Recalog

kokorokagami

Recalogは一週間にあったニュースや記事からkokorokagamiとtoudenがピックアップして話す番組です https://listen.style/p/recalog?bqOBxHVT

  1. 2025/10/26

    221. 2025/10/26 H3ロケット7号機打ち上げ成功

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. H3ロケット7号機、新型補給機HTV-X1打ち上げ成功 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2025年10月26日午前9時00分15秒、種子島宇宙センターから「H3」ロケット7号機の打ち上げを成功させました。このロケットには、新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」が搭載されており、発射から14分4秒後に軌道投入が確認されました。 HTV-X1は、2020年まで運用されていた「HTV(こうのとり)」の後継機として開発された無人補給機です。従来機と比較して大幅に性能が向上しており、貨物搭載能力は質量4トンから5.82トンへ、容積は49立方メートルから78立方メートルへと約1.5倍に拡大されています。打ち上げ時の総質量は約16トンです。 最大の特徴は、ISS(国際宇宙ステーション)での物資補給任務完了後も、最長1.5年間の単独飛行が可能な点です。これにより、軌道上実証プラットフォームとして技術実証や実験ミッションを継続できます。 HTV-X1には、生命維持に必要な窒素・酸素・水の補給タンクや宇宙食、実験機器などの与圧カーゴに加え、船外曝露カーゴとして中型曝露実験アダプタ「i-SEEP」や超小型衛星放出システム「H-SSOD」などの先端技術機器が搭載されています。 分離後のHTV-X1は太陽電池パドルの展開に成功し、10月30日午前0時50分頃にJAXAの油井亀美也宇宙飛行士によってISSにキャッチされる予定です。 02. AWS大規模障害の原因と影響分析 2025年10月20日に発生したAWS大規模障害について、その原因と影響を詳しく解説した記事の要約です。 障害の概要 US-EAST-1リージョンで約4時間にわたる大規模障害が発生。DynamoDBのDNSエンドポイント解決が機能しなくなり、DynamoDB及び依存サービスが連鎖的にダウンしました。 根本原因 AWSのDNS自動更新システムにおける「隠れパターン」の競合が原因でした。このシステムは、DNS PlannerとDNS Enactorの2つのコンポーネントで構成され、高可用性のため3つのAZで独立したインスタンスが同じ機能を実行していました。しかし、異常に長いリトライ処理中に新しいDNSプランが複数生成され、古いプランが適用された直後にクリーンアッププロセスが作動し、現行DNSプランを削除してしまいました。結果、Route 53にDynamoDBエンドポイントのレコードが存在しない「真空」状態が発生しました。 影響範囲 EC2、NLB、Lambdaなどのコアサービスに波及。特に新規インスタンスの起動やLambda関数の作成・更新が不可能になりました。 教訓と今後 筆者は、完全なマルチクラウド化は現実的でないとし、巨大ベンダーへの依存は避けられない一方通行の道だと指摘。しかし責任分散により社会全体でリスクを分担する現在のシステムは合理的だと評価しています。開発者としては、選択した道を信じて進むしかないと結論づけています。 03. GitHub Copilotエージェントの自律開発支援機能 GitHub Copilot コーディング エージェントは、GitHub Copilot Pro、Business、Enterpriseプランで利用可能な自律的なAI開発支援機能です。従来のIDEでのAIアシスタントとは異なり、バックグラウンドで独立して動作し、issueの割り当てやpull request作成依頼を通じてタスクを完了できます。 主な機能として、バグ修正、新機能実装、テストカバレッジ向上、ドキュメント更新、技術的負債への対処が可能です。GitHub Actions環境で動作し、ブランチ作成からコミット、PR作成まで自動化できるため、開発者は複雑な作業により集中できます。 セキュリティ面では、制限された開発環境での動作、copilot/で始まるブランチのみへのアクセス、書き込み権限を持つユーザーのみへの応答など、多層的な保護機能を備えています。また、外部コラボレーターとして扱われ、Actions実行前には承認が必要です。 ただし制限もあり、単一リポジトリでの作業、一度に一つのPR作成のみ、署名済みコミット非対応、セルフホステッドランナー非対応などがあります。現在はClaude Sonnet 4モデルを使用しており、GitHub Actions分とPremiumリクエストを消費します。この機能により、開発チームの生産性向上と作業の効率化が期待できます。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよろしくおねがいします

  2. 2025/10/19

    220. 2025/10/19 Google Opalで誰でも簡単AI自動化

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. Google Opalで誰でも簡単AI自動化 Google Opalは、Googleが開発した革新的なノーコード自動化ツールです。プログラミング知識がなくても、自然言語での指示だけでAIを活用したワークフローやミニアプリを構築できます。 3つの主要メリット ①プログラミングの壁を完全撤廃し、誰でも数分でツールを作成可能 ②GeminiやImagenなどGoogleの最新AIモデルと、Google SheetsやSlidesとのシームレスな連携 ③アイデアを即座に形にするスピード感と、URL一つでの簡単共有 基本的な仕組み チャットエリアに「〜を作って」と要件を入力するだけで、AIが自動的にワークフローを生成。生成されたワークフローはビジュアルなフローチャートで表示され、各ステップの編集も直感的に行えます。ワークフローは「ユーザーインプット」「生成」「アウトプット」「アセットの追加」の4つの構成要素で構築されます。 豊富な活用事例 記事執筆からバナー画像生成まで行うブログ投稿アプリ、YouTubeサムネイル生成、SNS投稿作成、プレゼンテーション自動作成など、コンテンツ制作からビジネスプロセス効率化まで幅広く活用できます。Opalは、AIの力を誰でも簡単に業務に取り入れられる画期的なツールです。 02. Claude Skills機能リリース AnthropicがチャットAI「Claude」の新機能「Claude Skills」をリリースしました。この機能は、専門知識や組織的な文脈を事前に与えて「スキル」として呼び出せるシステムです。 従来のAIモデルが単独エージェントで処理するのに対し、Claudeは複数エージェントを組み合わせた「マルチエージェントシステム」を採用し、より高度で複雑な作業を可能にしています。Claude Skillsは、手順・組織知識・ファイル操作能力などの補助により、Excelの操作や組織ガイドラインに準拠した出力など、専門的なタスクを効率的に実行できます。 実例として、ゲーム会社の新作資料から自動でスライド資料やポスターデザインを生成するデモが紹介されました。Claudeは必要最小限の情報のみを読み込むため、高速処理が可能です。開発者は「マトリックスでネオがカンフーをロードするようなもの」と表現しています。 スキルは「SKILL.md」ファイルを基本とし、複数ファイルを組み合わせて構成されます。ユーザーのメッセージに応じて自動的にスキルがトリガーされ、直接的な指示は不要です。ただし、悪意のあるスキルによるリスクもあるため、信頼できるソースからのインストールが推奨されています。 Claude Skills は、Claudeアプリ(Pro/Max/Team/Enterprise)、API、Claude Codeで利用可能で、今後はスキル作成の簡素化や組織内共有の仕組み開発が予定されています。 03. PerplexityのAIブラウザComet無料公開 PerplexityのAIブラウザ「Comet」が2025年10月2日に全世界で無料公開され、話題となっています。Cometは従来のブラウザとは異なる「エージェント型ブラウザ」として設計されており、「思考の速度でブラウジングする」をコンセプトに、ユーザーが自然言語で指示するだけでAIが自動的にウェブ操作を実行します。 主な特徴として、常駐AIアシスタント「Comet Assistant」がサイドバーに配置され、いつでも自然言語での指示が可能です。エージェント機能により、オンラインショッピングでの価格比較、メール管理、SNS投稿、情報収集など複雑なタスクを完全自動化できます。また、複数タブの内容を統合理解し、音声入力にも対応、YouTube動画の要約や特定箇所への自動ジャンプも可能です。 導入は簡単で、Perplexityの公式サイトからダウンロードし、Chromeのブックマークや拡張機能をそのままインポートできます。基本機能は無料で利用でき、Perplexity Pro(月額20ドル)やMax(月額200ドル)プランでより高度な機能が使用可能です。 開発背景には、PerplexityがGoogleにChromeのデフォルト検索エンジン採用を提案したものの拒否されたため、独自ブラウザ開発に至った経緯があります。ChromiumベースのためChromeユーザーは違和感なく移行できますが、リサーチに時間がかかるため、リアルタイム検索が必要な場合は従来ブラウザとの併用が推奨されています。 04. HondaJetが100%持続可能燃料で世界初飛行成功 HondaJetが世界初の100%持続可能航空燃料での試験飛行に成功 ホンダ エアクラフト カンパニーが開発・製造するHondaJetが、ベリーライトジェットカテゴリーのツインエンジンジェット機として世界で初めて、持続可能な航空燃料(SAF)を100%使用した試験飛行に成功しました。 現在、ASTM Internationalの認可制により、既存のジェット燃料へのSAF混合率の上限は50%に設定されていますが、今回の試験により100%SAF使用の可能性が確認されました。試験では、HEFA-SPKとHDO-SAKを混合した100%SAFを使用し、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ周辺を飛行後、ピードモント・トライアド国際空港に着陸。通常のジェット燃料と同等の飛行性能を実証しました。 HondaJetは独自の機体設計により同クラスで最も燃費効率の良いビジネスジェット機として評価されており、HACIは2024年10月に全米ビジネス航空協会から「持続可能な飛行部門認証」を取得しています。また、Hondaは国際団体でSAFの安全性評価と規格化支援に参加し、業界をリードする取り組みを続けています。この成功は航空業界のカーボンニュートラル達成に向けた重要な一歩となります。 05. JAXA、HTV-X1搭載H3ロケット打ち上げ延期 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2025年10月19日、新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」を搭載するH3ロケット7号機の打ち上げ延期を発表しました。当初10月21日に予定されていた打ち上げは、種子島宇宙センターでの天候悪化予想により延期され、少なくとも10月23日まで天候回復が見込めないため、新たな打ち上げ日は未定となっています。 HTV-Xは2020年まで運用されていた「HTV(こうのとり)」の後継機として開発された無人補給機で、従来機と比較して貨物搭載能力が1.5倍に向上しています。質量5.82トン、容積78立方メートルの物資を搭載可能で、ISS離脱後も最長1.5年間の単体飛行が可能な設計となっています。 今回のHTV-X1には、生活必需品や実験機器のほか、船外実験用の各種装置が搭載されています。特に注目すべきは、ISS離脱後の技術実証ミッションで使用される超小型衛星放出システムや次世代太陽電池などの先進技術です。 H3ロケット7号機は「H3-24W」形態での初飛行となり、これまでで最大の打ち上げ能力を持ちます。また、将来の月・惑星探査ミッションに向けて、自律飛行安全システムの実証やNASAの通信衛星を経由したデータ取得実証も行われる予定です。 06. ローソンがリチウム電池回収開始 ローソンがリチウムイオン電池回収実証事業を開始 株式会社ローソンは、環境省の実証事業に参画し、2025年10月15日から茨城県守谷市と神戸市内の計4店舗で、使用済みリチウムイオン電池内蔵製品の店頭回収を開始します。 近年、リチウムイオン電池の不適切な廃棄による発火事故が深刻化しており、2023年度にはごみ収集車やごみ処理施設での火災事故が8,543件発生しています。守谷市では2024年12月に処理施設で火災が発生し、現在も復旧していない状況です。 今回の実証事業では、モバイルバッテリー、加熱式・電子たばこ、携帯電話・スマートフォンを対象とし、店舗に設置した回収ボックスで製品を回収します。回収された製品は各市が回収し、リサイクル工場へ搬入されます。守谷市ではKDDI社が携帯電話等のリサイクルを担当します。 2026年4月からこれらの製品は「指定再資源化製品」に追加され、メーカー等には自主回収・再資源化が義務化される予定です。ローソンは三菱総合研究所、KDDI、荏原環境プラントなどと連携し、持続可能な資源循環モデルの構築を目指します。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよろしくおねがいします

  3. 2025/10/12

    219. 2025/10/12 2025年ノーベル物理学賞、巨視的量子効果の発見で3氏受賞

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. チームラボ京都に国内最大アートミュージアム開館 チームラボが2025年10月7日、京都駅東南部エリアに国内最大規模の新常設アートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」をオープンする。 この施設では、身体ごと没入できるインタラクティブなアート体験を提供し、新作や日本未公開作品を含む50以上の作品群を展示する。注目作品として、空間を漂う泡を浮遊する彫刻に見立てた《質量も形もない彫刻》や、人の触れ方によって光と闇が呼応する《質量のない太陽と闇の太陽》などがある。また、数十万の鳥の群れが巨大な存在のように見える《鳥道》や、人々の歩いた痕跡が作品と一体化する《痕跡》など、存在の神秘性を問うアート空間も展開される。 さらに、体を動かして楽しむ創造的運動空間「運動の森」も併設。球体が敷き詰められた《あおむしハウスの高速回転跳ね球》では、カラフルなドット柄の球体が人の接近で回転を止め、弾力のある感触で飛び跳ねて楽しめる。このミュージアムは、人の存在や認識を問いかける体験型アートの新たな拠点として、幻想的で没入感のある空間を創出する。 02. ChatGPT内で直接使えるアプリ機能が登場 OpenAIが「Apps in ChatGPT」という新機能を発表しました。これは、ChatGPT内で直接使用できる新世代のアプリケーションシステムです。 主な特徴 ユーザーは「Spotify、パーティー用のプレイリストを作って」のように自然言語でアプリを呼び出すことができ、ChatGPTが適切なタイミングでアプリを提案します。アプリはチャット内で直接動作し、地図やプレイリストなどのインタラクティブな要素を提供します。 利用可能なアプリ 初期パートナーとして、Booking.com、Canva、Coursera、Expedia、Figma、Spotify、Zillowの7つのアプリが利用可能です。これらのアプリを使って宿泊予約、デザイン作成、学習、音楽配信、不動産検索などが可能になります。 開発環境 開発者向けには「Apps SDK」がプレビュー版として提供され、MCPを基盤としたオープンソースの開発環境が利用できます。開発者は独自のインターフェースとチャットロジックを設計し、既存の顧客サービスと連携できます。 安全性とプライバシー すべてのアプリはOpenAIの利用ポリシーを遵守し、最小限のデータ収集と透明性の確保が求められます。ユーザーは初回接続時にデータ共有について確認できます。 今年後半には企業向けリリースとアプリディレクトリの開設、収益化機能の詳細発表が予定されており、ChatGPTの機能拡張が大幅に進展する見込みです。 03. Google CloudがGemini Enterprise発表 Google CloudのCEO Thomas Kurianが、職場AI変革の新たな入口となる「Gemini Enterprise」を発表しました。 Gemini Enterpriseの特徴 従来のAIが部門ごとに孤立していた課題を解決し、組織全体を横断的に連携させる包括的プラットフォームです。6つの中核コンポーネントを統合:最先端のGeminiモデル、ノーコードワークベンチ、事前構築済みエージェント群、企業データとの安全な接続、統合ガバナンスフレームワーク、10万社超のパートナーエコシステム。 具体的な成果 Banco BVでは分析業務が自動化され、マネージャーが新規ビジネス獲得により集中できるようになりました。Commerzbankは200万件以上のチャットに対応し、全問い合わせの70%を解決。メルカリはカスタマーサービス担当者の業務量を20%削減し、500%のROIを予測しています。 新機能の発表 Google Workspaceに初のマルチモーダルエージェントを統合。Google Vidsでは月間250万人が利用し、Google Meetではリアルタイム音声翻訳を提供。新しいデータサイエンスエージェントや次世代対話型エージェントも発表されました。 開発者支援とエコシステム 100万人以上の開発者がGemini CLIを活用。