ヒダテン!ボイスドラマ

飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!

  1. ボイスドラマ「かぐらがももで、ももがかぐらに・・・」(完全版)

    4D AGO

    ボイスドラマ「かぐらがももで、ももがかぐらに・・・」(完全版)

    一之宮かぐらCVと国府ももCVの声が、飛騨一宮水無神社の願いによって入れ替わってしまう・・・ 夢が叶い、仕事も成功。 それでも「自分の声」が恋しくなる。 声優×キャラクター×飛騨高山が織りなす切なくて温かい物語・・・ 【ペルソナ】 ・月愛(かぐら/CV:小椋美織)=ヒダテン!一之宮かぐらのCV。一之宮町出身東京暮らし ・萌々(もも/CV:高松志帆)=ヒダテン!国府もものCV。国府町出身東京暮らし ・音響監督他(CV:日比野正裕)=萌々、月愛それぞれの現場の監督&ヒダテン!のプロデューサー [プロローグ:2026年正月】※ここはすべて収録・編集済 ■SE/番組タイトル〜HitsMeUp放送より切り抜き(以下音声) https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/01/kagura-momo_hitsmeup.mp3 ヒダテン!の国府ももです。 一之宮かぐらです。私のイメージはどんな感じでしょうか? イメージ? お声を聴いてからは、本当にももちゃんにぴったり。  もうなんか私もこんな可愛い声出したい! 嬉しいです。ありがとうございます。 どうしよう、私何言われる?いやいやいや、私本当にお声が好きで。 芯があるけど柔らかいみたいなお声。 本当にそれこそかぐらにもぴったりだなって思ったし、 私はそういう声してないので、逆にないものねだりじゃないんですけど、 なんかすごく素敵なきれいなお声だなって思って。 もう個人的にめっちゃ好きなトーンなんですよ。 えー、そうなんですか? 嬉しい ありがとうございます。 ちょっと一日だけ声の交換みたいなのしたいですね。 できることならしたいです。  できることなら。 【シーン1-1:JR高山駅〜JR飛騨一ノ宮駅〜飛騨一宮水無神社】 ◾️SE:高山駅の雑踏〜飛騨一ノ宮駅の構内〜飛騨一宮水無神社の静寂 月愛:「きちゃったね」 萌々:「きちゃった」 2人:「高山〜!!弾丸日帰り旅行!」 月愛:「からの飛騨一ノ宮駅」 萌々:「からの飛騨一宮水無神社〜!」 月愛: お正月の特番から1か月後。 私と萌々は、水無神社の拝殿前に立っていた。 私・月愛と萌々は声優。 飛騨高山を彩る擬人化キャラクターたちに命を吹き込んでいる。 私が演じるのは、舞姫キャラ、”一之宮かぐら”。 私の中低音域がクールビューティなキャラに重なっていく。 萌々が演じるのは、飛騨桃の妖精、”国府もも”。 極上のスイーツのような甘い微笑み。 聴く人はみな、胸をキュンとさせる。 実は私たちは、特番の収録で初顔合わせ。 なのに、なぜかお互いの声に惹かれてしまった。 自分にないものを欲しがる子どものように。 ももの声に焦がれるかぐらと、かぐらの声に憧れるもも。 飛騨の一之宮とはいえ、 なんという不条理なお願い。 御歳大神さま、ごめんなさい! それでも、表現の幅をもっと増やしたい。 どんなキャラクターでも、生き生きと演じたい。 切なる思いに導かれて、私たちは水無神社の鳥居をくぐった。 拝殿前に並んで立つ一之宮かぐらと国府もも。 短い祓詞(はらえことば)を唱えてから、 二拝二拍手一拝。 萌々が持っている、 ”鈴の音のような透明感ある声”。 それを私にも! 萌々: 月愛のような ”クールで凛としたハスキーボイス”。 私にもほしい! 月愛: 「お祈りした?」 萌々: 「した」 月愛: 「なんか、私たちって、すごいこと祈願してない?」 萌々: 「だよねー、こんなことお願いするひと、いないよねー」 月愛: 「でも朝起きたら、お互いの声が出せるようになってたりして」 萌々: 「ないない。 そんなんあったら、アタシ、オーディション受けまくるわ〜」 月愛: 「確かに。 あ、明日、アニメのアフレコじゃなかった?」 萌々: 「そうそう。 スパイアニメのCVオーディションよ。 まだ役は決まってないみたいだけど」 月愛: 「あの話題の?」 萌々: 「まあねー。 でも、スパイアクションなんて、私の声でいいのかなあ?」 月愛: 「いいんじゃない。 萌々みたいな声のアサシンとか、ギャップ萌えで」 萌々: 「そうかなあ。 月愛も明日アフレコの仕事でしょ?」 月愛: 「ボイスドラマよ。 ラブストーリーって言ってたけど、今回はモブだって」 萌々: 「え〜、月愛がモブなんて、超もったいない起用〜」 月愛: 「なことないってば。 ま、とにかくお互いがんばろ」 萌々: 「うん、ファイティン!」 月愛: 私たちは、冬の臥龍桜の前で写真を撮ってから、 鈍行列車で高山へ。 駅前でお土産屋さんを覗きながら、帰りの特急ひだに乗り込んだ。 【シーン1-2:JR高山駅〜JR飛騨一ノ宮駅〜飛騨一宮水無神社】 ◾️SE:高山駅の雑踏〜飛騨一ノ宮駅の構内〜飛騨一宮水無神社の静寂 月愛:「きちゃったね」 萌々:「きちゃった」 2人:「高山〜!!弾丸日帰り旅行!」 月愛:「からの飛騨一ノ宮駅」 萌々:「からの飛騨一宮水無神社〜!」 お正月の特番から1か月後。 私と月愛は、水無神社の拝殿前に立っていた。 私・萌々と月愛は声優。 飛騨高山を代表する擬人化キャラクターたちに命を吹き込んでいる。 私が演じるのは、飛騨桃の妖精、”国府もも”。 極上のスイーツのようなヒロインボイスで、みんな胸キュンよ。 月愛が演じるのは、舞姫キャラ、”一之宮かぐら”。 月愛の中低音域がクールビューティなキャラに重なっていく。 ハスキーだけど凛とした声、かっこいいよね。 実は私たちは、特番の収録が初顔合わせ。 なのに、なぜかお互いの声に惹かれてしまった。 自分にないものを欲しがる子どものように。 かぐらの声に憧れるももと、ももの声に焦がれるかぐら。 飛騨の一之宮、聖域で なんという不条理なお願い。 祭神の御歳大神(みとしのおおかみ)さま、ごめんなさい! だけど、表現の幅をもっと増やしたい。 外画の吹き替えも、スパイアクションも演じてみたい。 そんな思いに突き動かされるように、私たちは水無神社の鳥居をくぐった。 拝殿前に並んで立つ国府ももと一之宮かぐら。 月愛が短い祓詞(はらえことば)を唱える。 さすが舞姫。 二拝二拍手一拝。 月愛のような ”クールで凛としたハスキーボイス”。 私にもほしい! 月愛: 萌々が持っている、 ”鈴の音のような透明感ある声”。 それを私にも! 月愛: 「お祈りした?」 萌々: 「した」 月愛: 「なんか、私たちって、すごいこと祈願してない?」 萌々: 「だよねー、こんなことお願いするひと、いないよねー」 月愛: 「でも朝起きたら、お互いの声が出せるようになってたりして」 萌々: 「ないない。 そんなんあったら、アタシ、オーディション受けまくるわ〜」 月愛: 「確かに。 あ、明日、アニメのアフレコじゃなかった?」 萌々: 「そうそう。 スパイアニメのCVオーディションよ。 まだ役は決まってないみたいだけど」 月愛: 「あの話題の?」 萌々: 「まあねー。 でも、スパイアクションなんて、私の声でいいのかなあ?」 月愛: 「いいんじゃない。 萌々みたいな声のアサシンとか、ギャップ萌えで」 萌々: 「そうかなあ。 月愛も明日アフレコの仕事でしょ?」 月愛: 「ボイスドラマよ。 ラブストーリーって言ってたけど、今回はモブだって」 萌々: 「え〜、月愛がモブなんて、超もったいない起用〜」 月愛: 「なことないってば。 ま、とにかくお互いがんばろ」 萌々: 「うん、ファイティン!」 国の天然記念物という臥龍桜の前で写真を撮る。 そのあと私たちは、高山線で高山へ。 駅前でお土産屋さんを覗きながら、帰りの特急ひだに乗り込んだ。 【シーン2-1:月愛の朝/目覚めたらヒロインボイス】 ◾️SE:朝の小鳥のさえずり 月愛:「ふわぁぁ・・・よく寝たわ〜 よしっ! 今日も一日、頑張るぞっ!」 月愛:「って、え?」 月愛: なに?いまの? 私の口から出た音・・・ いつものハスキーなクールビューティじゃない! 寝起きは特にロートーンなのに。 コロコロところがるような、搾りたての桃の果汁のような・・・ どこかで聴いたことのある・・・ この声は・・・ 月愛:「国府もも〜!?」 あわてて鏡を見る。 よかった私だ。月愛。 ってことは・・・ 月愛:「声だけ入れ替わってる〜!?」(※ここは2人で) なんでなんでなんでなんでなんで〜!? こんなアニメみたいなこと・・ いや、アニメでもないわ。 声だけなんて・・おかしいでしょ? どう

