テックチルラジオ | テクノロジーで世界を変える人たちの物語

Lawrence

「テクノロジーの裏側に、常に“人”あり。」サム・アルトマンやイーロン・マスクをはじめとする人物の人生と意思決定の背景をゆるくチルめに紐解くストーリー番組です。YouTubeとPodcast(Spotify / Apple Podcast)で、毎週日曜18時に配信中。 lawrencesnewsletter.com

  1. FEB 8

    Amazonはなぜ「国家みたい」になったのか

    デジタルの皇帝たち第1話はAmazonを題材に、便利さの裏で進んだ「統治の実装」を追います。 Amazonは、商品を売る店として強くなったのではなく、 誰が見つかるか・誰が売れるか・誰が退場させられるかを決める市場インフラとして強くなりました。 今回の軸は、次の3点です。 1. Amazonは「何でも売っているから強い」のではなく、「取引ルールと露出配分を握っているから強い」 2. プラットフォーム内部には、国家の裁判所の外側で動く紛争処理(裁き)が実装されている 3. 「嫌なら出ていける」は建前で、レビュー・顧客接点・運用データの持ち出し不能が退出コストを極端に高くする ベゾスの起点は、最初から「皇帝になること」ではありませんでした。 D.E.ショーでインターネットの急成長(年2300%成長という当時の統計)を見たこと。 ここから「何でも買える店」の原型が生まれます。ただ、最初からエブリシング・ストアは作れない。 だからまず書籍に絞る。理由は構造です。 * 出版市場は分散しており、新規参入者が一社に締め出されにくい * 既存の書籍流通は「返品」を含む仲介型で、プラットフォームとして入り込む余地が大きい * 供給サイドを先に厚くすれば、需要と供給の自己強化ループが回る 1995年ローンチ、1997年に売上急拡大。 この成長を支えたのは、無限棚・検索・レコメンド・レビュー・物流投資の組み合わせでした。 次回はeBay。 評判で回るはずだった理想市場が、 なぜルール・裁き・追放を内製せざるを得なかったのか。 「信頼の逆転」を追います。 This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    32 min
  2. 【CEO退任?】プライバシーを巡る政府との闘い、ティム・クックの決断|Apple / ティム・クック後編

    FEB 1

    【CEO退任?】プライバシーを巡る政府との闘い、ティム・クックの決断|Apple / ティム・クック後編

    2016年2月16日。Apple本社の会議室に置かれたのは、裁判所命令書。FBIの要求はこうです。 「iPhoneのロックを解除できる“特別なiOS”を作れ」——つまり、バックドアを作れ。 後編で描くのは、ティム・クックが“ジョブズのコピー”にならずに、ティムはティムとして勝ち方を作っていくプロセスです。失敗する。批判される。泥を引き受ける。国家権力と衝突する。そのたびに問われるのは、「価値観は、戦略になれるのか?」という一点です。 【目次】 00:00 オープニング00:40 前回までのあらすじ01:55 ジョブズの急逝に世界がざわめく03:07 ジョブズのコピーになりたくない06:38 試練1:Apple Mapsの災難09:45 試練2:サプライヤー問題14:05 ティム・クック流Appleへ17:17 試練3:プライバシーを巡る政府との闘い23:44 プライバシーを巡る事件の顛末26:09 今回の学びと総括27:09 ティム・クックの退任と今後28:24 エンディング エピソード概要 この回の主題は、「価値観は戦略になれるのか?」です。価値観は掲げるだけなら簡単です。しかし経営の現場では、価値観が“コスト”になります。失敗し、批判され、優先順位を問われる。そのときに、価値観が意思決定を導けるかが試される。 クライマックスはFBIのバックドア要求です。「捜査協力」ではなく、「例外を作るかどうか」。一度作れば要求がエスカレートし、セキュリティの土台が崩れる。クックは“テロリストをかばう企業”という非難を受けるリスクを理解しながら、それでも拒否する。ここで彼は、舞台裏のオペレーション担当から、社会に向けて立場を説明するリーダーへと役割が変わっていきます。 勝ったように見えて、問題は残る。法廷で白黒をつけられず、いつ再燃してもおかしくない。それでもこの事件は、「価値観が戦略になり得る」ことを、最も象徴的に示した瞬間として描かれます。 This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    29 min
  3. なぜジョブズはティム・クックを後継者に選んだのか|Apple / ティム・クック前編

