バク然らいぶらり

ハマナカ,どてらい

忙しい日常の中でふと去来する漠然とした気持ちとか、感覚とか。 それは言葉にしたくてもできず、あっという間に消え去っていく。けれど、たまらなく愛おしい。 そんな愛すべき“漠然”を紙折り・ハマナカと物書き・どてらいが拾い集め、そっと収蔵する──「バク然らいぶらり」、つくりました。 毎週金曜20時公開。 夜更かしのおともに聴いてください。

  1. オレライブラリ交換会 ~本は人格に入り込む~ 漠然#41

    5d ago

    オレライブラリ交換会 ~本は人格に入り込む~ 漠然#41

    前回に引き続き、シェア型書店「えにしの本屋」店主・えにしが登場。 今回は、ハマナカ、どてらい、えにしの3人が、それぞれの「オレライブラリ」から本を持ち寄る。 『暇と退屈の倫理学』、『オーデュボンの祈り』、『すべてがFになる』、『NEXUS 情報の人類史』、『ローカル女子の遠吠え』、『シドニアの騎士』。 哲学書、小説、人類史、4コマ漫画、SF漫画。並んだ本はばらばらなのに、話していくうちに、それぞれの興味や思考の根っこが見えてくる。 本はただ読むだけのものではない。読んだ人の頭の中に入り込み、人格の一部になり、世界を見るための道具になる。 そして、本を紹介し合うことは、互いの内なる本棚を少しだけ交換することなのかもしれない。今日もお聴き流しください。 【目次】 00:00:00 オレライブラリを持ち寄ろう00:01:38 暇と退屈の倫理学00:08:09 オーデュボンの祈りと、物書きの入口00:17:01 すべてがFになると、天才の描き方00:23:47 本を読む時、脳では何が起きているのか00:27:01 NEXUSと、情報の人類史00:35:35 歴史を大きな物語として読む00:40:12 ローカル女子の遠吠えと、ご当地漫画の力00:50:21 シドニアの騎士と、技術が暴走した世界01:00:00 未来の中に残る日本と、まだ読みたい本たち【要約】 00:00:00 オレライブラリを持ち寄ろう今回は、ハマナカ、どてらい、えにしの3人が、それぞれ自分を構成してきた本を持ち寄る読書交換会。本を紹介し合いながら、その人が何に惹かれ、どんな考え方を身につけてきたのかを探っていく。00:01:38 暇と退屈の倫理学えにしが最初に紹介したのは、國分功一郎『暇と退屈の倫理学』。暇とは何か、退屈とはどういう状態なのか。哲学の話から、定住と遊牧、狩猟民と農耕民、人類史や生活様式へと広がっていく。00:08:09 オーデュボンの祈りと、物書きの入口どてらいが紹介するのは、伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』。逃亡中の男が不思議な島へたどり着き、喋るカカシが殺される物語。どてらいにとっては、初めて自分から読んだ活字本であり、物書きになる手前にある大事な入口だった。00:17:01 すべてがFになると、天才の描き方ハマナカが紹介したのは、森博嗣『四季 春』。天才女性博士・真賀田四季を中心に、ミステリーとSF的思考が交差する作品。良い本を読むと、その世界で過ごした時間や登場人物の考え方を、自分の中に持ち帰ることがある。00:23:47 本を読む時、脳では何が起きているのかえにしは、ピーター・メンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』にも触れる。文字を読んでいるだけなのに、私たちは風景を見て、声を聞き、世界を想像する。読書とは、自分の中で世界を立ち上げる行為なのかもしれない。00:27:01 NEXUSと、情報の人類史えにしの次の選書は、ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史』。人類は情報をどう扱い、共有し、操作しながら社会を作ってきたのか。真実、情報、現実、力。物語の共有が共同体を生むという視点にも話が広がる。00:35:35 歴史を大きな物語として読む話はジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』へ。文明の差を人種ではなく、地理、家畜、病原菌、鉄といった条件から捉え直す視点に触れる。本は、長い歴史の中で現在地を見るための大きな視点を与えてくれる。00:40:12 ローカル女子の遠吠えと、ご当地漫画の力どてらいが紹介する漫画は、瀬戸口みづき『ローカル女子の遠吠え』。静岡を舞台に、地元あるあるや地域ネタをシニカルかつ軽やかに描く4コマ漫画。限られたコマ数の言葉選びとツッコミ、地域の空気感。ご当地漫画は、案外すごい観光メディアなのかもしれない。00:50:21 シドニアの騎士と、技術が暴走した世界ハマナカが持ってきた漫画は、弐瓶勉『シドニアの騎士』。巨大な宇宙船で旅をする人類と異星生命体ガウナの戦いを描くSF作品。メカ、都市、配管、巨大構造物の描写から、技術が進みすぎた世界の奥行きが立ち上がる。01:00:00 未来の中に残る日本と、まだ読みたい本たち終盤は、小川一水のSF作品や『日本三国』、『エヴァンゲリオン』の世界観へ。遠い未来や宇宙を舞台にしていても、味噌汁、稲作、日本語名の少女が出てくる。過去と未来、ローカルとグローバルが混ざり合い、話せば話すほど読みたい本が増えていく。【漠然なる気付き】 オレライブラリは、単なる好きな本リストではなく、自分の思考や判断、世界の見方を形づくってきた内なる本棚である。人が選ぶ本には、その人の興味、過去、憧れ、思考の癖が出る。読書交換会は、かなり深い自己紹介になる。『暇と退屈の倫理学』は、暇や退屈という身近な言葉から、人類史や生活様式まで広がっていく漠然向きの一冊である。『オーデュボンの祈り』は、どてらいにとって活字本への入口であり、物書きになるずっと手前にある大事な本である。本を読むと、作品内の人物や世界の見方が、自分の中に少し入り込むことがある。読書は人格へのインストールなのかもしれない。読書は、文字を追うだけの行為ではなく、脳内で風景や人物や世界を立ち上げる行為でもある。歴史や人類史を扱う本は、今いる場所を遠くから見る視点と、時間の奥行きをくれる。ご当地漫画は、地域を知る入口になる。笑いながら読むうちに、街の空気や文化が入り込んでくる。SF漫画は、未来の話でありながら、現在の生活や身体感覚にもつながっている。第41回は、3人のオレライブラリを交換しながら、本が人格に入り込む瞬間を語る読書回だった。【本日の漠然マイスター】 ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。漠然スタイルは「神降ろし」。Instagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。漠然スタイルは「イタコ」。Instagramえにしシェア型書店「えにしの本屋」店主。漠然スタイルは「読書」。えにしの本屋Instagram【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    1h 3m
  2. 本棚は、人を語る ~えにしの本屋とオレライブラリ~ 漠然#40

