ブレインフレンドリーラジオ

Brain Friendly Lab

Brain Friendly Radioは、脳科学(ニューロサイエンス)や心理的安全性の知見をもとに、私たちBrain Friendly Labが実践する「脳にやさしい学びの場づくり」のアイデアやヒントを発信する番組です。 こんな方におすすめ:組織開発・人材育成・リーダーシップ開発に携わる方、心理的安全性や対話の場づくりに関心がある方、脳科学や行動変容を現場に活かしたい方 学びや育成のアプローチをアップデートしたい教育関係者 毎回のエピソードでは、対話形式・インタビュー・実践事例などを交えて、明日から使える考えを変える、行動を変えるためのヒントをお届けします。 番組へのご感想、ご質問を以下のリンクよりぜひお聞かせください。 https://forms.gle/UpC2DL2bVVuSsJdr8

  1. 4日前

    AI時代を生き抜く「ロボット・プルーフ」な脳の鍛え方――ヴィヴィアン・ミン博士に学ぶ予測マシンとメタ学習

    番組の概要 生成AIに質問すれば瞬時に答えが返ってくる時代、私たちの脳には一体何が起きているのでしょうか? 今回のブレインフレンドリーラジオは、石原がこの夏に引率した米国MIT(マサチューセッツ工科大学)でのカンファレンスから、世界的理論神経科学者・AI専門家であるヴィヴィアン・ミン博士(Dr. Vivienne Ming)の刺激的な基調講演をレポートします。 かつてホームレス生活のどん底から立ち上がり、カーネギーメロン大学で博士号を取得、連続起業家としても知られるミン博士。彼女が提唱する「ロボット・プルーフ(AI耐性)」の核心は、脳科学と膨大な実証データに基づいています。 脳は受動的な情報受信器ではなく、常に省エネを図る「超高効率な予測マシン」です。しかし、タスクや思考をAIに丸投げ(認知的アウトソーシング)すると、深い思考を示す脳波(ガンマ波)が40%も激減し、思考停止に陥ってしまうという驚くべき実験データが示されました。 1億2000万人規模のキャリアデータ分析から見えてきた「AIに代替されない人間の本質」とは何なのか? カーナビ依存の罠から、AIをあえて自らの「宿敵(壁打ち相手)」として酷使する実践法、そして「問いを立てる側」であり続けるためのメタ学習まで、AI時代を生きるすべての人と教育者に向けた必聴のセッションです。 【00:00】オープニング:MITでの高校生発表とヴィヴィアン・ミン博士の登壇 テクノロジーで地域課題を解決する「コンピュテーショナル・アクション(わがままアワード)」の取り組み。 スライドを一切使わず、聴衆に直接語りかけるミン博士の圧倒的なプレゼンス。 【03:30】ホームレスから世界的科学者へ:数奇なキャリアと「他者の可能性の最大化」 うつや挫折、車上生活の極限状態から「自分のためではなく、他者のために命を使う」と決意した転換点。 計算神経科学、AI開発、起業、そして糖尿病の息子の血糖値を予測するAIを自作したエピソード。 【08:15】脳は「予測マシン」である――差分圧縮とスパースコーディング エアコンの音が止まった瞬間にハッと気づく理由。脳は既知の情報を省エネ処理し、「予測エラー(ズレ)」だけにエネルギーを注ぐ。 【12:40】AIへの丸投げが生む罠:思考の脳波(ガンマ波)が40%低下 課題をAIに頼った学生の脳内で起きていること。カーナビに頼りすぎて自力で走れなくなる現象と同じ「認知的衰退」のリスク。 【16:20】1億2000万人のデータが証明した「学歴」と「活躍」の無相関 出身大学やテストの点数は長期的な成功を予測できない。 相関していた真の要素:メタ認知、レジリエンス(復元力)、知的好奇心、知的な謙虚さ。 【19:50】明日からできる「ロボット・プルーフ」なAI活用術 AIを「宿敵(ネメシス)」にする: 単なるお助けツールではなく、自分の論理の穴や盲点を徹底的に突かせる壁打ち相手として使う。 常に「問いを立てる側」に立つ: 過去データのパターン予測はAIに任せ、前提を疑い、新たな仮説を生み出す人間ならではの役割。 【23:30】エンディング:自分が休めない木陰のために木を植える 「老人がその木陰で休めないと知りながら木を植えるとき、社会は良くなる」――点数を取るためではなく、他者と未来のためにテクノロジーを使う視点。 綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター / コーチ) 石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® トレーナー / STEM教育アドバイザー) 普段の仕事や生活の中で、AIに「お任せ」しすぎて思考のスイッチがオフになってしまっている瞬間はありませんか? 今回ご紹介した「AIをあえて厳しい壁打ち相手にする方法」や、ご自身のAIとの向き合い方についての気づきがあれば、ぜひコメント欄でお聞かせください!

