残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

kotaro zamma

イノベーションで世界をよりよく変えていこう、という闘う人々を応援するチャネルです。スタートアップや大企業、音楽家やアーティストなど、様々なイノベーターのビジョン、考え方、パッションを是非是非、全身で感じてください!

  1. 10h ago

    自分の専門家になるノベーション(2017回)

    アメリカの起業家・講演家で、「好きなことを仕事にする」ことを支援するコミュニティ「Live Your Legend」の創設者、スコット・ディンズモアさんの言葉に、好きな仕事をする鍵を教えていただきました。 スコットさん曰く、 「世の人々の8割方は、好きな仕事をしていないのです」 「仕事に情熱を見出す3つの要素の1つ目は、自分についての専門家になり、自分を理解するということです」 「もう1つは、自分が決断する枠組み、ないしは基準が何かということ」 「そして次に、経験というのがあります」 「まとめると、3つの柱には1つ共通することがあります。100%自分でコントロールできることです」 「多くの人が、自分にとって何が大切かを知るために時間をかけていないのは、不幸なことです」 「そして、これをやる最善の方法は、情熱的な人々の中に身を置くことです。無理だと思うことをやり遂げる一番の早道は、既に成し遂げている人たちの中に身を置くことです」 「周囲にいる人は大切であり、環境は重要ですが、それを決めるのは自分であり、これは良い方にも悪い方にも働きます」 ここから私は思いました。 1、自分のコントロール可能なことに集中する 2、パッションの源を洗い出す 3、パッション溢れる環境を選択する 1、自分のコントロール可能なことに集中する スコットさんのお話で、まず心に刺さったのは、仕事に情熱を見出すための3つの要素は、すべて自分でコントロールできるということでした。 仕事がつまらない、会社が悪い、上司が理解してくれない、社会が変わらない。 何かがうまくいかないとき、ついつい自分では変えられない外側の環境に原因を求めてしまうことがあります。 でも実は、それは自分でコントロールできるという、メッセージは、勇気を頂けるような気がしました。 じゃあ、自分でコントロールできることは何なのか?をまずは考えてみる 辛い仕事も、それを自分の意思で選択してやるのであれば、それは意味のあることになると思います 問題は、流されてしまうことなのかもしれないなと思います 自分では変えられない状況でも、どう向き合い、次にどう行動するかは選べる 選択せずに流されているのかもしれないということを、改めて認識させて頂いた気がしました 2、パッションの源を洗い出す もしかすると、自分が流されてるかどうか、これさえもわからない、ということもあると思います それがわかるためには、自分自身が本当にどう思うのかを突き詰めてみることかと思います 私は、自分のパッションの源を見つけるために、「情熱のポートフォリオ」というフレームをよく使います。 縦軸には、自分が好きなことや嬉しいことを表す「ポジティブ」と、嫌だな、変えたいなと感じる「ネガティブ」。 横軸には、自分の内側に向かう「クローズ」と、他者や社会に向かう「オープン」を置きます。 すると、4つの領域が生まれます。 自分が純粋に好きなことを表す「大好き」。 誰かの役に立ちたいという「利他」。 自分ならではのこだわりや違和感を表す「個性」。 今の自分を変えたい、もっと学びたいという「成長」。 この4つの視点から、自分が心を動かされることを書き出してみる。 すると、普段は忘れていた「本当はこれが好きだった」「もっとこれを学びたかった」という、自分のパッションの源が見えてくるのです。 それに今の状況とのギャップを見てみると、自分が流されてこれができてないとか、本当はこうじゃないのに、いった違和感がわかってくる スコットさんは、それを、自分の専門家になれ、という言葉で表現してる気がしました 私はそれが、いま、自分が得意なよか不得意なのかは関係ないと思います 今それに自分は熱いかどうか、または、本当は熱いのに忘れてるんじゃないか。 それが大切な起点になる、そんな気がしました 3、パッション溢れる環境を選択する 朱に交われば赤くなるとはよく言いましたが、赤くなった自分は、青かったことを忘れちゃう それが普通になっちゃうのが本当に怖いことだなあと思いました では、また青くなるためには、何が必要なのか 青い環境に交わると言うことだと思います そして、最も重要なことは、青い環境に行きたいと思うこと つまり、パッション溢れる人生を選択したいなら、パッション溢れる人たちの中に行きたいと思い そして、実際に行動すること、選択すること、なのだと思いました 環境に流されることは意識していても、自分が本当にいたい環境にいるのかどうかが、わからなくなってしまう それは、まずは、自らのパッションの源を見直してみて、自分自身がコントロールできること、すなわち選択できることに集中して そして、望むような環境を選択していく 環境は決してひとりでに現れるものではなく、自分の選択の結果として今ここにいる それを意識することが大事なのだと思いました と言うことで一言で言えば 自分の専門家になるノベーション 自らのコントロール可能なことに集中し、自らのパッションの源を見つめ直してみる そして、今ここは、自分自身が選択するにふさわしい環境なのかを常に問い続ける それを繰り返していくことで、自分のことを一番理解して、自分自身の本当に選択したいことを常に行動できる チルチルミチルの青い鳥のように、幸せの青い鳥はどこか遠くにいるのではなく、自分を理解する中にいる そんな話なのかなと思いました 参考資料・出典 スコット・ディンズモア(Scott Dinsmore) TEDx講演「How to find work you love」(2012年) https://www.ted.com/talks/scott_dinsmore_how_to_find_work_you_love