    Jun 19

    本棚は、人を語る ~えにしの本屋とオレライブラリ~ 漠然#40

    今回は、シェア型書店「えにしの本屋」店主・えにしさんが登場。 本棚に並ぶ背表紙の連なり。そこには、持ち主の思考や暮らしがにじみ出ている。 なぜ、その本を所有しているのか。なぜ、その順番で並べたのか。電子書籍でも、図書館でもなく、自分の本棚に置いておくことにはどんな意味があるのか。 えにしさんが投げ込んだ漠然から、話は「オレライブラリ」、「自分という幹と、本の剪定」、「見せるための本棚と、見せられない本棚」、「シェア型本屋というメディア」へと広がっていく。 本棚は、ただの収納ではない。人に見せられる自分であり、まだ見せられない自分でもある。 そして終盤では、えにしさんをめぐる謎の試験も……?今日もお聴き流しください。 【目次】 00:00:00 本棚は、人を語る00:07:10 自分という幹と、本の剪定00:15:57 見せるための本棚と、見せられない本棚00:17:33 シェア型本屋というメディア00:23:09 シェア型本屋は不動産業なのか00:30:00 地域の本を、地域の人へ00:33:20 特別な本屋に行く理由00:39:23 漠然マイスター認定試験、合格【要約】 00:00:00 本棚は、人を語るマイスターネーム「えにし」さんから届いた投書をきっかけに、本棚に並ぶ背表紙から持ち主の思考や暮らしを想像する話へ。千葉県流山市のシェア型書店「えにしの本屋」店主・えにしさんを迎え、本棚はただ本が並ぶ場所ではなく、その人の頭の中や生活の跡が漏れ出す場所なのではないかと考えていく。00:07:10 自分という幹と、本の剪定他人の本棚を見ると、漫画、社会学、サブカル、都市、ジャンクションなど、一見ばらばらな興味の奥にその人らしさが見えてくる。ジャンル、サイズ、作者、出版社など、本棚の並べ方にも無意識が出る。やがて話は本棚整理へ。不要な本を手放し、今の自分に必要な枝を残す作業は、片付けというより剪定に近い。00:15:57 見せるための本棚と、見せられない本棚シェア型本屋に並ぶ棚は、パブリックな空間に置かれた個人の表現。そこには、売るためのフィルターや人に見せるためのフィルターがかかっている。一方で、自宅の奥にある本棚には、もっと剥き出しの自分がいる。人に勧める本と、自分の奥に残している本には別の顔がある。00:17:33 シェア型本屋というメディアシェア型本屋は、本屋であり、ギャラリーであり、メディアでもある。本棚に人はいなくても、選書や並びを通じて、そこにいない誰かとのコミュニケーションが生まれる。えにしさんは、棚主たちの本棚からどんな文化が生まれるのかを見守っている。あえて統制しすぎない無法地帯のようなうごめきに、シェア型本屋の面白さがある。00:23:09 シェア型本屋は不動産業なのかシェア型本屋のビジネスモデルは、小売りというより空間貸しに近いのではないかという話へ。ひとりで本屋を維持するのは難しい。だから20人、50人、100人で棚を持ち寄り、街に本のある場所を残す。店主の役割は、本を売ることだけではなく、集客、空間整備、棚主が対価を感じられる場づくりにもある。00:30:00 地域の本を、地域の人へえにしさんがやりたいことのひとつは、地域で生まれた本を地域の人へ届けること。流山、柏、松戸周辺には地域の本を作る人がいるが、大型書店にはなかなか並ばない。えにしの本屋は、作った本が手に取る人へ届く実感を生む、地域の文化循環の拠点になれるかもしれない。00:33:20 特別な本屋に行く理由専門性が高く、そこに行かないと出会えない本がある場所。店主の思想や選書が見える場所。カオスで偏っていて、その偏りこそが魅力になる場所。シェア型本屋は、ひとつの空間に複数のオレライブラリが並ぶ場所でもある。Podcastと本屋が連動する形も考えられそうだ。00:39:23 漠然マイスター認定試験、合格終盤、今回の収録は日本漠然研究学会の厳正なる試験だったことが明かされる。えにしさんは投書による筆記試験と、今回のトークによる技能試験を経て、見事に漠然マイスターライセンスを取得。しかも一気に1級合格。10人目の漠然マイスターが爆誕した。【漠然なる気付き】 本棚は、ただの収納ではなく、持ち主の興味、思考、生活、過去の熱量がにじみ出る場所である。紙の本を所有する理由そのものが、その人のオレライブラリを形づくっている。他人の本棚を見ると、自分では選ばない並べ方や分類に出会える。そこにその人の無意識が出る。本棚の整理は、単なる片付けではなく剪定に近い。今の自分に必要な本を残し、重くなった枝を切り戻す作業なのだ。見せるための本棚と、見せられない本棚は違う。人に勧める本と、自分の奥に残している本には別の顔がある。シェア型本屋は、本屋であり、ギャラリーであり、メディアでもある。シェア型本屋は空間貸しにも近いが、街に本のある場所を残す仕組みでもある。地域で生まれた本を、地域の人へ届ける場所には大きな意味がある。本屋には、効率では測れない偏り、思想、カオス、偶然の出会いがある。第40回は、本棚からオレライブラリ、シェア型本屋、地域の文化循環、そして新たな漠然マイスター誕生へつながる回だった。【本日の漠然マイスター】 ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質のマイスター。Instagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。漠然スタイルは「イタコ」。自分を容れ物と考えるマイスター。Instagramえにしシェア型書店「えにしの本屋」店主。観光業にも携わり、歴史や人流に造詣が深い。漠然スタイルは「読書」。深い洞察力によって構築されたオレライブラリを持つマイスター。えにしの本屋Instagram【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    44 min
  3. カタルタに遊ばれる大人たち ~世界はウミガメに吹き飛ばされる~ 漠然#39

