【un-T Podcast】アンティー・デザイン編「CDの部屋」

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ブランド コンサルタント 兼 クリエイティブ・ディレクター 水野 可奈子と「次世代を担うリーダー・若手たち」のトークルーム。 ブランディングやデザイン制作に関わる様々なテーマを取り上げ、ゲストとともにトークを展開。リスナーの皆さまの視点でテーマと向き合えるよう、これからのアンティーグループを担うリーダーや若手をゲストとして招待し、クロストーク形式で進めていきます。これまでの経験や実績に裏付けされた、知識、ノウハウも交えながら分かりやすくお届けします。

  1. #29「正解のない相談室」第2弾 タイムマシンがあったら、この仕事を始める前の自分にどんなアドバイスをしますか?~ 特別編・2人のCDの部屋 ~

    Feb 10

    #29「正解のない相談室」第2弾 タイムマシンがあったら、この仕事を始める前の自分にどんなアドバイスをしますか?~ 特別編・2人のCDの部屋 ~

    un-T Podcast 特別編として、名古屋からもう1人のCD堀田さんにも参加いただき、「2人のCDの部屋」をお届けしています。 正解も不正解もなく、クリエイティブについてただただ語るだけの“気軽なトークルーム“です。 ぜひお気軽にアクセスしてみてください! Q1. タイムマシンがあったら、この仕事を始める前の自分にどんなアドバイスをしますか?   堀田: 20代の自分には「この仕事は、もれなく泥臭い仕事だよ」と言ってあげたいです。クリエイティブ業界は外から見ると華やかですが、実際は「何を言っているかわからない」状況を解きほぐしていく、人間臭い作業の連続です。でも、その「わからない」領域があるからこそ、私たちがプロとして呼ばれる意味があるのだよ、と当時の自分に伝えたいですね。 水野: 私は「周りにどんなことを言われても、迷わず、疑わず、自分がワクワクすること、魂を燃やしたいことをやりなさい!」と言いたいです。私が始めた頃は「デザイン=手を動かすこと」だけだと思われていましたが、今は社会やコミュニケーションをデザインする領域まで広がっています。自分の直感を信じて進んでよかったと、今の自分なら断言できます。 Q2. つくるうえで「譲らない」ことはありますか? 水野: 「自分がダサいと思ったものは、絶対にそのまま出さない」。これだけは譲れません。プロとして対価をいただいている以上、世の中の多くの人が気づかないような「質の微妙な違い」を見極め、責任を持って判断し続けることが誠実さだと考えているからです。 堀田: 私は逆に「譲る・譲らない」という指標を持たないようにしています。新人の意見でも面白ければ採用する「フラットさ」を大事にしたいからです。また、自分は表現者というより、クライアントの「代弁者」でありたいと思っています。だからこそ、上辺だけを整えるのではなく、依頼主の「肉声」が聞こえてくるような表現になっているか、という点にコミットしています。   Q3. 過去に「これはクリエイティブだったな」と感じられた事例はありますか?   水野: かなり前ですが、アンティーで挑戦した「世界文様旅行」という没入型映像コンテンツが印象に残っています。ジェスチャーで映像を動かす実験的な試みで、美大の展示のような純粋な「面白さ」を追求したプロジェクトでした。 堀田: あるデザイナーが、手描きのデザイン案を「巻物」にしてプレゼンに持ち込んだエピソードが忘れられません。