ラッキーもくもくチャンス

イノウエ・カワサキ

喫煙所でたまたま隣になった人の会話を、覗くようなポッドキャスト。
本の話、芸人の話、サーカスの話。
あるいは、煙のように消える会話。 テーマ未定、方向性未定、ただ楽しく会話したいだけ。 ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com 番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1

  1. 1d ago

    017 録ってみてわかる自分の話し方

    自分の声が洞窟の中にいるようにこもって聴こえるカワサキと、日常生活から喉を酷使して声を張り上げているイノウエ。正反対の声質を持つ二人が、自身の「話し方」や「思考のルート」の個人差について話します。 [トピック] お互いの声質の対比 / ”黒子のバスケ”的会話のパス回し / オンライン収録の難しさと編集の魔術 / さむわんへるつの感想 / 恋愛リアリティショーにみる「記号」の出会い / 転職後の「どの記号を出すか」問題 / 憧れの不在について / 最近気に入ってるアニメと音楽 ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com   →番組HP [参考文献] 書籍・作品・サービス 藤巻忠俊『黒子のバスケ』 2009年2号 - 2014年40号 高校バスケットボールを題材とした漫画作品。 影の薄い主人公・黒子テツヤさ、存在感のなさを逆手に取った見えないパス回しを武器に戦う。 水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』 新潮社、2025年。 会話の順番交代(ターンテイキング)の間には平均0.2秒の時間があり、その間に起きる様々な駆け引きについて、言語学内の分野を横断しながら語る本。今回のエピソードではポッドキャストの編集作業中での話と関わった。ポッドキャストでは会話の間を後から削ることで、ターンテイキングにかかった時間を調節できる。その調節によって、会話の内容は変わらなくても、会話が持つ雰囲気が大きく変わることに気づいた。 ヤマノエイ『さむわんへるつ』 週刊少年ジャンプ2025年42号から連載開始 リスナー仲間でライバル関係にある2人の真夜中に紡がれる青春模様を描いたラジオラブコメディ。 主人公ミメイくんの優しいツッコミに夢中になってそうなヒロインくらげちゃんがかわいい。 EP015でも話題に挙がっている。 時計仕掛けのマリッジ 3名の女性が総勢30名の"ハイスペック男性"の中から30日間の期限付き婚活に挑む、ABEMAの恋愛リアリティーショー。 記号・属性のみで選んだ相手とどう関係性を作っていくのかという視点からイノウエがハマっている。 異国日記 ヤマシタトモコ 『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、2017年7月号~2023年7月号まで連載。 一人で生きていける35歳の小説家の女性と、両親が亡くなり小説家に引き取られた15歳の姪の物語。なかなか理解し合えない思いを抱えながらも、二人がお互い真っ直ぐに向き合い、変化していく姿が描かれる。 カワサキは2026年に放送されたアニメで知った。後述のBialystocksの音楽が随所で流れる。 Bialystocks 日本のオルタナティヴ・ロックバンド/ポップ・デュオ(?) 映画監督でもある甫木元空の作品である映画『はるねこ』の生演奏上映会をきっかけに菊池剛が集めた同世代ミュージシャンら4人により2019年結成。 2021年、甫木元と菊池の2人編成となり、2022年、アルバム『Quicksand』でメジャーデビュー。 カワサキの今一番好きな曲は『Upon you』。 MoveMic One Shure社のワイヤレスピンマイク。 今回イノウエが収録に使用。 概念・補助資料 書簡体小説 登場人物の手紙を連ねることによって間接的にストーリーが展開していく小説の形式。 カワサキの念頭には書簡体小説である森見登美彦「恋文の技術」があり、あとがきで森見は夏目漱石の書簡集への憧れを語っている。 [番組内概念メモ] 電話体ラジオ ラジオ収録を電話で行えば、オンラインで行え、より聴き手と近い感覚で会話できるのではという仮説。前述の書簡体小説を意識して命名。