  2. 9月3日

    物語(ナラティブ)を脱ぎ捨てる――禅と脳科学が交差する「自己の捉え直し」

    番組の概要 「自分はこういう人間だから」「この道を選んだのだから」――私たちは誰もが、自分自身を説明するためのストーリー(物語)を紡ぎながら生きています。しかし、その物語と目の前の現実との間にズレが生じたとき、脳は強い苦しみやストレスを感じてしまいます。 本日2026年9月3日配信のブレインフレンドリーラジオは、鎌倉・臨済宗円覚寺の横田南嶺管長による法話「虚構と現実」をきっかけに、「物語と現実のギャップがもたらす脳の脅威」、そして「ナラティブ(語り)の書き換えによるしなやかな生き方」について語り合います。 人間関係や他者との関わりの中で語られることの多かった「SCARFモデル」ですが、実は「自分自身に対するセルフトーク(自己評価)」の中でも強烈に作動しています。「理想の自分」と「現実の自分」が乖離したとき、脳内ではStatus(地位)やCertainty(確実性)への脅威反応が引き起こされ、心がフリーズしてしまうのです。 後半では、心理学者ダン・マクアダムスの自己同一性理論や、映画『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラが見せた鮮やかな章の切り替え、そして私たちが実践するLEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)における「固定されたストーリー」と「進行形のナラティブ」の違いまで考察を進めます。 「物語を物語と知った上で、執着せずに生きる」という禅の智慧と脳科学が響き合う、変化の激しい時代を生き抜くためのレジリエンス(心の回復力)の処方箋です。 今回のトピック&タイムスタンプ(目安) 【00:00】オープニング:臨済宗円覚寺・横田南嶺老師の法話「虚構と現実」 YouTube配信で触れた深い問い。人間が自分を認識するときに紡ぎ出す「セルフストーリー(虚構)」と、直面する「現実」。 【02:50】苦しみの正体は「物語と現実のギャップ」にある 就職活動やキャリア選択で描いた「こうあるべき自分」と、不合格や組織での壁といった現実の乖離。 綿引さんの実体験:父親から言われた「会社員に向いている」というストーリーと、23年間のキャリアの中で生じた葛藤。 【06:40】自分自身に牙をむく「インターナルSCARF」の脅威 他者からの評価だけでなく、自分自身のセルフトークでStatus(地位)やCertainty(予測可能性)を傷つけてしまう脳の仕組み。 【09:50】脳は「無意味なノイズ」に耐えられない 断片的な出来事に因果関係や目的を与え、筋書き(ストーリー)に仕立て上げて安心しようとする脳の生存本能。 【12:15】「ストーリー」と「ナラティブ」の決定的な違い 起承転結があり過去に固定された「ストーリー」に対し、現在進行形でオープンエンドに編み直され続ける「ナラティブ」。 ダン・マクアダムスが説く、過去・現在・未来を一貫した筋書きとして再構成する自己同一性の力。 【16:30】『風と共に去りぬ』に学ぶ、物語の鮮やかな手放し方 全てを失ったスカーレット・オハラの名台詞「明日は明日の風が吹く(After all, tomorrow is another day)」に見る、新しいチャプターへの切り替え。 【19:45】禅の境地:物語を知った上で、とらわれずに生きる 慣れ親しんだ古い物語を手放し、状況に応じて器(ナラティブ)をしなやかに変えていくレジリエンス。 パーソナリティ 綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター / コーチ) 石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® マスタートレーナー理事/ STEM 教育アドバイザー) リスナーの皆さんへ 過去に自分が信じていた「私はこういう人間だ」という物語が、今の自分を苦しめてしまっていることはありませんか? 今回の配信でお話しした「ストーリーの切り替え」や、ご自身のナラティブにまつわる気づきがあれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。次回以降の配信のヒントにさせていただきます。

