【今週の興味シンシン医療ニュース】
・風邪やインフルに抗菌薬NG いまさら?
・抑うつ VRで改善
・説明義務と自己決定権
・肥満治療薬が睡眠障害に⁉️
https://note.com/naikaitakeo/n/n7110565d05d3
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
内科医たけおが、今週気になった4つの医療ニュースを解説します。
### 1. 風邪やインフルエンザへの抗菌薬処方は原則NGに
社会保険診療報酬支払基金が、風邪や小児のインフルエンザなどの疾患に対して抗菌薬(抗生物質)を処方した場合、保険請求を原則認めない方針を公表しました。話者は「今さら?」と、これまで認められていたことに驚いたと述べます。ウイルス感染症である風邪に抗菌薬は無効であり、処方しないのは当然という認識だからです。しかし、実際には「風邪」の診断は難しく、急性気管支炎など細菌感染を合併している可能性もあります。診療報酬の審査は紙ベースで行われるため、病名だけで本当に抗菌薬が不要だったかを判断するのは難しいのではないか、と運用上の課題も指摘しています。
### 2. VR(仮想現実)でうつ症状が改善
高知大学医学部附属病院などが、うつ病患者の気分が落ち込む症状を、VRを使った治療で軽減できることを臨床研究で確認したと発表しました。話者自身もこのVR治療を体験したことがあり、その没入感から「効果は出るだろう」と期待していたと語ります。この治療はマインドフルネスなどを応用したもので、今後、医療機器としての承認を目指すとのことです。しかし、医療機器として承認されるには厳しい基準をクリアする必要があるため、そのハードルは高いのではないかとみています。
### 3. 心臓手術の説明義務をめぐる判決【特に注目】
九州大学病院で心臓のバイパス手術を受けた後に寝たきり状態となった患者側が、病院を訴えた裁判で、福岡地裁は病院側に約160万円の賠償を命じました。判決では、手術の方法(心臓を一時的に止める「オンポンプ法」と、動かしたまま行う「オフポンプ法」)について、両方の選択肢を患者に説明しなかったことが「説明義務違反」にあたり、自己決定権を侵害したと認定されました。
話者はこのニュースに深く考えさせられたと述べます。腎代替療法(透析や移植)のように、治療の選択肢を患者に提示することは重要です。一方で、降圧薬の選択など、医療現場では医師が専門的知見から最善と判断し、患者に全ての選択肢を提示せずに治療方針を決めている場面も無数にあります。どこまでが自己決定権の侵害にあたるのか、非常に難しい問題だと指摘し、後日メンバーシップ配信でさらに深掘りしたいと語りました。
### 4. 肥満症治療薬の新たな可能性
デンマークの製薬大手ノボノルディスク社が、開発中の次世代肥満症治療薬を、睡眠障害や変形性膝関節症など、より幅広い症状の治療に活用できないか検証する計画を発表しました。肥満に起因する睡眠時無呼吸症候群などへの効果が期待されます。話者は、現在の主流であるGLP-1受容体作動薬とは異なるアプローチの薬剤が、肥満症治療にとどまらない新たな世界を切り拓くかもしれないと、このチャレンジングな取り組みに注目しています。
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- FrequencyUpdated daily
- Published17 September 2025 at 20:56 UTC
- Length12 min
- RatingClean