    Jun 12

    カタルタに遊ばれる大人たち ~世界はウミガメに吹き飛ばされる~ 漠然#39

    再び始まった、恐怖の遊び「カタルタ」。 接続詞や副詞が書かれたカードをめくりながら物語を紡ぐストーリーテリングに、ハマナカ、どてらい、さかまさみが挑む。 今回の舞台は、窓も何もない白い部屋。そこから忍者屋敷、ウミガメ、受験勉強、天使と悪魔、中庸の人、マザーコンピューター、ロシアへと物語は転がり続ける。 いったい何の話なのか。なぜウミガメは卵で世界を吹き飛ばすのか。中庸の人とは何者なのか。 混乱と伏線が飛び交う即興物語。お聴き流しください。 【目次】 00:00:00 カタルタでストーリーテリング00:03:11 白い部屋、忍者屋敷、そしてウミガメ00:10:00 天使・悪魔・中庸の人00:17:32 裏山の小屋と赤いルージュの伝言00:20:06 世界を吹き飛ばすウミガメの卵00:30:09 死に戻り、コピー、ロシア遠征00:36:30 海ガメの反乱、終幕00:40:25 ストーリーテリング反省会【要約】 00:00:00 カタルタでストーリーテリング今回は3人で、カタルタのストーリーテリングに挑戦。勝ち負けではなく、カードの言葉を使いながらひとつの物語を協力して完成させていく。だが、始まる前からどてらいは緊張し、さかまさみは最後のターンを嫌がり、ハマナカは途中でギブアップの気配。第一声は「どうやら俺は閉ざされた部屋に閉じ込められているようだ」。ここから長い迷走が始まる。00:03:11 白い部屋、忍者屋敷、そしてウミガメ主人公がいるのは、窓もない白い部屋。壁を押したり引いたりしても何も起こらない。3年か10分かわからない時間を経て、目覚めると大海原の島。主人公は自分がウミガメだったことを思い出す。ところが話は、缶切り、仮想世界、学生服、受験勉強へと流れ始める。もはや誰も白い部屋を説明できない。00:10:00 天使・悪魔・中庸の人受験勉強をめぐり、主人公の前に天使と悪魔が現れる。そしてその中央には、なぜか「中庸の人」。しかしその正体は弟だった。しかも後に「中庸の人」が「中東の人」めいたイメージとして処理されていたことも発覚。ここで物語は一気に怪しくなる。00:17:32 裏山の小屋と赤いルージュの伝言後半、主人公は母親の夕食から逃げるように学校の裏山へ。小屋で鍵のかかった本を見つけ、またしても缶切りを探す。本を開くと、真っ赤なルージュで「もう終わりだね」。怖い。気持ち悪い。そこへ弟が現れ、「兄貴よ。君はこの世界のことをまだ何も知らないんだね」と告げる。急にSFめいてきた。00:20:06 世界を吹き飛ばすウミガメの卵弟が明かした真実は、主人公は100年眠っていたというもの。世界ではウミガメの卵が爆発し、地球の4分の1が吹き飛んでいた。しかも母親は、夕食を作るふりをして爆弾化する薬を作っていたらしい。話は隔離施設、人工知能、記憶のすり替えへ広がり、母親は巨大なマザーコンピューター説まで浮上する。00:30:09 死に戻り、コピー、ロシア遠征主人公は何度も死に、何度も生まれ変わるが、そのたびに記憶が消える。やがて、主人公は弟の体に記憶を植え付けられていたこと、弟は宇宙決戦で死んでいたことが判明。主人公は弟の身体で生き、世界中に自分のコピーをばらまく。北海道のコピーが反乱を企て、舞台はロシアへ移る。00:36:30 海ガメの反乱、終幕ロシアで主人公たちは母親のハッキング攻撃を受ける。ロシア語に記憶を書き換えれば読めないはず、という作戦も全部聞かれていた。絶体絶命かと思われたその時、弟が生きていて、母親を殺す。主人公は自由を得て、寒空のロシアを歩く。こうして物語は「海ガメの反乱」と名づけられた。00:40:25 ストーリーテリング反省会終了後、3人は反省会へ。前回のおみやげ邸カタルタで見えた、おみやげの調整力の高さを痛感する。白い部屋や舞台設定は面白かったのに、話はウミガメ、受験、宇宙、ロシアへ飛散。特に「中庸の人」がよくなかったのでは、という疑惑が濃厚になる。次回はもう少しテーマと舞台を練ってリベンジしたい。カタルタ・ストーリーテリングの道はまだ始まったばかりだ。【漠然なる気付き】 カタルタのストーリーテリングは、作る側が遊んでいるようで、実はカードに遊ばれている。最初に置いた舞台設定は大事。白い部屋という強い導入があっても、深掘りしなければすぐに別の要素に飲み込まれる。「中庸の人」は危険である。概念として強すぎるうえに、中東の人と混線する。缶切りは便利だが、何度も出てくると物語の不穏な装置になる。即興物語では、母親がマザーコンピューターになりがち。いや、普通はならない。さかまさみは混乱しながらも、最終的に物語への感動へたどり着く強い鑑賞力を持っている。おみやげの調整力はすごかった。前回のカタルタが成立していたのは、かなり彼の手腕によるところが大きい。今回の物語は飛び散った。だが、その飛び散り方にしか出ない奇妙な味がある。カタルタは、テーマや舞台をもう少し設計すると、かなり面白い遊びになりそうだ。第39回は、白い部屋から始まった即興物語が、ウミガメ爆弾、マザーコンピューター、ロシア遠征へ転がっていく回だった。【本日の漠然マイスター】 ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質のマイスター。Instagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。漠然スタイルは「イタコ」。感覚派マイスター。Instagramさかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。漠然スタイルは「一期一会」。瞬間最大風速系マイスター。エッセイブログnotestand fmInstagram【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    43 min
  4. 言語化の言語化を言語化する 漠然#38

