通し、感覚が立ち上がる。コーヒーを飲む、本を開く、誰かと話す。行為は同じでも、身体の状態が変われば暮らしの質が変わります。 自分の手で触れ、ゆすり、さする。感じて、解いていく。僕はこれを身体動態瞑想と呼んでいます。瞑想は身体的な行為であり、感じ解いていくことです。 変われないのは、あなたのせいではありません。身体が固まったまま思考だけで何とかしようとしている構造のせいかもしれない。この番組では、身体の教養という視点から暮らしを見つめ直します。 ▼話している人について https://www.somaticstudiojapan.com/start?utm_source=podcast_rss&utm_medium=profile&utm_campaign=onuma_start