われらの文学 レオンラジオ 楠元純一郎

Leo_楠元纯一郎

leonradio われらの文学 在中国普通日语学习者LEO和来自日本东京的大学教授的愉快的微信聊天当中, 轻松训练日语听力,了解日本文化, 更重要的是,你将会知道真正的日本人是怎么说话的! 还有还有喔,如果在回复当中提出你学日语时遇见的问题, 说不定教授会亲自来帮你解答!! 正在举行“教授带我读日文名著” ,为您带来选自青空文库的经典名作。更多经典原文请访问https://www.aozora.gr.jp 青空文庫の作品に基づく私共の読解、翻訳は、私共独自の解釈、推量によりますゆえ、これらにつき一切の責任を負いかねますのでご了承ください。 本节目对于青空文库(见上)网站中所刊载的公版书籍内容的的读法,解释,翻译等都出自我们自己对其的理解,此部分内容均为原创,故不对与听众的见解相同或相左的部分负法律责任。 通知:因为2020年3月1日之前的节目使用了我们已经不持有版权的音乐,而且内容也并没有那么重要和精致,所以作出删除的处理。 从3月2日之后我们会将夏目漱石的こころ的前5话再次读过。在此说明。 LeoN Radio by 「Leo」 & 「Nanyuan」 楠元純一郎 (Nanyuan) 大学教授(商法学・公司法学)、作詞作曲家、歌手(Youtube 「楠元純一郎」で検索『西郷隆盛』『Mi Amigo de Chile』)。 東京在住。 LEO 尹乐 中国普通日语学习者的代表。

  1. Sep 23

    240 中勘助 銀の匙 168(後編15⑤)

    日の出ラジオ 我らの文学240 中勘助『銀の匙』168(後編15⑤)> ラジオ収録20260923 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)。 今日はお彼岸の中日。 <<43.5万回突破記念!ありがとうございます!>> 老僧がなくなつたのはそれから三年ばかり後のことであつた。 那之后不过三年,老僧人就去世了。 私は中学へはひるし、貞ちやんは奉公にでるし、寺とはいつとはなしにうち絶えてたがある晩突然 老僧がなくなつたから といふ使がきたので私は父といつしよに悔みにいつた。 <奉公(ほうこう)→住み込みで家事に従事すること。行儀見習い。いつとはなしに→いつの間にか。うち絶えて→関係が切れて。使(つかい)→命令や任務を受けて派遣される使者(ししゃ)。お悔(く)やみ→故人の死を悼(いた)み、悲しむ気持ちを伝える行動様式。> 我升上中学,小贞工作了,不知不觉,我已经很久不去寺里玩。一天晚上,突然有寺里的人来告诉我们老僧圆寂的消息。我和父亲一起出席了他的葬礼。 老僧はこれといふ病気もなくいはば寿命がつきたので、方方の住職になつてる昔のお弟子たちがかはるがはる世話をしてたのださうだ。 <寿命(じゅみょう)が尽きた→老衰。住職(じゅうしょく)→お寺の代表。弟子(でし)→師匠について学問・技芸・芸道の教えを受ける人。かわるがわる→交替交替で> 听说老僧人生前一直由各家寺院的住持轮流照料,他们都是老僧人的弟子。而他不是病逝,只是寿命到了,自然死亡。

    240 中勘助 銀の匙 168(後編15⑤)
  2. Sep 15

    239 中勘助 銀の匙 167(後編15④)