    Jun 5

    言語化の言語化を言語化する 漠然#38

    どてらいは物書きなのに、どうにもよくわからない言葉がある。 それは「言語化」。 思考や感情を言葉にすること?相手に伝わる形にすること? 「言語化できていない」と言えている時点で、それはもう言語化できているのではないか。 そんなパラドックスを抱えたどてらいに、ハマナカ、さかまさみがそれぞれの見方を投げ込んでいく。話は言語化レベル1とレベル2、ロン・ミュエク展の案内文、美術館の鑑賞体験へ。 今日もお聴き流しください。 【要約】 00:00:00 言語化って、ちゃんと説明できます?今回はどてらいが、物書きとして長年引っかかっていた「言語化」という言葉について話し始める。昔は、文章を書ける人や話をまとめられる人のことを、いまほど「言語化がうまい」とは言わなかった気がする。それなのにここ数年で、「言語化できる」「言語化できない」という言葉を急によく聞くようになった。特に引っかかるのは、「ごめん、言語化できていない」という言い方。その状態を相手に伝えられているなら、それはもう言語化できているのではないか。「言語化できない」は、問題の輪郭までぼかしてしまう言葉なのかもしれない。00:08:04 言語化レベル1とレベル2ここでハマナカが、「言語化の言語化の言語化」に挑む。ハマナカの見立てでは、言語化にはレベルがある。レベル1は、自分の頭の中にあるものを、とりあえず言葉にすること。一方、現代でよく使われている「言語化」はもっとビジネススキル寄りのものではないか。頭の中の情報を構造化し、枝葉を落とし、相手に伝わる形に整理して、行動や理解につなげる。いわば、言語化レベル2。この意味で使っている人にとっては、レベル1ができていても、レベル2まで到達していなければ「言語化できていない」となる。世間が言う「言語化」は、もはや単なる言葉化ではなく、構造化スキルなのだ。00:11:36 戦前からある言葉が、なぜいま流行るのかどてらいは、さらに「言語化」という言葉の歴史を共有する。言語化という言葉自体は戦前から存在していた。もともとは、概念や感覚を言語という形に変換するような、やや学術寄りの硬い言葉。ところが2020年代に入り、「言語化」は日常語になった。そのぶん、昔ながらの意味と現代的な意味が混在する。言葉が流行ると、意味も増殖する。便利になるが、少しずつ不気味にもなる。00:18:49 言語化ブームの次に来るものハマナカは、言葉や情報整理が強力なスキルとして扱われる時代が続いた一方で、今後は「言葉ではない体験」への揺り戻しもあるのではないかと語る。AIが文章を作れるようになった今、人間の側では、身体感覚や、その場にいる体験、言葉にしきれないものが逆に価値を持ち始めるのかもしれない。00:23:09 美術館の案内文は、体験を助けるのか、奪うのかここで話は、前回のロン・ミュエク展へ。さかまさみは、美術展の案内文について違和感を抱いていた。作品を見る前に解釈や背景を読んでしまうことで、初見の感覚が薄れてしまうのではないか。案内文があることで理解は深まる。だがしかし、それによって自分の目で受け取る前に、見方を決められてしまうこともある。00:31:32 美術館の作法と、子どもたちの鑑賞態度展示会場で見かけた子どもたちは、思いのほか静かに、きちんと作品を見ていた。ただ、作法があるということは、同時に排他性も生む。そうしたルールは、鑑賞体験を守る一方で、初心者を緊張させることもある。00:40:00 案内文のバランスと、言葉の届かなさ案内文は来場者のためにある。だが、初心者向けに書けば詳しい人には説明しすぎに見え、上級者向けに書けば初心者には置いてけぼりになる。言葉は、すべての人に同じようには届かない。00:50:05 言語化は、もつれを引き受ける行為なのかもしれない言葉は、受け取る人の知識、経験、感性に大きく左右される。同じ文章を読んでも、初心者と経験者では受け取るものが違う。わかりやすさと豊かさ。効率と倫理。初心者への親切と、余白の尊重。言語化とは、きれいに答えを出すことではなく、そのもつれを引き受けながら、どこまで届けるかを選ぶ行為なのかもしれない。【漠然なる気付き】 「言語化」という言葉は、思った以上に意味の幅が広い。言葉にすることと、伝わるように整理することが、同じ言葉の中で混ざっている。「言語化できていない」と言えている時点で、最低限の言語化はできている。このややこしさが、言語化という言葉の不気味さでもある。言葉が流行ると、意味も増殖する。便利になる一方で、使う人によって前提がズレやすくなる。AIが言葉を扱える時代だからこそ、身体感覚や現場体験、言葉にならないものの価値が見直される可能性がある。美術館の案内文は、鑑賞を助ける一方で、初見の体験を奪ってしまうこともある。言葉は、すべての人に同じ意味で届かない。だからこそ、どこまで届けるかを選ぶ必要がある。第38回は、「言語化」という言葉そのものから、美術館の案内文、鑑賞体験、言葉の限界まで広がった、言葉についての漠然回だった。【本日の漠然マイスター】 ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある研究家気質のマイスター。ハマナカのInstagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられる感覚派マイスター。どてらいのInstagramさかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きいほどまっしぐらに走る瞬間最大風速系マイスター。エッセイブログnotestand fmさかまさみのInstagram【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人!あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 漠然マイスターが、番組内で言葉にします! 図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    52 min
  5. 目が合わない彫刻たち ~ロン・ミュエク展へ行ってきた~ 漠然#37