    自分の専門家になるノベーション(2017回)
  2. 1d ago

    クラフティングがアートを生成するノベーション(2016回)

    経営学者の名和高司さんが、2025年5月に来日した経営学の世界的権威、ヘンリー・ミンツバーグ教授と対話された際のお話に、イノベーションを生み出すための大切なことを教えていただきました。 名和さんが、経営におけるアート、サイエンス、クラフティングという三要素の動的な関係について質問したところ、ミンツバーグ教授から次のような答えが返ってきたそうです。 曰く、 「経営においては、アートはパーパス同様、未来のありたい姿を描くうえで大切だが、それだけでは夢に終わってしまう。 サイエンスは、確からしさを選択するうえで役に立つが、それだけではアートが描く未踏の地に到達することはできない。 アートの世界を実現するためには、現実と向き合い、試行錯誤の中から、新しい可能性を手繰り寄せるクラフティングがカギを握る。 クラフティングこそが、経営においてアートを生成するプロセスなのである。サイエンスは、そのための補助的な道具にすぎない。ポーターに代表されるサイエンス過多の経営理論は、アートとしての経営にとって、有害無益である」 ここから私は思いました。 1、パッションと大義のアート 2、支える理論・論理としてのサイエンス 3、行動しアートを生成するクラフティング 1、パッションと大義のアート 様々なアーティストと言われる人たちに共通しているのは、自らの内発的なパッションから始まっていることかと思います。 何らかの課題を解決するというよりは、まずは自らの内側からほとばしる思い、それがアートの源泉なのではないかと思います。 それと同時に、アートには、社会に対する「問い」を発する役目と力があるのではないかと思います。 社会の中で当たり前と言われていることに対する、違和感の提示。そこから、もっと違う世界があるのではないかという、新しいビジョンの提示、すなわち大義の組成という面もあると思います。 ビジネスの世界においては、とかく、ユーザーニーズ、お客様の課題感から、それを解決することで価値を生み出すというのが王道かと思いますが、 こと、イノベーションビジネスにおいては、既存の価値を超えた世界を形作ることが求められることが多く、そこには、アートにおけるパッションと、そして新しい問いからの、新たなビジョン、つまり大義、そこが必要になってくるのではないかと思いました。 2、支える理論・論理としてのサイエンス イノベーションビジネスの世界から見ると、アイデアやビジョンだけでは、真に新しい価値を生み出す行動変容を起こせないので、それを新しい仕組みとして形にする上での、理論や論理が必要となってくるため、サイエンスが非常に重要になってくるということかと思いました。 早稲田大学名誉教授の内田和成さんが言われている、イノベーショントライアングルによると、技術革新と社会構造と心理変化。このトライアングルが満たされるところで、イノベーションになり、最終的な行動変容をもたらすとの話を思い出しました。 サイエンスによる、例えば技術革新だけでは、イノベーションを起こすことはできない。あくまでも社会における行動変容を起こす一つの重要な要素であることは間違いないのですが、 同時に社会構造の変化と心理変化も起こしていかなければならないことを考えると、あくまでもイノベーションの一つの要素であり、かつ厄介な社会構造の変化や心理変化をどう起こしていくかは、むしろ「新たな問い」としてのアートがとても重要なブレイクスルーになるかもしれないとも思いました。 3、行動しアートを生成するクラフティング さらに、アートからの「新たな問い」だけでは、イノベーションとしての行動変容には結びつかないということが、今回のミンツバーグさんの非常に重要な観点だと思いました。 クラフティングとして、実際に、実世界の中に実装し、試行錯誤をし、何度も作り変えながらも、最終的な社会の行動変容へつなげることができるか。それが、経営としては最も重要なポイントとなるということが、とても心に刺さりました。 コンサルタントが、素敵な未来を描き、拍手喝采を浴びたとしても、実際に、経営の現場・現物・現実に、活動やソリューションが落とし込まれていかない限り、何も変わらない。 私のコンサルタント時代には、自分で良い提案ができたと思っても、実際にお客様のところでその実装が進まない、そんなことがままあって、それがとても歯がゆい思いであったことを思い出します。 それで、コンサルタントを辞めて、自らがリスクを取って実業をやる方向へ舵を切って、自分自身でソリューションのクラフティングを進めていく、楽しさと苦しさの両方を味わったことも思い出しました。 イノベーションプロジェクトにおいては、この最後のクラフティングの部分が最も重要で、ここでまさに現場100回で、最終的な価値を作ることができるかどうか。 まさにここに、イノベーションプロジェクトでアイデアは出るがビジネスにならない、良い問いを出しているのに事業化まで進まない、そんな悩みの根源にもつながるのかもしれないなあと思いました。 そして、行動変容までクラフティングで到達する中で、最初に描いたアートを形にするだけでなく、試行錯誤から新しい可能性を発見し、新たなアートそのものを生成していく。 それが、今回のミンツバーグさんの言葉の本質なのかもしれないなと思いました。 ということで、一言で言うと、 クラフティングがアートを生成するノベーション そんな話をしています。 参考資料・出典 名和高司 著『アート経営 ありたい未来を描き、創り上げる』東洋経済新報社電子版発行日:2026年9月17日(Ver. 1.0)

    クラフティングがアートを生成するノベーション(2016回)
  3. 2d ago

    街の灯ノベーション(2015回)