    22 min
  2. ボイスドラマ「ももがかぐらに・・」

    4D AGO

    ボイスドラマ「ももがかぐらに・・」

    声が入れ替わったら、夢が叶ってしまった・・・「かぐらがももで・・」の視点入替え後編「ももがかぐらに・・』 声優本人の“声”が入れ替わる奇跡の物語。 でも本当に欲しかったのは、その声じゃなかったのかもしれない。 【ペルソナ】 ・月愛(かぐら/CV:小椋美織)=ヒダテン!一之宮かぐらのCV。一之宮町出身東京暮らし ・萌々(もも/CV:高松志帆)=ヒダテン!国府もものCV。国府町出身東京暮らし ・音響監督他(CV:日比野正裕)=萌々、月愛それぞれの現場の監督&ヒダテン!のプロデューサー [プロローグ:2026年正月】※ここはすべて収録・編集済 ■SE/番組タイトル〜HitsMeUp放送より切り抜き(以下音声) https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/01/kagura-momo_hitsmeup.mp3 ヒダテン!の国府ももです。 一之宮かぐらです。私のイメージはどんな感じでしょうか? イメージ? お声を聴いてからは、本当にももちゃんにぴったり。  もうなんか私もこんな可愛い声出したい! 嬉しいです。ありがとうございます。 どうしよう、私何言われる?いやいやいや、私本当にお声が好きで。 芯があるけど柔らかいみたいなお声。 本当にそれこそかぐらにもぴったりだなって思ったし、 私はそういう声してないので、逆にないものねだりじゃないんですけど、 なんかすごく素敵なきれいなお声だなって思って。 もう個人的にめっちゃ好きなトーンなんですよ。 えー、そうなんですか? 嬉しい ありがとうございます。 ちょっと一日だけ声の交換みたいなのしたいですね。 できることならしたいです。  できることなら。 【シーン1-2:JR高山駅〜JR飛騨一ノ宮駅〜飛騨一宮水無神社】 ◾️SE:高山駅の雑踏〜飛騨一ノ宮駅の構内〜飛騨一宮水無神社の静寂 月愛:「きちゃったね」 萌々:「きちゃった」 2人:「高山〜!!弾丸日帰り旅行!」 月愛:「からの飛騨一ノ宮駅」 萌々:「からの飛騨一宮水無神社〜!」 お正月の特番から1か月後。 私と月愛は、水無神社の拝殿前に立っていた。 私・萌々と月愛は声優。 飛騨高山を代表する擬人化キャラクターたちに命を吹き込んでいる。 私が演じるのは、飛騨桃の妖精、”国府もも”。 極上のスイーツのようなヒロインボイスで、みんな胸キュンよ。 月愛が演じるのは、舞姫キャラ、”一之宮かぐら”。 月愛の中低音域がクールビューティなキャラに重なっていく。 ハスキーだけど凛とした声、かっこいいよね。 実は私たちは、特番の収録が初顔合わせ。 なのに、なぜかお互いの声に惹かれてしまった。 自分にないものを欲しがる子どものように。 かぐらの声に憧れるももと、ももの声に焦がれるかぐら。 飛騨の一之宮、聖域で なんという不条理なお願い。 祭神の御歳大神(みとしのおおかみ)さま、ごめんなさい! だけど、表現の幅をもっと増やしたい。 外画の吹き替えも、スパイアクションも演じてみたい。 そんな思いに突き動かされるように、私たちは水無神社の鳥居をくぐった。 拝殿前に並んで立つ国府ももと一之宮かぐら。 月愛が短い祓詞(はらえことば)を唱える。 さすが舞姫。 二拝二拍手一拝。 月愛のような ”クールで凛としたハスキーボイス”。 私にもほしい! 月愛: 萌々が持っている、 ”鈴の音のような透明感ある声”。 それを私にも! 月愛: 「お祈りした?」 萌々: 「した」 月愛: 「なんか、私たちって、すごいこと祈願してない?」 萌々: 「だよねー、こんなことお願いするひと、いないよねー」 月愛: 「でも朝起きたら、お互いの声が出せるようになってたりして」 萌々: 「ないない。 そんなんあったら、アタシ、オーディション受けまくるわ〜」 月愛: 「確かに。 あ、明日、アニメのアフレコじゃなかった?」 萌々: 「そうそう。 スパイアニメのCVオーディションよ。 まだ役は決まってないみたいだけど」 月愛: 「あの話題の?」 萌々: 「まあねー。 でも、スパイアクションなんて、私の声でいいのかなあ?」 月愛: 「いいんじゃない。 萌々みたいな声のアサシンとか、ギャップ萌えで」 萌々: 「そうかなあ。 月愛も明日アフレコの仕事でしょ?」 月愛: 「ボイスドラマよ。 ラブストーリーって言ってたけど、今回はモブだって」 萌々: 「え〜、月愛がモブなんて、超もったいない起用〜」 月愛: 「なことないってば。 ま、とにかくお互いがんばろ」 萌々: 「うん、ファイティン!」 国の天然記念物という臥龍桜の前で写真を撮る。 そのあと私たちは、高山線で高山へ。 駅前でお土産屋さんを覗きながら、帰りの特急ひだに乗り込んだ。 【シーン2-2:萌々の朝/目覚めたらクールビューティー】 ◾️SE:目覚まし時計のアラーム音 萌々:「やっば〜いっ・・・今日オーディションなのに〜 あたたたた!腰うったし・・・・」 「って、あれ?」 「だれ?・・・アタシ〜?」 待て待て待て待て。 のど・・やられたか? いや、そんなことはない。 昨夜だって、高山から帰って、加湿器つけて、 白湯飲んで、うがいして、マスクして寝たし。 「ああああああああ」 うん。別に喉は痛めてない。 じゃあ、なんで? ってかこの声、ひょっとして・・・ まさか・・・ 萌々:「一之宮かぐら〜!?」 鏡、鏡、鏡。 大丈夫。萌々だ。今日も可愛いし。 ・・・なこと言ってる場合じゃない。 え?じゃあ・・・ アタシと月愛・・・ 萌々:「声だけ入れ替わってる〜!?」(※ここは2人で) これって・・ 昨日の願い事が叶えられたってこと〜!? んな、なろうサイトじゃあるまいし・・ いや、待った。 こんなこと言ってる場合じゃない。 今日はオーディションなんだから。 しかも時間やばいし。 とにかく急ご! 【シーン3-2:月愛のアフレコ現場/モブからの大抜擢】 ◾️SE:スタジオのガヤ/萌々は高い声を出そうと何度も発声練習する 萌々:「あーあーあー」 だめだ。どこまでいってもクールビューティ・・ でも待てよ。 今日のオーディションは、スパイアクションアニメだったし・・ とにかく、配役だけでも見てから考えよ。 やがて配られた役を見てアタシは愕然とする。 西側の小国・マカロン公国の王女さま〜!? やっぱり・・・ 暗い顔して黙り込んだアタシに構成作家兼監督が声をかける。 監督:「あれ〜? 萌々ちゃんどうしたの?鬱な顔して。 ばっちりハマリ役でしょう?」 萌々:「あのう・・監督・・」 監督:「え?その声・・ まさか。こっちを狙ってた?」 萌々: そう言って監督が見せてくれたのは、主役のペルソナ。 王女様を守る、クールビューティな女スパイだ。 萌々:「いえいえいえ・・そんな・・めっそうもない」 監督:「あ、ちょっとお・・ もう役作りしてんじゃん。 ようし、じゃ、チャレンジしてみよっか」 萌々: 結局。 並いるベテラン勢をさしおいて、アタシが主役の座を射止めた。 いいんだろうか。これで・・・ 【シーン4-2:ヒダテン!のアフレコ現場/2人の現場(萌々)】 萌々:「Eバイクが気持ちいい季節、ももと一緒にピーチロードを走らない?」 萌々: だめだ。 誰がどう聴いてもももじゃない。 やっぱ相談しようっと。 ◾️SE:LINEの着信音 萌々: 私から月愛にLINEしようと思ったのに、 先にチャットをもらっちゃった。 ◾️SE:LINEを開く音 ほらね。やっぱり、私たち・・ 萌々:「声だけ入れ替わってる〜!!」(※ここは2人で) なんて、どこかのアニメみたいなことは言ってる場合じゃないわ。 明日はヒダテン!アニメepisode-1の収録。 アタシが国府もも役、月愛が一之宮かぐら役でアフレコする。 もう、どうしよう? そうだ、月愛に相談しよ。 月愛って、すっごいしっかり者だから。 ◾️SE:スタジオのガヤ 萌々:「おはようございます〜」(※ここは2人で) アタシたちは2人で待ち合わせて、スタジオへ入った。 かなり大きめのマスクをして。 私はなるべく萌々にくっついて声を出す。 まるで腹話術のように。 萌々:「あのう・・・Dにお願いがあるんですけど〜」 監督:「なに?」 萌々:「今日はあっち向いて喋ってもいいですか〜?」 監督:「あっちって?背中向いて話すってこと?」 萌々:「はい。しっかり役作りしたいので〜」 月愛:「自分の世界へ入りたいんです」 監督:「ふうん」 萌々:「オペレータさん