Agent2Agent Protocol(A2A)やAgent Payments Protocol(AP2)などのオープンスタンダードを業界と共同開発し、エージェントエコノミーの基盤を構築しています。 Google Cloudは完全なAI最適化スタックを提供し、真のビジネス変革を実現する唯一のパートナーとして位置づけています。 04. 新型ロケット燃料の安定合成に成功 ニューヨーク州立大学オールバニ校の研究チームが、固体燃料ロケットの新しい燃料候補「二ホウ化マンガン」の安定合成に成功しました。この物質は長年燃料候補として注目されていましたが、合成が困難で実用化が阻まれていました。 二ホウ化マンガンは、ホウ素の六角形シート間にマンガン原子が挟まれた構造を持ち、わずかな歪みによって大量のエネルギーを蓄えています。現在広く使用されているアルミニウム粉末と比較して、体積当たり148%、重量当たり26%もエネルギー効率が優れています。 研究チームは、アーク放電により3000℃以上の高温を1分以内という短時間で加え、その後9℃まで急冷する手法を開発しました。この方法により、マンガンの蒸発と物質の分解を最小限に抑え、純粋な二ホウ化マンガンの合成に成功しました。 特筆すべきは、高いエネルギー密度を持ちながら優れた安全性を兼ね備えていることです。火で直接炙っても燃焼せず、湿度の高い環境でも2週間以上酸化しません。これは燃料の取り扱いや保管において重要な特性です。 興味深いことに、この発見は偶然から始まりました。研究者らが硬質材料の合成実験中にマンガンホウ化物が鮮やかなオレンジ色に輝くのを目撃し、その潜在エネルギーに気づいたことがきっかけでした。この成果により、より効率的で安全なロケット燃料の実用化への道筋が開かれました。 05. JAXA、実証衛星9機をElectronロケットに変更 JAXAは2025年10月10日、革新的衛星技術実証4号機として予定されていた9機の衛星について、当初のイプシロンSロケットから米企業Rocket LabのElectronロケットに変更し、2025年度内に打ち上げると発表しました。 この実証プログラムは、大学・研究機関・民間企業が開発した技術の宇宙実証機会を提供する4回目の取り組みです。小型実証衛星4号機(RAISE-4)には8つの部品・機器が搭載され、さらに8機の超小型衛星が含まれています。搭載技術には、水推進システム、AI物体検知機、折り紙アンテナ、地震検知システムなど多様な革新技術が含まれています。 変更の背景には、イプシロンSロケットの開発遅延があります。2023年7月と2024年11月の地上燃焼試験で2回の爆発が発生し、原因究明が続いているため、2025年10月時点でも打ち上げ目処が立っていません。JAXAの調査により、打ち上げが2026年度以降になると実証の意義・価値に影響が出ることが判明したため、2025年度内の打ち上げを堅守する決断がなされました。 Electronロケットの搭載能力の違いにより、打ち上げは2回に分割されます。小型実証衛星4号機は2025年11月25日~12月24日、8機の超小型衛星は2026年1月~3月に打ち上げ予定で、各衛星は10月14日以降にニュージーランドの発射場に輸送される計画です。 06. ひまわり9号観測障害で8号に切り替え ひまわり9号観測障害と衛星運用体制について 令和7年10月12日午前0時30分頃から、静止気象衛星「ひまわり9号」に観測障害が発生し、全ての衛星画像提供が停止している。この障害により気象庁ホームページの気象衛星コンテンツが更新されず、台風や火山灰監視の一部に影響が生じているが、警報・注意報の発表には支障がない状況だ。 現在、待機中の「ひまわり8号」による観測への切り替え作業が進められている。ひまわり8号・9号は2機体制で運用されており、2022年12月からひまわり9号が観測運用、ひまわり8号が待機運用を担当していた。両衛星は東経140.7度付近のほぼ同じ軌道位置に配置され、一方に不具合が生じた際の迅速な切り替えを可能にしている。 ひまわり8号は2015年から、ひまわり9号は2017年から運用を開始し、最先端の放射計(AHI)を搭載した新世代静止気象衛星として国際的にも注目されている。この2機体制により2030年度まで継続的な観測運用が計画されており、今回のような障害時でも運用中断を最小限に抑える設計となっている。 07. 2025年ノーベル物理学賞、巨視的量子効果の発見で3氏受賞 2025年ノーベル物理学賞は、ジョン・クラーク、ミシェル・H・デヴォレ、ジョン・M・マルティニスの3氏に「電気回路における