    May 29

    目が合わない彫刻たち ~ロン・ミュエク展へ行ってきた~ 漠然#37

    今回は、ハマナカ、どてらい、さかまさみの3人で、六本木・森美術館の「ロン・ミュエク展」へ。 「イン・ベッド」の巨大な女性、「エンジェル」の羽を持つおじさん、見る角度で印象が変わるカップル。 本物の人間と見まごうほどリアルな肌、毛、表情。 今にも動き出しそうな彫刻たち。 だがしかし、彼らからは呼吸を感じられない? 目が合わない彫刻たちに宿る魅力に迫る。 3人はリアリズム、不気味の谷、視線、撮影することの暴力性、そして“緊張感が生む美しさ”について語り合っていく。 今日もお聴き流しください。 【目次】 00:00:00 ロン・ミュエク展へ行ってきた00:10:11 見る角度で変わる彫刻の表情00:20:18 撮影できることの暴力性00:30:00 硬さと緊張感が生む美しさ00:40:00 動かないものが、頭の中で動き出す00:44:01 近くで見るか、遠くで見るか00:53:30 ロン・ミュエク展、行くなら誰かと語れ【要約】 00:00:00 ロン・ミュエク展へ行ってきた 今回はハマナカの発案で、どてらい、さかまさみとともに、3人で六本木・森美術館の「ロン・ミュエク展」へ。ロン・ミュエクといえば、非常に写実的な人体彫刻で知られる作家。会場には、大小さまざまな人物像に加え、制作過程の写真や映像も展示されていた。肌の質感、毛、体の造形まで本物の人間のように作り込まれた作品を前に、3人はまず「これは本当に彫刻なのか」と驚く。00:10:11 見る角度で変わる彫刻の表情 ロン・ミュエクの作品は、見る角度によってまったく違う印象を与える。カップルの彫刻は、正面から見ると寄り添う恋人同士のようだが、裏側から見ると男性が女性の腕を強くつかんでいるようにも見え、支配性や暴力性が立ち上がる。顔も、正面、横、下から見ることで表情が変わる。人間の表情が角度によって変わって見えるように、彫刻にも複数の読み取り方が仕込まれている。00:20:18 撮影できることの暴力性 会場では作品を撮影できる。しかし、そこで3人は少し不思議な違和感を覚える。目の前にいる人間のような存在。動けない彼らを好きな角度から、近づき、覗き込み、部分を切り取って記録する。撮影という行為は、どこか暴力的で、彫刻のリアルさも相まって、妙な生々しさをいだくことに。見ること、撮ること、所有することの感覚が、作品の前で揺さぶられる。00:30:00 硬さと緊張感が生む美しさ 話題は作品に感じる硬さや緊張感の美しさへ。柔らかそうに見える肌や布も、彫刻である以上、実際には動かない。そこには、現実にない張り詰めた何かが宿っている。静止しているのに、力が込められている。動かないからこそ、次の瞬間に何かが起きそうに見える。不穏さ、サスペンス、緊張。そのぎりぎりの状態が、怖さでありながら美しさにもつながっているのではないだろうか。00:40:00 動かないものが、頭の中で動き出す 彫刻は動かない。けれども、鑑賞者の頭の中では動き始める。硬直した姿勢や止まった時間があるからこそ、その前後の動きや物語を想像してしまう。それは、不気味さとエネルギーが同時に存在する暗黒舞踊のよう。動かないものの中に、今にも動き出しそうな力を感じる。その境目の緊張感こそ、今回の展示で3人が強く受け取った美しさのひとつだった。00:44:01 近くで見るか、遠くで見るか ロン・ミュエクの作品は、距離によって印象が大きく変わる。近づけば、肌、毛、爪、腕などのディテールが驚くほどリアルに見える。ところが少し離れると、全体のサイズ感や情報量のズレによって、逆に違和感が強くなることもある。近くで見る身体と、遠くから見る人間像。そのどちらも正しく、どちらも不完全。鑑賞者の距離が、作品のリアルさを変えていく。00:53:30 ロン・ミュエク展、行くなら誰かと語れ ひとりで見ている時には、自分の視点だけで受け取ってしまう。しかし、誰かと話すことで、目が合わないこと、角度による印象の違い、撮影の暴力性、硬さの美しさなど、自分だけでは拾いきれなかった見方が立ち上がる。ロン・ミュエク展は、作品を見るだけでなく、見たあとに誰かと話すことでさらに深まる展示だった。【漠然なる気付き】 リアルすぎる彫刻は、人間らしさだけでなく、人間ではなさも同時に浮かび上がらせる。目が合わない彫刻には、こちらを見ていないからこその不穏さがある。見る角度が変わるだけで、関係性や感情の読み取り方まで変わる。撮影できる彫刻は、鑑賞対象でありながら、どこか「動けない人間」を切り取っているような生々しさを持つ。動かないものを見ると、人はその前後の物語を想像してしまう。硬さ、静止、緊張感は、怖さだけでなく美しさにもつながる。作品との距離が変わると、リアルさの質も変わる。近くで見る身体と、遠くから見る人間像はまったく違う。展示は、見るだけで完結しない。誰かと語ることで、自分の中になかった見方が立ち上がる。第37回は、ロン・ミュエク展を通じて、リアリズム、不気味の谷、視線、撮影、緊張感が生む美しさを語る回だった。【本日の漠然マイスター】 ハマナカ 紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。 漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある研究家気質のマイスター。 ハマナカのInstagramどてらい 物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。 漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられる感覚派マイスター。 どてらいのInstagramさかまさみ 写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。 漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きいほどまっしぐらに走る瞬間最大風速系マイスター。 エッセイブログ note stand fm さかまさみのInstagram【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人! あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 漠然マイスターが、番組内で言葉にします! 図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……? バク然投書箱ホームページもみてね バク然らいぶらりSNSはコチラ linktree