    我之前从未坐得离他这么近,紧张得浑身是汗。在这天之前,我已认定老僧会像石佛一样,摇一辈子的铃;如今我目不转睛地望着他,仿佛他的一举一动都带有珍稀的意味。 老僧は大きな硯をもちだして墨をすらせ、筆をとつてさらさらと糸瓜の絵をかいた。一枚の葉と、一本の蔓と、一つの糸瓜と。 <硯(すずり)→固形の墨(すみ)を水で磨(す)って液体にする書道用具。糸瓜(へちま)→インド原産の瓜科、ツル性の一年草。蔓(つる)→地面を這う、または他のものに絡みついて伸びる「つる」。> 老僧取出一只大砚台,把墨磨开,拿起笔利索地画了一幅丝瓜。纸上画了一片叶子,一条藤蔓,一个丝瓜。 そのうへへ 世のなかをなんのへちまと思へどもぶらりとしてはくらされもせず とかき急須みたいな書判をしてとみかうみしてたが、不意にからからと笑つて「さあ、これをあげるであちらへもつておいで」といつて硯を棚にのせ、筆を洗ひ、さつさと金剛座へ帰つてもとの石仏になつてしまつた。 <とみかうみ→あっちを見たり、こっちを見たり。「世の中を 何のへちまと思えども ぶらりとしては 暮らされもせず」→世間や人生の厳しさと、それでも適当に気を抜いてばかりでは生きていけない現実を、ユーモアを交えて詠んだ江戸時代の狂歌(または俗謡)。→「世の中(浮世)なんて、へちまのように大した価値もないくだらないものだと思ってみても、だからといって何もせずにぶらぶらと暢気に暮らしていくわけにもいかない(生きていくためには働いたり、世間のしがらみに付き合ったりしなければならない)」。急須(きゅうす)→茶葉にお湯を注いでお茶の成分を抽出するための、日本で広く使われている茶器のこと。書判(かきはん)→昔の文書の末尾に自筆で書いた署名やサイン、または手書きの印影のこと。金剛坐→仏教用語でダイヤモンドのように堅固で壊れない、釈迦が悟りを開いた際の座所。> 接着又在上面题字:“我看人世如丝瓜,切莫吊儿郎当活。”他在旁边画了一个小茶壶似的花押,左看右看了一会,忽然哈哈大笑道:“好了,这个送给你,你把它带走吧。”说完他把砚台放回书架,洗好毛笔,匆匆回到自己的金刚座上,又成了一尊石佛。 私は木から落ちた猿のやうにすごすごと糸瓜の絵をもつて家へ帰つた。 <すごすごと→期待した結果が出せず、気落ちして(意気消沈して)元気がない様子でその場から引き下がる、立ち去る様子> 我像离了水的鱼一样不知所措,最后只好垂头丧气地拿着这幅丝瓜回家了。

    239 中勘助 銀の匙 167(後編15④)
  3. Sep 15

    238 中勘助 銀の匙 166(後編15③)

    日の出ラジオ 我らの文学238 中勘助『銀の匙』166(後編15③)> ラジオ収録20260908 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、畠山果也(社長)。 <<42.5万回突破記念!ありがとうございます!>> そんなにして橋をわたつてゆくこともたびたびであつたけれどこの枯木のやうな隠者にはとりつくしまもない。 <とりつくしまもない→取り付く島もない→頼りにして取りすがろうとしても相手にもしてもらえないこと。けんもほろろ(頼み事を無愛想に突き放し、冷淡に断ること。> 就这样,我从那座桥上走过许多次,这枯木一般的隐士却连一点靠近他的机会都没有给我。 ところがある時またからからと鈴がなつて、いつものとほり茶碗をおいて帰らうとしたら意外にも後ろから呼びとめて「絵をかいてあげように紙を買つておいで」といつた。 然而有一次,铃铛又“咔啦啦”地响了,我像往常那样放下茶杯转身回去的时候,他竟然从身后叫住了我:“你把纸买好,我给你画幅画吧!” 私は狐につままれた気もちで唐紙を買つてきて老僧のまへに出した。老僧は根の生えたやうに坐つてる脇息のそばから立つて日あたりのいい隣の間へ私をつれていつた。 <狐(きつね)につままれた→狐に化(ば)かされたように、何が起きたのか分からずポカンと唖然とする様子。唐紙(からかみ)→中国由来の装飾紙。根の生えたように座っている→じっと座ったまま動かない様。脇息(きょうそく)→肘掛け> 我莫名其妙地买来一张有金粉花纹的纸,递给老僧人。他从那张坐到生了根似的摇椅上站起来,把我带到旁边采光明亮的房间。 部屋は悉く渋色に燻ぼつて 椿寿 と書いた小さい額がかかつてゐる。 <悉(ことごと)く→残らずすべて。渋色(しぶいろ)→燻(くす)んだ茶褐色。燻ぼって→燻(くすぶ)って→火が炎をあげずに煙ばかりを出している状態→煤(すす)ける、黒ずむ。椿寿(ちんじゅ)→長寿を祝う言葉。額(がく)→絵画や書を飾る額縁・枠。> 屋子的墙壁已经被线香熏成淡黄色,上面挂着一张写有“椿寿”二字的小小匾额。

