腎不全患者のための緩和ケアガイダンス
https://www.jspm.ne.jp/files/kidneyPCguide.pdf
参考)
【超速報】腎不全の緩和ケアガイダンス本日公開!!
https://youtube.com/live/4UTJEmCr2gw?feature=share
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
内科医たけお氏が、新たに3学会合同で公開された「腎不全患者のための緩和ケアガイダンス」について解説します。このガイダンスは90ページ近い大作であるため、今回はその中から第1章「腎不全患者の臨床経過と腎代替療法の選択」と第2章「腎不全患者における緩和ケアに関する考え方」のエッセンスが紹介されました。
第1章では、まず腎不全の基本的な特徴に触れられました。腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、慢性腎臓病(CKD)がかなり進行するまで自覚症状が現れにくい点が強調されます。eGFR(推算糸球体濾過量)で示される初期ステージ(G1, G2)ではほとんど症状がなく、症状が出始めた頃には病状が進んでいることが多いです。そのため、早期からの治療介入が重要となります。治療法としては、原疾患(糖尿病や高血圧など)の管理、生活指導、食事療法、薬物療法などが挙げられます。
病状が進行した場合の「腎代替療法」には、血液透析、腹膜透析、腎移植の3つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットが存在するため、患者の状態や生活に合わせて選択する必要があります。また、近年では腎代替療法を選択しない「保存的腎臓療法(CKM)」という考え方も紹介されました。さらに、腎不全患者が抱える苦痛は身体的なものだけでなく、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛を含む「全人的苦痛(トータルペイン)」として包括的に捉える緩和ケアの視点が重要であると述べられています。
第2章では、緩和ケアの具体的な考え方が解説されました。緩和ケアは、いつでもどこでも誰でも提供できる「基本的な緩和ケア」と、専門家チームが介入する「専門的緩和ケア」に大別されます。腎不全の病状の経過は、がんのように予測しやすいものとは異なり、増悪と寛解を繰り返したり、徐々に機能が低下したりと多様です。そのため、終末期に限らず、診断された早い段階から緩和ケアの視点を取り入れることが重要だと指摘されています。緩和ケアは「エンド・オブ・ライフ・ケア(人生の最終段階のケア)」と同一視されがちですが、実際にはエンド・オブ・ライフ・ケアは緩和ケアの一部であり、より広い概念であることが強調されました。最後に、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関する国のガイドラインや、透析医学会が提言する透析の開始・継続に関する意思決定プロセスにも触れ、患者の意思を尊重したケアの重要性が示唆されました。
今回の放送では、腎不全患者に対する緩和ケアの基本的な考え方とアプローチが、新しいガイダンスに基づいて分かりやすく解説されました。話者は、より詳しい内容についてはガイダンス本文を参照するよう促しています。
Information
- Show
- FrequencyUpdated daily
- Published29 September 2025 at 20:56 UTC
- Length11 min
- RatingClean