幸せな人しかたどり着けない場所

幸せな人しかたどり着けない場所

ちょっと小説寄りカルチャー好きの三人が、自分たちの好きなものだけしかないような幸せな空間で色々な話をします。 【登場人物】 ・けむりさん すぐロマンチックなことを言う。   ・ざくろくん 「一人の人間が世界を描くという仕事をもくろむ。長い歳月をかけて、地方、王国、山岳、内海、船、鳥、魚、部屋、器具、星、馬、人などのイメージで空間を埋める。しかし、死の直前に気付く、その忍耐づよい線の迷路は彼自身の顔をなぞっているのだと」(ボルヘス)   ・秕目(しいなめ) 仕事もプライベートも不健康。   メール:shiawase.teidan@gmail.com   note(Podcastで読んだ文章などが載ります) https://note.com/shiawase_na_hito

  1. プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を見たのだ Pt.3

    04/27/2025

    プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を見たのだ Pt.3

    そして、ついにけむりさんがこの作品を見てなんで、「人類の最高到達点なんじゃないか、、」と感じたのかをめちゃくちゃ語ります! 【あらすじ】 そして、ついにけむりの感想絵画という系譜の上でベラスケス「織女たち」とティツィアーノ永遠を描いてきた絵画一瞬のことを永遠のものとして掴んでいる奇跡絵画がそれまでに達成してきたような、今ここにないものを顕然させて留め置くような奇跡で、地続きの今ここ、を描いている今ところけむりさんの意見としては絵画の最高到達点なんじゃないかとそれまでの絵画と、我々と地続きの現実が交わっている瞬間しかもそれを美の系譜の上で達成できている美を紡ぎ続けてきた人類の勝利じゃないか宮廷画家という時代的な特別さ何気ない瞬間にこそ永遠があるよね美の系譜の上にこの絵画があることがすごいそんな美に触れる機会ってあんまりないから自分で作るのも目指したい?/いや、そんな欲もなくなるかも日常の中にある美っていいよなという話すごい楽しかったですっていうことだけむり選プラド美術館の推し絵画七選の紹介(ティントレット「使途の足を洗うキリスト」/ティツィアーノ「ダナエと黄金の雨」/クロードロラン/ムリーリョ「無原罪の御宿り」/マリアーノフォルトゥーニ「日本間にいる画家の子どもたち」/ゴヤの黒い家シリーズ/ヴァレス「The Madness of Joanna of Castile」)ヨーロッパを旅行できるようになって古典絵画にはまった感動することって日々の中でそんなにはないからねまた雑談回もしましょう ベラスケス 「ラス・メニーナス」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/las-meninas/9fdc7800-9ade-48b0-ab8b-edee94ea877f?searchMeta=las%20meninas 「織女たち」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-spinners-or-the-fable-of-arachne/3d8e510d-2acf-4efb-af0c-8ffd665acd8d 〇その他けむり推し絵画たち ティントレット「使徒の足を洗うキリスト」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-spinners-or-the-fable-of-arachne/3d8e510d-2acf-4efb-af0c-8ffd665acd8d ティチアーノ「ダナエと黄金の雨」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/danae-and-the-shower-of-gold/0da1e69e-4d1d-4f25-b41a-bac3c0eb6a3c ムリーリョ「無原罪のお宿り」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-immaculate-conception-of-los-venerables/76179d81-beaf-4f9e-9a05-ef92340a00d1 マリアーノ・フォルトゥーニ「日本間にいる画家の子どもたち」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-painters-children-in-the-japanese-room/d3dce4e3-08bb-4bff-bbdc-6a3c445cce46 フランシスコ・デ・ゴヤ「ボルドーのミルク売り娘」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-milkmaid-of-bordeaux/b531f836-85c4-4cf3-b76a-70f3106d9e41?searchMeta=goya%20bordeau ヴァレス「The Madness of Joanna of Castile」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-madness-of-joanna-of-castile/00d4d88d-590b-4798-a41c-b46a32634d5e?searchMeta=valles たまに音声ががびっててすみません。 特に誰にでもできるわけでもない熱い話をしているときに通信が乱れたりして、なんかそういう幽霊がざくろくんの代わりに聴いていたんだなって思いました。

