囲碁きっず - reborn - ラジオ

政光順二

オンライン囲碁教室・サークル・指導碁・イベントのためのプラットフォーム、囲碁きっず - reborn - の開発・運営日記です。 囲碁きっずは 2001年10月 ヒカルの碁のアニメ放映に間に合わすために立ち上げたサイト。夜な夜な集まってわちゃわちゃとおしゃべり。たまに囲碁を打つ。そんな場所でした。十数年の後、技術的な事情もあって終了してしまったのですが、2025年秋、AI の助けを借りて新たな形で蘇らせようというのが囲碁きっず - reborn - のプロジェクトです。 開発・運営者である政光が新しいサイトをどのように立ち上げて運営していくのか、お話をしていきます。

  1. 4月30日

    囲碁きっず - reborn - LINEスタンプつくりました!

    普段づかいできる32種類のスタンプ 囲碁きっず - reborn - のLINEスタンプをリリースしました。スタンプのキャラクターには、対局サイトでおなじみの10級レベルのあたりBotと、プロ級の強さを誇るつよつよBotボットを起用しました。 囲碁のスタンプというと「投了します」とか「ウッテガエシ」といった囲碁専用のものもありがちですが、それらは使える場面が限られてしまいますよね。今回のは多くの方に日常的に使ってもらえるよう、「それな!」「 まじっすか」「ぴえ〜ん」「むかー!」 といった、ごく一般的な(?)フレーズを32種類揃えました。 最強ボットを愛らしいマスコットに デザイン面でのひとつの工夫は、盤上では容赦なく打ち込んでくるつよつよBotを、あえて可愛らしい小動物のようなマスコットにしたことです。サイズも身長があたりBotの半分ほど。 画像生成にはすべてAIを使用していますが、プロンプトを工夫することで、大胆な構図やデフォルメの効いたデザインを実現しています。 新登場の画像AIで制作プロセスが楽に これまでLINEスタンプの制作に手を出せずにいたのは画像に文字を合成する手間が非常に大きかったためです。以前の環境では、AIで生成した画像にCanvaなどのツールを使って手作業で文字を組み合わせる必要があり、めんどくさがりな自分としてはなかなか踏み切れませんでした。  しかし、OpenAI が提供するGPT-Image2 という画像生成AI が登場したことで、状況は一変。プロンプト一発でスタンプに合った文字を含んだ画像が生成できるようになったため、32枚というボリュームのスタンプも一気に完成させ、リリースすることができたのでした。 囲碁きっず - reborn - であたりBotやつよつよBotと対局する際、このスタンプのキャラクターたちを思い浮かべながら楽しんでみてください。

    3分
  2. 4月7日

    ちょっと珍しい「入室→着席→対局」の意味

    囲碁きっず - reborn - における対局開始までの流れと、その独自のシステムが持つ意味についてお話しします。 囲碁きっず - reborn - では、対局を始める際にまず部屋を作成します。ここで7路盤から19路盤まで、自分たちが打ちたい碁盤のサイズを選択し、どなたかお願いしますといったタイトルを付けて対局相手を待ちます。 誰かが部屋に入ってきたら、すぐに打ち始めるわけではありません。まずはチャットでコミュニケーションを取り、互先にするのか、あるいは置き石をどうするのかといった対局条件を相談します。双方が納得した上で、それぞれが黒番・白番の席に「着席」し、二人が席に着いた瞬間に初めて対局が開始されます。 多くのオンライン対局場では、対局を申し込んで相手が承諾すれば即座に対局が始まります。それが可能なのは、段級位システムによってハンデが自動的に計算される仕組みがあるからです。 しかし、囲碁きっず - reborn - には固定された段級位システムが存在しません。そのため、いきなり対局を始めることはできないのです。対局条件は、その場のチャットで決めるか、あるいはそのコミュニティ内の共通認識、あるいはその場にいる世話役のような方が仲介して決めることになります。 「そんなの面倒だ」と感じる方もいるかもしれませんが、そういう方のための場所は他にいくらでもあります。あえて手間をかけ、人と人とのやり取りを介する場所として、私たちはここを運営しています。 この「まず場所があり、会話を通じて条件を決める」という流れは、実はリアルの囲碁会では当たり前の光景です。碁会所で席亭さんが対局者同士の棋力を考えてハンデを決めるといった、人間味のあるやり取りがそこにはあります。そうした世界観をオンライン上に再現しようとしているのが、囲碁きっず - reborn - です。 このシステムは、昔の囲碁きっずが採用していたiGo棋院というオンライン対局システムに由来しています。当時のユーザーは、チャットでわちゃわちゃと交流しながら対局条件を決めていました。囲碁きっず - reborn - は、その古き良きカルチャーを復活させつつ、いままさにしているように理論武装を続けているわけです。 自動で決まる便利さではなく、対話を含めた全体で一つの世界観を作る。そんな独特なシステムについて、今日はお話しさせていただきました。