    59 min
  2. Jun 22

    016 ポンコツ捜査官と手作り読書メモ

    探し物が絶望的に下手だったり、ものを数えられなかったり、なんて自分はダメなんだ...。でも、そんな欠点があるからこそ、自分にとって最高の道具を自作しようという、クリエイティブでポジティブな展開に。 自分にぴったりなアプリを追求する「デジタル民藝」の思想や、人によって全く違う「本の読み方」のこだわりなど、不完全な自分のオリジナリティを愛でるエピソード。 #デジタル民芸 #ゆる継承 #テクスチャ [トピック] 「自分に一個明確に良くないところがあるんだよな」 / ホームセンターの通路を彷徨う絶望 / USBのパラドックス / 数えている途中の脳内の数字、もう数えた数?これから数える数? / バッグの定位置管理 / スケジュール帳見るのが怖い / 相棒Claudeと読書アプリを自作 / 記入性と検索のしやすさのトレードオフ /「テクスチャ」を残す読書メモ / 概念が勝手に繋がっていく「概念ハブ」機能 / 1行も飛ばさず全部読む読書スタイル / 読書における「ジスベリ(字滑り)」 / 哲学の「新しさ」はヤバイ / Claudeに「お前のせいや!」と当たり散らす / 誰にも頼まれていないからこそ宿る「デジタル民藝」性 / 図書館は貸し出し記録を残さない / 弱点を道具作りで表現する ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com   番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1 [参考文献] [書籍] ・置き配的 イノウエお気に入り回:第6回『いま、書くことについて』話題に出た作品・サービス ・自作読書メモアプリ ご興味がある方はデモ版をお送りしますのでメールください! ・イノウエさんが探してたスイーツ モーモーチャーチャーでした。 “モーモーチャーチャー”は中国語読みで、本来は”ボボチャチャ”。 [概念・補助資料] ・USBのパラドックス“USBコネクタは同時に3つの量子状態、つまり「間違っている」「また間違っている」「最後に正しい」という状態をとる。そして、その「正しい」状態は、不思議なことに最初の試みと全く同じなのだ。” ・記入性と検索性のトレードオフ データを入れやすくすれば後で探しにくくなり、探しやすくすれば入力が面倒になるという、情報管理のジレンマ。 ・OCR 手書きや印刷された文字を、スキャナやカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術 ・柳宗悦 民藝運動の主唱者。自作アプリを「デジタル民藝」と定義する際の思想的な裏付けとして登場します。 ・バイブコーディング AIに自然言語(日常会話)で指示を出しながら、対話形式でアプリやプログラムを開発する手法 [番組内概念メモ] ・ものの探し方の流派 カワサキはランダムに目を運び、たまたま見つけることに賭ける。 ・デジタル民藝 プロが作成したものでなく、自分が自分のためだけに作ったアノニマスなアプリケーションとその行為のこと。 仕様にその人の個性が宿る。 ・本の読み方の流派 カワサキは一言一句飛ばさず全部読む。 もし飛ばした場合その読書体験は死ぬ。 ・ジスベリ 字滑りのこと。 読書をしているとき、文章を目で追っているのに脳が理解できていない状況のこと。目滑りともいうらしい。 ・ボムりたい 009 グラフィティと檸檬参照のこと。

