ぽんと、とぶ —— 静かな声と社会をつなぐPodcast

Torii

このPodcastは、月2回に配信され、人身取引や難民問題、若者支援の現場において、対症療法的なサービス提供ではなく、課題の背後にある構造的要因にアプローチする国際団体 Torii(トリイ) が制作しています。 Toriiは、声にならない声に耳を傾け、境界を越えて生きる人々とともに、希望ある社会のあり方を探っています。 「ぽんと、とぶ」は、日常の流れからすこしだけ離れ、“声”や“余白”に集中する小さなジャンプの時間です。 活動のなかで出会った問いや視点、語りをもとに、社会に届きにくい声や沈黙に、そっと光をあてる番組です。 トラウマや不条理、生きづらさ、分断とつながり、そして語ることと語らないことのあいだをめぐって、ナビゲーターの行政杏奈と、Torii代表の清水友美が対話の場をひらきます。 この番組は、「正解」を出すためではなく、「問いとともにある」ことを大切にしています。 声にならない声、耳を澄まさなければ聞こえない語りの数々が、あなたの中の何かとふれあい、静かに響きあうことを願って。 ふと立ち止まり、深く息を吸い、そっと世界に飛び込むような時間になりますように。 ▷ おたよりを募集しています。 番組の感想や、ご自身の体験、ふと浮かんだ問いなど、 どんなことでもかまいません。ぜひ、お送りください。 https://forms.gle/imZvq11PcJFfJsWG6

  1. Oct 28

    #21【Video】インドと沖縄から考える関係性の孤立(ゲスト:NPO法人ちゅらゆい代表理事・金城隆一さん)

    家族がいる。帰る家もある。それでも、安心できる「ホーム」がないと感じるのはなぜなのでしょうか。 今回の「ぽんと、とぶ」は、沖縄で不登校やひきこもりなどの困難を抱える子ども・若者と関わり続けてきた、NPO法人ちゅらゆい代表理事の金城隆一さんをゲストにお迎えします。 金城さんは、今年7月にインドで開催された第1回Inochi Sanghaに参加。現地での出会いや対話を通じて、沖縄で見てきた課題と、Toriiがインドで向き合ってきた人身取引の問題との間に、共通する構造があるのではないかと感じたといいます。 その共通点の一つが、「関係性の孤立」です。 自身の不登校経験や親子関係を振り返りながら、金城さんとTorii共同創業者の清水友美が、「ホーム」とは何か、人と人が「関わる」とはどういうことかを問い直していきます。 個人の経験を社会構造の中で捉え直すこと。SNSでつながっていても、困ったときに相談できる相手がいないこと。そして、貧困への経済的な支援だけでは満たされない、人が生きていくうえでの豊かさとは何か。 インドと沖縄、異なる場所での経験を重ね合わせながら、支援する側・される側という関係を超えて、誰もが当事者として社会を語り、互いに耳を傾けることの意味を考えます。 CHAPTER 00:00 オープニング|インドと沖縄に共通するもの 03:13 「ホームがない」とはどういうことか? 10:08 人と人が「関わる」ということ 16:26 個人の経験を、社会構造から捉え直す 19:12 感情を手放すのか、抱えながら生きるのか 23:20 SNS時代に変わりゆく関係性 27:16 関係性の孤立が、搾取につながるとき 30:22 インドと沖縄に見える分断と支配の構造 33:17 安心できる関係性を、どう育んでいくのか 35:24 支援する・されるを超えて——当事者として社会を語る ゲスト紹介|金城隆一(きんじょう りゅういち)さん NPO法人ちゅらゆい 代表理事。 自身も中学2年生のときに不登校を経験。その原体験を背景に、長年にわたり、不登校やひきこもりの状態にある子ども・若者たちと関わってきた。 2010年から沖縄でのちゅらゆいの活動に携わり、貧困などの困難を抱える子ども・若者が、経済的な負担によって支援から取り残されることのないよう、居場所づくりや支援活動に取り組んでいる。 2026年7月には、Toriiがインドで開催した第1回Inochi Sanghaに参加。インドでの出会いを通して、沖縄とインドの社会課題に共通する構造や、人と人との関係性について考えを深めている。 NPO法人ちゅらゆい 沖縄を拠点に、不登校やひきこもりなど、さまざまな困難を抱える子ども・若者に寄り添い、居場所づくりや社会とのつながりを育む活動に取り組むNPO法人。 経済的な困難を抱える家庭の子ども・若者も必要な支援にアクセスできるよう、公的な資金を活用し、利用者の経済的負担をできるだけ抑えた活動を行っている。 ホームページ:NPO法人 ちゅらゆい|社会孤立する子ども・若者の自立支援団体