    4分
  3. 4月2日

    指導碁で使いやすい多面打ちモード

    囲碁きっず - reborn - に搭載されている多面打ちモードについて紹介します。多面打ちとは、一人の先生が3人から5人ほどのお客さんを相手に、同時に指導碁を行う形式のことです。オフラインのイベントでは一般的ですが、オンライン指導碁においても、先生の効率的な指導を可能にするために重要な機能といえます。 囲碁きっず - reborn - の多面打ちモードは、申請に基づいて設定されたユーザーが利用できる機能です。最大で6面打ちまで対応しています。 先生側の画面では、左側に各対局の盤面がサムネイルとして縦に並んで表示されます。そのサムネイルをクリックすると、右側の広いメイン画面にその対局の碁盤が表示される仕組みです。また、お客さんが着手して先生の番になると、該当するサムネイルが赤い枠で強調されます。これにより、どの盤面で打つべきかが一目で分かり、スムーズに対局を進行できる自信作となっています。 先日、プロ棋士の先生にこの多面打ちモードをお試しいただく機会がありました。使い始めは 「あ、これいいですね。なかなか使いやすいですね」 と好評をいただいていましたが、運用の中でいくつかの課題が発覚しました。 まず、サムネイルの盤面に置き石が表示されないというバグがありました。そしてより深刻だったのが、終局時の処理です。開発段階では序盤の動作確認に注力していたため、終局して地を計算するプロセスの検証が不足していました。 もともと終局処理の管理機能は1局分しか想定されていなかったため、複数の対局が同時に終局すると、処理が混線してぐちゃぐちゃなってしまったのです。 発覚した不具合については、すでに対策を行い修正を完了しています。囲碁きっず - reborn - には、非常に使いやすい多面打ちモードが備わっています。今回の修正を経て、より安定した環境で指導碁を行えるようになりました。ぜひご活用ください。

    3分
  4. 3月30日

    SNSの「中の人」のヒミツとそこから生まれたドラマ!?

    囲碁きっず - reborn - にアニメーションGIF生成機能を追加 本日、囲碁きっず - reborn - に新しい機能を追加しました。対局した棋譜の再生画面から、碁盤の上に黒石と白石が次々と並んでいくアニメーションGIFを生成できる機能です。 この機能は、もともと2週間ほど前につぶや棋譜3へ実装したものでした。その時点では、囲碁きっず - reborn - にまで導入する予定は特に考えていませんでした。しかし、ある出来事をきっかけに急遽開発を進めることになったのです。 きっかけは、囲碁きっず - reborn - のXアカウントによる投稿でした。そこには次のような内容が記されていました。 「囲碁の棋譜をGIFアニメにしてSNSでシェアできるの知ってました?つぶや棋譜3がリリースされ、棋譜をSNS映えするGIFに変換できるようになりました。手数の範囲指定や、盤面の色カスタマイズも反映されるので、投稿がグッと面白くなります。囲碁きっず - reborn - にも今後導入予定」 え? 導入予定だった? ということで慌てて機能を実装したわけです。 中の人って誰やねん、お前が一人でやってるのと違うんか? というわけなんですけど、、実は、このXアカウントの中の人は半分AIです。私は普段、このポッドキャストを文字起こしして内容をストックし、それをAIに読み込ませています。AIにはX投稿のノウハウをスキルとして与えており、蓄積されたデータから投稿文を作成してもらっているのです。 今回の投稿は、数日前に話した つぶや棋譜3 の新機能についての内容を元にAIが作成したものでした。しかし、最後の一行である「囲碁きっず - reborn - にも今後導入予定」という言葉は、AIが勝手に付け加えたものでした。 自動投稿ではないため、私が投稿前に原稿をチェックして削ることもできましたが、その一文を見て「なるほど、囲碁きっずの方にもあった方がいいな」と納得してしまい、そのまま実装するに至りました。 今回は、AIの中の人が発信した「未来の予定」を、人間である私が後から追いかけて現実にしたという、ドラマのような展開となりました。 今後もAIと協力しながら、より良いサービスを作っていければと考えています