それが机から転がり落ちた瞬間に爆笑が起き、厳しいクライアントが「もう見なくていいよ、君を信じる」と言ってくれたのです。ロジックを超えて、つくり手の熱量が相手の心を動かした瞬間に、クリエイティブの本質を感じました。 Q4. AIが浸透する中で、これからのクリエイティブやCDの役割はどう変わっていくでしょうか?   水野: これからはAIによってデザインの「民主化」が進み、「共創(みんなでつくる)」の流れが加速します。CDの役割は、正解を出す独裁者から、「みんなのポテンシャルを引き出し、発言しやすい仕組みや雰囲気をつくる役割」**にマインドシフトしていく必要があると考えています。 堀田: AIは集合知ですが「好奇心」は持てません。だからこそ、人間が「これが好き」「これをやりたい」という起点(コンセプト)を持つことがより重要になります。AIの提案に対して「そうは言っても、自分はこっちが良い」と自分の意志を打ち返せる関係性が理想ですね。 Q5. 誰でも“綺麗なもの”をつくれる時代に、何をもって上質といえるのでしょうか? 水野: 完璧ではない、人がつくるからこその「いびつさ」や「ストーリー」にこそ、上質さが宿るのだと思います。手編みのセーターのような、不揃いゆえの「愛着」や「温かさ」。そんな「つくり手の思い」が伝わってくるものが、これからの上質さになるのではないでしょうか。 堀田: 私は「ふさわしさ(最適であるか)」が質の正体だと考えています。高級なものが常に上質なのではなく、その場、その状況に最も適した振る舞いや表現ができているか。その「最適解」を判断し、提案できることが、これからの質の価値になっていくはずです。 Q6. 業務でクリエイティビティを発揮するために実践している習慣はありますか? 水野: 「お花を飾ること」を習慣にしています。花が本来持っている自然な美しさを汲み取って生ける作業は、自分の「狙いすぎ(作為)」を削ぎ落とし、直感を磨く良い鍛錬になっています。   堀田: 忙しくても「ゲームをすること」など、好きなことをする時間を大切にしています。また、仕事中は常に「自分の親や世間の一般の人たちがどう感じるか」という受け手の視点を忘れないように意識しています。クリエイティブの業界内だけで通じる良さではなく、普通の人が「良いね」と思える強さを大切にしたいからです。 Q7. 型を破ることに対する考え方やバランスについて教えてください。 堀田: 私はよく「うどんとそばとカレーの話」をします。まずは相手の注文通りに「うどん」を素直につくって信頼を得る。次に「そば」というアレンジを加え、最後に「カレー」という大きなジャンプ(型破り)を提案する。この三段階のステップを踏むことが、相手に受け入れられる型破りへの近道です。 水野: 私の答えは「相手を丁寧に見て理解する」ことだけです。どの程度までなら「気持ち良い型破り」として受け入れてもらえるかは、相手によって毎回変わります。クライアントやユーザーが何を求めているのかを深く知ることで、初めて「正解」が見えてくるのだと思います。 Q8. 忘れられない広告はありますか? 水野: コロナ禍でのカネボウ化粧品のCM「I HOPE.」が忘れられません。化粧をしない時期に「美ではなく希望を売る」と宣言した企業の覚悟に感動しました。社会を少しでも前進させようとするメッセージこそ、企業広告のあるべき姿だと強く感じました。 堀田: 旭化成の「昨日まで世界になかったものを。」や、サッポロビールの「丸くなるな、星になれ」など、その企業にしか言えない「強い言葉」を持つ広告に憧れます。独りよがりではなく、世界に対してどう役に立てるのかという視点に立ったメッセージには、時代を超えた力があると思います。