  2. Oct 24

    #20 part2 居場所って、誰がつくるものなんだろう?

    誰かに用意してもらう居場所と、自分たちで生み出していく居場所。その間には、どんな違いがあるのでしょうか。前編に続き、Torii代表の清水友美とナビゲーターの行政杏奈が、新たな取り組み「Ibasho Fellowship」を通して、居場所とリーダーシップの関係について考えます。これまでToriiがインドで取り組んできたのは、人身取引の被害を経験した人々が、支援を受ける立場から、自ら考え、選び、行動するリーダーへと歩みを進めていくこと。その過程で、支援する側にも変化が求められてきました。誰かの可能性を信じて待つことと、手放してしまうことは、どう違うのでしょうか。そして、Ibasho Fellowshipが大切にする「内なる旅」。社会課題に向き合うために、なぜまず自分自身の内側を見つめる必要があるのでしょうか。清水自身の経験を交えながら、誰かを「助けたい」という思いの奥にあるものをたどります。さらに話題は、インドの人身取引、マレーシアの難民女性、沖縄の若者たちへ。一見異なる社会課題の根底にある、孤立や排除という共通の構造と、そこにIbasho Fellowshipがどのように向き合おうとしているのかを語ります。「居場所がある」とは、どんな状態なのでしょうか。遠い誰かのためだけではなく、私たち自身の暮らしや人との関係にもつながる問いを、後編では考えていきます。 今回のトピック 与えられる居場所から、自ら生み出す居場所へ「手放す」と「見放す」の違い——可能性を信じて待つことなぜ社会課題に向き合う前に「内なる旅」が必要なのかIbasho Fellowshipが育もうとするリーダーシップインド・マレーシア・沖縄に共通する、孤立と排除の構造「居場所がある」とは、どんな状態なのか 出演 清水友美(Torii共同創業者・代表) 行政杏奈(ナビゲーター) Toriiについて Toriiは、分断された関係性を紡ぎなおし、一人ひとりが自らの力と可能性を取り戻していくことを通じて、より公正で平和な社会を目指す国際団体です。 番組へのご感想やご質問もお待ちしています。

  3. Oct 21

    #20 part1 TRCからIbasho Fellowshipへ——人と人とのつながりが生み出したもの

    今年6月から7月にかけて、Toriiが実施したインドの人身取引予防事業「TRC」のクラウドファンディング。 達成が危ぶまれる状況から、最後の数日間で支援の輪が大きく広がりました。あのとき、何が起きていたのでしょうか。 今回のPodcastでは、Torii代表の清水友美とナビゲーターの行政杏奈が、クラウドファンディングの舞台裏を振り返りながら、そこで見えてきた人と人とのつながりについて語ります。 そして話題は、TRCがこれまで育んできたものへ。 現場で試行錯誤を重ねてきた人々の確信や、地域の中で芽生えた「自分たちにもできる」という思い。事業が一つの節目を迎えるなかで、Toriiは何を次につないでいこうとしているのでしょうか。 その先に生まれた新たな取り組みが、「Ibasho Fellowship」です。 なぜ、日本語の「居場所」という言葉を名前に選んだのか。 誰かに居場所を与えるのではなく、人々が自ら、そしてともに居場所を生み出していくとはどういうことなのか。 前編では、クラウドファンディングで起きたこと、TRCから引き継いでいきたいもの、そして「Ibasho」という言葉に込められた願いをたどります。 後編は10月24日(土)19:00配信。 今回のトピック クラウドファンディング最終盤に起きたこと 支援の輪が広がるなかで見えてきた関係性 TRCで育まれた確信とコミュニティの主体性 なぜ「Ibasho」という名前なのか Belonging(帰属する感覚)と、ありのままの自分でいられる場所 出演清水友美(Torii共同創業者・代表)行政杏奈(ナビゲーター) ToriiについてToriiは、分断された関係性を紡ぎなおし、一人ひとりが自らの力と可能性を取り戻していくことを通じて、より公正で平和な社会を目指す国際団体です。 番組へのご感想やご質問もお待ちしています。

