FP&A Insight 〜管理会計のその先へ。意思決定を設計する〜

FP&Aアーキテクト 鷲巣大輔(わしずだいすけ)

分析の精度を上げても、経営会議では「報告」で止まる。その物足りなさを知るCFO、経営企画・FP&A実務家へ。CFO・FP&A責任者を歴任した鷲巣大輔が、FP&Aを「報告」から「意思決定の設計」へと捉え直し、その構造とプロセスを読み解きます。 【語り手|鷲巣大輔】 FP&Aアーキテクト。ダイヤモンド社『経営管理・ファイナンス部門のための FP&Aのすべて』監訳者。P&G日本・韓国事業部門のコーポレートファイナンスマネージャー、スタートアップCFO、米系飲料企業のAPAC CFO、PEファンド投資先の経営企画・FP&A責任者を歴任。グロービス経営大学院専任准教授。 【番組概要】 国内外の実践事例・学術研究・名著・CFO/FP&Aフロントランナーの知見などを手がかりに、管理会計、予実管理、経営企画、KPI設計、投資判断などから、毎回ひとつのテーマを掘り下げます。事例を美談にせず、機能する条件と崩れる条件を検討し、再現できる「型」を取り出します。 【フォロー・お便り】 番組に興味関心のある方は、ぜひフォローをお願いします。 感想・メッセージ・取り上げてほしいテーマなどお寄せください。 insight@fpalabo.com

エピソード

  1. 1日前

    #4・撤退を評価できるか:資本配分を動かす組織の条件

    CFO・経営企画・FP&A実務家にとって、資本配分が前年踏襲のままになる背景には、組織の政治、損失回避、情報の非対称性、予算の構造があり、配分が既得権化しているという見立てです。マッキンゼーの調査を手がかりに、投資家が求める資本効率の改善が事業部まで届かない仕組みをたどります。前提が崩れた時の対応者や撤退条件を意思決定時に定める「行動責任」と、それをFP&Aが監視する意義と難しさを整理します。 【主な内容】 ・資本配分が前年踏襲になりやすい四つの要因と、配分が既得権化する仕組み ・資本効率の改善要求がCEO・CFOから事業部へ届きにくい理由 ・意思決定時に行動責任を設計し、FP&Aが前提や撤退条件を監視する役割と難しさ 【タイムスタンプ】 00:00:00 資本配分が前年コピーになる実態 00:04:51 資本配分を固定する4つの要因 00:07:18 資本配分が既得権になる構造 00:11:31 行動責任を設計するFP&Aの役割 00:19:49 稟議書で行動責任を点検する 【取り上げた研究・書籍・資料】 Hall, S., Lovallo, D., & Musters, R. (2012). How to put your money where your strategy is. McKinsey Quarterly. 【出演者】 鷲巣大輔(わしず・だいすけ) 『FP&Aのすべて』(ダイヤモンド社)監訳者。FP&Aアーキテクトとして複数の企業でFP&Aヘッド・CFOを務め、現在は大学院で教えながら、研究者・コンサルティングファームのアドバイザーとしても活動しています。 X:https://x.com/WashizuD?s=20 【フォロー・お便り】 番組に興味関心のある方は、ぜひフォローをお願いします。 感想・メッセージ・取り上げてほしいテーマなどお寄せください。 insight@fpalabo.com Music: Spark of Inspiration by Shane Ivers - https://www.silvermansound.com

  2. 1日前

    #3・管理会計はブルシットジョブなのか:無価値に見せる責任構造

    CFO・経営企画・FP&A実務家にとって、管理会計の仕事が「やっても意味がない」ように見える原因は、担当者の力量やツールではなく、組織の責任構造にあります。結果責任が重い環境では、前提を明確にするほど追及のリスクが増え、曖昧さを残すことが合理的になる仕組みを稟議書から読み解きます。評価軸を行動責任へ移すことと、稟議書を通すための紙から読み返して更新する計画へ変えることの二つの処方箋を整理します。 【主な内容】 ・管理会計だけが正しさを社外から与えられず、組織の意思決定と責任構造を映し出す理由 ・結果責任が重い組織で、稟議書の前提やリスクを曖昧にすることが合理的になる仕組み ・評価軸を行動責任へ移し、稟議書を読み返して更新する計画へ変える二つの処方箋 【タイムスタンプ】 00:00:00 管理会計はブルシットジョブなのか 00:03:05 管理会計の正しさはどこで決まるか 00:09:02 稟議書にリスクを書かない合理性 00:18:10 FP&Aが歓迎されない組織の構造 00:21:57 評価を変え、稟議書を更新する 【取り上げた研究・書籍・資料】 Graeber, D. (2018). Bullshit jobs: A theory. Simon & Schuster. 【出演者】 鷲巣大輔(わしず・だいすけ) 『FP&Aのすべて』(ダイヤモンド社)監訳者。FP&Aアーキテクトとして複数の企業でFP&Aヘッド・CFOを務め、現在は大学院で教えながら、研究者・コンサルティングファームのアドバイザーとしても活動しています。 X:https://x.com/WashizuD?s=20 【フォロー・お便り】 番組に興味関心のある方は、ぜひフォローをお願いします。 感想・メッセージ・取り上げてほしいテーマなどお寄せください。 insight@fpalabo.com Music: Spark of Inspiration by Shane Ivers - https://www.silvermansound.com