    56 min
  3. Jun 15

    015 スケーターってばかまじめなのかもしれない

    今回はスケボーを入り口に、ストリート特有の「言葉に頼らないコミュニケーション」や、街の歩き方についてゆるく語り合いました。八王子の川沿いや駅前で自然に集まった不思議なスケボーコミュニティの話から、デッキブランドやウィールの削れ方で相手の「正体」を読み取る独特の文化を深掘りしています。路面の「テクスチャ」を足裏で感じ取る身体感覚や、深夜のラジオに没頭する「はがき職人」との意外な共通点など、社会のちょっと外側にある、「ばかまじめ」で居心地の良い場所についての哲学的なおしゃべりです。 #テクスチャ 一緒に聴いてほしいエピソード 009 グラフィティと檸檬 [トピック] 八王子の川沿いから始まった夜な夜なプッシュ練習 / ムラサキスポーツの店員と「ティッシャー」との出会い / 連絡先を交換せずウィールを「埋めて」受け渡す独特の距離感 / スケボーを持っていれば挨拶なしで自動的に「ジョイン」される不思議 / リーダーもLINEグループもないのに15人が集まる自然発生的なチーム / スケゲー(SKATE)でポイントを競い合う真面目な遊び / 言葉よりも「デッキブランド」が自己紹介になる文化 / リアル(REAL)のデッキを選ぶことでストリート流しスタイルの表明 / あえてシグネチャーではなく「チームモデル」を選ぶ / PCのステッカーを貼らない派とスケボーのデッキデザインの共通点 / 「スラッシャー(Thrasher)」を身につけるのに覚悟が必要だった理由 / レッドブルを飲むこととエクストリームな人格ステートメント / 足裏の振動で街の解釈(テクスチャ)を測る鋭い身体感覚 / 公共のベンチや手すりを見て「滑り方」を想像してしまうスケーター病 / 都市計画にスケーターの視点(土木的センス)を取り入れる可能性 / クリーピーナッツとYOASOBIの『ばかまじめ』にみる職人魂 / 深夜のラジオで「はがき職人」として繋がる孤独な連帯感 / 好きなパーソナリティが同じだけで「人生が近い」と感じる感覚 / 「周波数のムジナ」という言葉にみるマイノリティのロマン / 海外個人輸入で起きた「ストリート的」な裏切りと関税トラブル / 映画『ロード・オブ・ドッグタウン』が描くかけがえのないストリートの時間 ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com 番組HP [参考文献] [書籍] ・さむわんへるつ(週刊少年ジャンプ/ヤマノエイ) 少年ジャンプで連載されている、はがき職人の恋愛を描いた漫画。カワサキが「こんな内容がジャンプに載るんだ」と驚きつつ、作者のラジオ愛に共感して紹介しました。   [映像作品] ・ロード・オブ・ドッグタウン(ソニー・ピクチャーズ/2005年) 実話を基にしたスケートボード映画。ストリート文化の「かけがえのなさ」やトラブルを含めたリアルな質感を掴むのに最適として、イノウエがカワサキにおすすめしています。 ・Sing Sing(GAGA/2023年) 刑務所内の演劇部を描いた実話ベースの映画。ストリート的な気性の荒い人物が、演劇を通して自分やコミュニティとの関係性に葛藤する様子を描く作品として紹介されました。 ・ストレンジャー・シングス 未知の世界(Netflix/2016年~) イノウエが今更見始めたドラマ。多世界解釈の要素がある点や、作中のTシャツが欲しくなるなどのポップな魅力について言及されています。 [話題に出た作品・サービス] ・REAL Skatebordes 派手なトリックよりも「ストリートを流す」スタイルを象徴するものとして選択されていました。 おすすめVideo : Since day one ・Skate game 5ポイント先取のトリック出し合いゲーム その中でも有名なメディア『The Berrics』 おすすめVideo : BATB11決勝 ・Thrasher Magazine(スラッシャー) 過激なスケート文化を象徴する雑誌・ブランド。井上氏はそのカルチャーの重さを知っているがゆえに、安易に身につけることに「恥ずかしさ」を感じると語っています。 おすすめVideo : Jaws vs the Lyon 25 ・Skate Warehouse(スケートウェアハウス) 海外のスケート用品通販サイト。仲間と共同購入した際、関税を巡るストリート的なトラブルが起きた舞台です。 ・ばかまじめ(Creepy Nuts × YOASOBI) ラジオ番組『オールナイトニッポン』をテーマにした楽曲。日常では報われないが、ラジオ(特定の時間)だけで繋がれる「バカ真面目」なリスナーの姿を肯定する曲として紹介されました。 ・よふかしのうた(Creepy Nuts) オードリーのラジオのために作られた楽曲。「同じ周波数のムジナ」というフレーズに象徴される、マイノリティの連帯感について語る際に引用されました。 [概念・補助資料] ・ティッシャー 街でティッシュ配りをしている人の通称。

    1h 4m
  4. Jun 7

    014 川の話していい?