  4. Sep 29

    #19【Video】Torii Academyから「Inochi Sangha (いのち さんが)」へ——ともに学ぶ旅|Co-founder's Table

    異なる文化や背景を持つ人と出会うとき、私たちは何を学ぶのだろう。Toriiが大切にしているのは、社会課題について知識を得たり、他者の活動から学んだりすることだけではありません。民族的にも文化的にも異なる土地やコミュニティを訪れ、そこに生きる人たちの物語に耳を傾けながら、自分自身の内側で何が起きているのかにも同時に目を向けることです。今回のVideo Podcastでは、Toriiの共同創業者3人が、Inochi Sangha(旧Torii Academy)が目指す「学び」について語ります。アジアの文化間にある共鳴、外側に向かう学びと内側に向かう学び、そして、2026年7月に実施した第1回Torii Academyでの経験へ。日本とインドから集まった参加者たちは、西ベンガル州のさまざまな人々との出会いや対話を通して、何を受け取ったのか。その経験を振り返りながら、3人はこれからの学びの場に「Inochi Sangha (いのち さんが)」という名前をつけました。このVideo Podcastは、まさにその名前が生まれた日に収録された対話です。「いのち」と「さんが」という言葉に込められた意味とは。そして、第2回からInochi Sanghaとして展開していくこのプログラムで、Toriiは何を育んでいきたいのか。他者を知ることと、自分自身を知ることを切り離さず、一人ひとりが互いのいのちを持ち寄り、コミュニティとともに豊かに生きていく。そのための「学びの場」とは、どのようなものなのか。CHAPTERS00:18 Toriiが「Academy」を大切にする理由01:05 アジアの文化間にある共鳴と、Toriiが目指す学び03:33 他者の活動を知るだけではない「学び」とは04:47 外側の世界と、自分自身の内側をつなぐ05:23 「Inochi Sangha」という名前が生まれた日07:41 第1回Torii Academyで経験したこと09:27 他者との出会いを通して、自分自身を見つめる09:49 一人ひとりの「いのち」が持ち寄られる場11:16 思考・感情・行動をつなぎ、ともに豊かに生きる12:41 Inochi Sanghaがこれから目指すことCo-founder's TableToriiの共同創業者3人が、Toriiが今向き合っている問いや、アジアで起きている社会課題、これから投資していきたいテーマについて語るVideo Podcastシリーズです。