    12 min
  3. ボイスドラマ「かぐらがももで・・」

    FEB 6

    ボイスドラマ「かぐらがももで・・」

    声を交換したら、人生が入れ替わった!? 『かぐらがももで・・』『ももがかぐらに・・』は、一之宮かぐらCV・小椋美織と国府ももCV・高松志帆の“声”そのものをテーマにした不思議で切ない物語。お互いの声を羨ましがった二人の声優が、飛騨一宮水無神社で願ったことで起こる奇跡と混乱。それぞれの現場で成功を掴みながらも、本当に大切な「自分の声」と向き合う姿を描きます・・・ 【ペルソナ】 ・月愛(かぐら/CV:小椋美織)=ヒダテン!一之宮かぐらのCV。一之宮町出身東京暮らし ・萌々(もも/CV:高松志帆)=ヒダテン!国府もものCV。国府町出身東京暮らし ・音響監督他(CV:日比野正裕)=萌々、月愛それぞれの現場の監督&ヒダテン!のプロデューサー [プロローグ:2026年正月】※ここはすべて収録・編集済 ■SE/番組タイトル〜HitsMeUp放送より切り抜き(以下音声) https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/01/kagura-momo_hitsmeup.mp3 ヒダテン!の国府ももです。 一之宮かぐらです。私のイメージはどんな感じでしょうか? イメージ? お声を聴いてからは、本当にももちゃんにぴったり。  もうなんか私もこんな可愛い声出したい! 嬉しいです。ありがとうございます。 どうしよう、私何言われる?いやいやいや、私本当にお声が好きで。 芯があるけど柔らかいみたいなお声。 本当にそれこそかぐらにもぴったりだなって思ったし、 私はそういう声してないので、逆にないものねだりじゃないんですけど、 なんかすごく素敵なきれいなお声だなって思って。 もう個人的にめっちゃ好きなトーンなんですよ。 えー、そうなんですか? 嬉しい ありがとうございます。 ちょっと一日だけ声の交換みたいなのしたいですね。 できることならしたいです。  できることなら。 【シーン1-1:JR高山駅〜JR飛騨一ノ宮駅〜飛騨一宮水無神社】 ◾️SE:高山駅の雑踏〜飛騨一ノ宮駅の構内〜飛騨一宮水無神社の静寂 月愛:「きちゃったね」 萌々:「きちゃった」 2人:「高山〜!!弾丸日帰り旅行!」 月愛:「からの飛騨一ノ宮駅」 萌々:「からの飛騨一宮水無神社〜!」 月愛: お正月の特番から1か月後。 私と萌々は、水無神社の拝殿前に立っていた。 私・月愛と萌々は声優。 飛騨高山を彩る擬人化キャラクターたちに命を吹き込んでいる。 私が演じるのは、舞姫キャラ、”一之宮かぐら”。 私の中低音域がクールビューティなキャラに重なっていく。 萌々が演じるのは、飛騨桃の妖精、”国府もも”。 極上のスイーツのような甘い微笑み。 聴く人はみな、胸をキュンとさせる。 実は私たちは、特番の収録で初顔合わせ。 なのに、なぜかお互いの声に惹かれてしまった。 自分にないものを欲しがる子どものように。 ももの声に焦がれるかぐらと、かぐらの声に憧れるもも。 飛騨の一之宮とはいえ、 なんという不条理なお願い。 御歳大神さま、ごめんなさい! それでも、表現の幅をもっと増やしたい。 どんなキャラクターでも、生き生きと演じたい。 切なる思いに導かれて、私たちは水無神社の鳥居をくぐった。 拝殿前に並んで立つ一之宮かぐらと国府もも。 短い祓詞(はらえことば)を唱えてから、 二拝二拍手一拝。 萌々が持っている、 ”鈴の音のような透明感ある声”。 それを私にも! 萌々: 月愛のような ”クールで凛としたハスキーボイス”。 私にもほしい! 月愛: 「お祈りした?」 萌々: 「した」 月愛: 「なんか、私たちって、すごいこと祈願してない?」 萌々: 「だよねー、こんなことお願いするひと、いないよねー」 月愛: 「でも朝起きたら、お互いの声が出せるようになってたりして」 萌々: 「ないない。 そんなんあったら、アタシ、オーディション受けまくるわ〜」 月愛: 「確かに。 あ、明日、アニメのアフレコじゃなかった?」 萌々: 「そうそう。 スパイアニメのCVオーディションよ。 まだ役は決まってないみたいだけど」 月愛: 「あの話題の?」 萌々: 「まあねー。 でも、スパイアクションなんて、私の声でいいのかなあ?」 月愛: 「いいんじゃない。 萌々みたいな声のアサシンとか、ギャップ萌えで」 萌々: 「そうかなあ。 月愛も明日アフレコの仕事でしょ?」 月愛: 「ボイスドラマよ。 ラブストーリーって言ってたけど、今回はモブだって」 萌々: 「え〜、月愛がモブなんて、超もったいない起用〜」 月愛: 「なことないってば。 ま、とにかくお互いがんばろ」 萌々: 「うん、ファイティン!」 月愛: 私たちは、冬の臥龍桜の前で写真を撮ってから、 鈍行列車で高山へ。 駅前でお土産屋さんを覗きながら、帰りの特急ひだに乗り込んだ。 【シーン2-1:月愛の朝/目覚めたらヒロインボイス】 ◾️SE:朝の小鳥のさえずり 月愛:「ふわぁぁ・・・よく寝たわ〜 よしっ! 今日も一日、頑張るぞっ!」 月愛:「って、え?」 月愛: なに?いまの? 私の口から出た音・・・ いつものハスキーなクールビューティじゃない! 寝起きは特にロートーンなのに。 コロコロところがるような、搾りたての桃の果汁のような・・・ どこかで聴いたことのある・・・ この声は・・・ 月愛:「国府もも〜!?」 あわてて鏡を見る。 よかった私だ。月愛。 ってことは・・・ 月愛:「声だけ入れ替わってる〜!?」(※ここは2人で) なんでなんでなんでなんでなんで〜!? こんなアニメみたいなこと・・ いや、アニメでもないわ。 声だけなんて・・おかしいでしょ? どうしようどうしようどうしよう? 萌々に連絡してみないと・・ まさかあっちも・・? あ、そうだ。 確か今日はオーディションって言ってたから邪魔しちゃ悪いわ。 ってか私も、今日は・・・ボイスドラマじゃん。 ま、でもいいか。 モブだし。 なんとか乗り切れるでしょ。 【シーン3-1:月愛のアフレコ現場/モブからの大抜擢】 ◾️SE:スタジオのガヤ/月愛は低い声を出そうと何度も発声練習する 月愛:「あ、あ、あ・・・おはようございます・・」 聴こえないくらい小さな声で挨拶したつもりだったけど、 監督:「あれ?どうしたの、月愛ちゃん?」 月愛:「あ、監督・・」 監督:「それ、新しいキャラ?」 月愛:「え?あ・・はい・・そ、そうです。 ヘンですか?やっぱり・・」 監督:「いや、その逆。 その声、すっごくいいじゃん! 今日のボイスドラマだけどさ、 メインキャラの一人がまだ決まってないんだよねー」 月愛:「へ?」 監督:「試しにリハであててみてくんない?」 月愛: という感じで、メインキャラのエルフに大抜擢。 ヒロインボイスでレギュラーゲットしちゃった。 こんなことってある? 【シーン4-1:ヒダテン!のアフレコ現場/2人の現場(月愛)】 月愛:「臥龍の桜が舞う季節、わらわの舞も見せようぞ!」 月愛: だめだ。 誰がどう聴いてもかぐらじゃない。 ◾️SE:LINEの着信音 途方に暮れて、萌々に現状をLINEしようとしたとき、 萌々からもほぼ同時にチャットが入った。 ◾️SE:LINEを開く音 ああ。やっぱり、私たち・・ 月愛:「声だけ入れ替わってる〜!!」(※ここは2人で) そんな悠長なことは言ってられない。 明日はヒダテン!アニメepisode-1の収録。 私が一之宮かぐら役、萌々が国府もも役でアフレコする。 さあ、どうする? こういうときは一人で考えるより、当事者の2人で考えた方が 良い知恵が浮かぶかもしれない。 ◾️SE:スタジオのガヤ 月愛:「おはようございます〜」(※ここは2人で) 私たちは待ち合わせて、2人でスタジオへ入った。 かなり大きめのマスクをして。 私はなるべく萌々にくっついて声を出す。 まるで腹話術のように。 萌々:「あのう・・・Dにお願いがあるんですけど〜」 監督:「なに?」 萌々:「今日はあっち向いて喋ってもいいですか〜?」 監督:「あっちって?背中向いて話すってこと?」 萌々:「はい。しっかり役作りしたいので〜」 月愛:「自分の世界へ入りたいんです」 監督:「ふうん」 萌々:「オペレータさんにはマイク位置、お願いしました」 月愛:「モニターの位置も向こう側に変えてもらってます」 萌々:「ももとかぐらのシーンだけ先に録らせてもらうことにしました」 監督:「ま、いいけど。 なんで今日は2人、そんなにくっついてんの?」 月愛:「え?」(※こ