    238 中勘助 銀の匙 166(後編15③)
  4. Aug 27

    236 中勘助 銀の匙 164(後編15①)

    日の出ラジオ 我らの文学236 中勘助『銀の匙』164(後編15①)> ラジオ収録20260728 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、畠山果也(社長)。 <<41万回突破記念!ありがとうございます!>> 十五ある日のこと貞ちやんの留守にひとりで遊んでたときに離れでれいの蜩の鈴が鳴つた。 <蜩(ひぐらし)> 有一天小贞不在,我一个人到寺里玩, 偏房里又传来蝉鸣般的铃声。 が、折あしく茶の間には誰もゐなかつたので私は思ひきつて離れへいつた。 <折あしく→タイミングの悪いことに、あいにく。> 不巧,茶室里谁也不在,我果断地去了偏房。 橋をわたつたところのうす暗い部屋には衣桁いかうに輪袈裟や数珠がかかつて香の薫がすーんともれてくる。 <衣桁(いかう)→着物を掛けておくための道具。数珠(じゅず)。薫(かおり)> 过了桥,只见那昏暗屋子的衣架上,挂着袈裟和念珠,熏香的味道沁然飘荡。 私はそこまでゆきはしたものの急に気おくれがしてためらつてゐた。 <気後れがして→相手の勢いや場の雰囲気に押されて自信をなくし、怯(ひる)んでしまうこと。> 我走到那里,忽然有点胆怯,犹豫起来。 耳の遠い老僧は足音がきこえなかつたかまたからからと鈴を鳴らした。私はやうやく襖をあけて手をついた。 <襖(ふすま)→和室の部屋の間仕切りや押入れに使う引き戸> 老僧耳背,也许是没听到我的脚步声,又“咔拉拉”地摇起铃铛。我终于拉开门,把手伸过去。 彼方はなにげなく大きな茶托をさしだしたがふと顔をみて 「おお、これはこれは」といつた。 <茶托(ちゃたく)→湯呑みの下に敷く受け皿。> 他毫不经意地将大茶托递了过来,看到我的脸吃惊道:“哦哟,是你啊……” 私は瞼をふるはせながらお辞儀をして茶托をうけとり、はづかしいやうな、嬉しいやうな、大願成就したやうな気もちで茶の間へきて見おぼえたとほりそこにある番茶をいれてもつていつた。 <瞼(まぶた)をふるはせながら→感情の高ぶりによって目元が細かく震えている様子。お辞儀(おじぎ)→深く頭を下げる礼の作法。大願成就(たいがんじょうじゅ)→長い間強く願っていた大きな夢が叶うこと。番茶(ばんちゃ)→主に収穫時期が遅く、硬くなった葉や茎を使った日本の一般的なさっぱりしたお茶。> 我紧张地鞠躬接过茶托,有些害羞,有些开心,又像是很大的愿望终于得偿。来到茶室,照之前看别人做的那样泡了一杯粗茶。

    236 中勘助 銀の匙 164(後編15①)
  5. Jul 20

    235 中勘助 銀の匙 163(後編14⑤)