  5. Aug 29

    #18【Video】Toriiはなぜ、暴力が起きた「後」ではなく、起きる「前」の予防に投資するのか?|Co-founder's Table

    暴力や搾取が起きる「前」に、私たちにできることは何だろう。 Toriiがインドで長年取り組んできたのは、人身取引が起きないよう監視を強めることだけではなく、一人ひとりの主体性や、家族・地域との関係性、コミュニティそのもののレジリエンスを育てていく「予防」です。 今回のVideo Podcastでは、Toriiの共同創業者3人が、なぜToriiが「予防」とコミュニティ・レジリエンスに投資するのかを、それぞれの視点から話します。 「鳥の歌声を聴きたいなら、鳥かごをつくるのではなく、もっと木を植えなさい」 そんな言葉から始まり、インドでの実践を通して見えてきたこと、アジアのほかの地域への可能性、そして草の根のコミュニティを信頼し、長期的に投資することの意味へ。 暴力を止めることだけを「予防」とするのではなく、文化やコミュニティを越えて、私たちがともに豊かに生きられる条件をどうつくっていくのかを考えます。 CHAPTERS 00:18 Toriiはなぜ「予防」に投資するのか00:46 「鳥かごではなく、木を植える」01:57 監視だけではない、Toriiが考える「予防」03:53 Community Resilienceはアジアにも広げられるか06:14 答えはコミュニティの内側にある08:26 フィランソロフィーと草の根団体09:40 10年間のpatient fundingから見えてきたこと10:53 「木を植える」という予防 Co-founder's TableToriiの共同創業者3人が、Toriiが今向き合っている問いや、アジアで起きている社会課題、これから投資していきたいテーマについて語るVideo Podcastシリーズです。

  6. Jun 20

    #17 【Video】清水友美 × 今木ともこ 対談(ゲスト:NPO法人ちゅらゆい理事・今木とも子さん)

    「初対面なのに、なぜか話せてしまう人がいる」 「やっていること」は違うのに、なぜか同じものを見ている気がする。 沖縄で子ども・若者の居場所づくりに取り組んできた今木とも子さんと、インドで人身取引サバイバーのリーダーシップ育成に関わってきたTorii清水友美。 場所も、テーマも、使ってきた言葉も違う二人が、なぜ出会い、なぜ共鳴したのか。 今回は、二人の“出会い”を入り口に、支援、当事者性、部外者であること、境界線、そして「人が回復していく場」について語り合います。 今日のトピック ・ Torii清水と今木さんは、どう出会ったのか ・ 今木さんの原点にあった、家庭の外にある居場所 ・ ご飯を食べることが、なぜ人を回復させるのか ・ 「子どもの作るものには、ごまかしがない」と言われた記憶 ・ 沖縄で“よそもの”として感じた境界線 ・ 清水が先住民族コミュニティとインドで感じた“部外者”としての痛み ・ 当事者ではない人が、当事者の役割を奪わずにできること ・ 「待つこと」がなぜ支援の中でこんなにも難しいのか ・ 成果、成長、インパクトを求める社会構造の中で、子どもや若者の声をどう守るか ・ 自分の声で、自分のことを決める。その小さな積み重ね 出会ったばかりなのに、深いところで通じ合ってしまうことがある。 それはきっと、同じ答えを持っているからではなく、同じような問いを抱えてきたから。 支援に関わる人にも、子どもや若者と関わる人にも、「誰かの声を聴く」とはどういうことかを考えたい人にも聴いてほしい回です。 ●この番組は ToriiのPodcast 「ぽんと、とぶ」 は、社会の中で聞こえにくくなっている声に耳を澄ますPodcastです。 人身取引、難民、若者支援などの現場で見えてくる、小さな違和感や、まだ言葉になりきらない問いを手がかりに、人と人、声と社会をどうつなぎ直せるのかを考えていきます。忙しい日々の中で、少し立ち止まって聴いてもらえたら嬉しい番組です。 ●今回のゲスト NPO法人ちゅらゆい/理事 今木とも子さん NPO法人 ちゅらゆい|社会孤立する子ども・若者の自立支援団体参考記事:「家に帰りたくない」若者が安らげる 那覇に開いた夜の居場所 [沖縄県]:朝日新聞●おたよりフォーム 番組の感想や、ご自身の体験、ふと浮かんだ問いなど、どんなことでもかまいません。どうぞ、お送りください。https://forms.gle/imZvq11PcJFfJsWG6●クラウドファンディングに挑戦中!6月20日より、Toriiではクラウドファンディングを開始しました。今回の挑戦は、活動資金を集めることだけが目的ではありません。私たちがインドで出会ってきた、人が本来持っている力や可能性、そして人と人との関係性の中から生まれる変化や希望を、より多くの方と共有していきたいと思っています。 ぜひ周りの方にもシェアしていただけたら嬉しいです。 ▼クラウドファンディングページhttps://camp-fire.jp/projects/946447/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show

