酒とカラダRADIO 〜飲み続けるためのカラダケア入門〜

冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事)

酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。   腸内細菌の研究・商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。 飲み仲間代表の川島さんと共に、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒と食を諦めることなく、“酒寿命”をのばす知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話します。  <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家) <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105

  1. 4d ago

    男性にも更年期があり、毛髪10本でホルモンがわかる時代──TRULY二宮さんに聞く、更年期ヘルスケアの最前線

    前回に引き続き、株式会社TRULY代表の二宮未摩子さんをゲストに。後編では、博報堂を辞めて更年期ヘルスケアで起業するまでのストーリーと、毛髪10本でホルモンを測る「MENOPO CHECK」の仕組み、男性更年期の経済損失1.2兆円の話、そして「お酒をやめないために睡眠と食の土台を固める」という二宮さんの極意をお届けします。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、腸内細菌の研究や商品開発に携わってきた冨士川が、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を飲み仲間の川島さんと一緒に探るポッドキャストです。きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第39回は「更年期と酒」後編。二宮さんの起業ストーリーとTRULYのプロダクトを深掘り。 このエピソードでは、 ・二宮さんの原体験──博報堂での激務と妊娠悪阻によるキャリア中断から起業へ ・毛髪ホルモン検査「MENOPO CHECK」──髪を切って送るだけで3ヶ月のホルモン値を測定 ・血液検査との違い:採血はその瞬間の値、毛髪検査はトレンド ・男性更年期(LOH症候群)の経済損失は年間約1.2兆円 ・法人向け「TRULY for business Leaders」で根性論を脱却 ・当事者の本音を蓄積する「TRULY Insight」の企業活用 ・お酒をやめないための極意:睡眠と食の土台を固める <ゲスト> 二宮未摩子(株式会社TRULY 代表取締役CEO) https://www.truly-japan.co.jp/ MENOPO CHECK: https://menopocheck.com/ TRULY for business Leaders: https://www.biz.truly-japan.co.jp/leaders <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <本エピソードのnote記事> https://note.com/saketokarada/n/n163878bc114a <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードの参考文献> 参考文献(1) Frezza M, et al. High blood alcohol levels in women: the role of decreased gastric alcohol dehydrogenase activity and first-pass metabolism. N Engl J Med. 1990;322(2):95-99. URL: https://www.researchgate.net/publication/227948703 *女性は胃粘膜のADH活性が男性より低く、アルコールが血流に入りやすい 参考文献(2) Davies MJ, et al. Moderate alcohol consumption and insulin sensitivity in postmenopausal women. Diabetologia. 2002;45(1):108-116. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18504547/ *閉経後女性で適度なアルコールがインスリン感受性とアディポネクチンを改善 参考文献(3) Felson DT, et al. Alcohol consumption and bone mineral density in elderly men and women: the Framingham Study. Am J Epidemiol. 1995;142(5):485-492. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7677127/ *適度なアルコールが閉経後女性の骨密度維持に関連(フラミンガム研究) 参考文献(4) Taku K, et al. Extracted or synthesized soybean isoflavones reduce menopausal hot flash frequency and severity. Menopause. 2012;19(7):776-790. URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5713750/ *大豆イソフラボンがホットフラッシュの頻度と重症度を低下させるメタアナリシス