    新国立劇場バレエ団の世界初演の演目「チャールズ・チャップリンの『街の灯』」に、人の優しさと希望について、大切なことを教えていただきました。 1931年のサイレント映画の物語の主人公は、お金も地位もない、一人の貧しい放浪者。 ある日、街角で目の見えない花売りの少女に出会います。 少女は、偶然の出来事から、彼をお金持ちの紳士だと思い込みます。 しかし、男はその誤解を解かないまま、少女に心を寄せ、彼女のために何かできないかと考え始めるのです。 そこから始まる、笑いと切なさに満ちた物語。 このバレエに感動して涙しながら、私は、街に灯る光とは何なのだろうと考えさせられました。 ここから私は思いました。 1、花売りの少女の灯り 2、貧乏な放浪者の灯り 3、街の奇跡の灯り 1、花売りの少女の灯り 一つ目は、花売りの少女の灯りを思いました。 目の見えない少女は、心配する母の手を振り切って、一生懸命に自分の手で花を売っていこうとします。 忙しい街の人々は、そんな花売りには見向きもしませんが、それでも懸命に花売りを続けます。 それは、目が見えなくとも、そんな困難には負けずに、自分が誰かのために価値を提供するということを諦めずにやり抜くんだという、強いパッションを感じました。 そして、そのパッションが通じて、きっと通りすがりのチャップリンが演じる貧乏な放浪者の心を動かしたのではないか、そんなふうに思いました。 目の見えない花売りの娘のそんなパッションは、街の中で、見える人には光り輝いて見える灯りだった。そんなふうに思いました。 2、貧乏な放浪者の灯り 二つ目の灯りは、放浪者を演じるダンサーが表現する、貧乏な放浪者の男の心にふと灯った、心の灯りを思いました。 男は決して聖人君子でもなければ、善人というわけでもないと思います。 でも、一生懸命に花を売ろうとする、目の見えない花売りの少女のパッションにほだされて、心に彼女を何とか助けてあげたいという、利他のパッションが灯ってしまったのではないかと思いました。 しかし、放浪者の男にできることなんて、本当に限られているのですが、それでも、あらゆる手段を講じて、彼女のためになろうとする。 それはまるで、今この手には何もないけれども、自らのパッションに従って、あらゆる手段を考えながら、世界を変えるイノベーションを起こしていこうとする、イノベーターの姿と重なりました。 それは決して、花売りの少女からの見返りを求めるものでもない、世の中からの賞賛を得られるものでもない、一途に彼女を助けたいという、パッションのみだったんだろうなと感じました。 花売りの娘のパッションの灯りにほだされて、放浪者の男にもパッションの灯りが灯っていった。パッションの灯りの連鎖を感じました。 3、街の奇跡の灯り その二人のパッションが相まみえることから、街という社会における奇跡が呼び起こされたのではないかと思います。 それは、現実社会ではあり得ないこと、と言ってしまうのは簡単かもしれません。 でも、チャップリンは、この原作映画で、人々の思いが、街の小さな小さな灯りかもしれない奇跡を呼び起こすのだと教えてくれたような気がしました。 それはまさに、イノベーションと名付けてもいいものだと思いました。 街のイノベーションは、人々の小さな思い、すなわちパッションから始まる。 そして、それを心から思い、困難に負けずに行動することで、できないことなんてない。 そんな街の灯りを、みんなで灯していこう。そんなメッセージを私は受け取りました。 でも、それは見返りを期待してやるものではない。 見返りなんかよりも、もっと大切なものをもらうことができる。 それは自己満足かもしれないけれども、自分が小さな小さな灯りを灯すことができた。それで十分。 そんなふうに思いました。 一言で言えば、 街の灯ノベーション そんな話をしています。 参考資料・出典 新国立劇場バレエ団 令和8年度(第81回)文化庁芸術祭主催公演 『チャールズ・チャップリンの「街の灯」』 https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/citylights/

    街の灯ノベーション(2015回)
  4. 3d ago

    だから何?この先どうするノベーション(2014回)