    20年に一度、伊勢の地で繰り返される「式年遷宮」。500人の町民が綱を引いて大木を運ぶ「お木曳(おきひき)」の喧騒。一見すると非効率で無意味にも思える肉体労働は、いかにして人々の心を結びつけ、1300年の時間を繋いできたのか。伝統継承の難しさと、その中に入るよいエラー。そして対話は、私たちの中の「川」と「海」の記憶へと移ります。重力のみに従って流れる川を「巨大なピタゴラスイッチ」と愛でる視点と、予測不能なカオスとしての海に身を投じる悦び。私たちが自然に見出す「秩序」と「畏怖」について、自身の原体験を紐解きながら探ります。 [トピック] 式年遷宮と「お木曳」の参加レポ / 一見不可解な儀式がもたらす地域の結束力 / 伝統儀式の中で活用される現代技術とその受容 / 伝統継承とは / 川ってよくない? / 川は巨大なピタゴラスイッチ / 海の圧倒的な虚無感と開放感 / 子供時代の水遊び / アクティブな没入とアンビエントな鑑賞 ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com   番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1 [参考文献] [話題に出た作品・サービス] ファーストマン(ユニバーサルピクチャーズ/2019年) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3 番組内では「宇宙に行きたいか/行きたくないか」という話題の中で登場。海のカオスとは違う、宇宙の圧倒的なスケール感や怖さを考える補助線として触れています。 千と千尋の神隠し https://www.ghibli.jp/works/chihiro/ スタジオジブリによる長編アニメーション映画。番組内では、ハクの正体である「川の神様」のイメージと、イノウエが地元の川に感じていた親しみを重ねています。  アンビエント・ミュージック https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A2%83%E9%9F%B3%E6%A5%BD 伝統的な音楽の構成やリズムよりも音色や雰囲気を重視した音楽のジャンル。エリック・サティは、これを家具の音楽(Musique d'ameublement)と名付けた。カワサキが「川はアンビエントビジュアルのようだ」と表現する場面で登場。川の流れを“見ているだけで成立する環境的な映像”として捉えるための補助線。 ブライアン・イーノ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%8E アンビエント・ミュージックの第一人者。マイクロソフト社のオペレーティングシステム、「Windows 95」の起動音「The Microsoft Sound」は彼の作曲によるものである。 [概念・補助資料] 式年遷宮 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%BC%8F%E5%B9%B4%E9%81%B7%E5%AE%AE 伊勢神宮で20年に一度行われる社殿の建て替え行事。 御木曳行事 https://www.isejingu.or.jp/sengu/the63rd/ 式年遷宮に用いられる御用材を、伊勢の住民や全国の崇敬者が神域へ曳き入れる行事。番組内で話題になった「大きな木を町民で引く」「川で洗う」「神宮まで届ける」といった話の中心にある行事。内宮では川曳、外宮では陸曳として行われます。 コリオリの力 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%81%AE%E5%8A%9B 回転する系の中で運動する物体に働く見かけの力。北半球では進行方向に対して右向きに働く。 海の満ち引き https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html 海面の水位が周期的に上下する現象。主な原因は月が地球に及ぼす引力と、地球と月の運動によって生じる力です。番組内では、川の流れが比較的予測しやすいものとして語られる一方で、海は月や地球規模の力が関わる「わからなさ」「カオス」の象徴として語られています。 スペースデブリ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA 宇宙空間に存在する人工物由来のごみ。番組内では、宇宙に行きたいかどうかの話の中で、宇宙の怖さを象徴するものとして登場しています。海の怖さとはまた別の、制御不能なスケールの話につながっています。 [番組内概念メモ] アンビエントビジュアル 番組内で出てきた造語的な表現。川の流れや、風で揺れるカーテン、粒子が動くスクリーンセーバーのように、はっきりした物語や目的がなくても、ただ眺めていられる視覚的な環境を指しているように使われています。 20年 近すぎず、遠すぎない周期。経験者、初参加者、その中間世代が同時に関われるため、世代交代と継承が自然に起こる時間幅として話題になっています。番組内では、20年ごとに町が「ふわっと広がり、またキュッと結び直される」感覚として語られています。