    30 min
  2. プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を見たのだ Pt.2

    03/18/2025

    プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を見たのだ Pt.2

    第二回はついに見ることのできた「ラス・メニーナス」についての第一印象と、絵画自体にまつわる一般的な解説などについて話しました。 【あらすじ】 前回までのあらすじプラド美術館は写真撮影禁止写真の代わりに取ったメモ(第一印象編)これを美しいとしてきた人類にも感動した永遠的なものを描く絵画で瞬間的な尊さをがちっと掴んでるすごい大きい(308×276)絵の仕掛けについて説明ベラスケス(絵の中の画家本人)が国王夫妻(鏡の中)の肖像画を描いている場面その他登場人物たちの紹介空間を立ち表せる仕掛け(天井の高さ/じぐざぐの視線誘導/ピントの合い方)絵画へのリスペクトサンティアゴ騎士団の紋章(王様が自ら書いた説も)構成がまじですごいゴヤの似たような作品完成度が高い、コンポジションがすごい(と僕も言いたい)これがすごい絵画なんだと言わせるほどの自信と知性ここまではけむりさんの感想というより言説と知識です瞬間をキャッチしている光、構図とか絵画が尊いなって思ったんですよ(感想)スタンダードな感想ですねずっと楽しみにしてて、ちゃんと楽しかった絵画史順に見たよヨーロッパの美術館はすごいヨーロッパの美術館に行ってからアートにはまったなんだかんだ目玉作品が一番印象に残るまだ僕の感想を言ってない けむりさんの魂の感想はPt.3で語り倒しているので、そちらもお楽しみに。 〇参考文献 プラド美術館公式ガイドブック https://tiendaprado.com/en/books/2704-la-guia-del-prado-2014-japones-9788484802938.html 【超絶テク満載!】ラス・メニーナスが巨匠から愛される秘密とは?【名画中の名画】—山田五郎 オトナの教養講座 https://youtu.be/uk2-jTR4i3Q?si=N9ItPbmphVpPKO7B 話の流れ上、けむりさんが秕目さんにこの絵についてレクチャーしていますが、この動画でよりわかりやすく面白く解説されています。つまりめちゃおすすめです!(けむり) ベラスケス「ラス・メニーナス」 https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/las-meninas/9fdc7800-9ade-48b0-ab8b-edee94ea877f 便宜上podcastのカバーアートで使っている画像はプラド美術館公式のものではなくwikipediaのパブリックドメインのものを使っていますが、よかったらこのサイトの画像を見ながら聴いてみてください。 〇メールアドレス shiawase.teidan@gmail.com

    33 min
  3. プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を見たのだ Pt.1

    03/10/2025

    プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を見たのだ Pt.1

    ざくろくんがお休みということで番外編で、けむりさんがスペインでベラスケスの「ラス・メニーナス」を見てめっちゃ感動したんだよっていう話をゆるゆると秕目さんに聴いてもらう回です。全三回。 第一回はプラド美術館にある「ラス・メニーナス」にたどり着くまでの旅の様子を主に話しています。 なので、アートの話だけ興味がある方はPt.2から聴いていただければ幸いです。ちょっと旅行の話も楽しくなってしまったじゃないか。 【あらすじ】 息してますか?LiSAの「Catch the Moment」とキリアスが尊いマドリード一拍二日ひとり旅人類史上最高傑作じゃないか、、ってなったんだよ!世界三大絵画旅行楽しかったなんでスペイン行ったの「ラス・メニーナス」を見たかったプラダ美術館はすごいオーディオガイド仕込みの知識ですソフィア王妃芸術センターピカソの「ゲルニカ」も見たよティッセン=ボルネミッサ美術館には行けなかったマドリードはなんとなくスペイン感あったシスティーナ礼拝堂の「最後の審判」を見るための列夜ご飯はパエリアを食べたよ「けむりマドリード路上ワイン」「けむりマドリード路上パエリア」そしてついにプラド美術館へ 〇「ラス・メニーナス」(プラド美術館のページ) https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/las-meninas/9fdc7800-9ade-48b0-ab8b-edee94ea877f 〇ざくろくんはなかなか忙しいわけですが、そんな「忙しい」という言葉について改めて考察してみた回。(リンクはspotify) https://open.spotify.com/episode/41XzFRpQpy3D0HvWhFgGvt?si=azAXMnUHSYWqoSOEcUWz2Q 〇メールアドレス shiawase.teidan@gmail.com けむり先生ちょっと鼻声です。そして(ちょっとうるさくて)とても楽しそうで、それはいいことだ。

    28 min
  4. #25 鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』の話【芥川賞受賞作】