    アメリカ・フィラデルフィアの、貧困や暴力など深刻な問題を抱える高校を立て直した校長、リンダ・クリアット=ウェイマンさんのお話に、困難を乗り越えるための大切な考え方を教えていただきました。 曰く、 「リーダーが先頭に立て」 「だから何? それがどうした? この先どうするかが大事よね?」 「あなたを愛していると言う人が誰もいない日には、私が言うわ。いつだって」 ここから私は思いました。 1、困難を乗り越える魔法の言葉 2、自分から動く 3、小さなことから始めてみる 1、困難を乗り越える魔法の言葉 リンダさんが赴任した高校は、貧困、暴力、低い出席率や学力など、さまざまな問題を抱えていたそうです。 でも、職員たちが、学校がうまくいかない理由を次々に説明したときに、彼女はこう言ったそうです。 「だから何? それがどうした? この先どうするかが大事よね?」 この言葉は、困難を目の前にした時の、魔法の言葉かもしれないと思いました。 イノベーションプロジェクトでも、予算がつかない、やれる人がいない、そんな暇はない、上司が承認しないなどなど、できない理由が、次々と出てくることがあります。 そんな時にこの魔法の言葉をいうことができるか? 「だから何? それがどうした? この先どうするかが大事よね?」 これは、私は、何としても自分がそれを推進する、よく変えていきたい、というパッションがあるかないか、最後はそこにかかってくると思いました。 校長だからできるんでしょ?責任者だから動かせるんでしょ?だって上長が承認してくれないと、何もできないじゃない、、 本当にそうですかね?と思わせて頂きました。 私は、オープンイノベーションプロジェクトを立ち上げる時、ベンチャーとやるなんて、なんでリスクがあることをやるんだ?何度も失敗した経験もあるよね? みたいな声も頂きました。それでも、これからの社会で新しいビジネスを推進するのは、自分たちだけでは、絶対に置いていかれることになる、そんな自分のパッションを信じて、あらゆる手段を使って、なんとか船出をさせてきた思いがあります。 もちろん、リンダさんのような直接的な言葉は使いませんでしたが、心の中はそんな思いがあったなあと、改めて思い出させていただきました。 2、自分から動く リンダさんの最初のスローガンの「リーダーが先頭に立て」という言葉も沁みました。 とかくリーダーやマネージャーになってしまうと、部下にやらせることを考えがちな気がします。 私もマネージャーの時に、上司からお前がやってどうする?部下にやらせるのがお前の仕事だ、と何度も言われたことがあります。 大組織に入ってしまうと、マネージャーは、上と下の調整をすることが、主な仕事になってしまって、自分で動くことが、なかなかできなくなってしまう。 そんな中、リンダさんは、そんなバイアスを跳ね返して、自らが動き出した、ということが、これまで動かなかった歯車を動かす鍵になっているのではないかと感じました。 もちろん、部下の育成の観点も必要ですが、仕事を任せているうちに、いつの間にか、管理しかできない人になっていた、なんて話もたまに聞いたりします。 特に停滞や抵抗のある件には、自分がまず動く。 これがとても大切。と教えて頂いた気がしました。 3、小さなことから始めてみる リンダさんたちは、校内の電球の取り替えから始めたそうです。古くて暗い校内の電球を取り替えていったそうです。 改革するんだなんて、大風呂敷を広げたとしても、ビジョンばかり語っていて、部下が動かないから、アイディアがでない、などと、嘆いている幹部では、うまくいかないと思いました。 まずは、自分ができることはなんなのか、ほんの小さな活動でも、まずはできるところから手をつけて、そのうちに、少しずつ仲間が増えてくる。 大きな組織になればなるほど、簡単そうで、実は難しい。でも、とてもシンプルなことを教えていただいた気がしました。 小さな成功から、というのは、イノベーションプロジェクトでは、必須の考え方です。 わかっちゃいるけど、なかなかうまくいかないのは、もしかしたら、あなた自身が、小さなことを、自ら動いていないからかも。 その根底にあるのは、本気でなんとかしたいという、パッションがあるのか?と、問われている気がしました。 ということで、一言で言えば、 だから何?この先どうするノベーション そんな風に自分も、心の中で叫びながら、自らがまずは、小さなことから動き出す。実践していきたいと思いました。 そんな話をしています。 参考資料・出典 リンダ・クリアット=ウェイマン TED講演 『崩壊した学校をどう立て直すか? 恐れずに先頭に立ち、深い愛情を注ぐ』 https://www.ted.com/talks/linda_cliatt_wayman_how_to_fix_a_broken_school_lead_fearlessly_love_hard

    だから何?この先どうするノベーション(2014回)
  5. 4d ago

    アイデアを眠らせないノベーション(2013回)