    1h 5m
  2. #28「正解のない相談室」第1弾 最近「嫉妬した」と感じられた作品はありますか?~ 特別編・2人のCDの部屋 ~

    11/05/2025

    #28「正解のない相談室」第1弾 最近「嫉妬した」と感じられた作品はありますか?~ 特別編・2人のCDの部屋 ~

    今回から数回に渡ってun-T Podcast 特別編「2人のCDの部屋」をお届けします。 名古屋からもう1人のCD堀田さんにも参加いただいています。久しぶりの登場です。 正解も不正解もなく、クリエイティブについてただただ語るだけの“気軽なトークルーム“です。 ぜひお気軽にアクセスしてみてください! Q1. 後輩や部下に言われて印象に残っている言葉は? 堀田: あるメンバーから「私は、コピーライターの糸井重里さんにはなれない・・・」と相談されたことがあります。私は「糸井さんも、あなたにはなれないよ」と返しました。未経験であることに負目を感じる人も多いですが、未経験だからこそ出せる力、フレッシュな視点は必ずあります。 水野: 私は「水野さんはボトムアップ型ではなく、理想から描くトップダウン型ですね」と指摘されたことが印象的でした。かつては「若手は発言しづらい」風潮もありましたが、今は多様性を楽しむ時代。年功序列ではなく、それぞれの思考のクセや自分らしさを出し合えるのが一番面白いと感じています。 Q2. クリエイティブの質を上げるために必要なことは? 水野: 「準備」です。プロジェクトをスタートする際に、業界や競合、ターゲットについて自分なりに深く掘り下げて調べること。地味な作業ですが、ここを疎かにしないことで、最終的なアウトプットの質が確実に変わります。 堀田: 私は「好奇心」を大切にしています。AIが最も持つことが難しいと言われているのが好奇心です。また、CDとしてメンバーの「動機(やりがい)」をデザインすることや、自分が壁になるのではなく「踏み台」にしてもらい、さらに高い質を目指してもらうことを意識しています。 Q3. 最近「嫉妬」を感じた作品はありますか? 水野: 少し前になりますが、「注文を間違える料理店」というプロジェクトが話題になりました。認知症という特性を「間違える愛らしさ」に変換し、多様なコミュニケーションを生んでいる。デザインの本来の力を感じてジェラシーを覚えました。 堀田: 私は作品に嫉妬することがあまりありません。美大出身ですが、自分をアーティストではなく「スーパー普通人」だと思っています。普通の人がどう感じるか、という視点を大切にしているからこそ、それを強みとしてクリエイティブに活かしています。 Q4. 今、個人的に気になっているクリエイティブは? 堀田: 「ゲームのUI」です。普通の人が1万回触れても楽しめるよう計算し尽くされた世界に、クリエイティブの本質を感じます。 水野: ニューヨークの「ホイットニー美術館」のブランディングです。美術館という「作品の額縁」が、自らのアイデンティティをあえて攻めたデザインで表現している。その立ち位置の示し方に刺激を受けました。 Q5. 「良いクリエイティブ」と「悪いクリエイティブ」の違いは? 堀田: 3つの視点があります。「誰かを不幸せにしないこと」「想定した期間の耐久性があること」、そして「主目的以上の価値(副次的な効果)があること」です。特に、良かれと思って変えたことがマイナスになる「改悪」にさせない慎重さはプロとして不可欠です。 水野: 見る人に「つくり手がワクワクして考えているな」という体温が伝わるかどうかです。お題をクリアするだけでなく、つくり手にしか見えていない景色が表現され、機能性と驚きが共存したときに感動が生まれます。 Q6. 仕事をする上で「苦手なこと」をどう乗り越えましたか? 堀田: 元々は極度の引っ込み思案で、27歳でコピーライターになった頃は会議で全く喋れませんでした。でも、場数を踏み、トーク力は上手いことを言うだけでなく「相手と一緒に進めること」だと気づいてから克服できました。 水野: 私も子供の頃は人前で話すのが大の苦手でした。克服のコツは、上手に喋ろうとする前に、「しっかり考える習慣」を持つこと。自分の中に明確な意見があれば、自然と喋れるようになります。デザイナーなら「つくった実感(工程での苦労や工夫)」を軸に話せば、必ず相手に伝わります。 Q7. アイデアを形にするとき、理想との「ギャップ」をどう埋めますか? 水野: 完璧主義になりすぎず、プロトタイプ(試作)を繰り返すことです。また、私は「手書き」を大切にしています。いきなりデジタルで作業せず、スケッチブックに構造を書き出すことで思考が深まり、イメージとの乖離を抑えられます。 堀田: 「再現性を高めるための筋トレ」だと捉えることです。上手くいった理由を言語化して残し、何度も「素振り」のように繰り返す。センスや発想は、日々の地道なトレーニングで鍛えられる筋肉のようなものです。 Q8. 若い世代に伝えたい「伸びる人」の特徴は? 堀田: 「正直な人(背伸びせず、素直に喜怒哀楽を出せる人)」「反応ができる人」「意思決定に関与しようとする人」、そして「自分以外の力を信じられる人」です。 水野: 私は「面倒くさがらない人」だと思います。ものづくりは面倒な作業の連続です。でも、その面倒なプロセスの中にこそ面白さが詰まっている。それを排除せず、楽しみながら積み重ねられる人が、大きく成長していきます。

    1h 11m
  3. #26 きっかけは、ヒップホップ、グラフィティー・アート!?人がいてこそ成り立つデザインを届けたい!デザイナー「渡邉 真矢子さん」を突き動かしてきたものは何か?~アンティーを

    03/11/2025

    #26 きっかけは、ヒップホップ、グラフィティー・アート!?人がいてこそ成り立つデザインを届けたい!デザイナー「渡邉 真矢子さん」を突き動かしてきたものは何か?~アンティーを