  7. May 23

    #16 Torii Academy(インド・スタディプログラム)

    今回のエピソードでは、Toriiが新たに始めるフィールドスタディープログラム「Torii Academy」についてお話ししています。 Torii Academyは、14年間インドで活動を続けてきたToriiが、現地の実践や対話を通して、社会課題を「知る」だけではなく、「自分自身と社会との関係性」を見つめ直していくために立ち上げたプログラムです。 人身取引被害者がサバイバーリーダーへと変容していくプロセス。コミュニティの中で紡がれてきた関係性。そして、その場に実際に身を置くことでしか見えてこない“生きた感覚”。 今回のエピソードでは、なぜ今Toriiがこの場を開こうとしているのか、そこにどんな願いが込められているのかを、共同創業者CEO・清水友美とともにお話ししています。 また、「支援する/される」という関係を超えて、異なる背景を持つ人たちが、同じ場で問いを抱え、互いに影響を受けながら関係性を紡いでいくこと。その中から生まれる“国際連帯”についても触れています。 社会課題に関心がある人だけではなく、「これまでのやり方で本当にいいんだろうか」「自分の見ている世界を少し違う角度から見てみたい」そんな問いを抱えている人にも、ぜひ聴いていただきたいエピソードです。 【このエピソードで話されていること】・Torii Academyとは何か・なぜ今このプログラムを始めるのか・サバイバーリーダーと、ともにつくる場・“知る”を超えて、関係性を体感するということ・フレームワークや対話を通して、自分自身を見つめ直す時間・国際連帯基金の構想について・「社会課題を学ぶツアー」とは異なるTorii Academyの特徴 【Torii Academyについて】 Torii Academyは、インドを訪れながら、現地の実践や対話を通して「社会課題を見る」だけではなく、「自分自身がどう社会と関わっているのか」を見つめ直していくフィールドスタディープログラムです。 現地では、サバイバーリーダーやソーシャルワーカー、コミュニティの人々と時間を共にしながら、ワークショップや対話、リフレクションを重ねていきます。 特徴的なのは、日本からの参加者だけでなく、現地で迎える人たちもまた“参加者”として場を共につくっていくこと。「教える/教えられる」「支援する/される」という一方向の関係ではなく、互いの経験や問いを持ち寄りながら、新しい関係性を育んでいくことを大切にしています。 また、参加費の一部は今後設立予定の「国際連帯基金」に積み立てられ、対話の中から生まれた草の根の取り組みへ還元されていく予定です。 【関連エピソード】 今回訪問する地域では、これまでのエピソードでも紹介してきたTRC(Tafteesh Resilient Community)の実践が行われています。 #14 ・#15では、TRCが生まれた背景や、その中で見えてきた「情緒的剥奪」という視点についてお話ししています。 また、「サバイバーリーダーシップ」については #11 でも詳しくお話ししています。あわせて聴いていただくことで、今回のエピソードをより立体的に感じていただけると思います。 #11 サバイバーリーダーシップ ー傷は、関係性のなかでしか癒されない #14 part1 人身取引予防事業"TRC"とはなにか #14 part2 人身取引予防事業"TRC"とはなにか #15 情緒的剥奪とは何か 【クラウドファンディングについて】 Toriiでは、6月10日よりクラウドファンディングを開始予定です。 概要欄にも情報を掲載していきますので、ぜひご覧ください。