    40 min
  5. Jun 1

    013 ファイトクラブとパーフェクトデイズ

    消費社会という巨大なシステムの中で、私たちはどうすれば「自分」を保てるのか。暴力的な「自己破壊」によって虚飾を剥ぎ取る『ファイトクラブ』と、静謐な「ルーティン」によって時間を自らの手に取り戻そうとする『PERFECT DAYS』。対極にある二つの物語を補助線に、現代人が抱える本能と理性の決定的な「ギャップ」を浮き彫りにします。喉元に突きつけられた銃口、石鹸の泡に潜む死の影、そして朝焼けの中で流れる一筋の涙。逃れられない社会の仕組みと、御しきれない自らの身体感覚の狭間で揺れ動く人間の本質を、解き明かしていく対話。   [トピック] SNSのアルゴリズムによる自己分析と嗜好の特定 / 『ファイトクラブ』の銃口が突きつける「本物であれ」というメッセージ / 自己破壊を通じて新しい自分を探し出す自己確信のプロセス / 石鹸の起源にみる「死」と「浄化」の逆転構造 / ルーティンワークによる時間の支配と自己の居場所の確立 / 現代の消費社会に対する「破壊」と「逃避」という二つの異なるスタンス / 平山の涙の解釈:ドタバタした日々の肯定か、捨てきれない世俗への未練か / 進化の過程で得た本能的欲求と現代社会のモラルとの乖離(ギャップ) / 視線や衝動といったアンコントローラブルな身体感覚への諦念と受容 / 映画という表現を通じて社会とのギャップや個人の悩みを相対化する試み   ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com     番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1   [参考文献] [書籍] ・なぜ人は締め切りを守れないのか(堀之内出版/難波優輝)   [話題に出た作品・サービス] ・ファイトクラブ 1999年公開/デビット・フィンチャー 映画序盤に使われているサブリミナルは必見 (ファイトクラブ好きな人がいたら語りたいです)   ・パーフェクトデイズ 2023年公開/ヴィム・ベンダース ポスターに書かれている一節「こんなふうに生きていけたなら」   [概念・補助資料] ・視覚的アウェアネス 視覚から入る膨大な情報の中から、特定の対象や意味のある情報に「気づき、認識する」脳の働きのことを指します。   [番組内概念メモ] ・進化心理学的な「ギャップ」  狩猟採集時代に最適化された人間の本能的欲求(狩りの達成感、性欲など)が、現代のモラルや社会構造と合致しなくなっていることで生じる苦しみを「命名したい概念」として議論しています。

    1h 8m
  6. May 25

    012 宝物自慢させてくれ

    カワサキが集めている宝物をイノウエさんに自慢します。#テクスチャ [トピック] 宝物紹介 / プロダクトデザインの楽しみ方 / 民藝と工芸の違い / 宝物の定義と人へ自慢することのススメ ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com 番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1 [宝物写真] 番組HPの012に宝物の写真を載せています。 [参考文献] 話題に出た作品・サービス 誠光社 https://www.seikosha-books.com/ Spiral Ashtray https://alessi.com/products/spirale-ashtray アッキレ・カスティリオーニ https://shopping.yamagiwa.co.jp/collections/dsn_achille_castiglioni?srsltid=AfmBOoqMhDNB9a6HuADua6qblflrb2gE7u59gDByjKX3Nc6r_FSbOpfC レディ・メイド https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89 FLOS https://japan.flos.com/ 柳宗悦 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%AE%97%E6%82%A6 Found MUJI https://foundmuji.muji.com/ [番組内概念メモ] 宝物 自分の大切なもののうち、他人にとっては大切でないと思えるもの。人に自慢して理解してもらえないことで、自らの局所性を再確認できる。

    1h 15m
  7. May 18

    011 月が綺麗ですねとVOGUE

    夏目漱石の「月が綺麗ですね」という言葉の共有を起点に、ブランド名の発音に感じる自意識や、身体感覚に基づいた「本物らしさ」への葛藤について語りました。若林幹夫の『地図の想像力』から引用した「局所的空間」と「全域的空間」の概念を軸に、デザイン・アートの定義、政治的スタンス、そして個人の時間の感じ方に至るまで、社会的な共通言語と個人の実感をどう折り合わせるかを探求しています。 #ピエロ #テクスチャ [トピック] 「月が綺麗ですね」の和訳と文化的背景の共有 / ブランド名の読み方と「知っている側」に回ることへの抵抗感 / 若林幹夫『地図の想像力』:局所的空間と全域的空間 / 言葉の重みと信頼の蓄積と身体感覚 / 「本物っぽさ」の主観的評価 / 社会的な時計と個人の時計のズレ / デザインとアートという地図の違い / 個人の「定規」を細分化していく人間関係の深まり ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com 番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1 [参考文献] 書籍 ・地図の想像力(河出文庫/若林幹夫) https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309409450/ 局所的空間と全域的空間の引用元 " 私たちは個々に「社会」に属しており、したがってそれぞれに「社会」に接している。 だが、個々の人びとの視点からは「社会」そのものを全体的ないし総体的に見ることはできない。その一方で、「社会」やそれに類する言葉、「日本」や「世界」、あるいは「企業」や「親族」といった言葉を使い、それによって社会について考えようとする時、私たちはしばしば個々の個別的な視点を超えて社会を「全体」として見渡す視点をとっており、そのような全体性や総体性によって社会を理解しようとしている。" p.18より ・なぜ人は締め切りを守れないのか(堀之内出版/難波優輝) https://info1103.stores.jp/items/68e2673e1b359ae6dc4cc905 話題に出た作品・サービス ・VOGUE (ヴォーグ) フランス語で「流行」「人気」を意味する言葉  概念・補助資料 ・「月が綺麗ですね」について https://woman.mynavi.jp/article/211228-11/2/ 夏目漱石の逸話: 英語教師だった漱石が、生徒の「I love you」の訳(我君を愛す)に対し、「日本人はそんなことは言わない、月が綺麗ですね、とでも訳しておけ」と教えたという説が有名です。 ※なお、この逸話自体は、実際の文学的根拠(資料)が残っていない創作であるとも言われています。 ・ルサンチマン 弱者が強者に対して抱く、晴らせぬ怨恨、嫉妬、憎悪、劣等感が複雑に絡み合った感情のこと   ・局所的空間 地図の想像力から引用 局所的空間とは、「今ここ」で必要な情報や目的に応じて切り取られた空間のこと。 GoogleMAPでいうストリートビュー的な感覚 ・全域的空間 地図の想像力から引用 全域的空間とは、自分が世界や社会全体の中でどこに位置しているかを把握するための空間のこと。 GoogleMapでいうデフォルトで上から地図を眺めている感覚 ・予測誤差 脳は常に「次に何が起きるか」をシミュレーションし、現実とのズレ(驚き)がある場合に学習を引き起こす。 参考動画:ゆる学徒カフェ・オープンマイク「生命は “予測誤差” を食らう:なぜ人は酒を飲みすぎるのか【集合的予測符号化②】」 https://www.youtube.com/watch?v=CqOe4ZH4Us8&list=PLZDxS4SYfscZXJNOuG1Ip7DFZ4CrLpVQC&index=2 [番組内概念メモ] ・本物っぽさ ここでの本物っぽさはその人の「本音の言葉」か、「取り繕っている言葉」かの違いに近い感覚 ≒道化