  2. Oct 8

    更年期と酒──"昔と同じ量"が飲めなくなる科学的な理由

    「最近、前と同じ量が飲めなくなった」──それ、気のせいじゃありません。更年期のホルモン変動と加齢による体組成の変化で、アルコール代謝は確実に変わります。ゲストは更年期ヘルスケアのスタートアップ・株式会社TRULY代表の二宮未摩子さん。科学と当事者のリアル、両面から「更年期と酒」を掘り下げる前編です。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、腸内細菌の研究や商品開発に携わってきた冨士川が、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を飲み仲間の川島さんと一緒に探るポッドキャストです。きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第38回は「更年期と酒」前編。株式会社TRULY代表の二宮未摩子さんをゲストに迎え、更年期と飲酒の科学を深掘り。 このエピソードでは、 ・更年期とは何か──エストロゲンの「乱高下」と男性のLOH症候群 ・なぜ酒に弱くなるのか──胃のADH活性、分布容積の変化、肝機能への影響 ・アルコールがホットフラッシュ・睡眠・メンタルを悪化させるメカニズム ・でも全否定ではない──適量がインスリン感受性や骨密度を改善した研究も ・更年期に賢く飲むためのおつまみ戦略(枝豆・ナッツ・魚) ・二宮さん自身の飲み方──コンディションコストを意識した厳選スタイル 結論:「飲めなくなった」は体が正しく変化した証拠。今の自分に合った飲み方に設計し直す。 <ゲスト> 二宮未摩子(株式会社TRULY 代表取締役CEO) https://www.truly-japan.co.jp/ <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <本エピソードのnote記事> https://note.com/saketokarada/n/n8a7c6bcd4da0 <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードの参考文献> 参考文献(1) Frezza M, et al. High blood alcohol levels in women: the role of decreased gastric alcohol dehydrogenase activity and first-pass metabolism. N Engl J Med. 1990;322(2):95-99. URL: https://www.researchgate.net/publication/227948703 *女性は胃粘膜のADH活性が低く、より多くのアルコールが直接血流に入る 参考文献(2) Sievert LL, et al. Alcohol use and vasomotor symptoms in the Study of Women's Health Across the Nation. Menopause. 2022. URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9182895/ *アルコールとホットフラッシュの関連 参考文献(3) Baker FC, et al. Sleep problems during the menopausal transition. Sleep Med Clin. 2018;13(3):443-456. URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5810528/ *更年期と睡眠障害の関連 参考文献(4) Alcohol as self-medication in midlife women: coping with menopausal symptoms. 2025. URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12511719/ *更年期症状の自己治療としての飲酒 参考文献(5) Davies MJ, et al. Moderate alcohol consumption and insulin sensitivity in postmenopausal women. Diabetologia. 2002;45(1):108-116. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18504547/ *閉経後女性で適度なアルコールがインスリン感受性とアディポネクチンを改善

  3. Oct 1

    80歳まで酒をうまいと感じるために──口内細菌を育てる話

    前回「酒の味は口の中で完成する」という話をしました。じゃあその口を80歳まで維持するには? 味覚と口内細菌の関係、加齢で甘味が落ちる仕組み、マウスウォッシュで運動効果が減る衝撃実験、そして酒飲みこそ葉物野菜を食べるべき理由。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第37回は「口内細菌と酒の味」後編。80歳まで酒をうまいと感じるための口腔ケアの話。 このエピソードでは、 ・味覚は舌の味蕾だけで決まらない。109菌種が5つの基本味と相関(100人のメタゲノム解析) ・加齢で味覚は落ちるが全員同じようには落ちない(18研究のレビュー) ・2026年研究:甘味感度の低下と5つの口内菌属の関連を発見 ・口内細菌が野菜の硝酸塩からNO(一酸化窒素)を作り血管を広げる仕組み ・「野菜を食べるとNOを作る菌が増える」ヒト介入試験の結果 ・マウスウォッシュ後は運動による血圧低下が61%弱まった衝撃実験 ・でも「マウスウォッシュは危険」は言い過ぎ(メタ解析で臨床的影響は小さい) ・「口内細菌を育てる」≠「歯磨きをやめる」。歯と歯周組織を残すのが最優先 ・酒飲みのおつまみに葉物野菜は案外理にかなっている 結論:歯を磨いて、歯医者に行って、野菜も食べながら飲む。 <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <本エピソードのnote> https://note.com/saketokarada/n/ne46c5d5deea8 <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードの参考文献> 参考文献(1) Bacterial species profiles of the lingual and salivary microbiota differ with basic tastes sensitivity. 2023. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37989857/ *100人のメタゲノム解析。109菌種が5つの基本味と相関。唾液中の菌のほうが味覚感度をよく予測 参考文献(2) Ni H, et al. Associations between sweet taste sensitivity and oral microbiota. npj Science of Food. 2026;10:29. URL: https://www.nature.com/articles/s41538-025-00676-5 *140人調査。高齢者の甘味感度低下と5菌属の関連を発見 参考文献(3) du Toit L, et al. Dietary nitrate and the oral microbiome. J Nutrition. 2024;154:2696-2706. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39019159/ *血圧高めの70人介入試験。葉物野菜で硝酸還元菌が増加、唾液pH上昇 参考文献(4) Clarke C, et al. Antibacterial mouthwash blunts oral nitrate reduction and blood pressure lowering after exercise. Free Radical Biology and Medicine. 2019;143:252-259. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31369841/ *抗菌マウスウォッシュで運動後の血圧低下効果が61%弱まったRCT 参考文献(5) Chlorhexidine mouthwash and blood pressure meta-analysis. 2026. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41820203/ *5研究のメタ解析。収縮期血圧差は平均+1.56mmHgで統計的に有意でない