    国連で人道支援活動に携わり、現在は国連を民間の立場から支援する国連財団の最高コミュニケーション・マーケティング責任者を務める、デイビッド・オハナさんの、2025年にオーストラリアの広告業界のイベントで語られた言葉に、イノベーションの本質を教えていただきました。 曰く、 「世界が直面する最大の課題の解決策は、国連やNGO、政府だけから生まれるものではありません。 民間企業、クリエイティブ業界、物語を伝える人、アーティスト、そして皆さんのような人々から生まれるのです」 「今、私たちが取ることのできる最大のリスクは、何のリスクも取らないことです」 「自分が得意なこと、好きなことをして、それを社会に良い影響を与えることにつなげてください」 そして、講演の最後に登壇した息子のハリーさんの言葉が刺さりました。 「自分の中にあるアイデアを、実現しないまま終わらせてはいけない。特に、それが誰かの役に立つアイデアなら、なおさらだ」 デイビッドさんは、この息子さんの言葉を、講演から持ち帰ってほしいメッセージとして紹介しました。 ここから私は思いました。 1、普通の人、誰もがイノベーター 2、パッションを社会課題につなげる 3、誰かの役に立つなら行動してみる 1、普通の人、誰もがイノベーター デイビッドさんは、大学生時代に国連に飛び込みで電話をして、「無償で協力したい」と申し出て、その電話が世界エイズデーのキャンペーン制作につながり、同級生と考えた企画が、世界的な広告代理店を抑えて採用されたとのことです。 普通の大学生が、国連という組織を動かして、世界規模のキャンペーンを実施することにつながった。それは、一人の普通の人のアイデアこそが、イノベーションの種であるということを示しているように思いました。 私は、イノベーションは多産多死だと思っています。たくさんのアイデアがあるからこそ、その中の千に一つ、万に一つのアイデアが画期的なイノベーションにつながることになる。 会社の経営的な視点からすると、より効率的にイノベーションを仕掛けるにはどうしたらよいか? と、ついつい効率化に偏ってしまう傾向があると思います。 でも、イノベーションの本質は、進化思考における「適応と変異」の「変異」なのだとすると、計画的に変異を起こすことはできないのだと思います。 だからこそ、たくさんのアイデアの種が必要になると思います。そのためには、全人類がこぞって新しいアイデアを出し合い、それをすくい上げる仕組みがあることが、多産多死を実現するためには、とても大切なのだと思います。 そして、ハーバード大学の広中先生がおっしゃっているように、誰もが創造者として生まれてきていると思います。庭の掃除をすることも、誰かにセーターを編んであげることも、それら普通の日々の中で工夫をしている人たちは、すべて創造者、つまり、イノベーターの卵なのだと思います。 国連財団で働きながら、民間と協力して社会課題を解決する活動をされているデイビッドさんのお話は、そういう人たちこそが、社会をより良くしていく主役なのだと言ってくれているような気がしました。 2、パッションを社会課題につなげる 好きなことや、得意なことを、社会に良い影響を与えることにつなげてほしい、というデイビッドさんのお話は、みんなが持っている「パッション」を、「仲間」と共に、誰かが喜んでくれる「大義」につなげるという、イノベーターリップルモデルととても符合すると思いました。 社会課題に取り組むプロジェクトを、私は何度も実施してきていますが、社会課題という大きな壁に対して、なかなか解決策を思いつくことができない、何か聞いたことがあるソリューションにしかならない、というケースをよく見ています。 そんなときは、社会課題を中心に見るのではなく、自分の得意なことや大好きなこと、という自分のパッションのメガネから社会課題を見てみよう、というセッションをやることがあります。 それによって、社会課題が自分ごととして見えてくると思っています。 自分の大好きなことや、得意なことを、社会課題と掛け合わせると何が見えてくるのか。それは、とても小さくて、個人的な活動に見えるかもしれません。でも、それがとても大切だと思います。 まずは、自分の手のひらの中でできることを回してみる。そこから、それに共感してくれる仲間が集まってくる。そして、みんなが集まることで、みんなの困りごとがはっきりしてきて、もっと大きな活動へ広げていくヒントが見つかってくる。 そんな社会課題への取り組みは、もともと個人のパッションがバラエティに富んでいるので、とてもバラエティ豊かな活動がたくさん出てくると思います。 会社の中にいると、どうしても画一的なやり方やバイアスが染み付いていますが、個人のパッション起点、これがとても多産多死の種を生み出すには良い方法なのではないかと思いました。 3、誰かの役に立つなら行動してみる デイビッドさんの息子、ハリーさんの言葉が本当に心に沁みました。 「自分の中にあるアイデアを、実現しないまま終わらせてはいけない。特に、それが誰かの役に立つアイデアなら、なおさらだ」 誰もが、普段の生活をしている中で、ふと違和感を覚えることは、たくさんあると思います。 でも、その場を過ぎると、すぐに忘れてしまうのが普通の生活なのかと思います。 でも、ハリーさんの言葉から、普段感じている違和感こそが、世界を良い方向に少しだけでも変えるための種が生まれている瞬間なのかもしれない、と思わせていただきました。 私はいつも、違和感や何か面白いものを見つけたときには、iPhoneのメモに書いて、「#ネタ」とタグ付けをしています。 例えば、それをYouTubeで発信するネタにしたり、講演や新しいアイデアの種として、ふとしたときに思いつけるようにしたいと思ってやっています。 このYouTubeも、こうやって日々の気づきを自分なりに整理して、自分なりに勝手に解釈して話すことで、自分の記憶に残ったり、新しい気づきの種になったりすることがたくさんあるというメリットを実感しています。 毎日やっているのも、登録者数や配信数を増やしたいというよりは、自分自身の気づきを増やしたいという目的がほとんどという感じでもあります。 そこで気づいたネタが、誰か一人でも助かることなのであれば、実際の行動につなげてみる。それが例えば、その人にさえ喜んでもらえなかったとしても、自分の中では、それを行動に移せたという納得感や満足感が生まれるのではないかと思います。 そして、ピカソやルノワールがたくさんの作品を作っていて、その中のほんの一部の作品が世の中に広く認められているということのように、自らも多産多死を心がけて、とにかくたくさん活動をやってみるということが大切なのだと思います。 そのやり方についても、どんどん失敗することで、ノウハウやスキルが知らない間に身についていくことにつながるのだろうなあとも思います。 自己満足かもしれないけど、思いついたら、行動してみる。 そんな気持ちを忘れずにいたいと思わせていただきました。 ということで、一言で言えば、 アイデアを眠らせないノベーション 誰もが世界を変えられる人であり、普段の小さなアイデアを、ほんの小さな行動につなげてみる。それがたくさん集まることで、きっと良い世界や社会につながっていく。 そんなことを思わせていただきました。 参考資料・出典 デイビッド・オハナ氏の講演・インタビュー(2025年)B&T「United Nations CMO David Ohana Issues Rallying Call To Adland」https://www.bandt.com.au/united-nations-cmo-david-ohana-issues-rallying-call-to-adland-spend-less-on-ads-more-on-solving-social-issues/デイビッド・オハナ氏の公式プロフィール国連財団(United Nations Foundation)https://unfoundation.org/who-we-are/our-people/david-ohana/国連財団の目的と活動https://unfoundation.org/who-we-are/our-mission/モリー・ライトさんのTED講演(2021年)「How every child can thrive by five」https://www.ted.com/talks/molly_wright_how_every_child_can_thrive_by_five太刀川英輔『進化思考』変異と適応による創造性の考え方。https://www.shogakukan.co.jp/books/093109016、本:一生学

    アイデアを眠らせないノベーション(2013回)
  6. 5d ago

    利他に溢れる世界ノベーション(2012回)