    3分
  5. 3月29日

    ペクって追加、つぶや棋譜に3つの新機能

    今回、つぶや棋譜に利便性を向上させる3つの新しい機能を実装しました。 自分で打った碁を思い出しながら棋譜を入力している際、途中で「この交換を忘れていた」と気づくことがあります。囲碁における交換とは、黒が打ち白が応じるといった一連のペアを指しますが、これを後から適切な箇所へ挿入できるようになりました。 黒石、白石、あるいは三角や丸、バツといったマークを、盤面をドラッグすることで連続して入力できる機能です。これは主に詰碁などの問題図を作成する際に非常に便利な機能となります。 通常、囲まれて取られた石は盤面から消えますが、あえて消さずに残しておく表示機能を追加しました。詰碁の回答図などで、石が取られた場所に石を表示したままにしないと解説の意味が伝わらなくなるケースがあるため、この対応を行いました。 これらの機能を追加したきっかけは、Xでふわふわさんの投稿を目にしたことでした。ふわふわさんはとても囲碁のつよい方で、YouTubeやXでとっても分かりやすい解説を発信されている方です。 その投稿の中で、しょうごすさんが制作した教材作成用ソフトの機能が紹介されていました。それを見て「これは便利だ」と感じ、そのアイデアを取り入れさせていただきました。私はこれを、リスペクトしてパクるという意味で「ペクる」と呼んでいます。 しょうごすさんとは、非常に長い付き合いがあります。彼はかつて中学生の頃、囲碁きっずで活躍してくれていた「囲碁きっず・チルドレン」の一人です。 その後、彼が大人になってから東京で13路盤のイベントを一緒にやったこともありました。彼は私より一足先に九州(宮崎)に移住してしまいましたが、以前 IGOCNP という0囲碁NFTプロジェクトで一緒に技術開発担当やってました。 余談ですが、今回の3つの機能追加に要した時間は、実質30分ほどです。 これは最近の AIを使った開発現場の様子だったりします。

    4分
  6. 3月28日

    囲碁サロンの貸し切り個室~イベント会場機能

    囲碁きっず - reborn - の主要な機能の一つであるイベント会場について解説します。この機能がどのようなものか、具体的なイメージを交えてご紹介します。囲碁サロンの中にある「貸切個室」のイメージ イベント会場を一言で表すと、大きな囲碁サロン(碁会所)の中にある貸切の個室のような存在です。 一般的なオンライン対局場にログインすると、そこには多くの対局盤が並び、たくさんのお客さんが対局している様子が一目でわかります。これは囲碁サロンの大部屋のような状態です。 これに対しイベント会場は、そのサロン内に別途設けられた特別な部屋です。大部屋では不特定多数の人が対局していますが、イベント会場という個室の中では、特定の囲碁サークルのメンバーだけが集まって対局やイベントを楽しむことができます。 教室やサークルといったコミュニティのメンバーはメニューからイベント会場を作成することが可能です。 この会場に入場できるのは、そのコミュニティのメンバーに限定されています。個室の中には大部屋と同様に碁盤が並んでいますが、外からは「誰が、何人集まって、どのような対局をしているか」をうかがい知ることはできません。 鍵のかかった個室のように、外部の視線を気にすることなく、気心の知れた仲間内だけでわちゃわちゃとのんびり過ごせるのが最大の特徴です。これは「小さなコミュニティで楽しく過ごす」という、囲碁きっず - reborn - が一貫して掲げているコンセプトを体現した機能でもあります。 さらに、このイベント会場にはチケット制を導入することもできます。 コミュニティのメンバーであることに加え、特定のチケットを所有している人だけが入場できるように設定が可能です。チケットを販売することで、より限定的な特別イベントや有料の囲碁教室などを開催するといった使い方も想定されています。(チケット機能はまだ公開されていませんが) 内輪で落ち着いて囲碁を楽しみたい時や、特別な企画を行いたい時に、ぜひこのイベント会場機能を活用してみてください。