    55 min
  6. 美しさの正体とは ~嫌いバリアと好きバイアス~ 漠然#36

    May 22

    美しさの正体とは ~嫌いバリアと好きバイアス~ 漠然#36

    折り紙を作るハマナカ、文章を書くどてらい、写真を撮るさかまさみ。「いいものを作る」とは何かを語り合う。 インプット、処理、アウトプット。「良いもの」と「美しいもの」、『カント』の「目的なき合目的性」を手がかりに、美学の森へ。 主観と客観、「嫌いバリア」と「好きバイアス」、そして「崇高」。美しさは作品だけでなく、言葉の受け取り方や暮らしにも潜んでいる。お聴き流しください。 目次 00:00:00 創作における3ステップ 00:06:09 一期一会で撮る写真 プロジェクト管理で書く文章 00:10:00 「良い」と「美しい」の違いを考える 00:17:15 伝えるつもりがないのに、伝わる 00:25:44 期待値オーバーの発生要因 00:30:00 コレジャンセンサー発動 00:35:38 時代性とローカル性、普遍性の三位一体 00:40:00 美しさは、主観と客観のあいだに 00:46:49 嫌いバリアと好きバイアス 00:53:56 美しさの正体とは要約 00:00:00 創作における3ステップハマナカは、創作をインプット、処理、アウトプットの3段階で捉えていると語る。良いものを取り込み、考え、最後に手を動かして限界を更新していく。創作はかなり筋トレ的な行為でもあるらしい。 00:06:09 一期一会で撮る写真 プロジェクト管理で書く文章さかまさみは、写真について目標設定よりも瞬間や出会いから表現が広がることが多いと語る。一方どてらいは、文章仕事をプロジェクト単位で捉え、何のための文章なのか、その落としどころを探す作業が「いいものを作る」ことに近いという。 00:10:00 「良い」と「美しい」の違いを考えるハマナカが『カント』の「目的なき合目的性」を紹介する。良いものは目的に沿って判断しやすい。一方、美しいものは明確な目的がないようでいて、どこか成立しているように感じられるものだという。 00:17:15 伝えるつもりがないのに、伝わるどてらいは、美しいと感じる瞬間として、作り手の人柄や意地が見えた時を挙げる。作り手が意図したかはわからなくても、受け手がそこに熱を感じてしまう。 00:25:44 期待値オーバーの発生要因創作には、作り手自身の予想を超えたものが出てくる瞬間がある。ハマナカは「どうした俺」と思うような感覚があると語り、さかまさみは急にタイトルや言葉が「これじゃん」と降ってくることがあるという。 00:30:00 コレジャンセンサー発動「コレジャンセンサー」を高めるにはどうすればいいのか。ハマナカは、結局は量をこなすしかないのではないかと語る。どてらいは、80点の安定と120点を狙う突破の両方が必要なのだと語る。 00:35:38 時代性とローカル性、普遍性の三位一体ハマナカは、良さや美しさには時代性やローカル性があるのではないかと話す。一方で時代を超えて美しいと感じられるものもある。美しさは、時代に左右されるものと、普遍的なものが混ざり合っているようだ。 00:40:00 美しさは、主観と客観のあいだに美的判断は主観的な感性でありながら、同時に客観的な普遍性も含んでいるのではないかと語られる。美しさは、そのあいだにある不安定なバランスなのかもしれない。 00:46:49 嫌いバリアと好きバイアスさかまさみは、美術品や表現を見る時に、好き嫌いで判断してしまうことがあると話す。客観的には美しいとされるものでも、自分の嫌いが強すぎると受け取れないことがある。 00:53:56 美しさの正体とはハマナカは『判断力批判』における「崇高」の概念を紹介する。崇高は自然の大きさや、人間の認識を超えてくるものに対する感覚に近い。美しさの正体は、主観、客観、好き嫌い、時代性、そして恐れまで含んだ複雑な心の動きなのかもしれない。漠然なる気付き 「良いもの」は目的に沿って評価しやすいが、「美しいもの」は目的がないようでいて、どこか目的に合っているように感じられる。ここに難しさがある。 創作には、インプット、処理、アウトプットの流れがある。良いものを見て考え、実際に手を動かして試す。この筋トレ感は、折り紙にも文章にも写真にもある。 さかまさみの写真は「取りに行く」より「出会う」創作に近い。一方、ハマナカは設計と試行錯誤、どてらいは目的と落としどころから作る。創作スタイルの違いがよく出ていた。 伝えるつもりがなくても、なぜか伝わってしまうものがある。作り手の意地や熱を、受け手が勝手に感じ取る瞬間が美しい。 「コレジャンセンサー」は運の要素が強い。ただし、運を引くには行動量を増やすしかない。創作は最後に体育会系になる。 文章仕事では、80点を安定して出すことも大切だが、120点を狙わなければ100点も出ない。 美しさは、主観と客観のあいだにある。その両方が混ざった不安定なバランスが、美的判断なのかもしれない。 好き嫌いは、美しさの判断に影響する。嫌いバリアによって見えなくなるものもあれば、好きバイアスによって見えすぎてしまうものもある。 「崇高」は、美しさに恐れや無力感が加わったものに近い。勝てないものに出会うと、人は負けながら喜ぶことがある。 美しさの正体は、ひとつの言葉では捉えにくい。目的、主観、客観、文化、時代、好き嫌い、恐れ。判断軸が重なったところに立ち上がっている。本日の漠然マイスター ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。Instagram どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆。漠然スタイルは「イタコ」。Instagram さかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛する人。漠然スタイルは「一期一会」。瞬間最大風速系マイスター。ブログnotestand fmInstagramインフォメーション もとむ! 投書(メール)職人!あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 番組で読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱 ホームページもみてね!バク然らいぶらり SNSはコチラlinktree