  4. Sep 24

    ワインの味は口の中で完成する?──口内細菌と酒の香りの科学

    同じワインを飲んでいるのに、人によって感じる香りが違う。それって気のせい? いいえ、口内細菌が香りを「作っている」ことが科学的に示されています。ワイン醸造は瓶詰めで終わっていない。最後の工程は自分の口の中にある。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第36回は「口内細菌と酒の香り」前編。 このエピソードでは、 ・ワインの「おいしさ」の大部分は鼻で感じている(レトロネーザル香の仕組み) ・2024年研究:口内細菌の違いでワインの香り成分の放出パターンが変わる ・2015年研究:口腔細菌がブドウの「香りの素」から香気物質を生成する ・2026年研究:具体的な細菌酵素(Prevotella由来PsBG1)まで特定された ・「余韻が長い」はワインの性能ではなく、あなたの口の性能かもしれない ・唾液量が多い人ほど一部の香りを強く感じる傾向がある ・赤ワインの「渋み」は味覚ではなく口の中の摩擦(タンニン×唾液タンパク) ・赤ワイン+チーズの相性には口の中の化学がちゃんとある ・チェイサーは酔い対策だけでなく「味覚のリセッター」かも ・家で「自分の口」をテイスティングする実験の提案 <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <本エピソードのnote記事> https://note.com/saketokarada/n/n112ce19cbcd8 <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードの参考文献> 参考文献(1) Ruan X, et al. Salivary Composition and Oral Microbiome Affecting Aroma Release From Wine. J Agric Food Chem. 2024;72:25847-25859. doi:10.1021/acs.jafc.4c05116 URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39526633/ *口内細菌の違いでワイン香気成分の放出パターンが変わることを30人で実証 参考文献(2) Muñoz-González C, et al. In vitro release of aroma compounds from wine by oral microorganisms. Food Chemistry. 2015;187:112-119. doi:10.1016/j.foodchem.2015.04.068 URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25977005/ *口腔細菌がブドウの香気前駆体から香気物質を生成することを初めて実証 参考文献(3) Muradova M, et al. Identification and Functional Characterization of Oral Bacteria β-Glucosidases. J Agric Food Chem. 2026;74:2941-2950. doi:10.1021/acs.jafc.5c13712 URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41549477/ *Prevotella由来のβ-グルコシダーゼPsBG1が香気前駆体を切断することを特定 参考文献(4) Muñoz-González C, et al. Understanding the release and in-mouth perception of aroma. Food Chemistry. 2016. doi:10.1016/j.foodchem.2016.03.030 URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27006241/ *香気化合物の口腔内吸着率が6〜43%と異なり、余韻の個人差に寄与 参考文献(5) Rinaldi A, et al. Food-wine pairing: salivary protein-polyphenol interactions. Current Research in Food Science. 2024;9:100792. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39005498/ *ワイン+チーズ+唾液でペアリングの化学的メカニズムを実験的に検証