  3. 8月13日

    考えすぎて動けない脳を覚醒させる「リズム」の魔法――PFC(前頭前野)を迂回する行動変容💡 番組の概要

    「もっと良い案はないか」「失敗したらどうしよう」……会議や新しい挑戦の直前、考えすぎて頭がフリーズし、結局一歩を踏み出せなくなってしまうことはありませんか? 本日8月13日配信のブレインフレンドリーラジオは、「考えすぎの罠から抜け出し、行動を変容させる『リズム』の脳科学」がテーマです! 論理的な思考や不安、自制を司る脳の前頭前野(PFC:Prefrontal Cortex)。人が「考えすぎて動けない」時、このPFCが過剰に働いています。しかし、脳と身体には「外部のリズムを感知すると、PFCが意識するよりも先に運動領域(小脳や運動野)が自動的に同調して動き出してしまう」という非常に面白い仕組み(同調効果)が存在します。 今回は、綿引さんが外資系企業時代に「アップビートな音のビート」を頭に鳴らしてタフなグローバル会議を突破した実話や、長嶋茂雄さんの伝説的な「擬音指導(シュッ・バーン・ダン!)」に隠された脳科学的合理性など、爆笑エピソードを交えて徹底解説! さらに後半では、この「思考(PFC)を迂回してまず身体から動かす」メカニズムが、私たちが実践するLEGO® SERIOUS PLAY®(LSP)の「まず手から作る」という鉄則にどう応用されているのか、そしてSCARFモデルの「Uncertainty(確実性/不確実性)」や「フロー状態」とどう関係しているのかまで深掘りします。 「頭で分かっていても動けない」と感じているすべてのビジネスパーソン&教育者必聴の、身体から脳のスイッチを入れる「ブレインフレンドリー(脳に優しい)」な処方箋です! 【00:00】オープニング:考えすぎて動けなくなる「もどかしさ」の正体 新入社員や新しい環境で誰もが陥る「考えすぎて時間が過ぎていく」罠。考えすぎの人が、さらに「考えすぎについて考えてしまう」ループとは? 【03:10】実録!外資系グローバル会議を突破した「アップビート(リズム)」体験 正論を言っているのに却下されるモヤモヤ。マイケル・ジャクソンやQueen、ALFEEのような(!?)激しいビートを頭に鳴らし、身体のテンポを変えて会議を打開した綿引さんのリアル体験談。 【08:40】脳科学で読み解く「リズムと同調効果」のメカニズム 外部のリズムを耳で捉えると、側頭葉→小脳(タイミグ予測)→運動野へと、自動的かつ最速で身体が同期(足踏みやタップ)していくプロセス。 【11:15】思考のブレーキ「PFC(前頭前野)」を迂回する技術 PFC(論理思考・不安・自制)が「日本人らしくおとなしくしよう」「変に思われないか」とブレーキをかける前に、リズムによって身体を先行して作動させる。 【15:30】長嶋茂雄さんの「シュッ・バーン・ダン!」は脳科学的に正しかった? フォームを頭で解説(PFC)されると体が固まるが、擬音やリズムで伝えることで身体の動きが直接引き出される理由。 【18:00】LSP(レゴ®シリアスプレイ®)への応用:「手から考える」ことの意味 考えを固める前にまずブロックを手で動かす(運動させる)プロセスも、PFCを迂回して本音や創造性を引き出す技術。 【21:10】不確実性(SCARFモデルのC)と「フロー体験」への昇華 不安な一歩を踏み出すために、脳の安全基地をどう作るか?呼吸や心拍の同調(リアル会議の強み)がもたらす影響。 綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター) 石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® ファシリテータ) プレゼンやタフな交渉の前、皆さんはどんな「自分のリズム」やスイッチを持っていますか? 「この音楽を聴くと動き出せる!」「長嶋さん風に擬音で自分を乗せている」など、皆さんが普段実践している「考えすぎを脱出する工夫」や感想を、ぜひコメント欄で教えてください!