    利他心について、アメリカのウィスコンシン大学の研究者ヘレン・ウェンさんらが2013年に発表した研究と、ジェームズ・ファウラーさん、ニコラス・クリスタキスさんらが2010年に発表した研究に、人間の持つ素晴らしい可能性を教えていただきました。 ヘレンさん曰く、 「思いやりは、大人になってからでも訓練し、学ぶことができるのでしょうか。思いやりを実践すれば、もっと他人を気遣えるようになるのでしょうか。私たちの研究結果は、イエスだと示しています。」 また、研究論文では、思いやりの訓練を受けた参加者が、比較群の1.84倍のお金を他者のために使ったと報告されています。 ジェームズさん曰く 「これらの結果は、人間の社会的ネットワークにおいて、協力行動が連鎖的に広がることを実験的に示しています。」 ここから私は思いました。 1、利他は育てられる2、利他は伝染する 3、利他を広げる仕組みづくり 1、利他は育てられる ヘレンさんたちは、参加者に2週間、毎日30分、思いやりを育てるトレーニングを行ってもらいました。 まず、自分の大切な人を思い浮かべ、その人が苦しみから解放され、幸せになることを願う。 そして、自分自身、見知らぬ人、さらには苦手な人へと、思いやりの対象を広げていく。 実験では、ある人が10ドルを持っているのに、別の人には1ドルしか分け与えないという、不公平な場面を参加者に見せました。 参加者は、自分に与えられた5ドルの一部を使って、不公平な扱いを受けた人を助けることができる仕組みです。 その結果、思いやりのトレーニングを受けた人たちは、比較群の約1.8倍のお金を使って、その人を助けた。とのことです。 思いやりのトレーニングは効果がある。思いやりという利他の心は、実は育てることができる。 この結果は、生まれつきの性格や育ってきた環境だけで決まるのではなく、大人になってからでも、利他の心や行動を育てられる可能性があるという希望を教えてくれているように感じました。 私がいつも話している、情熱のポートフォリオでは、パッションの源には、大好き、利他、個性、成長という4象限があります 各々の性格や人生のステージによって、それは重み付けが変わりますが、みんなパッションの源の特性の一つとして持っているものだと思っています。 情熱の源一つである、利他の心は、実は育てることができる。 この事実は、何ちゃらファーストや、ギブアンドテイクや、ウィナーテイクスオールのような、価値観とは違う価値を、この世の中に作り上げることができる可能性を、示唆してくれているような気がしました 2、利他は伝染する ジェームズさんたちの研究では、240人の参加者に、4人ずつのグループで、お金を使ったゲームをしてもらいました。 それぞれが20単位のお金を持ち、その一部をみんなのための共同資金に出すか、自分の手元に残すかを決めます。 共同資金は増額され、グループ全員に分配されます。 つまり、自分のお金を出せば、みんなが得をする。でも、自分だけ出さずに、ほかの人が出してくれたお金の恩恵を受けることもできる。 そんなゲームを6回繰り返すのですが、毎回グループのメンバーを入れ替え、同じ人とは二度と組まないようにしたのです。 すると、ある人が多くのお金を共同資金に出すと、それを見た人が、次に別の人たちと組んだときにも、多くのお金を出す傾向が見られた。 つまり、協力的な行動を見た人が、さらに別の人たちに協力する。 その影響は、直接会ったことのない、最大3段階先の人にまで広がっていた。 しかも、最初の人が共同資金への拠出を1単位増やすと、その影響によって、ほかの人たちの拠出が、実験期間全体で合計約3単位増えると推計された。とのことです。 つまり、協力行動が人から人へ連鎖していった。しかもそれは、恩返しではなく、別の人への協力として3段階先まで広がり、最初の協力行動による追加拠出が、全体では約3倍の追加拠出につながると推計されたのです。 協力行動が人から人へ連鎖するのであれば、その源にある利他の心も、人から人へ広がっていく可能性があるのではないか。そんな希望を感じました。 つまり、誰もが持っている、パッションの源のなかの、利他パッションは、育てることもできる。そして、そこから生まれる協力行動は、人から人へ連鎖していく可能性がある。 それは、利他で溢れる世界も、創ることができる。 そんな可能性を思わせていただけるお話かと思いました 3、利他を広げる仕組みづくり もちろん、これらは、限定された環境下での実験なので、全てに当てはまるというものではないと思います でも、その可能性を感じさせてくれるお話と思います だとすると、それらを、仕組み化することによって、利他に溢れる世界を目指すことだってできるのではないかと思います 私が思ったのは、利他の心を育てるためには、まずは、全く知らない人、例えば違う国の人たちなどと、出会う場や、機会を増やすことも、一つの方法になるのではないかと思います そして、その人たちと心が通じる体験をすることができることが大事ではないかと思います。 私が世界20都市でオープンイノベーションコンテストを実施していた際には、様々な国の人たちと、新しいビジネスを創出するという目的で一致して 現場に行って、ビジネスの話もするし、一緒に現地の美味しいご飯を食べながら、飲んで、馬鹿話もしながら、騒いで、一つの目的に向かっていく こんな活動も、全く知らなかった国や人種の人たちも、自分たちと全く同じなんだと、いう感覚を得るだけで、利他の気持ちが芽生えやすくなるのではないかと思いました また、米国バークレーのカルマ・キッチンのように、食事をしたら、請求書には〇円と書いていて、自分は、次のお客様の食事代を自由に贈ることができる。 そんな恩送りの経験を仕組みとしてする機会が増えたら、利他をもらった時の気持ちや、自分が利他をした時の気持ちを実際に味わってもらって、どんどん伝染していく こんな仕組みも、すでにこの世の中にはあります 私が主催している、Startup Emergence Ecosystem(SEE)も、そんな恩送りの一つとして、起業がうまくいかなかった挑戦者に、また挑戦できる機会を得てもらう。 そして、その機会を得て、成功した人は、また次の挑戦する人の成功も応援するし、万が一うまくか無くなっても、また挑戦できる場を与えてくれる そんな利他にも溢れた仕組みにでいたらいいなあと、思いました ということで、一言で言えば 利他に溢れる世界ノベーション これは夢物語ではない そんなことを思いました 出典・参考 ヘレン・Y・ウェンほか(2013年)「思いやりのトレーニングは利他的行動と、他者の苦しみに対する脳の反応を変化させる」『心理科学(Psychological Science)』ジェームズ・H・ファウラー、ニコラス・A・クリスタキス(2010年)「人間の社会的ネットワークにおいて協力行動は連鎖的に広がる」『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』※論文タイトルは日本語訳です。引用文は英語原文からの私訳です。