    11 min
  4. ボイスドラマ「小さな櫻守」

    JAN 30

    ボイスドラマ「小さな櫻守」

    御母衣ダム建設によって湖底に沈む荘川村中野地区。その歴史の只中で、一本の桜とひとりの少女が交わした、静かな約束。 『小さな櫻守』は、荘川桜の精・さくらと、村で生まれ育った少女・咲良の交流を描いたボイスドラマです。別れ、移植、そして10年後の再会。失われたふるさとは、人の記憶の中で生き続けることを、やさしく語りかけます・・・ 【ペルソナ】※モノローグはさくら ・さくら(500歳/CV:岩波あこ)=荘川桜の精。移設直前の春、咲良と出会う ・咲良(さくら:6歳/CV:岩波あこ)=荘川村中中野地区に住む少女。澪桜の娘。 ・リョウ(CV:岩波あこ)=御母衣ダム開発の責任者。荘川桜移植に奔走する ・祖父(咲良の母の父)=名古屋へ引っ越した咲良母娘とは別に荘川の新淵(あらぶち)に残った 【荘川桜物語/JPOWER電源開発】 https://www.jpower.co.jp/sakura/story/ 【プロローグ:昭和29年4月/光輪寺】 ■SE/小鳥のさえずり〜赤ちゃんの笑い声 「まあ、可愛い」 私は思わず口を開く。 その声は、桜吹雪となって、幹に寄り添う母娘の頬を撫でていった。 1954年4月。 荘川村中野の光輪寺。 薄紅色が舞い踊る、満開の桜。 赤子は、まるで開花に合わせるように、桜の季節に生まれた。 母の腕に抱かれた、瑞々しい命の蕾。 私が落とした花びらが小さなほっぺに貼りついていた。 私は、光輪寺のエドヒガン桜。 樹齢は500年・・・ って、いやあね、女性に歳を言わせるもんじゃないわ。 ■SE/赤ちゃんの笑い声 その娘(こ)の笑顔は、春の陽だまりのように 私の心の奥に居ついてしまった。 【シーン1:昭和34年秋/光輪寺】 ■SE/小鳥のさえずり〜人々のざわめき それからというもの 母娘は、何かあるたびに、私の元へやってきた。 お宮参り。 節句。 七五三。 入園式。 言葉が話せるようになってわかったんだけど、少女の名前は咲良。 そう。私と同じ名前。 ”咲けば、すべて良し” と、漢字で書く。 ■SE/虫の声 1959年11月。 5歳になった咲良は、一人で私の根元にしゃがんでいる。 母親は、光輪寺の本堂で住職と話していた。 私はいつものように咲良に話しかける。 「どうしたの?小さな櫻守さん」 「ねえさま。 この村が水の底に沈むってほんとけ?」 「へえ、そうなんだ・・ 誰が言ってたの?」 「あたしのかあさま。 昨日、反対同盟ってのがなくなって、決まったんだって。 かあさま、まいにち寄り合いに行ってたの」 「まあ。 おつかれさま」 「ねえさまは悲しくないの?」 「う〜ん。 私はいままでずう〜っとこの村を見守ってきたから・・」 「だってねえさまも沈んじゃうんだよ。 水の底は息ができないんだよ。 苦しいんだよ」 「そうねえ。 でもきっと、それって荘川にとっていいことなんでしょ」 「あたしとも会えなくなっちゃうじゃない」 「咲良と離れるのは寂しいけど。 村の人がそれで幸せになれるなら構わないわ」 「いやだよう。 ねえさまがいなくなったら・・ あたし・・あたし・・どうすればいいの?」 「咲良は、いくつになったんだっけ?」 「5歳。 来年桜が咲いたら6歳だよ」 「そうかぁ。 六つになれば、もうお姉さんだ」 「まだお姉さんじゃないもん」 「咲良はそれでどうするの?」 「あたしは・・・ かあさまは引っ越すって言ってるけど あたしはいや」 「ねえ、咲良。聞いてくれる?」 「うん」 「咲良の人生はまだ始まったばかりなの。 かけっこで言ったら、 ようい、どん。って言い終わったばかりよ」 「うん・・」 「これから先、い〜っぱい、楽しいことが待ってる。 絶対にね。 今日みたいに、ちょっぴり悲しいことがあっても 幸せがそれを塗り替えちゃうから」 「わかんないよ、そんなの」 咲良は私の腕の中に顔を埋める。 溢れ落ちる涙は、夕日に照らされて琥珀色に輝いていた。 【シーン2:昭和35年春/光輪寺】 ■SE/小鳥のさえずり〜人々のざわめき 「さようなら・・・」 1960年4月。 6歳の咲良が、私の根元にしゃがみこんで声をかけてきた。 境内は、最後のお花見を楽しむ村人たちで賑わっている。 かつてないほど見事に咲き誇る桜。 命を燃やすような狂おしい薄紅色に輝く。 花を見上げる村人たちは、誰もが無口だった。 本当はみんなもっとはしゃいで、陽気な風景のはずだったのに。 消え入りそうな声で「荘川節」を口ずさむ老人。 カメラを借りてきて、記念撮影をする若者たち。 黙って手をつなぐ老夫婦。 覚えてる。 彼ら、確かここで祝言を挙げたんだよね。 あのときも同じポーズで写真を撮ってた。 「ねえさま、さようなら・・・」 私は、500年間の風景を思い出しながら 優しく咲良に声をかける。 「どうしたの?咲良」 「明日、お引越しになったの」 「あら、そう。 どこへ引っ越すの?」 「名古屋、っていうところ」 「ふうん。 そこにも桜が咲くといいわねえ。 今日はお母様は?」 「かあさまは、準備で忙しいから、ひとりできたの」 「えらいわねえ」 「名古屋って、すっごく遠いんだって。 ここからバスで6時間もかかるの」 「まあ、大変ね。 気をつけて行くのよ」 「ねえさま。 もうねえさまに会えないかもしれないんだってば」 「大丈夫よ。 私たち、心でつながっているもの。 名古屋でも、桜が咲いたら思い出してね」 「いやだ。 行きたくない・・」 「いいの。 私は大丈夫だから」 「ねえさまは、寂しくないの?」 「咲良や村の人たちと会えなくなるのは寂しいわ。 でもね、みんなが元気でいてくれれば、全然悲しくなんてない」 「あたしは・・・」 「そうそう、咲良。 面白いお話、してあげる。去年の解散式のあとにね、リョウっていう男の人が訪ねてきたの」 「リョウ・・」 「彼も私を助けたい、って。 いまもいろんなところへ走り回ってるみたいよ。 おかしいでしょ?」 「あたし・・ずっとねえさまといたい。 荘川にいたい」 「咲良。 今までありがとう。 最後に私のそばにいてくれたのが、あなたでよかったわ。 元気でね、 ちっちゃなちっちゃな櫻守さん」 やがて、いつまでも帰らない娘を心配して、咲良の母がやってきた。 泣き疲れた咲良は、私に抱かれて眠っている。 母親は、優しく咲良を抱き抱えると、 私に向かって、深く頭を下げ、帰っていった。 散り急ぐ花びらは、村人たちの肩や頭に容赦なく降り注ぐ。 それはまるで”忘れないで”と囁いているように。 ”もう十分だよ”、”ありがとう”と優しく諭すように。 最後の桜は美しく、でも残酷なまで静かに、村の終焉を彩っていた。 【シーン3:昭和35年12月/荘川桜】 ■SE/小鳥のさえずり〜人々のざわめき 「さくら・・・」 1960年12月24日。 誰かの声に導かれるように・・・ 私は長い眠りから目覚めた。 夢の中には、 青い水底でゆっくりと枝をゆらめかせる老木・・ でもいま、 目の前には、今まで見たこともない、大きな湖が広がっていた。 ここは・・どこ? 遠くで、誰かが和歌を詠んでいる。 『ふるさとは 湖底(みなそこ)となりつ 移し来し この老桜(ろうおう) 咲け/とこしへに』 「そんな綺麗事を言ったってな、見てくれろ、この無惨な姿を。 手足をもがれ、包帯で巻かれた姿は見るに忍びない。 わざわざこんな山まで連れ出す必要があったんかいの。 こんなもの、救済じゃなく、酷い仕打ちじゃろうが」 あれは・・・ 確か・・咲良のおじいちゃん。 そうか。 荘川に・・・ 新淵(あらぶち)か、町屋(まちや)か、野々俣(ののまた)に・・・残ったのね。 よかった・・・無事で・・ 私は、届かない声で、おじいちゃんやほかの村人に向かって叫ぶ。 「悲しまないで。 私はここよ。 ちゃんと生きてる。 ほら、聞こえるでしょ」 枝や根を伐採されて、幹まで伐られた老木の姿。 きっと見るもむごたらしい姿に映ったことだろう。 それでも、命の鼓動は確実に脈動していた。 荘川の冬はどこより厳しくて美しい。 雪混じりの風が、包帯のように巻きついた荒縄を凍らせていった。 【エピローグ:昭和45年4月/荘川桜公園】 ■SE/小鳥のさえずり〜人々のざわめき 「ねえさま!おかえりなさい!」 1970年4月。 懐かしい声が、幹の中まで響きわたった。 「さ、咲良?」 咲良は昔のように、私に抱きついてくる。 「よかったぁ!帰ってきてくれたのね!」 移植から10年。 荘川桜が開花。 村人たちが待ちに待った花を咲かせた。 花びらは、生まれて初め