    日の出ラジオ 我らの文学235 中勘助『銀の匙』163(後編14⑤)> ラジオ収録20260707 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、畠山果也(社長)。 <<39万回突破記念!ありがとうございます!>> まことにこの老僧は人間の世界とは橋ひとつをへだてて世のなかには夏になれば牡丹がさくといふことのほかなんにも知らないかのやうに寂寞と行ひすましてゐる。 <寂寞(じゃくまく・せきばく)→ひっそりと静まり返って、もの寂しい様子。すましている→何事にも動じないように振る舞ったり、集中していたり、クールな様子。> 老僧人寂寞地修行,仿佛对他来说,去往凡尘人世不过是跨过一座拱桥,而世间自有诸多琐事,除却夏天牡丹花开,他一概不闻不问。 私はいつしか子供心に老僧を敬ふ念をおこしどうかしてこの人にすがりたいと思ひはじめた。 <敬ふ→うやまう。すがりたい→すがる→頼りにして助けを求める。> 年幼时,我很敬重这位老僧,还想过追随在他身旁。 そのじぶんにはもうすつかり寺の人たちと心安くなつてたので貞ちやんのゐるゐないにかかはらず毎日のやうに遊びにいつて、年寄りのするやうに手を腰にまはして庭をあるいたり、冷たい墓地をまはつたりして、をりをり人の身のうへや自分の身のうへを思つて涙をうかめることもあつた。 <心安く→懇意である→親しくなり遠慮がいらない関係。をりをり→ときどき。身の上(みのうえ)→自身の状況や生活、個人的な事情、境遇。身の上話(みのうえばなし)、一身上の都合により(辞表の決まり文句)。涙をうかめる→涙が溜まって今にも溢れ出しそうな→涙ぐむ> 那时,我已经和寺里的人彻底混熟了,即使小贞不在也每天去玩。我像老僧那样将双手放在腰间,在庭院里走来走去,或者去冷清的墓地里转一圈,想起别人和自己身上发生的事情,有时忍不住眼含热泪。 ……私は鎖をひきずる囚人が己の姿を愧づるやうな気もちでいつもうなだれて足もとを見つめながら考へこんで歩くのが癖であつた。 <ひきずる→地面を擦りながら引っ張る。囚人(しゅうじん)→牢屋に閉じ込められている受刑者。己(おのれ)→自分。愧(は)づる→過ちを反省し恥ずかしいと思うこと。斬鬼(ざんき)に堪えない。項垂(うなだ)れて→元気がなく力なく下を向く様子。> ……我就像拖着锁链的囚犯一样自惭形秽,养成了走路时垂着头盯住脚尖思考的习惯。

    235 中勘助 銀の匙 163(後編14⑤)
  6. Jul 20

    234 中勘助 銀の匙 162(後編14④)

    老僧若想喝茶便摇铃,那铃声如日本暮蝉的鸣叫。 それでもききつける者がゐなければ鉢の子のやうに茶碗を手にうけとことこと橋をわたつて自分で茶をいれてゆく。 <鉢の子→仏教の修行僧(托鉢僧)が、施し物(米や金銭)を受けるために首から下げるお椀のこと。とことこ→ゆっくり、のんびり、軽やかに可愛く歩く様子。> 如果没人听到铃声,他就托起一只钵子似的茶杯,迈着小碎步过桥自己倒茶。 また時たま仏事によばれて頭巾を阿禰陀にかぶり、かた手に数珠、かた手に杖をついてとぼとぼと歩いてゆく姿をみる者はこの見すぼらしい坊さんがなにかの時には緋の法衣をきる人だと思ふ者はなかつた。 <仏事(ぶつじ)→仏教に基づいた儀式や行事全般。法事は亡くなった人を供養するための仏教行事で仏事の一部。頭巾(ずきん)→布を折りたたんで袋状にして頭に冠(かぶ)るもの。阿弥陀に被り→帽子などを深く被らず、前を上げて、後ろに傾けて浅く被ること。数珠(じゅず)。とぼとぼと→元気がなく、弱々しく、力なく歩く様。見窄(みすぼ)らしい→外見や身なりが貧弱で貧相で見苦しい、情けない様子。緋の法衣(岩波文庫のルビは「ひのころも」→仏教の僧侶が身につける鮮やかな赤色の法衣。> 偶尔有人叫他去做法事,他便戴上头巾,一手拿念珠,一手拄手杖,步履蹒跚地出门。谁也想不到这个寒碜的和尚在有人需要他时,会穿上绯红的法衣。

    234 中勘助 銀の匙 162(後編14④)

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