  8. Apr 25

    #15 情緒的剥奪とは何か

    今回のエピソードでは、前回に引き続き、Toriiが取り組んでいるTRCというプロジェクトについてお話ししています。#14では、この事業が生まれた背景とユニークさに焦点を当てました。#15では、その中で見えてきた「情緒的剥奪」という視点に焦点を当てていきます。 情緒的剥奪とは、「大切にされている」「ここにいていい」と感じられるような、感情的なつながりや絆を十分に持てなかった状態を指します。それは特別な環境に限らず、どの社会や家庭にも起こりうるものです。 TRCの調査では、貧困などの外的条件だけでなく、こうした要因が他の脆弱性と重なったときに、人身取引のリスクにつながる可能性が見えてきました。一方で、それ自体が必ず問題に直結するわけではなく、その後にどのような関係性や経験に出会うかが影響していく可能性も示されています。 遠い問題のように見える出来事の中に、自分たちの日常や関係性とつながるものがあるのかもしれない。そんな問いをひらいていくエピソードです。 【このエピソードで話されていること】・情緒的剥奪とは何か・それが生まれる背景・人身取引との関係性・日本とのつながり・サバイバーリーダーがもたらした革新的な視点 【TRCとは】 TRC(Tafteesh Resilient Community)は、2023年からインドで行われている人身取引予防事業です。従来の「犯罪を防ぐ」「啓発する」といったアプローチとは異なり、「予防とは何か」そのものを問い直すところから始まっています。 特徴的なのは、外から介入するのではなく、サバイバー自身が主体となってコミュニティに入り、対話を通じて現場の実態を明らかにしていく点です。 その中で見えてきたのは、貧困などの外的条件だけでなく、人との関係性や「大切にされている実感」の欠如といった情緒的剥奪要因が、人身取引の脆弱性と深く関係している可能性でした。 TRCは、こうした気づきをもとに、コミュニティ・行政・警察などの関係性を紡ぎ直しながら、内側から予防を捉え直そうとする実践です。 【Tafteeshとは】 TRCは、2013年からインドで続けられてきた「Tafteesh」という取り組みを基盤としています。子どもや若者、コミュニティが主体となりながら、地域の中で子どもを守る仕組みを育てていく実践が積み重ねられてきました。TRCは、その実践を引き継ぎながら、新たな視点を加えて展開されています。 Tafteesh公式ウェブサイトは⁠こちら⁠ 【クラウドファンディングについて】 この取り組みを継続・発展させていくため、6月10日よりクラウドファンディングを予定しています。詳細は順次ご案内します。 【関連エピソード】 今回のエピソードの中でも触れている「サバイバーリーダーシップ」については、#11 で詳しくお話ししています。 #14・#15 をより立体的に受け取っていただけると思います。あわせてご視聴ください。 ⁠#11 サバイバーリーダーシップ ー傷は、関係性のなかでしか癒されない - ぽんと、とぶ —— 静かな声と社会をつなぐPodcast | Podcast on Spotify エピソード内で清水が紹介した共同創業者Umaの映像はこちらよりご覧いただけます。トリイ 寄付|トラベルコンパニオン(月額寄付で社会変革に参加) — 一般社団法人Torii

About

このPodcastは、月2回に配信され、人身取引や難民問題、若者支援の現場において、対症療法的なサービス提供ではなく、課題の背後にある構造的要因にアプローチする国際団体 Torii(トリイ) が制作しています。 Toriiは、声にならない声に耳を傾け、境界を越えて生きる人々とともに、希望ある社会のあり方を探っています。 「ぽんと、とぶ」は、日常の流れからすこしだけ離れ、“声”や“余白”に集中する小さなジャンプの時間です。 活動のなかで出会った問いや視点、語りをもとに、社会に届きにくい声や沈黙に、そっと光をあてる番組です。 トラウマや不条理、生きづらさ、分断とつながり、そして語ることと語らないことのあいだをめぐって、ナビゲーターの行政杏奈と、Torii代表の清水友美が対話の場をひらきます。 この番組は、「正解」を出すためではなく、「問いとともにある」ことを大切にしています。 声にならない声、耳を澄まさなければ聞こえない語りの数々が、あなたの中の何かとふれあい、静かに響きあうことを願って。 ふと立ち止まり、深く息を吸い、そっと世界に飛び込むような時間になりますように。 ▷ おたよりを募集しています。 番組の感想や、ご自身の体験、ふと浮かんだ問いなど、 どんなことでもかまいません。ぜひ、お送りください。 https://forms.gle/imZvq11PcJFfJsWG6

You Might Also Like