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【解説】初めて聞く「後発地震注意情報」とは?巨大地震の確率0.1%→1%に上昇「2011年の大震災と同じメカニズム」

「【解説】初めて聞く「後発地震注意情報」とは?巨大地震の確率0.1%→1%に上昇「2011年の大震災と同じメカニズム」」 8日夜、最大震度6強を観測した地震では、初めて「後発地震注意情報」が発表されました。地震学が専門の東京科学大学の中島淳一教授に話を聞いていきます。まず地震を振り返っていきます。地震が起こったのは8日午後11時15分ごろ。青森県東方沖が震源となり、最大震度6強を観測しました。太平洋沿岸では、今は解除されていますが一時津波警報が発表され、岩手・久慈港で最も高い70cmの津波を観測しました。そしてこの地震のモーメントマグニチュードは7.4と推定されるということです。そして、この地震では初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」というものが発表されました。これは、マグニチュード7以上の地震が起こった場合、このあとに続けて起こる地震(後発地震)に注意を促すものです。「南海トラフ臨時情報」と少し似ているところもあります。そして、この注意情報が発表されている時、大規模な地震が発生する可能性が、平常時の0.1%から10倍の1%にまで高まるということです。青井実キャスター:「後発地震注意情報」を聞いたことがないという人もいると思いますのでいろいろ聞きたいのですが、まず今回の地震でなぜこれが出されたのでしょう?東京科学大学・中島淳一教授:この地域は過去にマグニチュード9クラスの巨大地震が起こったことが分かっています。ただ、今回の地震の震源域付近では、少なくとも400年程度は間が空いていると、前回の地震から。こういった規模の大きな地震が起きると、さらに大きな地震を誘発する可能性があるということで今回のような注意情報が出されました。青井実キャスター:プレートはどのように関係がありますか?東京科学大学・中島淳一教授:今回の地震は、沈み込む太平洋プレートと陸のプレートの境界で起こった地震です。今回はどちらかというと深い側で起こった地震ですが、今回深い側で起こったとして、まだ浅い側に割れ残りがあった場合には、次は浅い側が壊れる可能性も高いと思います。