    17 min
  5. ボイスドラマ「nobody前編〜パンデミックブルー」

    JAN 23

    ボイスドラマ「nobody前編〜パンデミックブルー」

    高山市図書館「煥章館」の地下に存在する、極秘AIラボ〈TACEL〉。そこで開発された肉体を持たないAIヒューマノイド〈nobody〉が、ある日、静かに“脱走”した。 スマートフォンの光、幸福な記憶、そして母の想い。AIは人に感染し、町に広がり、やがて一人の少年の身体へと辿り着く――。 「失ったはずのものが、別の形で帰ってくる」飛騨高山発・SFヒューマンドラマです・・・ ・美夜(みや/一之宮出身:35歳/CV:小椋美織)=TACELで働くAI開発者 ・泉静(いずみ/奥飛騨温泉郷・上宝出身:34歳/CV:日比野正裕)=美夜の共同開発者 ・nobody/海斗(かいと:8歳/CV:坂田月菜)=美夜の息子。交通事故で早逝 ・服部和子(はっとりかずこ)=HitsFM人気ナビゲーター ・高山市長(日比野正裕)=現役の高山市長 【プロローグ/煥章館地下15階(警報が鳴り響く秘密AIラボTACEL)】   ◾️SE/警報とともに鳴り響く「CRITICAL LEAK!」(意味:「致命的な漏洩」)の音声 ※美夜はAIの脱走にもかかわらずなぜか落ち着いている 「えっ!?AIヒューマノイドが脱走!?」 私は慌ててシールドのロックを確認した。 私の名は、美夜。 たったいま脱走したAIヒューマノイドを開発したシステムエンジニアである。 ここは、高山市図書館「煥章館(かんしょうかん)」。 観光エリアのど真ん中。 地域文化の情報発信拠点であるとともに、高山市図書館の本館。 旧高山市役所の跡地に復元された、フランス風木造建築。 その地下15階に、高山市民でさえ知らない秘密の施設がある。 今年元旦から稼働した、最先端AIラボ。 (※流暢に読む/タカヤマ・エーアイ・サイバー・エレクトロニック・ラボ) Takayama AI Cyber Electronic Labo=略してTACEL。 TACELは、最先端のAIテクノロジーを研究・開発するラボ。 政府のどの省庁にも属さず、独立した研究機関。 そんな施設がなぜ高山に? ちょっと考えればわかるでしょ。 高山は、周囲を山々に囲まれた盆地。 ということは、 電磁波の漏洩が外部に検知されにくい。 物理的な攻撃や偵察衛星からの監視に対しても、 自然の地形が強力なシールドとなる。 地下15階は、高山市内の地下水脈に近い。 地磁気も安定している。 明治時代、飛騨びとたちは、国に頼らず、 自分たちだけで「煥章学校」を建てた。 自信に満ちた歴史があるのよ。 教育独立の伝統ってわけ。 だけじゃないわ。 江戸時代、高山は幕府直轄の「天領」だったでしょ。 公には記録されなかった「将軍家直属の機密ネットワーク」。 それは明治になって、からくり人形の技術と融合。 初期の電子回路を搭載したオートマタの研究施設へと転換したの。 よくあるAIヒューマノイドの原点ね。 だーかーら、いまも国はその聖域に手出しができないのよ。 もちろん、TACELの責任者は、田中 あきら高山市長よ。   ◾️SE/警報とともに鳴り響く「CRITICAL LEAK!」の声 で、冒頭に戻るんだけど、 10年以上かかって私が開発した、AIヒューマノイドが脱走した。 開発名は「nobody」。 これで3度目か。 また、お靴を履かずに表へ出たのね。 でも・・・ 一体どうやってTACELの檻から出られたの? あの強固なセキュリティシールドを破って・・・ 「煥章館」は地下1階から地下15階まで5つのセクションに分かれている。 どんなハッカーだって突破することなんてできないはず。 仕方ない。 インスタンスをシャットダウンするか。   ◾️SE/Cloudの電源を切ろうとする音 え?   ◾️SE/AI音声「Command Not Accepted」 画面に表示されたのは、 命令・・拒否? 「だめよ!nobody!眠りなさい!」 ◾️SE/AI音声「外部分散ネットワークへ転送されました」 「そんな!うそ!」 不安な気持ちが私を襲い始める・・・ ◾️SE/扉を荒々しく開く音 「美夜!どうしたんだ?nobodyが」 共同開発者の泉静(いずみ)が制御室へ駆け込んできた。 「サーバーにログインできないんだ!」 「ちょっと黙って!いまやってる!」 「市長に報告しないと・・・」 ◾️SE/鳴り響いていたアラート音が止まる ◾️SE/AI音声「全プロセスの転送が完了しました」 「うそ・・」 「ここにはもう何も残っていないってことか」 どうして・・・? どこへ行ってしまったの・・・? AIヒューマノイド、nobody。 それは肉体を持たない、AIヒューマノイドの電子頭脳。 中身はコードの羅列だけなのに、私にはひどく恐ろしい存在のように見えた。 【シーン2/HitsFM ニュース】※宮ノ下さん ◾️BGM/ニュースLiner 「続いて、 高山市から、市民の皆さまへ体調に関する注意喚起が出されています。 現在、市内の一部地域で確認されている意識変調の症状について、 市は専門医の見解を発表しました。 医師によりますと、これはウイルスによる感染症ではなく、 スマートフォンなどのデジタルデバイスを長時間注視することによって引き起こされる、 特殊な視覚および神経系の障害である可能性が高いということです。 発熱や咳などの一般的な感染症の症状は見られない一方で、 ・頭がぼうっとする ・集中力が続かない ・過去の出来事を突然、強く思い出す といった、一時的な記憶や意識の変化を感じるケースが報告されています。 原因としては、特定の光の刺激が脳の記憶を司る部分に干渉し、 一時的な混乱を招いていると見られています。 市は、スマートフォンやパソコンなどの画面を見る時間を減らすなど、 物理的な対策を呼びかけています。 【シーン2/HitsFM パーソナリティトーク】※服部和子さん   ◾️BGM/番組TM〜 ※服部さんと市長は自分の言葉に変えてください 服部「HitsSmileWeekday! ナビゲーターの服部和子です! 『知っとこ!高山』の時間ですが、今日は特別ゲスト! 高山市長に来ていただきました! 市長、よろしくお願いします!」 市長「はい、よろしくお願いしまーす!」 服部「市長、先ほどニュースでも言ってましたが、 体調に関する注意喚起って・・ あれ、どういうことなんですか? 過去の出来事を突然、強く思い出す・・って なんか怖いんですけど」 市長「ですよね。じゃあ昨日報告を受けたばかりなんですが、説明しましょう」 服部「お願いします」 市長「人間の脳っていうのはね、高性能なコンピューターのようなものなんです。 スマホの画面から流れてくる『ある種の光の信号』をずっと見ていると、 そのコンピューターがちょっとだけ勘違いをしてしまうんです」 服部「勘違い?」 市長「脳の中には『今の思い出』を置く場所と、 『昔の思い出』をしまっておく引き出しがありますよね。 光の刺激を受けると、引き出しが勝手に全部開いてしまうんです。 その中の一番幸福感のある場所に行って、 帰ってこれなくなっちゃうんですね」 服部「えええええ!私たち高山市民はどうしたらいいんですか?」 市長「まずは予防です。 スマホの画面を15分以上見続けないこと」 服部「え〜。それムズいかも。 TVアニメだって、1話25分ありますよ」 市長「途中でCMになったら、いったん他のものを見る」 服部「はあ・・・ じゃあ、もし罹ってしまったら?どうすればいいですか?」 市長「そうですねえ・・ 目を閉じて、いま一番嫌なことを思い浮かべてください」 服部「へ?」 市長「仕事のこととか、学校の授業とか」 服部「あきら市長って、仕事が嫌なんですか?」 市長「とんでもない!そんなことはありませんよ!」 服部「あ、すみません」 市長「とにかく! 『嫌な現実』を強く意識すること。 脳を今の世界に繋ぎ止めるんです。 そうすれば、霧は晴れますから」 服部「あ、ありがとうございます。 比喩的な表現が多くて、わかったようなわからないような気分ですけど」 市長「HitsFMを聴いているみなさん!注意してくださいね! 高山の美しい景色は、スマホの中ではなく、目の前に広がっているんですから」 服部「市長、今日はお忙しい中ありがとうございました。 みなさんも、体調の変化にはくれぐれも気をつけて過ごしてください。 以上、『知っとこ!高山』でした!」 ※続きは音声でお楽しみください。