    1h 4m
  7. オレライブラリを語り合おう! 漠然#35

    May 15

    オレライブラリを語り合おう! 漠然#35

    今回のテーマは「オレライブラリ」。 本、漫画、映画、音楽、哲学、体験。現在の自分を構築する脳内ディレクトリをそう呼ぶ。 ハマナカ、どてらい、さかまさみがそれぞれのライブラリを開架。 『ハリーポッター』、『ユニコ』、『ナルニア国物語』、『ダイの大冒険』、『鋼の錬金術師』、『Mr.Children』、『カント』などを紐解くことで、人物の根っこが見えてくる。 ラストには、新企画「漠然投書マイスター シングルスターライセンス」のお知らせも。 今日もお聴き流しください。 目次 00:00:00 オレライブラリを語り合おう! 00:02:37 リベラルな価値観を育んだ『ハリーポッター』 00:06:30 別世界を覗けば、現実世界と自分のつながりが見える 00:08:59 勇者とは勇気ある者 そして勇気とは打算なきもの 00:13:25 鋼の錬金術師が教えてくれたもの 00:24:15 鬱屈青年期ライブラリ 00:30:00 本当の自分なんてどこにもいないような気がしてる 00:40:59 折紙身体認識向上計画 00:49:34 揺らぐ現実 01:00:01 新企画・漠然投書マイスターライセンス要約 00:00:00 オレライブラリを語り合おう!ハマナカが最近ホームページに書いた「オレライブラリ」の話からスタート。読んできた本や作品、体験を、自分専用の図書館として捉える概念で、考える時や話す時に参照する内なる資料室のようなものとして説明される。 00:02:37 リベラルな価値観を育んだ『ハリーポッター』ハマナカが最初に挙げたのは『ハリーポッター』。差別や共生の描写、多様な価値観が同居する世界観が、他者をフラットに見る姿勢を植えつけたのではないかと話が広がる。 00:06:30 別世界を覗けば、現実世界と自分のつながりが見えるさかまさみは『ユニコ』や『ネバーエンディング・ストーリー』、『ナルニア国物語』を挙げる。今いる世界だけでなく、どこか別の世界があるかもしれない。そんな感覚が、幼い頃から自分の中にあったと語る。 00:08:59 勇者とは勇気ある者 そして勇気とは打算なきものどてらいが挙げたのは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。勇気、正義、仲間、成長といった言葉を、どてらいの中に根づかせた作品だった。 00:13:25 鋼の錬金術師が教えてくれたもの『鋼の錬金術師』からは、命、代償、倫理、戦争、後悔、次世代への願いといった価値観が語られる。どてらいも原画展でグッズを買い込むほどの熱量を見せる。 00:24:15 鬱屈青年期ライブラリさかまさみの青年期ライブラリは、恋愛、死の香り、身体性、他者との境界線を扱う作品が中心だったという。さらに、スピリチュアル系に傾倒した時期や瞑想合宿に参加した経験も共有される。 00:30:00 本当の自分なんてどこにもいないような気がしてるハマナカは『カント』を通じて認識や世界の存在を考えるようになったと語る。一方どてらいは、『Mr.Children』の歌詞から「本当の自分なんてどこにもいない」という考えに強く影響を受けたという。 00:40:59 折紙身体認識向上計画ハマナカは折り紙を通じて、思い通りにならないものに向き合い、スキルや設計、相対的なバランスを分析する感覚を身につけたと語る。さかまさみは整体や体調管理から、自分の体は自分で向き合うしかないと学んだという。 00:49:34 揺らぐ現実話はSFへ。ファンタジーやSFを通じて、現実とは少し違う世界を想定することで、自分たちの現実を相対的に理解しやすくなると語る。どてらいも、自分とは何なのかを考える感覚に共鳴する。 01:00:01 新企画・漠然投書マイスターライセンスオレライブラリは定期的に更新していくと面白いのではないかという話に。さらに番組から、リスナー参加型の新企画「漠然投書マイスター シングルスターライセンス」のお知らせも発表される。漠然なる気付き オレライブラリは、単なる好きな本リストではない。物を考える時に無意識に参照している、内なる資料室のようなものだ。 幼少期の作品は、想像以上に深く世界観を作っている。 少年漫画はかなり強い倫理教育装置である。重いテーマを、子どもにも届く形で渡してくれる。 さかまさみのライブラリは、生と死、精神世界、身体性、見えない世界との接続に強く反応している。 ハマナカのライブラリは、『ハリーポッター』、『カント』、折り紙、SFを経由しながら、自分を更新していく軌跡として見える。 どてらいのライブラリには、「本当の自分はない」という感覚が強く根づいている。 折り紙は、ハマナカにとって単なる趣味ではなく、世界の捉え方を変える思考訓練でもあった。 体と精神は別々ではない。整体や身体との向き合い方から得た気付きは、精神世界への関心と地続きに見える。 SFは、現実逃避でありながら、現実理解の道具でもある。 オレライブラリは定期更新に向いている。内なる図書館は増築され続ける。 漠然投書マイスター シングルスターライセンスは、リスナー参加のかなり良い導線になりそう。本日の漠然マイスター ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質。Instagram どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆。漠然スタイルは「イタコ」。他人格を憑依させられる男。Instagram さかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛する繊細な人。漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトでまっしぐらになるマイスター。ブログnotestand fmInstagramインフォメーション もとむ! 投書(メール)職人!あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 漠然マイスターが、番組内で言葉にします! 図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱 ホームページもみてね!バク然らいぶらり SNSはコチラlinktree