  3. 1日前

    #2・FP&Aが意思決定に招かれる条件:信頼を設計する

    FP&Aが意思決定の初期段階に招かれるには、精緻な分析だけでなく、経営や事業部からの信頼が欠かせません。意思決定プロセスの共同当事者へ進む道筋を、信頼構築の5段階と「信頼の方程式」から具体化します。さらに、波風を立てない「安心」と、異論を言える「信頼」を分け、信用残高を積む、指摘を問いに変えるなど、賢くリスクを取る実践を考えます。 【主な内容】 ・レポーティング、インサイト創出、意思決定プロセスの共同当事者というFP&A高度化の3段階 ・信頼関係を築く5段階と、「信頼の方程式」で分母になる自己志向の抑え方 ・「安心」と「信頼」の違いを踏まえ、信用残高・問い・構造点検・事前決断で異論を届ける方法 【タイムスタンプ】 00:00:00 FP&Aが共同当事者になる3段階 00:05:16 信頼は精神論ではなく設計できる 00:07:36 信頼を築く5ステップと方程式 00:14:16 安心と信頼を取り違える罠 00:18:46 賢くリスクを取る4つの備え 【取り上げた研究・書籍・資料】 Maister, D. H., Green, C. H., & Galford, R. M. (2000). The trusted advisor. Free Press. 山岸俊男 (1998). 『信頼の構造:こころと社会の進化ゲーム』東京大学出版会. 【出演者】 鷲巣大輔(わしず・だいすけ) 『FP&Aのすべて』(ダイヤモンド社)監訳者。FP&Aアーキテクトとして複数の企業でFP&Aヘッド・CFOを務め、現在は大学院で教えながら、研究者・コンサルティングファームのアドバイザーとしても活動しています。 X:https://x.com/WashizuD?s=20 【フォロー・お便り】 番組に興味関心のある方は、ぜひフォローをお願いします。 感想・メッセージ・取り上げてほしいテーマなどお寄せください。 insight@fpalabo.com Music: Spark of Inspiration by Shane Ivers - https://www.silvermansound.com

  4. 1日前

    #1 ・組織もツールも揃えたのに、FP&Aが意思決定を変えられない理由

    CFOや経営企画が組織、BIツール、データ基盤を整えても、それだけでは意思決定の質は高まりません。322社を対象にした研究を手掛かりに、仕組みと成果をつなぐビジネスパートナーの「行動の束」と、記録係にとどまる組織の構造を読み解きます。さらに、評価・権限・トップの後押しをどう組み替え、現場の信頼を得ながらFP&Aを判断の初期段階から参加させるか、実務への落とし込みまで整理します。 【主な内容】 ・仕組みと意思決定の質を、ビジネスパートナーとしての「行動の束」がどう媒介するのか ・スコアキーパーにとどまる誘因と、役割を正当化・定着させる制度的な働きかけ ・詰まっている判断へ適任者を送り、リーダーが並走して現場の信頼をつくる進め方 【タイムスタンプ】 00:00:00 データを揃えても意思決定が変わらないのはなぜか 00:03:25 仕組みと成果をつなぐ「行動の束」 00:10:04 ドイツ322社で見えた3つの数字 00:15:25 なぜ記録係にとどまり、どう変えるのか 00:21:48 信頼から始めるFP&A変革の提案 【取り上げた研究・書籍・資料】 Börner, X., Wiener, M., & Günther, T. W. (2025). Controllership effectiveness and digitalization: Shedding light on the importance of business analytics capabilities and the business partner role. Management Accounting Research, 66, 100904. Goretzki, L., Strauss, E., & Weber, J. (2013). An institutional perspective on the changes in management accountants' professional role. Management Accounting Research, 24(1), 41–63. 【出演者】 鷲巣大輔(わしず・だいすけ) 『FP&Aのすべて』(ダイヤモンド社)監訳者。FP&Aアーキテクトとして複数の企業でFP&Aヘッド・CFOを務め、現在は大学院で教えながら、研究者・コンサルティングファームのアドバイザーとしても活動しています。 X:https://x.com/WashizuD?s=20 【フォロー・お便り】 番組に興味関心のある方は、ぜひフォローをお願いします。 感想・メッセージ・取り上げてほしいテーマなどお寄せください。 insight@fpalabo.com Music: Spark of Inspiration by Shane Ivers - https://www.silvermansound.com

番組について

分析の精度を上げても、経営会議では「報告」で止まる。その物足りなさを知るCFO、経営企画・FP&A実務家へ。CFO・FP&A責任者を歴任した鷲巣大輔が、FP&Aを「報告」から「意思決定の設計」へと捉え直し、その構造とプロセスを読み解きます。 【語り手|鷲巣大輔】 FP&Aアーキテクト。ダイヤモンド社『経営管理・ファイナンス部門のための FP&Aのすべて』監訳者。P&G日本・韓国事業部門のコーポレートファイナンスマネージャー、スタートアップCFO、米系飲料企業のAPAC CFO、PEファンド投資先の経営企画・FP&A責任者を歴任。グロービス経営大学院専任准教授。 【番組概要】 国内外の実践事例・学術研究・名著・CFO/FP&Aフロントランナーの知見などを手がかりに、管理会計、予実管理、経営企画、KPI設計、投資判断などから、毎回ひとつのテーマを掘り下げます。事例を美談にせず、機能する条件と崩れる条件を検討し、再現できる「型」を取り出します。 【フォロー・お便り】 番組に興味関心のある方は、ぜひフォローをお願いします。 感想・メッセージ・取り上げてほしいテーマなどお寄せください。 insight@fpalabo.com