  4. 2025/10/05

    218. 2025/10/05 OpenAI Sora 2が物理法則理解する動画AI革命

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. ATRオープンハウス2025開催 ATRオープンハウス2025は、2025年10月2日(木)・3日(金)に京都府精華町のATRで開催される年次イベントです。「社会課題と向き合う科学技術の最前線」をテーマに、最先端研究の社会実装に向けた取り組みを紹介します。 約60件の研究成果・事業を、共生社会、心と体の健康、人と知能の融合、ロボティクス、無線・通信、生命科学の6つのソリューション別視点で展示・デモンストレーションします。現地展示に加え、ATR経営層・トップ研究者による5件の講演をライブ配信で実施し、石黒浩氏によるアバターと未来社会に関する講演なども予定されています。 特別企画として、ATR40周年記念事業「温故知新シンポジウム」を10月4日(土)に開催。ATR創成期の海外研究者を招き、「失敗から学ぶ発想のヒント」をテーマに英語講演(日本語字幕付)を行います。現地定員100名のハイブリッド形式で、学生優先の参加となります。 同時開催として、ATR Talk Exchangeやけいはんな万博セミナーなど、研究者交流や地域連携活動も紹介されます。多領域融合の最先端技術とその社会実装事例を一堂に体験できる貴重な機会です。 02. GitHub Copilot Spaces一般公開開始 GitHubは9月24日、「GitHub Copilot Spaces」の一般公開を開始しました。この新機能により、開発者はCopilotに特定のプロジェクトコンテキストを追加できるようになります。 GitHub Copilot Spacesは、開発チームが必要とする特定の情報をCopilotに提供する機能です。これにより、Copilotはシステムの動作原理や設計思想を理解し、プロジェクトに適した回答を生成できます。また、カスタム指示を追加してCopilotの応答をさらに調整することも可能です。 Spacesには、GitHubリポジトリ全体、特定のファイル、プルリクエスト、イシュー、画像、テキストファイル、自由形式のテキストコンテンツなど、様々な形式の情報を格納できます。組織全体でSpaceを共有することで、チームメンバーが同じプロジェクトコンテキストにアクセスし、効率的な情報共有が実現されます。 主な利点として、より関連性の高い具体的な応答の取得、作業フローの維持、知識共有による重複質問の削減、セルフサービス型コンテキストによるオンボーディング支援などが挙げられます。GitHubファイルは自動更新されるため、プロジェクトの進化に合わせてSpaceも同期されます。 今回のリリースでは、リモートGitHub MCPサーバー経由でIDEから直接Spaceにアクセスする機能も追加されており、全Copilotユーザーが利用可能です。 03. OpenAI Sora 2が物理法則理解する動画AI革命 OpenAIが発表した「Sora 2」は、物理法則を理解する次世代動画・音声生成AIモデルです。従来の映像生成ツールから「世界シミュレーター」へと進化し、現実に忠実な物理シミュレーションを実現しています。 主な新機能として、映画的なカメラワークやライティングの高度な制御性、映像と完全同期した音声生成、そして自分や友人を動画に登場させる「カメオ」機能を搭載しています。これらにより、バスケットボールの失敗シュートやパドルボード上でのバク転など、複雑で現実的な動作を正確に再現できます。 新しいiOSアプリ「Sora」では、創造・リミックス・発見を軸とした新しいソーシャル体験を提供します。従来のSNSとは異なり、消費よりも創造を最大化することを目指し、ユーザーの滞在時間ではなくクリエイティブな活動を促進する設計となっています。 料金体系は基本無料で、ChatGPT Proユーザーはより高性能な「Sora 2 Pro」にアクセス可能です。現在は招待制で運用されており、1アカウントで最大4名まで招待できます。 安全面では、ユーザーのウェルビーイングを重視し、ペアレンタルコントロール、肖像権管理、透明性の高い収益モデルなど包括的な対策を講じています。将来的には開発者向けAPIの提供も予定されており、AIクリエイティブの新時代を切り拓く革新的なツールとして期待されています。 04. 砂栽培で実現する新時代農業 高床式砂栽培の革新的農法 約40年前、農業戦略研究家の城野宏氏が鹿児島県でシラス土を使った画期的な実験を開始しました。ビニールシート上に砂を敷き詰め、堆肥を一切使わず、窒素・リン・カリウムの液体肥料のみで野菜栽培を行った結果、通常の10分の1の肥料、100分の1の水でも優れた品質の野菜が育つことが証明されました。 その後、九州大学の福島栄二教授と永田照喜治氏による10年間の研究により、砂栽培技術が確立され、大手企業の協力で普及が進みました。 砂栽培の最大の利点は連作障害の軽減です。砂は土と異なり元々養分を含まず、通気性に優れた構造により植物の根圏環境を最適化します。年1回の水洗いで残留養分をリセットでき、継続的な栽培が可能です。 また、高床式設計により腰を曲げる作業が不要で、農機具も使わない軽作業のため、高齢者や障がい者でも取り組みやすい農法として注目されています。現在、障害者就労支援事業所や介護施設でも導入が進み、「きつい、きたない、きけん」のない新しい農業として普及が期待されています。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよろしくおねがいします

  5. 2025/09/28

    217. 2025/09/28 Google、思考力を持つロボットAI発表

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. 深宇宙展で体感する人類の宇宙探査 「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」は、2025年7月12日から9月28日まで日本科学未来館で開催される日本最大級の宇宙展です。JAXA、国立天文台、東京大学などの協力により実現し、アポロ計画から半世紀を経て再び注目される月面探査と火星探査の最前線を紹介します。 展示の目玉は、世界初公開となるアルテミス計画の有人月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型です。宇宙飛行士が宇宙服なしで約1か月生活できるこの探査車は、次世代月面探査の象徴的存在です。また、前澤友作氏が搭乗したソユーズ宇宙船の帰還モジュール実機や、日本の最新基幹ロケットH3のフェアリング実物大模型も展示されます。 特に注目すべきは、「はやぶさ」と「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星イトカワとリュウグウの貴重な粒子を顕微鏡で直接観察できることです。さらに大画面映像による火星ツアーや深宇宙ツアーでは、探査機の最新データを駆使した臨場感あふれる宇宙体験が楽しめます。 全4章構成で、ロケット技術から月・火星探査、そして銀河系の彼方まで、人類の宇宙への挑戦を実物・模型・映像・体験型展示で総合的に体感できる大規模展覧会となっています。 02. Google、思考力を持つロボットAI発表 Googleが2025年9月25日に発表した「Gemini Robotics 1.5」は、高度な思考力を備えたロボット用AIモデルです。このモデルは「具現化推論モデル」と呼ばれ、物理環境での計画立案と論理的意思決定に優れています。 従来のGemini Robotics 1.0が視覚情報と言語入力から直接動作を出力していたのに対し、1.5では動作前に自然言語での「思考トークン」を生成する仕組みが追加されました。これにより「行動する前に考えるエージェント」として機能し、複雑な多段階タスクの成功率が大幅に向上しています。 デモでは、フルーツの色別分類、洗濯物の色分け、地域に応じたゴミ分別など、環境を理解して適切に判断・実行する能力を披露しました。また、異なる形態のロボット間での学習転移が可能で、ロボットの形状に合わせてAIモデルを特化させる必要がありません。 同時発表された「Gemini Robotics-ER 1.5」は思考専用モデルとして機能し、複数ステップの詳細な計画を作成してGemini Robotics 1.5に指令を送ることで、「動作しながら思考するロボット」を実現しています。 ピチャイCEOは「真に役立つ汎用ロボットへの次の大きなステップ」と評価しており、現在はテスタープログラムへの登録により利用可能です。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよろしくおねがいします

  6. 2025/09/21

    216. 2025/09/21 ソフトバンクが5G RedCap商用サービス開始

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. ノーベル賞受賞者が語る挫折と発見の物語 2025年9月21日、けいはんなプラザで開催された「京阪奈万博2025記念シンポジウム『未来への対話』」は、ノーベル賞受賞者である山中伸弥先生と田中耕一先生を招いた意義深いイベントとなりました。 山中先生は、父親をC型肝炎で亡くした体験から医学の道を志し、「やけくそ」の気持ちで始めたIPS細胞研究がノーベル賞につながった経緯を語りました。研究者として一度挫折しかけた経験から、「リスクの高いことに挑戦しよう」という開き直りが革新的発見を生んだと振り返り、「明けない夜はない」という言葉で逆境との向き合い方を示しました。 田中先生は、化学の専門家ではなかったからこそ「ソフトレーザー脱離イオン化法」を発見できたと説明。実験中の「失敗」から生まれた偶然の発見を追求したことがブレークスルーにつながったとし、現代の鉄道技術を例に異分野融合の重要性を強調しました。 第三部では6名の学生が両先生に質問を投げかけ、「専門外だからこそできること」「失敗を恐れない挑戦」「異分野との対話の価値」といった貴重なメッセージが共有されました。不確実性の時代において、AI時代でも人間に求められる資質として、我慢強さ、楽観主義、柔軟性、対話力が挙げられ、専門分野を超えた人間としての対話の重要性が確認されました。 02. ソフトバンクが5G RedCap商用サービス開始 ソフトバンクは、IoT向け通信規格「5G RedCap」のネットワーク対応を開始し、2025年9月中旬以降に商用サービスを提供すると発表しました。 5G RedCapは、3GPP Release17で策定されたIoT専用の通信規格で、従来の5Gから超高速・大容量通信機能の一部を削減することにより、低コスト、低消費電力、小型化を実現しています。この技術は、高速通信を必要としないセンサやウェアラブルデバイスなどのIoT機器に最適化されており、IoT分野での活用が期待されます。 サービス開始時は5G SAエリアの一部から提供を始め、段階的にエリアを拡大していく予定です。利用には専用の5G RedCap対応機種が必要ですが、特別な申し込み手続きは不要で、料金は対応機種向けの通信サービス料金プランに準拠します。 この取り組みにより、IoT機器の普及がさらに加速し、スマートシティやインダストリー4.0などの分野での新たなサービス展開が期待されます。 03. WebAssembly 3.0正式仕様完成 WebAssembly 3.0正式仕様が完成、サーバサイド対応を大幅強化 W3CのWebAssemblyワーキンググループが「WebAssembly 3.0」の正式仕様完成を発表しました。WebAssemblyは当初Webブラウザでの高速アプリケーション実行を目的としていましたが、WASI(WebAssembly System Interface)の登場により、現在はサーバサイドのクロスプラットフォーム実行環境としても活用されています。 今回のバージョン3.0は、こうしたサーバサイド利用の拡大を受けて策定された仕様です。最大の変更点は64ビットアドレス空間の採用で、利用可能メモリが従来の4ギガバイトから16エクサバイトへと劇的に拡張されました。これにより大規模サーバアプリケーションへの対応が可能になります。 その他の主要機能として、不要メモリを自動解放するガベージコレクション機能により、JavaやPHP、Kotlinなどの言語移植が容易になりました。複数メモリ空間の分離利用でセキュリティが向上し、型付き参照による実行時型チェックの回避、テールコール(末尾再帰)対応、例外ハンドリング機能なども追加されています。 注目すべきは、これらの機能の一部は既に実装済みで、ガベージコレクションは2025年1月にWeb標準ベースラインとなっています。各ブラウザやランタイムの対応状況は「Feature Status - WebAssembly」で確認できます。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよろしくおねがいします

  7. 2025/09/14

    215. 2025/09/14 iPhone 17発売、129,800円から

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. iPhone 17発売、129,800円から iPhone 17の要約 Appleが新たに発表したiPhone 17は、129,800円(税込)から購入可能で、9月19日に発売される最新モデルです。 主要な特徴として、3倍の耐擦傷性能を持つCeramic Shield 2を採用した6.3インチSuper Retina XDRディスプレイを搭載し、最大120HzのProMotionに対応しています。カメラシステムは大幅に進化し、48MP Dual Fusionカメラシステム(メイン・超広角)と18MPセンターフレームフロントカメラを搭載。グループセルフィーの自動フレーミングやデュアルキャプチャビデオ撮影が可能です。 性能面では、A19チップによる高速処理と一日中使えるバッテリーを実現。20分で最大50%の高速充電にも対応しています。iOS 26を搭載し、Apple Intelligenceの機能(ビジュアルインテリジェンス、ライブ翻訳、クリーンアップツールなど)が利用できます。 接続性では、eSIMのみでアクティベートされ、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、5G通信に対応。衛星経由の緊急SOSや衝突事故検出などの安全機能も搭載しています。カラーバリエーションは、ラベンダー、セージ、ミストブルー、ホワイト、ブラックの5色展開で、美しく頑丈なデザインが特徴的な次世代iPhoneです。 02. MicrosoftがOpenAI依存脱却へ Microsoft、AI戦略の多角化へ大転換 Microsoftが長年のパートナーであるOpenAIへの依存を軽減し、Office 365のAI機能「Copilot」にライバル企業Anthropicの技術導入を計画していることが報じられた。これは生成AI時代の覇権争いが新たなフェーズに突入したことを示す重要な転換点である。 技術的優位性が決め手 Microsoft内部テストで、AnthropicのClaude Sonnet 4がPowerPointでより美しいスライド生成やExcelの複雑な財務関数処理において、OpenAIモデルを上回る性能を示した。AIの評価軸が正確性だけでなく、デザイン性や創造性まで拡大していることを物語っている。 戦略的リスク分散 OpenAIが独自AIチップ開発やLinkedIn競合サービス立ち上げなど「独立」志向を強める中、Microsoftは交渉力確保とリスク分散を図る。複数のAIモデルを使い分ける「マルチモデル戦略」により、用途に応じた最適化を実現する。 業界構造の根本変化 この動きは単なる技術パートナー変更ではなく、AI市場の成熟を示している。「最高のAI」から「最適なAI」へのパラダイムシフトが起こり、健全な競争により性能向上とコスト効率化が期待される。ユーザーは追加コストなしでより高性能なAI機能を利用できる一方、データプライバシーや新たなベンダーロックインのリスクも生まれる。 この変化は、AI業界全体の地図を塗り替える歴史的転換点であり、クラウドプラットフォーム間の競争激化と市場の流動性向上をもたらすだろう。 03. MCPレジストリがプレビュー公開 MCPコミュニティが2025年9月8日、信頼できるMCPサーバーを発見・配布するための公式リスト「MCPレジストリ」をプレビュー版として公開しました。 MCPレジストリは、MCP(Model Context Protocol)クライアント向けに検証済みのサーバー一覧を提供する公式プロジェクトです。Anthropicメンバーを含むMCPコミュニティの開発チームにより、MCPサーバーの配布と検出の標準化を目的として開発されました。 このレジストリの特徴として、レジストリワーキンググループによる管理体制があります。コミュニティメンバーはスパムや悪意のあるコード、なりすましサーバーなどの問題を報告でき、メンテナーがこれらをブラックリストに登録して公開アクセスから除外できます。 技術面では、GitHub上で公開されており、OpenAPI仕様を活用してプライベートなサブレジストリの構築が可能です。これにより組織は独自の基準でサブレジストリを作成でき、MCPレジストリは信頼できる主要な情報源として機能します。 サーバー登録やデータアクセスの詳細はGitHub上のガイドで確認できます。ただし現在はプレビュー版のため、データの耐久性保証はなく、一般公開前に互換性のない変更が行われる可能性があります。 04. ChatGPT Developer Mode完全ガイド ChatGPT Developer Mode要約 ChatGPT Developer Modeは、Model Context Protocol(MCP)クライアントを完全サポートするベータ機能で、読み書き両方のツールに対応しています。この機能は強力である一方、危険性も伴うため、コネクタの安全な設定とテストを理解している開発者向けに設計されています。 利用条件と設定方法 ProおよびPlusアカウントのウェブ版で利用可能です。設定→コネクタ→詳細設定→Developer modeから有効化できます。リモートMCPサーバーの追加、SSEやストリーミングHTTPプロトコルのサポート、OAuthまたは認証なしでの接続が可能です。 使用方法 会話でコネクタを使用する際は、Plusメニューからdeveloper modeを選択します。効果的な利用には明示的な指示が重要で、「”Acme CRM”コネクタの”update_record”ツールを使用して…」のように具体的に指定することが推奨されます。また、類似ツール間の曖昧さを避けるため、代替手段の禁止や優先順位の明確化も必要です。 安全性とリスク管理 書き込みアクションはデフォルトで確認が必要です。不正確な書き込み操作はデータの破壊や変更、共有につながる可能性があるため、ツール入力の慎重な確認が不可欠です。プロンプトインジェクションや悪意のあるMCPによる情報窃取などのリスクにも注意が必要です。 05. VBScript廃止でOfficeマクロ危機 VBScript廃止がもたらすOfficeマクロの危機と企業への影響 2025年、多くの企業でExcelやAccessのマクロが突如エラーを表示し始めている。これは28年の歴史を持つVBScriptの段階的廃止によるもので、Microsoftが2023年に発表した重大な決定の直接的影響である。 VBScriptは1996年から企業の定型業務自動化を支えてきたが、セキュリティ上の脆弱性が問題となっていた。Love BugやEmotetなどのマルウェアがVBScriptを悪用し、企業にとって「開かれた扉」となってしまったためだ。廃止は3段階で進行し、現在はフェーズ1、2026年頃にデフォルト無効化、最終的に完全削除される予定である。 2025年8月、Office Version 2508で「Assertion Failed!」エラーが発生し、VBAの正規表現処理に問題が生じた。これはVBScript廃止に向けた内部変更の副作用とされ、開発者コミュニティが回避策を発見した。 Microsoftは対策として、Version 2508以降にRegExp機能をVBAに直接組み込み、VBScriptに依存しない環境を提供している。これにより、Microsoft 365ユーザーは継続利用可能だが、古いOffice版では将来的に機能不全のリスクがある。 企業は今すぐ3つのステップを実行すべきである:①VBAマクロ資産の棚卸し、②影響範囲の特定と移行計画策定、③テスト環境での検証と展開。特に大企業では数年がかりのプロジェクトになる可能性があり、2026年という期限は決して遠い未来ではない。 この変化は単なる技術移行ではなく、セキュリティ重視とクラウド・サブスクリプション前提のモダンIT環境への業界全体のパラダイムシフトを象徴している。 06. キリンの電気減塩食器エレキソルト エレキソルトは、キリンが開発した革新的な減塩サポート食器です。微弱な電気の力を利用して食事の塩味やうま味を引き出すことで、塩分を控えながらも美味しさを保つことができる画期的な商品です。 現在、スプーン(24,750円)とカップ(26,950円)の2種類が販売されており、スプーンは日常の食事全般に、カップはスープなどの液体料理に最適化されています。これらの食器は食卓に自然に馴染むデザインで、毎日の食事を楽しみながら健康的な減塩生活をサポートします。 エレキソルトは多数の権威ある賞を受賞しており、第12回技術経営・イノベーション大賞選考委員特別賞、第6回日本オープンイノベーション大賞日本学術会議会長賞、第17回日本マーケティング大賞奨励賞など、その革新性と社会的価値が高く評価されています。また、国際的なクリエイティブ・フェスティバルADFESTでも受賞するなど、世界的にも注目を集めています。 ただし、効果には個人差があり、料理によっても感じ方が異なる場合があります。ペースメーカー使用者や妊婦など、利用に制限がある場合もあるため、購入前の確認が必要です。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよ

  8. 2025/09/07

    214. 2025/09/07 若手のAI依存でレビュー地獄

    以下のようなトピックについて話をしました。 01. 3年ぶり皆既月食が9月8日未明に83分間観測可能 2025年9月8日未明、約3年ぶりに日本全国で皆既月食「ブラッドムーン」が観測できる。皆既状態は午前2時30分から3時53分まで83分間続き、この10年間で特に長い部類に入る。 月食は地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月面を覆う現象だ。皆既月食時に月が赤く染まるのは、地球の大気を通過する太陽光が屈折し、波長の短い青や緑の光は散乱される一方、波長の長い赤い光が月まで届くためである。これは日没時に太陽が赤く見える原理と同じだ。 月の赤みの濃さは大気の状態により変化する。現在は大気中の火山噴出物やちりが比較的少ないため、オレンジ色に近い明るい月が予想される。 観測には特別な装備は不要で、空が広く見渡せる屋外での観察が最適だ。撮影する場合はスマートフォンでも三脚の使用が推奨される。双眼鏡や望遠鏡があれば、月面の変化をより詳細に観察でき、皆既食中は普段見えない星々も現れる。月の近くには土星も観測でき、望遠鏡使用時は海王星も確認できる可能性がある。約3時間半続く天体ショーを存分に楽しめる絶好の機会となる。 02. Anthropic、Claudeの会話データをAI訓練に活用へ AnthropicがAIアシスタント「Claude」の消費者利用規約とプライバシーポリシーを更新し、2025年9月28日から発効すると発表しました。この更新により、ユーザーとClaudeのやり取りをAIモデルのトレーニングに利用する「Claudeの改善を手伝う」オプションがデフォルトで有効になります。 新規約はClaude Free、Pro、Maxユーザーに適用され、商用サービスやAPI利用には適用されません。データ提供に同意した場合、保持期間が従来の30日から5年間に延長されますが、会話を削除すればトレーニングには使用されません。 Anthropicは、この変更により有害コンテンツ検出システムの精度向上や、コーディング・分析・推論スキルの向上が期待できると説明しています。 しかし、Hacker Newsなどでユーザーから強い批判が殺到しています。主な懸念点として、ダークパターンのような通知方法、デフォルト有効設定の問題、未発表研究アイデアの流出リスク、5年間という長期データ保持期間などが挙げられています。一方で、AIの改善に貢献できる良い取引だと評価する声もあります。 この動きは、AI企業がトレーニングデータ不足に直面し、ユーザーデータ獲得競争に突入している現状を反映していると分析されています。 03. 若手のAI依存でレビュー地獄 若手の生成AI依存がもたらすレビュー地獄と生産性低下の問題 ITエンジニア業界で深刻な問題が浮上している。経験の浅いジュニアエンジニアが生成AIに過度に依存し、低品質なコードを大量生産することで、シニアエンジニアのレビュー負荷が激増し、全体の生産性が低下するという現象だ。 paiza代表が4,600社への調査で明らかにしたこの問題は、60万インプレッションのバズを記録し、IT業界を超えて翻訳業界、法律分野、教育現場でも同様の課題が確認されている。 根本的な問題は、生成AIが「できないことをできるようにするツール」ではなく「できることをより早くできるようにするツール」であることの理解不足にある。ジュニアエンジニアは非機能要件(セキュリティ、性能、保守性等)を考慮できず、機能要件のみに焦点を当てたプロンプトで「クソコード量産機」と化してしまう。 解決策として、依頼をそのまま生成AIに丸投げするのではなく、生成AIと対話しながら品質を向上させる「一球入魂」のアプローチが重要だ。量より質を重視し、学習しながら成果物の品質を高める時間の使い方こそが、真の生産性向上につながる。 この問題は生成AI時代における人材育成の新たな課題として、各業界で対策が急務となっている。 04. spec-workflow-mcpで実現する仕様書駆動開発 spec-workflow-mcpによる仕様書駆動開発の実践レポート LLM Agentの発展により完全なライブコーディングが可能になったものの、仕様を満たさないコードやメンテナンス困難な実装が生まれる問題が顕在化している。この課題に対し、仕様書駆動開発(Spec-driven Development)をベースとしたKiroが登場し注目を集めているが、特定のIDE環境に縛られる制約があった。 筆者は複数の代替ツール(gotalab/claude-code-spec、github/spec-kit、Pimzino/claude-code-spec-workflow)を検討した結果、MCPとして提供されるspec-workflow-mcpを採用し、優れた開発体験を得ることができた。 spec-workflow-mcpの主な利点: 導入の簡便性: claude mcp addコマンドで簡単にセットアップでき、Claude Code以外の環境でも利用可能 堅牢な設計: 状態管理をMarkdownではなくJSONで行い、TypeScriptコード経由でアクセスすることで、データ破損リスクを最小化 Webダッシュボード機能: 仕様書の進捗管理、レビュー、編集がブラウザ上で完結し、特定のIDE環境に依存しない 開発体験の向上: 仕様段階での指摘により、Claude Codeの混乱を防止。Auto Compact後の情報喪失問題も、仕様書とタスク定義の永続化により解決。フレームワークが次のステップを自動案内するため、学習コストも軽減される 仕様書駆動開発は特定ベンダーに依存しない形で実用化が進んでおり、LLM Agent活用における新たなスタンダードとして期待される。 05. 映画館巨大スクリーン製造の舞台裏 映画館の巨大スクリーンがどのように製造されているかを探るため、韓国のスクリーンブランドBloomsbury.labのグループ会社Screen Solutionの工場を取材したレポートです。 Bloomsbury.labは韓国内で劇場用スクリーンの70%シェアを誇る大手メーカーで、日本の大手シネコンでも導入が進んでいます。工場は天井高19.9mの広大な空間で、最大高さ15.5m、幅27mのスクリーンまで製造可能です。 製造工程は、まず音響透過型スクリーンに必須の穴あけ加工から始まります。PVCシートに0.8mmまたは1.0mmの穴を開け、日本では画質重視で0.8mmが選ばれることが多いそうです。次に、幅の限られた反物を超音波融着で継ぎ合わせて巨大な1枚のスクリーンを作ります。この工程は創業時最も苦労した部分で、高い精度が要求されます。 最も大掛かりなのが塗装工程です。3D映画の普及により高輝度化が求められ、シルバータイプのスクリーンが主流となりました。同社は大型ロボットによる均質な塗装技術で頭角を現し、独自のコーティング剤も開発しています。 工場には顧客がスクリーンとプロジェクターの相性を確認できるデモ施設や、スペックル軽減技術などの新技術開発施設も完備されています。こうした設備を持つスクリーンメーカーは他にないとのことです。 同社の技術は家庭用製品にも応用され、日本で販売中のスピーカー内蔵スクリーン「Liberty Wide」も劇場用と同じロボット塗装技術を使用しています。各工程での技術とノウハウの蓄積により、安定した高品質製品を低コストで提供し、業界での地位を確立しています。 06. デジタル庁が生成AI源内の利用実績を公表 デジタル庁は、人口減少と少子高齢化による担い手不足が深刻化する中、公共サービスの維持・強化を目的として、生成AIの積極的な活用を推進しています。 2025年5月以降、デジタル庁は「ガバメントAI」の取組の一環として、全職員が利用できる生成AI環境「源内(げんない)」を内製開発により構築しました。この取組は、デジタル社会の実現に向けた重点計画に基づいて実施されています。 源内では、国会答弁検索AIや法制度調査支援AIなど、行政実務を支援する複数のアプリケーションを提供し、実際の行政現場での利用状況や課題を検証してきました。運用開始から3か月が経過したことを受け、デジタル庁職員による生成AIの利用実績が公表されました。 今後デジタル庁は、社会全体へのAI実装促進に向けて率先してAI活用を推進し、政府や地方公共団体に対して源内の検証実績と経験を共有していく予定です。また、官民連携によるAIエコシステムの形成も目指しており、日本の行政デジタル化における重要な一歩となっています。 本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません ご理解頂ますようよろしくおねがいします

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Recalogは一週間にあったニュースや記事からkokorokagamiとtoudenがピックアップして話す番組です https://listen.style/p/recalog?bqOBxHVT