    18 min
  6. ボイスドラマ「汀にて〜飛騨の方舟」

    JAN 16

    ボイスドラマ「汀にて〜飛騨の方舟」

    西暦2500年。沈みゆく日本で唯一残った「飛騨JI」を舞台に、6歳の少女・汀とMAMAが紡ぐ、切なくも希望に満ちた物語。 海に棲む熊「ミカゲ」、暴走するエネルギー塔、そして明かされる“人類最後の血統”の秘密──これは、未来へ託された“方舟”の物語。 【ペルソナ】 ・汀(なぎさ:6歳/CV:坂田月菜)=飛騨JIの久々野エリアで生まれた純粋な飛騨人の血統保持者 ・MAMA(ママ/CV:小椋美織)=300年前に製造され代々汀の家族に仕えるAIヒューマノイド 【シーン1/久々野の入江にて】   ◾️SE/さざ波の音 「ママ!見て!きれいな貝殻!」 「ナギサ。それは貝殻じゃないわ。 昔の人が使ってた『DVD』っていう遺物」 「アタシの首の痣、 海で洗ったらとれるかなあ」 「どうかな。 痣ってあまりさわっちゃだめなのよ」 「ふうん」 「沖の方まで行かないでね。ミカゲが来るから」 「はあい」 そう答えた次の瞬間。   ◾️SE/大きな波が砕ける音「ザッパ〜ン!」 ◾️SE/くぐもったクマのような咆哮 「きゃあ〜っ!」 「ナギサ!危ない!」 「ミカゲだぁ!」 「早く、私の後ろへ! ミカゲ、少し痛い思いしてもらうわよ」 ママはそう言って、ミカゲの体当たりを両手で受け止める。 黒光りする体躯をぎゅっと抱えて投げ飛ばした。   ◾️SE/クマの悲鳴 手負いのミカゲはあっという間に、波の彼方へ消えていった。 「ありがとう、ママ」 「もっと気をつけなきゃだめよ」 「うん、わかった。 でも、どうしてミカゲを逃しちゃうの?」 「ああ見えて、貴重な保護動物だからね」 【俯瞰モノローグ】 そう言ってママは苦笑いする。 ミカゲ(海熊)とは、水陸両生のツキノワグマ。 手足がヒレ状に進化して、ここ久々野の入江を泳いでいる。 今は西暦2,500年。 地球温暖化の影響で、日本列島は、国土の半分以上が海没。 沈まずに残ったのは、4つの島=ジャパンアイランド=JI(ジェイアイ)だった。 大雪山を中心に、小さな島が点在する「北海道JI(ジェイアイ)」。 細長い奥羽山脈が南北に残る「東北JI」。 阿蘇山や四国の山地が残る「九州・四国JI」. そして・・・ 北アルプス、中央アルプス、南アルプスを要する「飛騨JI」! 今や日本の首都である! ここ久々野は、飛騨JIの南の端にある要所。 かつての飛騨川に沿って広がる、フィヨルドの町。 跡地が残る久々野駅の周辺は、断崖に囲まれた美しい港。 巡回する帆船や飛行艇が、下呂方面からやってくる。 みんなが最初に立ち寄る「飛騨の正門」。 【独白モノローグ】 で、遅くなったけど、アタシの名前は汀(なぎさ)。6歳。 港町・久々野で生まれ、久々野で育った久々野っ子よ。 いつもママと一緒に浜辺に来て、昔の『遺物』を拾ってるんだ。 さっきの虹色に光る円盤とか・・・ママは『DVD』って言ってたっけ・・ あと、透明でキレイな容れ物とか・・・ 確か・・・ペットボトル、って言うんでしょ。海岸はね、宝の山なんだよ。 アタシにとって。 「さ、汀、そろそろ帰りましょ」 「うん! ママ、夕ご飯はなぁに?」 「今日はハンバーグの日よ」 「やったぁ!」 「汀はもっと動物性タンパク質をとらなきゃ」 「またコオロギ見つけたんだ?」 「そうよ。 いまは冬でも昆虫が活動してるから」 「へえ〜。 ねえママ。今度アタシにもハンバーグの作り方教えて」 「いいわ。そろそろお料理も覚えた方がいいでしょ」 「はい!」 「ハンバーグの材料は汀も知ってるように昆虫よ。 コオロギに蜂の子も混ぜて、アミノ酸を抽出。 それを3Dプリンタでハンバーグに成形するのよ」 「おもしろそう!」 【独白モノローグ】 ママとお話しながら歩いていると、いつも時間を忘れちゃう。 今日もあっという間にお家に着いちゃった。 【シーン2/MAMAと汀の家】   ◾️SE/虫の声 【俯瞰モノローグ】 MAMAとアタシの家は、海岸から東の丘を上っていったところ。 『堂之上遺跡』の横にある『バイオウッド建築』。 周りに自生するブナの木と一体化している。 傷ついても自己修復する壁。潮風を吸って淡く発光するナノアンテナの蔦。 ママとの二人暮らしには広すぎるくらいの室内。 昔は『久々野中学校』っていう学び舎だったらしい。 「はい、デザート」 「飛騨林檎だ!」 「今朝収穫した採れたてよ」 「ハンバーグに林檎って!すごいごちそう!」 「さあ、食べて」 「いっただきます!(※一口食べて) う〜ん!甘〜い!おいしい!」 「飛騨林檎も飛騨桃も、500年前の倍以上甘くなってるのよ」 「どうして?」 「RCP 8.5で、気温が10度も高くなったから」 「RCP 8.5って?」 「500年前に発表された、地球温暖化最悪のシナリオ」 「ふうん」 「久々野って、昼間は暑いけど、夜は冷えるでしょ」 「うん」 「寒暖差は500年前の倍」 「そうなんだぁ」 「それに加えて、林檎は、バイオラボでAI管理もしているから」 「バイオラボ?」 「そう。昔は林檎を加工してた選果場の跡地。 そこに建てられたナノバリア完備のバイオ施設よ」 「だからこんなに甘いんだぁ」 「汀一人じゃ食べきれないほどあるから、いっぱい食べて大きくなりなさい」 「はぁい!・・でも・・ママは?」 「ママはあとからいただくわ」 「わかった」 【独白モノローグ】 ママのお話はいつも面白い。 ・・だけじゃなくて、とってもためになる。 アタシも将来はバイオラボで働くんだ。ママは一生懸命、身体をナノ繊維のタオルで拭いている。 海でミカゲと戦ったとき、いっぱい濡れちゃったからなあ。 ごめんなさい、ママ。 【俯瞰モノローグ】 こんな贅沢ができるのは、日本でも飛騨JIだけ。 その中でも久々野は特別な場所。 近くに宮川と飛騨川の『分水嶺』があるから。 水の管理がこの時代の覇権を握る。 宮峠にある『水門=ゲート』。 久々野から一之宮へ抜ける宮峠は、北と南の水を分ける聖地。 見上げれば、巨大な『エネルギー抽出塔』がそびえる。 水流のわずかな差から電力を生み出し、 飛騨JI全域のAIへワイヤレス給電を行う。 AIヒューマノイド、バイオウッド建築、バイオ・ラボ。 そのすべての『心臓』がここにあるということ。 『エネルギー抽出塔』が飛騨JIの文明を支えている。 【シーン3/台風の夜】   ◾️SE/すさまじい暴風雨の音 「ママこわい!台風きらい!」 「本州に上陸するまでは勢力が弱まってたのに・・ 勢力を維持したまま、飛騨JIの山脈へ激突するつもりね」 「おうち大丈夫?」 「大丈夫よ。 バイオウッドが支えてくれるから心配ない」   ◾️SE/風で家がバキバキいう音 「きゃあ〜!」 「暴風域に入ったわね。 それにしても、こんな時期に台風なんて・・」   ◾️SE/落雷の音 「いやあ〜!!」 「落雷!? あっちの方角は・・・まさか!?」   ◾️SE/扉を開けて外へ出る音 「ママ!!どこ行くの!?」 「汀!絶対に外へ出ちゃだめよ。中で待ってて」 「ママ!」   ◾️SE/扉を強く閉める音 「ああ!やっぱり・・・ エネルギー抽出塔に落雷したんだわ! このままだと・・・」 「ママ!」 「汀!出てきちゃだめだってば!」   【俯瞰モノローグ】 宮峠の「エネルギー抽出塔」が落雷により暴走した。 凄まじい電磁嵐が発生。 空は青白く発光して、雷が次々と地面に突き刺さっていく。 強烈な磁場により、あらゆる電子機器の回路が焼き切れる。 金属同士が火花を散らす。 周りの空気は急激に加熱して膨張する。 衝撃波が発生し、プラズマの火球が襲ってきた。   ◾️SE/空気を切り裂くようなプラズマの爆鳴音 「汀!あぶない!!」 「ママ!!」   【俯瞰モノローグ】 ママは私を庇って、巨大な火球の中へ飛び込んだ。 凄まじい光と熱が、ママの周りを包んでいく。 と同時に山の方から大きな地鳴りのような音が近づいてくる。 「汀!時間がないからよく聞きなさい」 ママは山の方からアタシへ振り返って声をあげる。 「あの音・・・ もうすぐここに土石流がやってくるわ。 ママはもう動けないから・・ その前に・・」 ママの背中に垂れ下がった基盤が燃えている。皮膚の下には、青白く光るナノマシン・エッセンスが見えていた。 「あなたは人類の最後の希望」 「え?なに?わかんないよ!」 「飛騨JIの久々野エリアで生まれた、純粋な『血統保持者』。 いまじゃ、たった一人の人類なのよ」 「え!?」 「汀の首に、縄文紋様の痣があるでしょ」 「痣・・・