    大阪支社から、Webデザイナー「渡邉 真矢子さん」をゲストにお迎えしてお送りしています。 デザインで表現することに深くハマるきっかけとなった「ヒップホップ」「グラフィティー・アート」のこと、Webデザイナーとなった今、強く惹かれるようになった「建築デザイン」のことなどなど、真矢子さんを突き動かしてきたものについて、詳しくお話しいただいています。ホストを務める水野との共通項も多く、大変盛り上がりました。 ぜひお気軽にアクセスしてみてください!   ― アンティーでのお仕事 真矢子さんは2020年に入社し、前職のグラフィックデザインのスキルを武器に、現在はWebデザインを中心に幅広く活動しています。自ら手を挙げて担当したニトムズのキャンペーンサイト制作では、ロゴ作成から世界観づくりまで一貫して担い、大きな手応えを感じました。また、博物館などの施設に同行して設置や検証まで行うなど、デジタルとリアルの境界を超えた「体験のデザイン」にも情熱を注いでいます。   ― クリエイティブな世界に興味を持ったきっかけ 幼少期から絵を描くことが大好きで、自分で描く物語の世界に入り込んでアドリブでストーリーを展開させていたそうです。小学生の頃に少女漫画のイラストキャンペーンで受賞し、雑誌に掲載されたことで「好きなことで評価される嬉しさ」を知りました。中高生の頃には文化祭のTシャツデザインなどを任されるようになり、本格的にものづくりの魅力に目覚めていきました。   ― 好きなアーティストやクリエイター(ミュージシャン、デザイナー) ヒップホップ・ミュージックやグラフィティー・アートに深くハマり、「DJプレミア」や「バリー・マッギー」から大きな影響を受けています。バリー・マッギーの色鮮やかな色彩感覚や、タイポグラフィーを用いたユーモアのある世界観、そして「表現の自由さ」にデザインの可能性を見出したのです。アンティーの代表である中川のデザインの起源もグラフィティー・アートにあり、会社全体のカルチャーとも共鳴しています。   ― 好きなアーティストやクリエイター(建築家) 安藤忠雄、隈研吾、SANAA(妹島和世・西沢立衛)といった建築家の作品からも多くのヒントを得ています。安藤忠雄のコンクリートと光を駆使した洗練されたデザインや、隈研吾の素材の組み方、SANAAの曲線とガラスを用いた中外の一体感など、それぞれに異なる「美しさ」と「心地よさ」を感じています。   ―「建築」と「Web」の関係について思うこと 一見、無関係に思える建築の世界ですが、真矢子さんはそこに深い共通点を見出しています。「建築もWebも、人がいてこそ成り立つデザインなのです。人の流れを先読みして、最適な空間や動線を届けるという点では、Webも建築もリンクしている部分があると思っています」。建築から得たヒントは、彼女のデザインのロジックを支えています。   ― 個人のクリエイティブ活動 友人の指輪ブランドのロゴや、ドライフラワーショップのロゴ、結婚式のウェルカムボード制作など、依頼を受けて様々な活動をしています。仕事とはまた違った距離感で、「その人のことを思いながら、いちから自由につくりあげる楽しさ」を全力で楽しんでいます。   ― 今後広げていきたい/チャレンジしてみたいこと 今後は「インスタレーション」や「AR」など、空間全体を使って世界観を楽しめる表現に積極的にチャレンジしていきたいと考えています。「人が入って、触って、成立するデザイン」を駆使して、より華やかで体験的なコンテンツを作ることが目標です。   ― クリエイターを目指している方へのメッセージ 「私ができているのだから、みなさんも大丈夫ですよ(笑)。大切にしてほしいのは、『楽しそう!』と興味を持ったその瞬間の心です」。壁にぶつかったとき、それを乗り越える力になるのは、やっぱり「楽しい」という気持ちです。技術や流行が激しく入れ替わる業界だからこそ、知識がなくても「やってみたい!」という心を持って、この刺激的な毎日を楽しんでほしいとエールを贈っています。

    49 min
  4. #24 新企画「アンティーを形づくっているものは何か?人とカルチャーを探る」スタート!!・Vol.1 アートディレクター「吉江 俊太郎さん」の好きなものを通して”削ぎ落したミニマルな

    11/12/2024

    #24 新企画「アンティーを形づくっているものは何か?人とカルチャーを探る」スタート!!・Vol.1 アートディレクター「吉江 俊太郎さん」の好きなものを通して”削ぎ落したミニマルな