    1h 13m
  8. May 11

    010 衝突できないパパ友たち

    大人になってからの友達作りの難しさ、パパ友という特殊な関係、そして偶発的な出会いを生む“場”の必要性について話しました。 #ピエロ [トピック] パパ友との価値観のズレ / 「パパ友」ではなく友達になりたい / 大人になると友達が作りにくい理由 / 職場の友人関係と距離感 / ラベリングされた状態から始まる関係 / ベンチが生む偶発的コミュニケーション / 台湾の公共空間設計 / 安易に飲み会にしない ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com 番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1 [話題に出た作品・サービス] ・神保町で会いましょう  水野太貴によるPodcast番組  男同士はお茶を飲みにいけない問題について語られている  https://open.spotify.com/episode/3HNaWAMl5rUqriTh2aEzLv?si=skkONSOuQ56nr8_Ivbw1HQ ・AT THE BENCH  2024年公開/奥山由之監督作品  ベンチという舞台装置で繰り広げられるオムニバス長編映画  https://spoon-inc.co.jp/at-the-bench/ ・超相対性理論  渡邊康太郎/荒木博行によるpodcast番組  https://open.spotify.com/show/5xCiKGwndGU37pIuJTXpmD [概念・補助資料] ・予測誤差  ゆる学徒カフェ・オープンマイクチャンネル参照  収録数日後、カワサキさんから教えてもらったこの概念が、「意外な反応が来ることへの欲求」なのかもしれないと思った  https://youtu.be/CqOe4ZH4Us8?si=DRnNHClnCSFdEcCF ・台湾の騎楼(アーケード文化)  建物1階部分を歩行者空間として開放し、街に半公共的な余白をつくる都市文化。  ただの公共空間ではなく、定期的に顔を合わせて挨拶をする檸檬的仕掛けがあったら最高な気がする [番組内概念メモ] ・ハンドリング  大人は子供の頃と違い、人間関係において「ハンドル操作」が極めて巧みになっているということだが、ここではネガティブな側面について語られている。

    47 min

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喫煙所でたまたま隣になった人の会話を、覗くようなポッドキャスト。
本の話、芸人の話、サーカスの話。
あるいは、煙のように消える会話。 テーマ未定、方向性未定、ただ楽しく会話したいだけ。 ●毎週火曜朝8時の基本週1回配信 ●気になるタイトルからチェックすべし/どこから聴いてもOKです ●ご感想は #ラキもくチャン #ラッキーもくもくチャンス でお願いします ●お頼り・ご依頼などはHPもしくはメールでお願いします ✉️lucky.mokumoku.chance@gmail.com 番組HP:https://lucky-mokumoku-chance.studio.site/1-1