    1h 3m
  8. プロジェクト・ヘイルメアリーを観て思ったこと ~SFのトビラが開いた日~ 漠然34.5

    May 12 ·  Bonus

    プロジェクト・ヘイルメアリーを観て思ったこと ~SFのトビラが開いた日~ 漠然34.5

    人気SF映画『プロジェクト・ヘイルメアリー』を観てきたハマナカ、どてらい、さかまさみ。 未知の原因によって太陽エネルギーが奪われ、地球が氷河期へ向かっていくなか、人類最後の賭けに宇宙へと旅立つことを余儀なくされた科学者グレイス。 宇宙船で目覚めたグレイス、失われた記憶、謎の赤い線「ペトロバライン」、そして宇宙で出会う小さな相棒ロッキー。 映画と小説の違い、ロッキーとのコミュニケーション、AIヘイルメアリー号、見やすさについて語っていく。 ※今回は映画・小説の内容に触れるネタバレありの感想回です。今日もお聴き流しください。 目次 00:00:00 今さらだが、プロジェクト・ヘイルメアリーとは? 00:01:38 映画と小説の描写の違い 00:06:35 宇宙で出会う小さな相棒ロッキー 00:10:00 どう見せる? 科学描写の説得力 00:20:00 SF映画版は、初心者にも届く親切設計 00:30:09 ヘイルメアリー号に見る「現代っぽさ」 00:40:01 映像を小説で補完する 00:48:29 平和的ファーストコンタクト 00:58:49 ビートル号とビートルズ 01:01:48 SFのトビラが開いた日要約 00:00:00 今さらだが、プロジェクト・ヘイルメアリーとは?ハマナカ、どてらい、さかまさみの3人で映画『プロジェクト・ヘイルメアリー』を観てきた感想回。ネタバレありで、面白かったところや小説版との違いを掘り下げていく。 00:01:38 映画と小説の描写の違い原作小説を読んでいるハマナカが、映画と小説の基本構造を解説。映画ではかなり整理されているが、グレイス、ペトロバライン、アストロファージといった物語の芯は同じだという。 00:06:35 宇宙で出会う小さな相棒ロッキータウセチで出会う異星生命体ロッキー。物や数字を使いながら少しずつ意思疎通を図っていく。映画ではロッキーの動きや反応がコミカルかつハートフルに描かれ、さかまさみも「とにかくロッキーがかわいかった」と語る。 00:10:00 どう見せる? 科学描写の説得力小説版では、宇宙船だと気づくまでの過程や実験、重力や船内環境の違いなどが丁寧に描かれる。一方映画版ではかなり省略され、視覚的にわかりやすく見せる方向に整理されている。 00:20:00 SF映画版は、初心者にも届く親切設計どてらいとさかまさみは、SFに詳しいわけではない立場から、映画がかなり見やすかったと語る。「見たいものを見せる」映画の強さが浮かび上がる。 00:30:09 ヘイルメアリー号に見る「現代っぽさ」映画版では、宇宙船AIがかなり会話的に描かれている。「その指示では動けません」と返してくる感じに、現代のAIっぽさがにじむ。ロッキーが「生き物」として感じられる対比も効いている。 00:40:01 映像を小説で補完する原作小説には、映画で省略された細かい設定やエピソードが多くある。映画はそれらを整理して、2時間半の物語として成立させている。原作の情報量を知るほど、映画の圧縮のうまさも見えてくる。 00:48:29 平和的ファーストコンタクト本作では、異星人とのファーストコンタクトが攻撃ではなく協力として描かれる。数字、原子、物の形といった共通言語を探しながら、互いの知性を確認していく過程が面白い。ロッキーが2回目に物をゆっくり投げてくる描写にも優しさがある。 00:58:49 ビートル号とビートルズ映画終盤に登場する「ビートル号」とビートルズ楽曲の使用にも話が及ぶ。映画を観ただけでも気づける小ネタと、原作を読んでいるからこそわかる小ネタが重なり、細部へのこだわりが作品の楽しさを増している。 01:01:48 SFのトビラが開いた日この作品をきっかけに、どてらいもさかまさみもSFへの興味が少し開いていく。映画はSF初心者にも入りやすく、原作小説を読むとさらに世界観が深まる。最後は感想投書も募集しながら感想会は終了する。漠然なる気付き 『プロジェクト・ヘイルメアリー』は、SF初心者にも届く入口の作り方がうまい。 小説と映画では求められる快感が違う。小説は納得感、映画は見たいものを見せる気持ちよさが強い。 ロッキーはかわいい。未知の生命体でありながら、ちゃんと相棒として好きになれる。 異星人とのコミュニケーションが「攻撃」ではなく「協力」から始まるのが良い。 映画版のAIヘイルメアリー号は現代っぽい。便利だけど融通がきかない感じに、今のAIとの距離感がにじむ。 ロッキーが2回目に物をゆっくり投げる描写は小さいけれど大きい。優しさが伝わる。 原作小説には、映画に入り切らなかった科学的世界観がかなり詰まっている。 グレイスとロッキーの関係は、恋愛ではなくバディとして描かれているところが熱い。 ビートル号やニコンらしきカメラなど、細部の小ネタに気づくと映画はさらに楽しい。 今回は映画感想回でありながら、SFの楽しみ方そのものを話す回にもなっていた。本日の漠然マイスター ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagram どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。他人格を憑依させられる、単なる容れ物志向の男。Instagram さかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛する、繊細なガスメーター大好きお姉さん。漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトでまっしぐらになる瞬間最大風速系マイスター。ブログnotestand fmInstagramインフォメーション もとむ! 投書(メール)職人!あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 漠然マイスターが、番組内で言葉にします! 図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱 ホームページもみてね!バク然らいぶらり SNSはコチラlinktree

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忙しい日常の中でふと去来する漠然とした気持ちとか、感覚とか。 それは言葉にしたくてもできず、あっという間に消え去っていく。けれど、たまらなく愛おしい。 そんな愛すべき“漠然”を紙折り・ハマナカと物書き・どてらいが拾い集め、そっと収蔵する──「バク然らいぶらり」、つくりました。 毎週金曜20時公開。 夜更かしのおともに聴いてください。

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