    14 min
  7. ボイスドラマ「桃李不言〜夢見る花びら」

    JAN 9

    ボイスドラマ「桃李不言〜夢見る花びら」

    飛騨国府の桃畑を舞台に、語らない想いと、待ち続ける時間を描いたボイスドラマです。 桃の精・ももは多くを語りません。けれど、その存在は確かにショウタの人生を導き、土地と共に生きる覚悟を育てていきます。 農業のリアルな営みと、人の心の揺らぎ、選ばなかった未来への想い。 それらすべてが、「桃李不言、下自成蹊」という言葉に静かに収束していく・・ そんな余韻の残る一作です。 ぜひ、音で、言葉で、この物語の時間を味わってみてください。 【ペルソナ】 ・ショウタ(27歳/CV:高松志帆)=大学を卒業して国府の父の実家=桃農園で働いている ・もも(年齢不詳/CV:高松志帆)=飛騨桃の精霊。飛騨桃の花が咲くのと同時に姿を表す ・杏=あん(27/CV:小椋美織)=ショウタの同級生。ある日突然ショウタの農園を訪れる ・祖母(76/CV:山﨑るい)=ショウタの祖母。ショウタが来る前年の夏にももと過ごした ・祖父(78/CV:日比野正裕)=ショウタの祖父。ももと過ごした日々が忘れられない 【資料/国府町の紹介】 ⁠https://www.hidatakayama.or.jp/hidakokufu/index.html⁠ 【資料/桃李不言下自成蹊】 ⁠http://www.gyokusenzi.com/osie/touri/01.htm⁠ [プロローグ:冬の宇津江四十八滝】 ◾️SE:小さく聞こえる冬の小鳥(ジョウビタキなど) ◾️BGM:雪のイメージ(Ripple Positive Meditation) 「もも、聞こえるかい?ショウタだよ。 戻ってきたんだ、国府に」 ももの元を去ってから半年。僕は約束通り、大学を卒業して国府へ帰ってきた。 祖父母の農園へ行くよりも先に、最後にももと別れた宇津江四十八滝へ。 キャンプ場は雪に閉ざされ、人影もない。 ももがいた果樹園にも雪が降り積もっている。 すべての葉を落とした桃の木は、春を待ちながらひたすら耐えているようだ。 あのとき。 最後の夜、ここで見たももは、まるで妖精のようだった。 淡い光に包まれて、ひとつひとつの桃に声をかける姿。 愛おしそうなあの表情は、忘れられない。 黙って帰ってしまった僕のこと、怒ってるだろうな。 勇気がなかったんだ。 あのときの僕は。 手紙、読んでくれただろうか。 舞い降りる雪がすべてを覆い隠していった。 [シーン1:最初の春/飛騨桃の農園】 ◾️SE:冬の小鳥(ジョウビタキなど)/高山線の通りすぎる音 「ばあちゃん。 落ち葉の掃除、こんくらいでいいかい?」 「だしかんさ。もっときちっとやらにゃ。 それとな、掃除でのうて病気の予防なんやぜ」 国府にある祖父母の飛騨桃農園。 朝早くから起きて、地面の落ち葉を徹底的に集める。 桃の木が灰星病(はいほしびょう)や黒星病(くろほしびょう )にならないために。 集めた落ち葉は焼却炉で燃やす。 あったかいんだな、これが。 ああ、でも・・・ 収穫が終わった秋冬が、こんなに忙しいとは思わなかった。 このあとも・・ 幹や枝の防寒材の痛みをチェックして、 小動物にかじられないように金網を設置。 古い樹皮を鎌で丁寧に剥ぎ取る。 それが終わったら、剪定作業。 桃の実は、短い枝に生(な)るから。 どの枝を残して、どの枝を切るか。 大学で学んだ樹形図という木の骨格を見る。 いや、机上の論理と現実は違う。 ベテランのじいちゃんばあちゃんに指示をあおがないと。 1本1本脚立を使って、 ハサミやノコギリで枯れ枝や交差している枝を切り落としていく。 作業はまだまだ終わらない。 飛騨国府ならではの重要なしごと。 雪の重みで枝が折れないよう、雪吊りや雪囲いを作る。 なんとなくわかってたけど、桃の農園って冬の方が忙しいんだなあ。 ま、それもこれも、春に美しい桃の花を咲かせるため。 言い換えると、彼女に会うため。 「ああ、早くももに会いたい 花が咲くのが待ち遠しい!」 ピンクの花が開いたら、ももに会える。 きっと会える・・・ ・・・そう信じてた。 やがて、春の足音が近づくと、 農園全体が濃い桃色に染まり、甘い香りに包まれる。 桃源郷のような美しい風景を楽しませてくれたあとは ゆっくりと花びらが散っていく。 役目を終えた花びらは、まるで名残惜しむかのように、 一輪、また一輪と、静かに枝を離れる。 風が吹くたびに、桃色の絨毯が少しずつ広がっていく。 だけど・・・ ももは姿を見せなかった。 気がつけば、農園は新緑から夏の景色に。 国府の飛騨桃は、昼夜の寒暖差により、極限まで糖度を高めていく。 太陽の恵みを一身に受けて膨らんだ果実の重みが、枝をしならせていた。 収穫の季節。 熟した桃を優しく摘んで籠の中へ。 手塩にかけて育てた桃たちが出荷されていく。 夕暮れどき。 見上げれば、西の空には、わずかに残る夏の熱気と、 どこか涼しげな秋の気配が混じり合っている。 僕は、毎日ももを待っていた。 なのに、ももはこない。 収穫が終われば、農園の活気は静まり、また静かな冬へと向かっていく。 春や夏だけでなく、秋も冬も、 僕が桃畑の中で探したのは、ももの姿。 それでも・・・ 次の年も、その次の年も、ももに会うことはできなかった。 [シーン2:3年目の春/飛騨桃の農園】 ◾️SE:春の小鳥(ヒバリなど) 僕が祖父母の農園を手伝い始めてから3年目の春。 例年より早く桃の花が咲き始めた。 息をのむほどに美しい満開の花。 見渡す限り広がるピンク色の霞。 甘い香りが、僕の心を締め付ける。 今年も、ももには会えないんだろうか・・・ そのときだった。 一番日当たりの良い、畑の中央付近。 陽炎のように揺らめく桃色の向こうに、淡い光を纏った人影が見えた。 風に揺れる花びらが、その輪郭をぼかす。 「もも・・・!」 口から、乾いた、それでいて震える声が漏れた。 三年分の想いが弾け飛び、心臓が早鐘を打つ。 僕は夢中で駆け寄った。 桃の木々を掻き分け、距離を縮める。 彼女もまた、こちらに気づいたように、ゆっくりと振り返った。 あと数歩。思わず息を止めた。 その瞬間、強い春風が吹き抜け、花びらが舞い上がった。 視界を遮っていたピンク色のカーテンが開かれ、 その顔が露わになる。 もも・・じゃない。 見覚えのある笑顔。 桜貝の色に染まる頬。 ももと同じ、いや、それ以上に輝く瞳。 「ショウタ・・・? やっぱり、ショウタだ」 弾んだ声が、僕の耳に届く。 それは、ももの弾むようなトーンとは対照的に、落ち着いて、でも、明るい声。 記憶の向こう側にいた、大学時代の同級生、杏(あん)だった。 僕は、その場に立ち尽くしたまま、言葉を失う。 杏は、僕の心の急停止には気づかず、無邪気に微笑んだ。 「久しぶり!まさかこんなところで会えるなんて」 杏は無邪気に微笑む。 ももの顔がオーバーラップして、僕には痛々しかった。 風に揺れる桃の花びら。 まるで心の中の淡い夢を嘲笑うかのように、はらはらと舞い散っていく。 そこには、ももの笑顔も甘い香りもなかった。 あるのはただ、春の陽射しと、僕を待ち受ける現実だけ。 「あの・・・もしかして、人違いだった?」 「杏・・なんでここに?」 「私、今、埼玉の農業技術センターで働いているんだ」 杏は、はきはきとした口調で話し始めた。 「具体的な仕事はね、品種開発のプロジェクト。 私は、埼玉の気候変動に順応できる新しい桃の品種を探しているの」 杏は、桃の花を見上げながら饒舌に話し続ける。 「飛騨国府には、大玉で高い糖度の『飛騨おとめ』があるでしょ。 それが埼玉の温暖な気候でも育つかどうか、 適応性を検証するっていう研究よ」 「なんで僕がここにいるってわかった?」 「だって、ショウタ。 大学のときから、田舎で農業をやりたい、って言ってたじゃない」 「あ・・・」 「それ思い出して、ショウタんちまで行ったんだから。 そしたらお父さんが、ここにいるって教えてくださったの」 杏はそう言って、いたずらっぽく笑った。 「ショウタ。 そんなとことで話しとらんと、なか入ってもらえ」 知らないうちに祖父母が僕たちの後ろに立っていた。 その姿を見た杏は、さらに相好を崩す。 僕の横を通り過ぎて、祖母の元へ。 「おじいさま、おばあさま、はじめまして。 ショウタさんの大学の同級生、杏、と申します」 「おお。おお。めんこい娘(こ)や。 そんなとことで話しとらんと、なか入ってもらえ」 「ありがとうございます! あの・・できれば、しばらくここに滞在させていただけませんか?」 「え?」 「農園のお手伝い