  4. 6月30日

    スポーツは脳の「リハーサルスペース」――ワールドカップから読み解く、生存と報酬のニューロサイエンス

    番組の概要 昨日行われたサッカーワールドカップ、日本対ブラジル戦。激戦の興奮が冷めやらぬ本日6月30日の配信は、このタイムリーな話題からスタートします!強豪ブラジルを相手に最後まで見事な戦いを見せてくれた日本代表の姿に、胸を熱くされた方も多いのではないでしょうか。 今回のブレインフレンドリーラジオは、このワールドカップにちなんで「なぜ人はスポーツ(競技)をするのか?」「脳はスポーツから一体何を得ているのか?」という謎を、ニューロサイエンスの視点からディープに紐解きます。 実は、脳の一番の優先順位は、お金や学歴といった「成果物」を出すことではなく、社会の中で「感情的にどう生き残るか(喜ぶ脳にできるか)」ということ。 一見、現代社会では生き残りに直接関係なさそうなスポーツですが、脳科学のレンズで見ると、そこにはStatus(地位)、Autonomy(自律性)、Relatedness(関係性)といったSCARFモデルの報酬がこれでもかと詰まっています。さらに、脳が「メダルやトロフィー」を「水や食べ物」と全く同じ回路で処理しているという驚きの研究データもご紹介。 後半では、スポーツが実生活やビジネスの現場における「脳のリハーサルスペース(予行演習の場)」として機能している点について、私たちが実践している「レゴ®シリアスプレイ®」の理論(リアルタイム・ストラテジー)とも絡めながら解説します。「体育会系かどうか」という枠組みを超えて、プレッシャーの中で立ち直り、瞬時に意思決定していくための「思考の自動運転パターン」をどう身につけるか、ビジネスリーダーにも必聴のヒントが満載です。 【00:00】オープニング:ワールドカップ日本戦の激闘を振り返って ブラジルを相手に善戦した日本代表へのリスペクト。世界とのギャップや優勝が「射程圏内」に入ったと感じさせる選手・監督のコメントから見えたもの。 【03:15】そもそも、なぜ人類は「スポーツ(競技)」を進化させたのか? 単なる運動(エクササイズ)と、ルールのもとで競い合う「スポーツ(競技)」の決定的な違い。 獲物を捕らえる狩猟、農地の開拓、村同士の土地争いなど、人間の生存競争の歴史と社会的地位(ステータス)の深い関係。 【06:40】脳の最優先事項は「成果物」ではなく「感情的な生き残り」 脳は結果よりも、自分が喜ぶ状態(心地よい状態)になるように行動を駆動させている。 【08:50】SCARFモデルで読み解く、スポーツが脳に与える強烈な報酬 Status(地位): 敵を倒し、能力を示すことで得られる感覚。 Relatedness(関係性): プレッシャーや難しい練習、厳しい戦いをチームで共有することで得られる繋がり。 Autonomy(自律性): 「パスか、シュートか」を、プレッシャーの中で自立して瞬時に意思決定する精神。 熟達: 新しい能力を獲得し、次のステージへ進んだという「成長の実感」。 【14:10】脳のバグ?「トロフィー」と「水や食べ物」を同じ回路で処理する仕組み メダルやトロフィーという「シンボリック(仮想)な報酬」を、脳は本物の生存に必要な報酬(水や食べ物)と区別せずに喜んでいるという驚きの研究。 【17:35】スポーツは実社会を生き抜くための「脳のリハーサルスペース」 シンボリックな競争を経験することで、プレッシャー下での立ち直り方や、他者と連携する「思考パターン(自動運転)」を脳に備えることができる。 【21:10】レゴ®シリアスプレイ®の「リアルタイム・ストラテジー」との共通点 瞬時の身体的判断と、そこに潜む一人ひとりの意思決定ルール。リーダーが過去の「リハーサル経験」を自覚することで、日常のチーム運営や部下育成のプレッシャーを和らげる方法。 【26:20】サポーターの熱狂のナゾ:なぜ他人のプレイであんなにも興奮し、がっかりするのか? 「オラが村の代表」が戦ってくれているという帰属意識(Relatedness)と、自分の生存にも関わる脳の不思議な一体感。 綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター) 石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® ファシリテータ養成トトレーナー/ STEM教育アドバイザー) テレビの前で思わず大声を上げて一喜一憂してしまう私たちの脳の働き、本当に不思議で面白いですよね。 今回ご紹介した、脳の予行演習の場としての「リハーサルスペース」という考え方。皆さんはこれまでの人生で、どんな経験をリハーサルスペースとして通ってこられましたか? 「こんな経験が今の仕事のピンチに活きている!」「このエピソードでの脳の働きが知りたい!」など、皆さんからの感想やコメントをぜひお待ちしております!