    02/12/2025

    #25 鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』の話【芥川賞受賞作】

    今回は第百七十二回芥川賞受賞作の鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』について読書会をしました。 この作品のインパクトもあり、同年代の作家ということもあり、ざわざわした雰囲気の読書会になりました。いかつい。 【あらすじ】 オープニング 名言クイズ!三人のあいだで昔流行った名言(「本当のことを云おうか」/「おまえら、聞け」/「気持ち悪いよ」)大学教授の小説本編 (10:46) ゲーテの小説を読んだことのない人と読んだことある人若き才能が...?伝統的な形式と同世代の親しみやすさ世界文学にどっぷりはまれることへの畏れ多さ文学者への憧れ/コンプ文学への憧れの話めちゃ今の話アカデミック界隈の二次創作話されている内容が濃厚名言のありかネーミングとか細部が面白い語りがめちゃくちゃ小説愛がテーマですから答えが用意されてるけむりくんの芸術論(使い古された)けど、世界の話をしている芥川賞作品って最近珍しくない?ほほえま家族他にこういう作品あるかな?難しいことを喋るキャパが足りてなかったかもしれない普段と毛色違う感じになったくない?畏怖っておかしな話ではあるが「23歳でこれが書けるとは」は舐めすぎこんな作家が同世代にいて、同時代的に読んでいける幸せエンディング (48:24) ざくろ先生と日寄ってる二人若いってくくられがち喰らったの正体自分の存在と他者の言葉の関係次回は候補作を読みます  〇今回紹介した本 鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』 https://publications.asahi.com/product/25150.html 〇メールアドレス shiawase.teidan@gmail.com

    56 min
  5. #24 安堂ホセ『DTOPIA』の話【芥川賞受賞作】

    01/19/2025

    #24 安堂ホセ『DTOPIA』の話【芥川賞受賞作】

    今回は第百七十二回芥川賞を受賞した安堂ホセの『DTOPIA』について読書会をしました。 【あらすじ】 芥川賞の季節 『DTOPIA』のあらすじを紹介 めちゃくちゃ面白い リアリティのかたまり 爽快感がある モンタージュ力 DTOPIAの構造 視聴者が自分でカメラ選んで追っかけられる→ありがとうございます この小説が本編で我々のPodcastがファンの切り抜きみたいなもの これぞ芥川賞の小説だな... 完成度高いし構造的に美しい 安堂ホセ的色彩表現 表象と批評が照り返されてる 迷彩色が詩だとしたらこれは物語 物語の形をして詩的にばちばち 「暴力から暴を取るための旅」と論理的な武装 A→B→Aの時間軸という純文学的な土台 停滞しない語り 広がりのある密室 Mr.LAとかも実はやってることいかつい 白人のための懺悔ショー 「関心領域」見たい(見てない) 武器としての批評性 語りの工夫について 時間軸の揺れと編集の文脈 「域」と「キーフレーム」 この小説が提起している問いへのアンサー 復讐を達成した前作から、「壊したら、戻らないから、壊しちゃだめ」へ アメリカで流行っているZ世代の価値観(竹田ダニエルの本など) 鴎外ってこんな感じだったのかな カルチャー系(と我々薄いカルチャー系) 意外と上手に話せましたね 芥川賞は裏社会好きじゃね 90年代サブカルみたいな感じ 芥川賞の傾向も変わってきている? 表現の時代と内容の時代 内容の時代の内容をコラージュして詩を作ってる 〇今回紹介した本 安堂ホセ『DTOPIA』 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039282/ 〇メールアドレス shiawase.teidan@gmail.com イラストは(図らずも)ちょっとDTOPIAっぽい感じもある秕目作品です。 来週はもう一作の受賞作、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』の読書会をして、それから順次候補作の読書会も投稿していくのでお楽しみに。

    47 min

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ちょっと小説寄りカルチャー好きの三人が、自分たちの好きなものだけしかないような幸せな空間で色々な話をします。 【登場人物】 ・けむりさん すぐロマンチックなことを言う。   ・ざくろくん 「一人の人間が世界を描くという仕事をもくろむ。長い歳月をかけて、地方、王国、山岳、内海、船、鳥、魚、部屋、器具、星、馬、人などのイメージで空間を埋める。しかし、死の直前に気付く、その忍耐づよい線の迷路は彼自身の顔をなぞっているのだと」(ボルヘス)   ・秕目(しいなめ) 仕事もプライベートも不健康。   メール:shiawase.teidan@gmail.com   note(Podcastで読んだ文章などが載ります) https://note.com/shiawase_na_hito