    JAN 25

    なぜジョブズはティム・クックを後継者に選んだのか|Apple / ティム・クック前編

    天才の後継者は、天才である必要があるのか。スティーブ・ジョブズの後にAppleを任されたのは、“アラバマ出身のオペレーション担当”でした。 今回の前編は、ティム・クックが「ジョブズの相棒」になるまでの物語です。南部で形作られた価値観、IBMで叩き込まれたシステム思考、倒産寸前のAppleへ飛び込む意思決定。そして在庫と供給の設計で、Appleの“会社としての呼吸”を整えていく。派手な発明ではない。でも巨大企業が勝ち続けるには、こういう勝ち方が必要だった——という回です。 【目次】 00:00 オープニング02:23 幼少期、人種差別現場の衝撃06:12 生産工学専攻、IBM入社10:48 キャリアの転機12:49 当時のAppleは在庫管理が課題14:29 クックとジョブズの出会い15:53 クックの最初の役割20:13 ジョブズとのコンビネーションが抜群23:04 競合他社を牽制した戦略23:56 Appleが最強になる25:55 ジョブズ休職中に暫定CEOに26:55 ジョブズからの電話「今すぐ来い」30:28 今回の学び32:05 次回予告 エピソード概要 この回で描くのは、「天才の後に、会社を生かす才能が立ち上がる」プロセスです。 ティム・クックは、ジョブズのようなカリスマでも、プロダクトの天才でもない。むしろ、派手な物語になりにくい“舞台裏の人間”です。しかし、Appleのような巨大企業が勝ち続けるには、発明だけでは足りない。製品を「作れる」「届けられる」「外しても死なない」状態にして初めて、次の賭けが打てる。 前編は、クックの価値観の源流(南部で見たねじれ)、IBMで鍛えられた現場と数字への執着、そして倒産寸前のAppleへ行く意思決定を通じて、「なぜこの人物がジョブズの右腕になれたのか」を積み上げます。ハイライトは、在庫改革です。30日分あった在庫を6日に落とし、企業の反射神経を改善する。これは“モノを減らした話”ではなく、意思決定の速度とキャッシュの自由度を取り戻した話として位置づけられます。 そして終盤、継承の瞬間が来る。2011年8月11日、ジョブズからの電話。「今だ」。舞台裏の男が、舞台の中央へ引きずり出される。その瞬間までを描いて前編は終わります。 This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    33 min
  4. NVIDIAの次の賭けは何か?ジェンスンが見ている次の10年|NVIDIA編 第5話

    JAN 18

    NVIDIAの次の賭けは何か?ジェンスンが見ている次の10年|NVIDIA編 第5話

    NVIDIAとジェンスン・フアン編はいよいよ最終回です。 ここまで4話を通じて、ケンタッキー州でトイレ掃除をしていた少年が、AI Factoryのインフラ企業のCEOになるまでのストーリーを追ってきました。今回はその振り返りを踏まえつつ、この30年の本質は何だったのか、そして次の10年でNVIDIAはどこに本気でベットしていくのかを整理していきます。 決算で見える事業の重心、GTCなどでの発言、そして2時間のインタビュー動画から拾える示唆を手がかりに、次の10年の地図を引いていく回です。 目次 00:00 前回までのあらすじ 01:41 これまでの振り返り 04:31 NVIDIAが次に掛ける領域 08:54 2時間のインタビューから見えるもの 14:42 生成AIが登場した後の働き方 18:17 NVIDIAの哲学とジェンスン・フアン 20:13 今回の学び(NVIDIA編 総括) 25:46 エンディング NVIDIA編・全5話を通じて、テクノロジーで世界を変える人たちの人生と意思決定を追ってきました。面白かったと思っていただけたら、ぜひチャンネル登録よろしくお願いします。それでは、次回のシーズンでまたお会いしましょう。 NVIDIAの哲学とジェンスン・フアン編プレイリスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PL0B4zl1BdYzEIwuyi_3K3lYaoQm0ST5am This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    26 min
  5. NVIDIAの流儀、AIの火付け役になれた理由|NVIDIA編 第4話