  5. Sep 17

    日本人の大腸がんの半数は「腸内細菌の毒素」が原因だった──コリバクチンと、酒飲みが知るべき「引き金」の話

    2026年8月の衝撃論文。日本人の大腸がんの約半数、40歳未満の若年発症では約7割に、腸内細菌の毒素「コリバクチン」の"指紋"が残っていた。しかもその傷は子どもの頃に刻まれていた可能性がある。大腸がんの常識が変わりつつある──「大人の生活習慣病」から「幼少期の腸内細菌との出会いに端を発する多段階疾患」へ。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第35回は冨士川の専門領域ど真ん中──腸内細菌と大腸がんの最新研究。 このエピソードでは、 ・2026年8月の論文(Shiba et al., Nature Genetics):日本人大腸がんの44.8%にコリバクチン由来の変異シグネチャー ・40歳未満の若年発症では約70%──世界最高水準の陽性率 ・コリバクチンとは:大腸菌が持つpksアイランドから合成される毒素。DNAを直接切断し「ゲノムの指紋」を残す ・衝撃のタイムライン:DNAの傷は患者が10歳未満の幼少期にすでに刻まれていた可能性 ・「Hit-and-Run(打って逃げる)」型発がん:菌が消えても傷だけが残って数十年後に発症 ・酒飲みが知るべきセカンドヒット:アルコールが粘膜バリアを壊し、幼少期の傷への引き金になる ・2つの独立した発がん経路:コリバクチン型(イニシエーター)vs Fusobacterium型(プロモーター) ・予防と検査:内視鏡でポリープを取れば防げる。食物繊維、カテキン、飲み方の設計 ep022「大腸カメラを予約しよう」の科学的アップデート版。 <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードのnote記事> https://note.com/saketokarada/n/n937048d5bb1d <本エピソードの参考文献> 参考文献(1) Shiba S, et al. Prevalence and chronology of colibactin-associated mutational processes and their microbiome spectra in Japanese colorectal cancer. Nat Genet. 2026. URL: https://www.researchgate.net/publication/412074158 *日本人200例WGS+600例メタゲノム解析。非高変異型大腸がんの44.8%にSBS88/ID18検出。若年発症では約70% 参考文献(2) Mutographs International Consortium. Geographic and age variations in mutational processes in colorectal cancer. 2025. URL: https://www.iarc.who.int/news-events/geographic-and-age-variations-in-mutational-processes-in-colorectal-cancer/ *11カ国981例の全ゲノム解析。40歳未満は70歳以上と比べてコリバクチン変異が3.3倍高頻度 参考文献(3) Pleguezuelos-Manzano C, et al. Mutational signature in colorectal cancer caused by genotoxic pks+ Escherichia coli. Nature. 2020;580(7802):269-273. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32106218/ *ヒト大腸オルガノイド実験でSBS88/ID18を同定。コリバクチンのDNA損傷メカニズムを実証

  6. Sep 10

    人にどれだけ酒を飲ませたのか?──大量飲酒実験の論文を量ランキングで振り返る

    前回ep033の「日本酒4合+水1L」論文を読んで気になった。「学術論文で、被験者にどれだけ大量の酒を飲ませた実験があるのか?」──調べてみたら、87日間毎日ウイスキー1.5本、バーボン飲み放題の部屋、15分でウイスキー1/3本の一気飲み……今では絶対に許可されない実験が歴史にはあった。そしてその上に、現代の科学が立っている。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第34回は「大量飲酒実験の論文」を飲ませた量のランキング形式で紹介。 このエピソードでは、 ・1位:Isbell (1955) ウイスキー1.5本/日を87日間→離脱症状の原因を世界初実証 ・2位:Mello & Mendelson (1965) バーボン飲み放題の部屋→依存症者は"制御不能"ではなく自ら血中濃度を調整していた ・3位:King (2021) 15分でウイスキー1/3本一気飲み→酒に強い人は脳の「ブレーキ」が壊れている ・4位:Opitz (2019) ブランデー420mL→二日酔いの脳は衝動制御は正常だが意思決定の選択速度が鈍化 ・5位:日本の法医学実験→焼酎4合を15分で飲ませ「呼気オーバーシュート現象」を実証 ・6位:ep033で紹介したImai (2026) チェイサー論文 ・7位:久里浜医療センター→お酒に弱い遺伝子の人にビール大瓶3本でアセトアルデヒド数十倍、心拍130超 ・8位:一気飲み5分 vs ゆっくり60分→一気飲みは高揚ではなく鎮静と乳酸値急上昇 クレイジーな実験のおかげで、僕らは安全に飲める知識を手に入れた。 <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <本エピソードのnote> https://note.com/saketokarada/n/n209eac0d446d <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます!