  5. 6月12日

    新任リーダー必聴!脳の罠からチームを守る「3つの無意識バイアス」

    「よかれと思って放った一言が、メンバーとの溝を深めてしまった……」 「リモートワークの部下と、どうも距離感が縮まらない……」 新しい部署に着任したリーダーや、初めて部下を持つマネージャーの皆さん。その悩み、実はあなたのマネジメントスキルの問題ではなく、脳が自動的に発動させている「無意識のバイアス(思い込み)」の仕業かもしれません。 前回の「縦と横(ステータスとフェアネス)」の配信は大変多くの反響をいただきました。続く今回は、ニューロリーダーシップ研究所が提唱する「SEEDSモデル」の中から、特にリーダーが捉われやすい3つの脳の罠(類似・経験・距離のバイアス)を徹底解説します。 日常のクスッと笑える「夫婦の道案内バトル」の例から、コロナ禍以降の「一律出社回帰」の裏に潜む脳の防衛本能まで、今回も脳科学のレンズを使って人間関係を立体的に紐解きます。 後半では、リーダーがこのバイアスを「あ、今発動しているな」と認識(ラベリング)し、チームのパフォーマンス向上へとつなげる具体的な軽減アプローチ(対策法)についてもご紹介。スタッフの可能性を公平に引き出し、より良い関係性を築きたいすべてのリーダーへ届ける「ブレインフレンドリー(脳に優しい)」な処方箋です。 【00:00】オープニング:前回の振り返りと「ニワトリの衝撃」 「ステータス(縦)」と「フェアネス(横)」を知ることで、日常の体験が少し変わる。 【01:50】リーダーの脳がバグる?「無意識のバイアス」とは まっさらな状態で事実を見られない脳の仕組み。良し悪しではなく、脳の防衛本能として理解する。 【03:30】罠その1:類似バイアス(Similarity Bias)――自分に似ている人を優遇してしまう 「同じ大学」「同じ出身地」「前職が一緒」。脳は共通点がある相手を無意識に「優秀で信頼できる」と評価しがち。 スカーフモデル(SCARF)の「確実性(C)」や「関係性(R)」との深い結びつき。 【06:30】罠その2:経験バイアス(Experience Bias)――「自分のやり方が絶対に正しい」 自分の経験したプロセスの方が正確で優れていると思い込む脳の癖。 【爆笑エピソード】道順をめぐって一歩も譲らない!あるご夫婦のドライブから見る経験バイアスの正体。 【11:45】罠その3:距離バイアス(Proximity Bias)――遠くの部下より近くの部下 リモートワークや多拠点チームのリーダー必聴。脳は物理的に近くにいて「はっきり全体像が見えるもの」を好む。 コロナ明けの「出社回帰」の動きは、脳の距離バイアスによる不安が影響している? 【16:15】実践:バイアスを飼い慣らすリーダーの対策法 まずは「ラベリング(認識)」することから始める。自分を責めずに客観視する技術。 自分の経験を「たった1つのデータ」として捉え直す。あえて共通点がないメンバーの「類似点」を積極的かつ楽しんで探す関わり方。 綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター) 石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® 認定ファシリテーター / STEM教育、計算論的実践) リーダーとしてだけでなく、一緒に働く仲間やスタッフ同士の間でも、この「類似・経験・距離」のバイアスは日々働いています。 「自分の職場を振り返ると、あの時の衝突は『経験バイアス』だったかも……」 「こんなシチュエーションでの脳の働きが知りたい!」 など、皆さんの感想やエピソード、ご質問をぜひコメント欄でお聞かせください!次回以降の配信で詳しく取り上げさせていただきます。

  6. 5月26日

    縦の「地位」と横の「公平」― 脳を味方につける場づくりの対比(SCARFモデル)