    JAN 11

    NVIDIAの流儀、AIの火付け役になれた理由|NVIDIA編 第4話

    世界的成功者であるはずのCEOが、毎朝鏡に向かって「お前はダメなやつだ」と言う。自己否定でも病的な自虐でもなく、満身と戦うためのルーティンとしてそれをやっている。 今回のエピソードは、NVIDIAが半導体の王者になれた理由を、ジェンスン・フアンという人間の「仕事の哲学」から辿っていきます。 組織が巨大化するほど社風が劣化し、品質が落ち、社内政治が生まれる。彼はそれを何度も見てきた。だからこそ、大企業になってもスタートアップ並みの緊張感を維持しようとする。技術だけではなく、思想と組織設計が、その後のAIへの大勝負と繋がっていったという回です。 目次 00:00 前回までのあらすじ 00:37 ジェンスンと他のCEOとの違い 02:55 率直すぎるFB、ピラミッド組織を嫌うCEO 09:34 ミッションこそが究極のボス 11:50 GPUがAIの火付け役になった背景 15:38 AlexNetの登場、最高の広告 18:41 メラノックスの買収 20:50 AIファクトリー化へ、魔法はない 23:48 漆黒な労働環境 26:36 LUA(Listen,Understand,Answer) 28:01 ウィスキーのツマミ、トップ5メール 29:06 NVIDIA=ジェンスン・フアン 31:32 今回の学び33:37 次回予告 次回予告 次回は、AIのスケーリングがいつまで続くか分からない中で、NVIDIAが次の領域をどこに見据えているのかを、決算やインタビューも前提に考えつつ、シリーズの総括に入っていきます。 NVIDIAが次の10年に何に掛けようとしているのか。その内容を紐解きます。 NVIDIAの哲学とジェンスン・フアン編プレイリスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PL0B4zl1BdYzEIwuyi_3K3lYaoQm0ST5am This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    35 min
  6. 「廃業30日前」から世界標準へ。NVIDIAを強くした起点は何か|NVIDIA編 第3話

    JAN 4

    「廃業30日前」から世界標準へ。NVIDIAを強くした起点は何か|NVIDIA編 第3話

    今、世界でもっとも不足しているのは石油でもレアメタルでもなく、NVIDIAのGPUかもしれない。世界中のデータセンターがAIモデルを回すためにGPUを奪い合う時代。その「土台」が、どのようにして作られたのか。 今回のエピソードでは、RIVA 128で“ギリギリ生還”したNVIDIAが、ただのグラフィックスチップ企業から、世界の計算基盤を支える企業へと変わっていく起点を追います。鍵になるのは、技術そのものよりも先に設計された「危機感」「スピード」「文化」、そして市場の作り方でした。 目次 00:00 オープニング 00:12 前回までのあらすじ 01:23 我が社は廃業30日前だ 07:24 2季3チームという戦略 11:11 TSMCとの蜜月関係の始まり 14:40 アルバイトに救われるNVIDIA 16:53 おおまかな平等というビジネス哲学 17:51 Xboxと経営陣のある約束 21:07 GPUという市場をつくる 25:07 CUDAの開発 32:46 今回の学び 35:41 次回予告 次回予告 次回は、NVIDIAという企業が、いかにして「ジェンスンという人格そのもの」を中心に回る組織になっていったのかを掘り下げます。 なぜ彼は毎朝鏡に向かって自分を罵倒するのか。フラットな組織設計はどう機能しているのか。NVIDIAの強さを、さらに人間臭いレイヤーから見ていきます。 NVIDIAの哲学とジェンスン・フアン編プレイリスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PL0B4zl1BdYzEIwuyi_3K3lYaoQm0ST5am This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    37 min
  7. 預金残高ギリギリ。NVIDIAはどう逆境から生き延びたのか|NVIDIA編 第2話