  7. Sep 3

    「チェイサーは意味なかった」は本当か?──「日本酒4合を1時間で飲み切る実験」の論文を読み解く

    「お酒を飲むときに水を飲んでも、二日酔いは防げない」──2026年6月、衝撃の論文が出ました。日本酒4.2合+水1Lを1時間で飲む実験。これまで「チェイサーは肝臓への礼儀」と言い続けてきた番組が、元の論文をちゃんと読んで、何がわかって何がわかっていないかを正直に整理します。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第33回は「チェイサーは意味なかったのか?」を論文から読み解く回。 このエピソードでは、 ・大分大学+三和酒類の2026年論文:日本酒4.2合+水1Lを1時間で飲む豪快な実験 ・結果:水を1L追加しても、呼気エタノール・アセトアルデヒド・自覚症状に有意差なし ・なぜ水が効かなかったか:肝臓のアルコール代謝はゼロ次反応(飽和状態)。水で処理速度は上がらない ・ただし「チェイサーは無意味」と結論づけるのは間違い。論文を正確に読むと…… ・水なし群も飲酒後は水を飲めた。「水を一切飲まなくても同じ」という研究ではない ・被験者はALDH2正常型の酒に強い男性のみ。日本人全体を代表していない ・著者自身の考察:チェイサーの本当の価値は「飲む量とペースを自然に抑えること」かもしれない ・翌朝の認知テスト(DSST)では水あり群がやや良い傾向(p=0.05、p=0.08)──まだわからないことがある ・日本酒だからこその影響? 蒸留酒では違う結果になる可能性も ・番組のスタンスをアップデート:水は「解毒剤」ではなく「ペースメーカー」 結論:チェイサーをやめていいのではなく、チェイサーの意味がアップデートされた。 <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) <川島さんの絵画展示> 日時:2026/9/19-27 場所:West goat Coffee(浜松市中央区千歳町104-2) https://westgoatcoffee.wixsite.com/wgcs *カフェでの展示なのでお気軽にお越しください! <本エピソードのnote記事> https://note.com/saketokarada/n/na1264b897eaa <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードの参考文献> 参考文献(1) Imai H, Kushio S, Matsuura K, et al. Water intake during drinking does not alleviate hangover symptoms. Front Pharmacol. 2026;17:1852528. doi:10.3389/fphar.2026.1852528 URL: https://www.frontiersin.org/journals/pharmacology/articles/10.3389/fphar.2026.1852528/full *日本酒4.2合+水1Lのクロスオーバー試験。飲酒中の水摂取は呼気エタノール・アセトアルデヒド・二日酔い症状に有意な効果なし 参考文献(2) Mackus M, et al. Alcohol hangover versus dehydration revisited: the effect of drinking water to prevent or alleviate the alcohol hangover. Alcohol. 2024;121. *二日酔いの症状と脱水マーカーの関連を再検討。脱水だけでは二日酔いの重さを説明できない

  8. Aug 27

    腸内細菌のプロ2人が語る「酒飲みのための腸活」──ドローイン、咀嚼、おつまみ選びで腸は変わる

    前回に引き続き、元ドジャーズトレーナーの友広さんをゲストにお迎えした後編。今回は冨士川と友広さんが一緒に立ち上げた「腸内細菌検査協会」の話から、ドローインと咀嚼が腸内フローラを変える理由、お腹に貼るだけで便通が改善するテーピングの秘密、そして居酒屋で頼むべきおつまみベスト3まで。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第32回はep031に続く友広さんゲスト回の後編。前回の「モテ姿勢と睡眠」に続き、今回は腸内環境をテーマにトーク。 このエピソードでは、 ・腸内細菌検査協会の立ち上げ秘話──アスリートに「うんちください」と頼む日々 ・腸内細菌ベンチャー「AUB(オーブ)」からのスピンアウトと、一般向けの啓蒙活動 ・資格講座3種類の紹介:腸内フローラの知識/検査キットの説明スキル/腸活トレーナー(外からのケア) ・友広さんが開発した「貼るだけで便通改善テーピング」──蠕動運動を外から刺激する発想 ・ドローインと咀嚼がコストゼロで腸内フローラを改善する理由 ・「ドローインも咀嚼も広まりにくいのは、儲かる会社がないから」──名言 ・食の多様性が腸内環境の多様性をつくる。偏った食事のリスク ・企業向けのエビデンスサポート──商品の効果を腸内環境データで検証する事業 ・冨士川が選ぶ「居酒屋で頼むべきおつまみベスト3」:切り干し大根・枝豆・焼き魚 ・腸内環境が良いと二日酔いになりにくい──日々腸を鍛えていきましょう <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) 友広(カイロプラクティックドクター/全米公認アスレチックトレーナー/一般社団法人腸内細菌検査協会理事長) <本エピソードのnote> https://note.com/saketokarada/n/n330acf319028 <腸内細菌検査協会について> https://gutubiome.org/ <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105 この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます!

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酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。   腸内細菌の研究・商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。 飲み仲間代表の川島さんと共に、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒と食を諦めることなく、“酒寿命”をのばす知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話します。  <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家) <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105

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