    「なんだかモヤモヤする…」「理不尽さを感じる…」そんな日常のストレス、実は脳の原始的な防衛反応かもしれません。 今回のブレインフレンドリーラジオは、人間関係や社会的な場での脳の反応を読み解く「SCARFモデル」から、特に勘違いしやすい【Status(地位)】と【Fairness(公平性)】の2つを徹底比較! 「しくみとしては合理的(フェア)なのに、なぜか心がモヤっとする」という飛行機の搭乗案内の謎から 、「自分だけ飲み物が来ないとフリーズする」という会食での脳のバグまで 、身近な例を出しながら2つの要素の決定的な違いを解説します 。 さらに、後半ではこの脳科学の視点を「LEGO® SERIOUS PLAY®(レゴ®シリアスプレイ®)」の現場にどう落とし込んでいるか、具体的なファシリテーションの鉄則(エチケット)も大公開! 人の上に立つリーダーや、ワークショップの場づくり、研修デザインに関わる方には必聴の、今日から実践できる「ブレインフレンドリー(脳に優しい)」なヒントが詰まった回です 。 【00:00】オープニング:似ているようで全く違う「2つの要素」 スカーフモデルにおける「ステータス(S)」と「フェアネス(F)」の基本的な定義 。脳は社会的ストレスをどうキャッチしている? 【03:15】Status(地位)= 脳は「数字」と同じようにあなたをランク付けしている 縦軸のランキング思考 。ファーストクラスの優先搭乗に頭では納得しつつも、エコノミーの自分が少しがっかりしてしまう理由 。 個人だけでなく、会社や大学などの「集団のステータス」がもたらす優越感と劣等感(社会的アイデンティティ) 。 【08:40】Fairness(公平性)= 生存に直直結する「横並び」のスキャンプロセス 横軸の水平比較 。脳の原始的な部位(島皮質など)が反射的に作動し、アンフェアには瞬時に「おかしい!」と怒りが爆発する仕組み 。 「自分だけ飲み物が来ない」ときのフリーズ感 。ボランティアやゴミ拾いなど、世の中のアンフェアを正すことに脳が快感を覚える報酬反応について 。 【15:20】動物行動学からみる、縦と横の生存戦略 オオカミやサルの群れ 、そして鶏の「つつきの順位(Pecking Order)」と現代の組織の意外な共通点 。 【20:10】実践応用:LEGO® SERIOUS PLAY®の現場にみる「徹底的な公平性」 参加者全員に「全く同じ部品を、同じ分量だけ」配る鉄則に隠された脳科学的意図 。 誰か一人を贔屓しない!ファシリテーターが全員の作品に均等に声をかけ、アテンションを配分する理由 。 【27:45】クロージング:自己分析のツールとしてSCARFを使いこなす 自分のイライラの原因が「ステータス」なのか「フェアネス」なのか、冷静に客観視するだけでストレスは軽減できる 。 リスナーの皆さんからの「日常のSCARFエピソード」や質問を募集中! 綿引 いずみ(ニューロサイエンスを日常に活かすナビゲーター / LEGO® SERIOUS PLAY® ファシリテーター) 石原 正雄(LEGO® SERIOUS PLAY® ファシリテーター / STEM教育アドバイザー) 「宴席で自分だけ飲み物が来なかったとき、店員さんに声を荒らげる前に『あ、これがフェアネスの反射か!』と思い出せるでしょうか?」 あなたの職場や生活の中で、「これはSCARFのどの要素だろう?」と気になったエピソードがあれば、ぜひコメントや質問で教えてください!次回以降の配信で詳しく取り上げさせていただきます 。 📢 リスナーの皆さんへ 「宴席で自分だけ飲み物が来なかったとき、店員さんに声を荒らげる前に『あ、これがフェアネスの反射か!』と思い出せるでしょうか?」 あなたの職場や生活の中で、「これはSCARFのどの要素だろう?」と気になったエピソードがあれば、ぜひコメントや質問で教えてください!次回以降の配信で詳しく取り上げさせていただきます 。