    12/28/2025

    預金残高ギリギリ。NVIDIAはどう逆境から生き延びたのか|NVIDIA編 第2話

    倒産寸前まで追い込まれたスタートアップが、たった一つのプロダクトで市場シェア20%を奪い返す――NVIDIAの創業初期を扱う本エピソードでは、最初の製品「NV1」の大失敗から、奇跡の大逆転までを時系列で追いかけます。 セコイア・キャピタルとの出会い、人脈に支えられた資金調達、技術的には美しいが市場には全く刺さらなかったNV1、Doomが動かないことで一気に返却されるPCとチップ……。 「ポジショニングが言語化できていない努力は、ほとんどが無駄になる」というジェンスンの反省からのプロセスを整理していきます。 目次 00:00 前回までのあらすじ 00:50 最初の課題、資金調達 03:02 マフィアみたいなドン・ヴァレンタイン 06:54 プリエムの決断、最初のチップNV1 14:50 展示会でのハプニングとセガとの出会い 18:42 最初の挫折27:49 失敗からの逆襲が始まる 33:17 冷蔵庫みたいなエミュレータで時間を買う 38:42 ジェンスンが食堂でしたこと 40:33 今回の学び 42:26 次回予告 参考文献 『The Nvidia Way エヌビディアの流儀』テイ・キム (著), 千葉 敏生 (翻訳) https://amzn.to/44MWMHd This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    44 min
  8. 倒産寸前のNVIDIAを救った男、ジェンスン・フアンの原点|NVIDIA編 第1話

    12/21/2025

    倒産寸前のNVIDIAを救った男、ジェンスン・フアンの原点|NVIDIA編 第1話

    サム・アルトマン編に続く新シリーズでは、いま世界一の時価総額を誇るNVIDIA(エヌビディア)と、その創業者CEOジェンスン・フアンを追いかけていきます。 ニュースでは「AIブームの勝者」として語られることが多いNVIDIAですが、その裏側には、10歳で“矯正施設”に入れられ、トイレ掃除といじめに耐えた幼少期、デニーズの皿洗いと接客で鍛えられた「汚れ仕事を軽んじない」仕事観、そして半導体業界の泥臭い政治の中で鍛えられたストリートファイター的なキャリアが存在します。 本エピソードでは、NVIDIAの技術ではなく「組織設計と文化」に焦点を当てた一冊『The Nvidia Way エヌビディアの流儀』を手がかりに、「決定的な特徴は技術力ではない」と断言されるこの企業と、その中心にいるジェンスン・フアンの人格形成、キャリアの起点、そしてNVIDIA創業までを物語としてたどっていきます。 目次 00:00 オープニング 02:19 なぜ、NVIDIAなのか? 05:36 幼少期と矯正施設 15:24 最強のデニーズバイト、シゴデキすぎる新卒時代 23:20 プリエムとマラコウスキー 32:47 NVIDIA創業直前の雰囲気 41:39 NVIDIA誕生秘話、名前の由来 43:37 今回の学び 45:50 次回予告 参考文献 このシリーズは、以下の書籍の内容をもとに構成・考察を行っています。 『The Nvidia Way エヌビディアの流儀』テイ・キム (著), 千葉 敏生 (翻訳) https://amzn.to/44MWMHd This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit lawrencesnewsletter.com

    47 min

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