    利他に溢れる世界ノベーション(2012回)
  7. 6d ago

    信じ抜く魔法ノベーション(2011回)

    韓国発のミュージカル『秘密の花園』に号泣し、その中で扱われるイギリスの作家フランシス・ホジソン・バーネットさんが1911年に発表した小説『秘密の花園』の言葉に、希望を持って生きることの大切さを教えていただきました。 物語は、孤独でわがままに育った少女メアリーが、長い間閉ざされていた庭を発見し、荒れ果てた庭を仲間と育てるうちに、メアリーも、病弱で心を閉ざしていた少年コリンも、少しずつ変わっていく、その様を瑞々しく描いています。 そのコリン曰く、 「もしかすると、魔法の始まりとは、素晴らしいことが起こると、それが本当に実現するまで言い続けることなのかもしれない。」 「もちろん、僕自身も努力しなければならなかった。でも、メアリーの魔法が僕を助けてくれた。ディコンの魔法もね。」 そして物語の語り手曰く 「初めは、誰もそんな新しいことができるとは信じない。やがて、できるかもしれないと希望を持ち、実際にできるとわかる。 そして実現すると、なぜ何世紀も前にやらなかったのだろうと、世界中が不思議に思う。」 ここから私は思いました。 1.魔法とは信じ抜くこと2.魔法は仲間とともに3.実現すると魔法はとける 1、魔法とは信じ抜くこと ミュージカルは、孤児院で育ってきた仲間と、その仲間が劇中で演じる「秘密の花園」という、二重構造になっていて、1人の中に2人の人生が重なり合う、イノベーティブな構造だったのですが 何よりも、韓国のブランドン・リーさんと、カン・ハニムさんの、曲が素晴らしすぎて、それを歌唱する奥田いろはさんや、島太星さん、彩みちるさんらも本当に素晴らしく、心を持っていかれました その中で、ここで引用されているような、魔法の話をしていて、めちゃくちゃ心に残りました。 実は、魔法の世界というのは、おとぎの世界と思っているかもしれないけれども、実は、この世の至る所で、巻き起こっていて それは、信じ抜くことができるかどうかが、魔法が発動するかどうかの、鍵になっているのかもしれない 世の中には、よく考えると、そんな奇跡的なことが本当に起こるんだ、ということに出会うことがあると思います そこには、本当は、魔法が発動しているのではないか。でも、本気のパッションで信じ抜いたものにだけ、その魔法が発動するという、原理原則があるのではないか そんなロマンティックな思いにさせていただきました 2.魔法は仲間とともに そしてその魔法は、実は、1人だけでは発動しなくて、信じ合える仲間たちの想いが一つになった時に、それは発動するようになっているのではないか、ということまで考えてしまいました ハリーポッターに、ロンとハーマイオニーがいたように、心の底から信じ合える仲間ができたら、実は魔法は発動するようになっているのではないか、と思います だから、イノベーターリップルモデルも、ひたすらに信じ抜く心、それをパッションと呼び、 自分1人ではできないことを、仲間とともに実現する、という仲間が必須条件の一つになってるという、見方もできるなあと思いました ウルトラマンA(エース)のように、北斗と南が一緒の気持ちにならないと、ヒーローに変身できない イノベーションという魔法も同じなのかもしれないと思いました 3.実現すると魔法はとける でも、その魔法がによって起こった変化も、実現してしまえば、あたかも、最初からそうだったかのように、当たり前になってしまう だからこそ、誰もが、魔法の存在を忘れてしまう構造に、あえてなっているのではないかとも思いました だから、今でも、魔法は、おとぎ話の中だけの物語と、思われていますが 実は、数々の魔法により、世界が変えられて、今がある。でも、みんな実現したら忘れさせられてしまう そんな世の中の仕組みが本当にあるのかもしれないなどとまで、考えてしまいました だって、それが忘れ去られないと、本気で何かを信じ抜くことや、仲間を心底信頼し合う、ということが失われてしまうから その秘密は、誰もが、自分で発見しなければいけないし、本当にそれが魔法の鍵なのかどうかも、わからない中で、やりきらなければならない その先にしか、魔法はない その先の魔法にたどり着いた人だけが、イノベーションを起こしていける人になれる でも、実現したら忘れられるけどね みたいな、そんなことを思いました ということで一言で言えば 信じ抜く魔法ノベーション 魔法は、本当に存在するのかもしれない。 信じ抜く心と、信じ合える仲間がいれば。 でも、その魔法が現実になった瞬間、魔法はとけ、当たり前の日常に変わっていく。 そして私たちは、また新しい魔法を信じ、新しい挑戦を始める。 そんなことを思わせてくれた、本当に素晴らしいミュージカルでした。 出典・参考 フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』(1911年)、第23章「Magic」、第27章「In the Garden」原文全文:https://www.gutenberg.org/files/113/113-h/113-h.htm※引用は原作英語からの私訳です。韓国ミュージカル版の台詞・歌詞からの直接引用ではありません。