  7. 5月11日

    旅先での「違和感」を読み解く——SCARFモデルで紐解く海外旅行の心理学

    ゴールデンウィーク明けの今回は、旅と脳の関係がテーマです。パーソナリティは綿引いずみと石原正雄です。多くの人が経験する「海外旅行での感覚」を、脳科学のフレームワーク「SCARFモデル」を使って深掘りします。 なぜ私たちは、海外のホテルやレストラン、あるいはストライキ中の駅で、ある時は「ワクワク」し、ある時は「強い不安」を感じるのでしょうか? 脳が社会的な情報を「報酬(喜び)」か「脅威(恐れ)」かで判断する5つの要素(Status, Certainty, Autonomy, Relatedness, Fairness)に当てはめると、その正体が見えてきます。 欧米のホテルでの「Status(地位)」への警戒心、空港での不条理な「Certainty(確実性)」の欠如、そして自分の意志で旅を組み立てる「Autonomy(自律性)」の快感。実体験に基づくエピソードから、日常のコミュニケーションや組織運営にも活かせる「脳に優しい環境づくり」のヒントを探る30分です。 【今回のトピック】 SCARFモデルとは?: 脳を「喜ばせる」か「怖がらせる」かを決める5つの指標 海外旅行と脳のセンサー: 欧米のホテルチェックインで感じる「Status(地位)」の不安 不確実性の恐怖: 仏空港や海外のストライキに学ぶ「Certainty(確実性)」の重要性 旅の醍醐味は「Autonomy(自律性)」: 自分で選択することの報酬と、スタバのカスタマイズ文化 仕組みと公平性: 「Fairness(公平性)」を感じるシステムが、いかに脳の負荷を減らすか #SCARFモデル #脳科学 #海外旅行 #心理的安全性 #Status #Autonomy #自律性 #1on1 #リーダーシップ #ブレインフレンドリー

  8. 4月28日

    天才を突き動かした「執着」の正体 —— 野口英世の生涯と脳の上書きコスト

    【エピソード概要】 今週は世界的細菌学者・野口英世の光と影について、脳科学とも関連づけながら パーソナリティの綿引、石原で語ります。 渡辺淳一氏の傑作評伝『遠き落日』を脳科学の視点で読み解くと、教科書に載る「偉人」像とは真逆の、コンプレックスを燃料に爆走した一人の男の凄まじい「脳の戦略」が見えてきます 。 恩師が工面した大金を一晩で使い果たす破天荒なエピソードから、「人間発電所(Human Dynamo)」と呼ばれた超人的な努力の裏側、そして自説を「上書き」できずに悲劇的な最期を迎えた黄熱病研究の真相まで 。 SCARF理論をキーワードに、天才の成功と挫折を脳科学的に考察する15分です 。 猪苗代の空から野口英世へ: メシエマラソンの極限状態から出会った、野口英世の原点 。 Status(地位)への渇望: 貧困と左手のハンデ。毀損されたStatusを「業績」で埋めようとした脳の生存戦略 。 ドーパミン全開の放蕩と執念: 渡米資金500円(現在価値約300万〜500万円)を一夜で溶かす破天荒さと、1日3時間睡眠で論文200編を書き上げる異常な出力 。 上書きできなかった「成功体験」: 3年連続ノーベル賞ノミネートという名声(Status)が、いかに情報のアップデートを阻み、悲劇へと導いたのか 。 現代への問いかけ: 私たちは、自らの「成功体験」という神話を、必要に応じて書き換える勇気を持っているか? 書名:『遠き落日』(上・下) 著者:渡辺淳一 出版社:新潮社(新潮文庫)

番組について

Brain Friendly Radioは、脳科学(ニューロサイエンス)や心理的安全性の知見をもとに、私たちBrain Friendly Labが実践する「脳にやさしい学びの場づくり」のアイデアやヒントを発信する番組です。 こんな方におすすめ:組織開発・人材育成・リーダーシップ開発に携わる方、心理的安全性や対話の場づくりに関心がある方、脳科学や行動変容を現場に活かしたい方 学びや育成のアプローチをアップデートしたい教育関係者 毎回のエピソードでは、対話形式・インタビュー・実践事例などを交えて、明日から使える考えを変える、行動を変えるためのヒントをお届けします。 番組へのご感想、ご質問を以下のリンクよりぜひお聞かせください。 https://forms.gle/UpC2DL2bVVuSsJdr8