    3分
  7. 3月27日

    大会機能でリーグ・トーナメント管理が劇的に楽に

    オンラインで囲碁大会やリーグ戦を運営したことがある方なら、その「裏方仕事」の煩雑さに頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。囲碁きっず -reborn-にはそんな主催者の負担を解消する大会運営機能が備わっています。 これまでのオンライン大会運営といえば、非常に手間のかかる作業の連続でした。 まずHTMLでリーグ表やトーナメント表を作成し、参加者の名前を入力します。さらには、オンライン対局場にある各参加者のプロフィールへのリンクを一つずつ貼り付けなければなりません。 大会が始まってからも大変です。試合が進行するたびに結果を書き換え、棋譜のリンクを貼る。とても面倒くさい・・・ ワンタッチで表作成、自動で更新 大会運営機能では、主催者が行うのは大会の説明を書いて、定員をきめて、募集と締め切り。 準備が整えば、ワンタッチでリーグ表やトーナメント表が自動生成されます。生成された表はそのまま公開可能です。さらに画期的なのは、試合が終わったあとに棋譜を登録するだけで、勝敗の結果がリーグ表やトーナメント表に即座に反映される点です。主催者が手動で表を書き換える必要はもうありません。 この大会運営機能は教室サークルというコミュニティ機能の中で利用できます。「小さなコミュニティの中でわちゃわちゃ楽しむ」という囲碁きっず -reborn- のコンセプトを形にしたものです。 また、大会の結果をコミュニティ内独自のローカル段級位の設定に反映させるのもいいですね。大会での活躍がそのままコミュニティ内での評価に繋がるため、継続的な交流のモチベーションにも役立ちます。 「オンラインで囲碁サークルを作って、リーグ戦やトーナメントで盛り上がりたい」と考えている方は、ぜひこの機能を活用してください。

    3分
  8. 3月26日

    だれかの碁盤操作をトースト通知

    現在、囲碁きっず - reborn -は絶賛バグ取り中です。このところすごく多くの不具合が発生していましたが、その主要な原因が判明したことで、現在は一括して修正が進んでいる状況です。バグ修正の背景と新しく追加された2つの機能についてお伝えします。 今回発生していた多くのバグは、主に以下の2つの新機能が原因であることが分かりました。 「イベント会場」機能の実装 複数の対局室への同時参加・切り替え機能の実装 これらはいずれもオンラインイベントに関連する機能ですが、当初の囲碁きっず - reborn -の設計には想定されていなかった要素でした。そのため、システムの根幹部分で設計の「抜け」が生じ、さまざまな予期せぬ現象を引き起こしていました。 根本的な原因が特定できたことで、これまで発生していた多くのバグはすでに解消され、安定性が大幅に向上しています。 バグ修正と並行して、ユーザーの皆さんがより快適に利用できるよう新機能の追加も行っています。 まず1つ目は、碁盤の色と、盤上の線の色を自由に設定できる機能です。 これは先日、つぶや棋譜に実装したところで、囲碁きっず - reborn -にも取り入れることにしました。ご自身の好みに合わせて、対局環境の雰囲気を変えて楽しむことができます。 2つ目は、対局室内での操作を可視化する機能です。 囲碁きっず - reborn -では、1つの対局室に大勢が参加している際、誰でも自由に碁盤を操作(石を戻す、変化図の追加、お絵かきなど)できるのが特徴です。しかし、これまでは「誰がその操作をしたのか」が分からず、混乱を招くことがありました。 そこで、誰が操作したのかをリアルタイムで表示する仕組みを導入しました。この際、工夫したのが通知の方法です。 チャット欄ではなく「トースト通知」を採用 入退室ログのようにチャット欄へ表示させると、会話がログで埋まって読みづらくなってしまいます。そのため、画面の上に1行メッセージが数秒間だけ浮かび上がって消える「トースト通知」を採用しました。 自分の操作は通知しない 自分が石を動かしている時に「自分が移動しました」という通知が出ると煩わしいため、他人の操作時のみ通知が出るよう設計しています。 このトースト通知は、約1年前からつぶや棋譜のSGFコピーのときなどで採用している仕組みで、UIを損なうことなくスムーズに情報を伝えることができます。 現在はバグ取り作業を優先しつつも、今回ご紹介した「碁盤のカスタマイズ機能」や「操作ログのトースト通知」のように、より使いやすく、より楽しい場を作るためのアップデートを続けています。 さらに安定し、進化した囲碁きっず - reborn -をぜひ体感してみてください。 大量のバグを引き起こしていた「2つの原因」新機能1:碁盤と線の色を自由にカスタマイズ新機能2:操作ログを知らせる「トースト通知」の導入まとめ

    4分

番組について

オンライン囲碁教室・サークル・指導碁・イベントのためのプラットフォーム、囲碁きっず - reborn - の開発・運営日記です。 囲碁きっずは 2001年10月 ヒカルの碁のアニメ放映に間に合わすために立ち上げたサイト。夜な夜な集まってわちゃわちゃとおしゃべり。たまに囲碁を打つ。そんな場所でした。十数年の後、技術的な事情もあって終了してしまったのですが、2025年秋、AI の助けを借りて新たな形で蘇らせようというのが囲碁きっず - reborn - のプロジェクトです。 開発・運営者である政光が新しいサイトをどのように立ち上げて運営していくのか、お話をしていきます。