    本日から新企画「変わらないために常に進化し続けるアンティーを形づくっているものは何か?人とカルチャーを探る」がスタートします!! 私自身大変楽しみにしていた企画でもあります アンティーの理念ブックの「はじめに」にあるように、会社は無限の可能性を持って進化し続けています この会社を形づくっているのが、現アンティーメンバーです 各メンバーが、どんな個性を持って活躍しているのか、ポッドキャストを通して深掘りしていけると楽しいのではないかと思い、新企画としてスタートしました 初回の本日は、東京の事業部で活躍中のデザイナーをお呼びしています早速、ご紹介していけたらと思います 本日もよろしくお願いします! 吉江さんを知る! ― アンティーでのお仕事 吉江さんは2017年に入社し、現在はWebデザインを中心に、時にはアートディレクションも担当しています。コーポレートサイトやブランディング、学校系のサイト制作など幅広く仕事に携わっており、社内の忘年会では3Dアバターが登場するゲームを制作するなど、技術を活かした遊び心のあるアウトプットでも周囲を驚かせています。 ― クリエイティブな世界に興味を持ったきっかけ きっかけは、子どもの頃に出会った映画『アポロ13』やゲーム『FF7』の3DCGでした。自分でもつくってみたいと独学で始めた吉江さんですが、大きな転機は工業高校のロボット部での経験でした。「周りのみんなは技術力が高いけれど、デザインへの意識がほとんどなかった。でも、本当に良いものをつくるには『デザイン×技術』が欠かせない」。この気づきが、本格的にWebデザイナーを目指す原動力となりました。 ― 好きなアーティストやクリエイター 吉江さんは、複雑なものより「ミニマルでシンプルに落とし込まれているもの」に強く惹かれます。 インテリアデザイナーのチャールズ・イームズや、プロダクトデザイナーの深澤直人さんのような、親しみやすく世界観のあるデザインが大好きです。建築では安藤忠雄さんの「住吉の長屋」を挙げ、「削ぎ落としているけれど豊か、そんな暗くて美しい世界に惹かれる」と語ります。この美学が、吉江さんの生み出す「洗練されたスタイリッシュなデザイン」の根底に流れています。 ― ちょっと余談 吉江さんが入社して来てびっくりしたことかいくつかあります。何も見ないで歩きながら、複雑な球体の折り紙を折ってしまうのです。「思考が飽和してくると、単純な繰り返しの作業をすることで、頭の中が整理されて落ち着くのです」と吉江さん。ホストの水野も「編み物と一緒かも」と共感。クリエイティブな脳を整えるための、吉江さん流のメンタルケアのようです。 ― 大事にしていること 仕事において、吉江さんは「クライアントのことが第一であること」を前提に、「つくる過程を楽しむこと」を何より大切にしています。「ポジティブにつくったものは、その楽しさが受け手にも伝わります。難しく考えすぎず、童心を忘れないことが大切」。また、Webは一人ではつくれないからこそ、チームで補い合い、みんなでつくることでより面白いものが生まれると考えています。 ― 個人のクリエイティブ活動 吉江さんは自身のサイト「シロクマチャンネル・ドットコム」を運営しています。 元々はデザインとコーディングの勉強のために立ち上げた場でしたが、現在は「自分の好きを知り、自分に立ち返って整える場」として活用しています。仕事とプライベート、それぞれの「良い」を目指すことで、クリエイティブのバランスを保っています。   ― 今後広げていきたい/チャレンジしてみたいこと これからは、WebGLなどの3D表現や、映像・音を駆使したデジタル方面の新しい表現にさらに挑戦していきたいと考えています。また、Webの枠を超えて、グラフィックやプロダクト、パッケージデザインなど、領域を横に広げたチャレンジにも意欲的です。 「『クリエイティブなことが好き』というポジティブな気持ちを忘れないでほしい」と、吉江さんは語ります。 クリエイティブの根本には「人を楽しませたい」という温かい感情があります。Webのデザインは、普遍的な美しさと新しい技術が掛け合わさる、本当に飽きない面白い世界です。 「デジタルデザインの可能性は、今もどんどん広がっています。つくったものが世界中の人に届くワクワクを、ぜひ一緒に楽しみましょう!」

    47 min

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ブランド コンサルタント 兼 クリエイティブ・ディレクター 水野 可奈子と「次世代を担うリーダー・若手たち」のトークルーム。 ブランディングやデザイン制作に関わる様々なテーマを取り上げ、ゲストとともにトークを展開。リスナーの皆さまの視点でテーマと向き合えるよう、これからのアンティーグループを担うリーダーや若手をゲストとして招待し、クロストーク形式で進めていきます。これまでの経験や実績に裏付けされた、知識、ノウハウも交えながら分かりやすくお届けします。