    信じ抜く魔法ノベーション(2011回)
  8. Oct 28

    疑いより速く動くノベーション(2010回)

    作詞作曲からプロデュース、アートワーク、ミュージックビデオまで自ら手がけ、世界各地で900回以上のライブを行ってきたスウェーデン出身でベルリンを拠点に活動するミュージシャン、モリー・ニルソンさんの言葉に、クリエイティブの極意を教えていただいた気がしました。 曰く、 「創作や芸術に携わる人にとって、最も価値があるのは時間だと思います。 もし時間が足りないなら、自分が本当にやりたいことの本質に集中することが重要です。 完璧であることや、すべてを正しくやることに、こだわりすぎないことです。 素早く取り組み、自分がすることのすべてが、次の何かにつながると信じること。 そして、素早く仕事をすることについて、もう一つ大切なことがあります。 疑いが生まれるよりも速く、仕事をしなければなりません。 疑いというものは、ゆっくりと、しかし非常に効果的にアイデアを殺してしまうものなのです。 考える暇もないほど速く取り組むことは、本当に役に立ちます。 アイデアというものは、ある意味ではとても壊れやすいものなんです。」 ここから私は思いました。 1.アイディアは気まぐれ 2.未完成でも形にする 3.疑いより速く動く 1.アイディアは気まぐれ 特にクリエイティブなことをやるためには、集中する時間が本当に大切だと思います。 仕事であれば、空いてるこの15分にメール返事を書こう、とか、作業の振り分けをすることができるのですが、ことクリエイティブなことは、自分との対話の連続なので、それが途中で阻害されると、一気に覚めてしまう それは自分も曲を作る時や本の執筆をする時などは、徹夜も覚悟で一気に集中してやらないと、いいものができないと感じています。 そうしないと、せっかくのアイディアが手のひらから、滑り落ちて行ってしまう。そんな感覚があります。 しかもそれは、さあやるぞ、という時に限って、何も降りてこないこともあります。逆に、今忙しいのに〜という時に、急に降りてくることもある。 アイディアは本当に気まぐれなので、その瞬間を捕まえて、そこから一気に集中してやりきりたいのは山々なのですが、とはいえ、いろんなことをやっていると、そうはいかないこともままあります でも最近はテクノロジーが本当に助けてくれます。私はスマホのメモを使ったり、音声録画を使ったり、後から、できるだけ熱量とともに思い出せる、そんなやり方もしています でも本当は、全てをそれに捧げている、時間もそれが最優先、というような生き方ができたらなあとは、心底思いました 2.未完成でも形にする 気まぐれを捕まえるためには、モリーさんが言われるように、とにかく未完成でいいので、出てきたら、すぐにとっ捕まえて、どんどん形にしていくということを積み重ねることが大事だと思います 完成形にするには、意外と時間がかかってしまうので、パッションの熱いうちに、その芯を食った部分だけは、未完成でいいので、ある意味スケッチしていくということが大切かと思います ビジネスのイノベーションでも同じ気がします 特に、いまはAIでプロトタイピングが、すぐその場で、誰でもできてしまうので、新しいソリューションアイディアが浮かんだら、プロトタイプにして残しておく、ということも、メモ感覚でできる時代なのかもしれないなあと思います お客様との会話の中で、良いアイディアが出てきたら、こんなイメージですかね〜と、プロトタイピングして、もっといいアイディアに高速にブラッシュアップしていく そんな未完成を少しでも形にしながら、アップデートしていくことができる、良い時代だなあと思います 3.疑いより速く動く モリーさんが言われるように、自分の中に生まれる疑いが一番怖いのかもしれないなと思いました もちろん、自問自答も大事だとは思うのですが、いろんな疑念がついつい足取りを弱めてしまうということがままあると思います アイディアは気まぐれに落ちてくるので、その時点で、とにかく未完成でいいので、早くクイックに形になるところまでやり切ることが大事なのだなと そこに何か自分を熱くさせたパッションが、残るんだと思います 最初のアイディアは、上司には聞くな、というアイディエーションの鉄則がありますが、自分のなかに上司のように疑ってくる人も実はいる、と認識することが大切なのかもしれません アイディアは気まぐれにやってくる。 だからこそ、その瞬間を逃さず、未完成でも形にする。 そして、自分の中にいる、疑い深い上司が口を出す前に、動いてしまう。 そうすることで、自分のパッションの源から生まれたアイディアを、消さずに育てていくことができるのかもしれません。 ということで、一言で言えば、 疑いより速く動くノベーション そんな話をしています 参考 The Creative Independent 「On learning to work faster than doubt」 モリー・ニルソン(Molly Nilsson)インタビュー 聞き手:エマ・イングリサーニ(Emma Ingrisani) 2026年10月19日公開 ※引用は英語原文からの日本語訳です。番組用に複数の発言を抜粋・接続しています。

    疑いより速く動くノベーション(2010回)

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