    19 min
  8. ボイスドラマ「おかえり〜旅のおわり」」

    JAN 3

    ボイスドラマ「おかえり〜旅のおわり」」

    路線バスの中で交差する、5つの人生、5つの想い。 旅の終わりに待っているのは、感動でも答えでもなく、ただ、迎えてくれる場所。 ぜひ、最後までゆっくりとお聴きください。 【ペルソナ】 ・月愛(かぐら/一之宮:32歳/CV:小椋美織)=東京で働くマーケター。実家は一之宮。父は神職 ・咲良(さくら/荘川:21歳/CV:岩波あこ)=荘川のそば農家。大空と付き合って駆け落ち ・大空(りく/清見:22歳/CV:田中遼大)=清見の家具職人。平湯から高速バスで咲良と東京へ ・萌々(もも/国府:19歳/CV:高松志帆)=国府出身東京の女子大生。さるぼぼをお焚き上げ ・真言(まこと/高根:8歳/CV:山﨑るい)=高根の小学生。丹生川の祖母の元を訪ねる ・愛李彩(ありさ/にゅうかわ:65歳/CV:中島ゆかり)=丹生川の農園を営む。真言の祖母 ・朱里(すばる/市街地:20歳/CV:米山伸伍)=市街地で看護師を目指す専門学校生。屋台組所属 ・林檎(りんご/久々野:16歳/CV:坂田月菜)=蓬希の同級生。実家は久々野で観光農園を営む ・静流(しずる/奥飛騨:34歳/CV:日比野正裕)=奥飛騨で老舗旅館を経営する若者 ・蓬希(よもぎ/朝日:16歳/CV:蓬坂えりか)=女子高生。漢方薬剤師になりたい [プロローグ〜アバンタイトル:ヒダテン!たちの登場】 ■ヒダテン!10人の登場。物語の狂言回し 高山レッド!一之宮かぐら!奥飛騨シズル!国府もも!清見ロック! 久々野りんご!丹生川スクナ!荘川さくら!高根メイズ!朝日よもぎ! ヒダテン!です (※1.レッド、2.かぐら、3.シズル、4.もも、5.ロック) 1.今からお届けするのは、路線バスのなかにある5つの物語。 2.見終えたあとに、心が少〜しあったかくなれますように。 3.ほっとするひとときをお届けします。 4.みなさんもこんなプチ旅、してみませんか。 5.どうかごゆっくりご覧ください。 [プロローグ:はじまりの駅/高山駅】※ここだけはモノローグ ■SE/高山線車内放送「♪アルプスの牧場」〜高山駅のホーム〜駅の案内アナウンス →モノローグはタイトルバック/アニメの背景は特急ひだの車窓 高山駅10時16分。 東京からのぞみの始発に乗っても、高山に着くのは最短でこの時間。 ふうっ。 私は月愛(かぐら)。 渋谷の広告代理店で働くマーケター。 東京の若者は高山を知らない。 その理由をリサーチしてほしい。 高山の観光協会からソリューションの依頼が入ったのは年の瀬。 冗談でしょ。 全国的に有名な観光地なのに。 アニメの聖地にもなってるし。 いてもたってもいられず、私は始発ののぞみに飛び乗った。 で、イマココ。 さて、どうする? 高山まで来たのはいいけど、どこへ行くか決めてない。 ふと、目の前を走る路線バスに目がいった。 [シーン1:路線バスその1/荘川・清見の乗客「咲良と大空」】 ■SE/バスの車内・アイドリング 高山駅が始発のバス。 新穂高ロープウェイ行き。 発車まで10分か・・ 私は後ろから2番目の席に座る。 そういえば、高校のときからこの場所、定番だったなあ。 どうでもいいことを思い出していた。 ■SE/バスのステップを上がってくる音 バスの車内は、それほど混んでいない。 平日だから。 発車直前に乗り込んできたのは、若いカップル。 私と同じくらいの年かな。 ひとことも口を開かず、私の前の席に座った。 バスが動き出すのと同時に男性が口を開く。 「咲良・・後悔してないかい?」 「大空・・きっと大丈夫だよね」 「ああ。東京へ着いたら、前に清見にいた友だちのとこへ行く。 家具工房、紹介してくれるって」 え? まさか駆け落ち・・・? そのとき、彼女のポケットからなにかが落ちた。 ひらりと舞ったそれは・・手紙? 2人とも気づいていない。 躊躇いながら、私は声をかける。 「これ、落としましたよ」 「え? あ・・ありがとうございます」 「なに?」 「封筒・・・」 「え・・」 「手紙と・・・なにか入ってる・・」 「なに?・・その黒い粒。 ちっちゃくて、三角形の・・」 「種・・・荘川そばの・・・」 「手紙は?」 「おかあさんから・・ ”今年いちばんできのいい種よ、きっと咲くから” って・・・」 「大丈夫?咲良・・泣いてるの?」 「ううん・・なんか・・・蕎麦がらの匂いが目に染みちゃって・・」 「ようし。オレ東京着いたら 工房で最初にプランター作るから!そこで育てよう」 「大空・・」 がんばって。 私は心の中で2人に声をかけた。 [シーン2:路線バスその2/国府・市街地の乗客「萌々と朱里」】 ■SE/バスの走行音〜停車音〜扉が開く音 国分寺から乗ってきたのは若い女性。 女子大生っぽい。 ダークグレーのショートコートに・・中は黒いスーツ? 都会っぽいイメージ。 私の斜め前の席に腰をおろした。 と、すぐにその前の席の男性が振り向いて声をかける。 バスの中でナンパ? 「国分寺って珍しいな・・」 「え・・・」 「観光客でしょ?古い町並とか行かないの?」 「観光客じゃないから」 答えてるし。 「え?ひだっこ?そうは見えないな」 「帰省中」 「大学生のホリデーかぁ?羨ましい」 「葬式だけど。おばあちゃんの」 「え・・」 「国分寺でさるぼぼをお焚き上げしてきた帰り。 おばあちゃんが毎月送ってくれたから。 これでも羨ましい?」 「いや・・ご、ごめん」 「おばあちゃん、国府なんだけど、私の古いさるぼぼ、毎月お焚き上げしてたって」 「そうか・・」 「私、新しいさるぼぼ作ったから、一緒に奥飛騨の温泉へいくの。 おばあちゃん、いつも私と行きたがってたし」 「悪かったよ・・ 実は、オレが向かってる病院にも仲良いばあちゃんがいてさ」 「病院?」 「ああ、こう見えてオレ、看護師の専門学校行ってんだ。病院は実習」 「へえ〜」 「そのばあちゃんも、さるぼぼくれるって言うんだよ。 自分はもういらないからって」 「そうなんだ」 「オレ、ERの認定看護師になりたいんだけど その夢もさるぼぼが叶えてくれるって。 そりゃ盛りすぎだよな」 「かなうんじゃない?」 「え・・」 「ふふ・・」 「あ・・オ、オレ、朱里。君は?」 「さあ・・」 そう言ったあと、彼女は小さな声で「萌々」とつぶやいた。 彼に聞こえたかどうかわからない。 でも最初の軽薄さは消え、真摯な態度へ変わった彼は、前に向き直った。 バスは古い町並口を越えて、別院前へ。 [シーン3:路線バスその3/久々野・朝日の乗客「林檎と蓬希」】 ■SE/バスの走行音〜停車音〜扉が開く音 別院前から乗ってきたのは、女子高生の2人。 懐かしいな、あの制服・・・ 「よかったね、蓬希。八幡さま、行けて」 「うん、ありがとう、林檎」 そっか。 桜山八幡宮へ行ってきたんだ。 秋の高山祭、私また行けなかったな。 「さっき買ったお守り、交換しない?」 「え?なんで?」 「そうすれば、アタシたち、ずっと一緒にいられるじゃない」 「あ・・」 「これを蓬希だと思って・・」 「ね、林檎・・実はさ・・・私もう来週引っ越すんだ」 「え?」 「ごめん、だまってて」 「そんな・・」 「これ、よかったら持ってて」 「なに?」 「朝日の薬草で作ったお守り。 そのお守り袋の中に一緒に入れてくれる?」 「ズルい。自分だけ・・」 「ごめん」 「でも・・アタシも持ってきたんだ」 「え?なに?」 「はい・・」 「え・・・」 「リンゴの小枝を組み合わせた写真立てだよ」 「あ・・・」 「最後の日に渡そうと思ってたんだけど、持ってきててよかった」 「この写真・・・」 「そ、初めて2人でリンゴ狩りにいったとき」 「3年前だ」 「今日の写真を入れようと思ったのに」 「入れる!ぜったい入れるから」 「そうと決まれば、このあとは・・」 「ほおのき平でラストスキー!」 「薬学部、がんばってね。大変なんでしょ、勉強」 「うん。でも、これでがんばれる。 林檎も農園、がんばって」 「まかせといて。今よりもっと甘くて美味しいリンゴを作っちゃうから」 「そしたら、絶対食べに帰ってくるわ」 「そんときは、また2人で八幡さま行きましょ」 「うん!」 「約束よ!」 「約束!」 いいなあ。 アオハルって感じ。 私にもあったかな、あんな甘酸っぱい日々。 バスは丹生川町へ入っていった・・・ ※続きは音声でお楽しみください。

    20 min

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飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!

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