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経済性と社会性のあいだにある、創造的な事業の可能性を探るPodcast。 事業は、利益を生み続けなければ続かない。 けれど、それだけでは人は動かず、心も社会も豊かにならない。 この番組では、そんな「経済性か、社会性か」という二項対立を超えて、 そのあいだに立ち上がる創造的な実践を見つめていきます。 ホストの但馬と山川が、 これからの時代に必要な事業や組織、リーダーシップのあり方を問いながら、 各地で挑戦を続ける実践者たちの声に耳を傾け、 その思考の背景や、まだ言葉になりきっていない感覚まで掘り下げます。 正しさを掲げるだけでもなく、 効率や拡大だけを追うのでもない。 個人の違和感や願いから始まり、 人を巻き込み、文化となり、 次の時代をつくっていく事業とは何か。 これは、 次の10年の入口を探すための、思考と実践の旅の記録です。

  1. 5h ago

    #022 対話を交響する──musuhi石川世太さんと掘り下げた人と組織が響き合うための技術

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。今回は鹿児島からの収録。「対話を交響する」をミッションに掲げる株式会社musuhiの取締役・石川世太さんをお迎えしました。 本音じゃない音は、響かない。組織を一つの生き物として見たとき、人と人のあいだで何が話されているかによって、神経が巡るか詰まるかが決まる。マーケットが変わり続ける以上、組織も変わらなければならないのに、その変化を阻んでいるのは、たいてい話せていないことです。 ウルフキャンプで知った本音の力、NVCとの出会いと挫折、そして一度musuhiを離れて戻ってきたこと。対話の男と呼ばれてきた石川さんと人と組織が響き合うための技術について語り合いました。 ▼今回の内容チェックインから始める/株式会社musuhiとはどんな会社か/戦略人事と鹿児島探求プロジェクト/社員8人でこの事業規模を回せている理由/20歳のウルフキャンプで知った、人はここまで本音を話せるということ/ファシリテーションとの出会い/NVCに傾倒した十年/NVCと一般社会との統合の難しさ/一度musuhiを離れ、二年後に戻った経緯/跡継ぎ経営者と先代の側近が話せないという構造/対話は「できたらいい」ではなく、生きるか死ぬかの分水嶺/交響とは何か・本音でない音は響かない/本音はゼロか百かではない、一でも出れば前進/まず書く、というローテクの重要性/プロセスデザインがすべてを決める/対話とは、人の意識状態にアプローチする技術である/同心円状に音を広げていくという組織へのアプローチ/未来を考える脳神経系は、鍛えられる/過去をどう捉えているかが、未来に投影される/ヘルパーからサブソースへ、石川さんが変わった二年/リブランディングイベントで自分が前に立ったこと/男性性と女性性の統合というプロセス/楽器に空洞があるから、音が響く。 ▼ゲスト 石川世太さん 株式会社musuhi 取締役鹿児島県霧島市在住。「対話を交響する」をミッションに掲げる株式会社musuhiの取締役として、組織開発・組織変革の伴走、戦略人事プログラム、鹿児島探求プロジェクト(カゴタン)などを手がける。NVC(非暴力コミュニケーション)を軸とした対話の場づくりを得意とし、鹿児島をはじめ全国の地域企業の変革に携わっている。 ▼主催者紹介 但馬武 fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則 SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  2. Oct 20

    #021 「あれ俺」が増えるほど地域は愛される──イタリアから持ち帰ったものをそれぞれの現場に照らす【後編】

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。前編に引き続き、蓑茂雄二郎さんと山田明也華さんをお迎えした4人会の後編です。 前編で辿り着いたテリトーリオという概念を、それぞれの現場に引き寄せて考えています。木材はどこで採れても同じと言われてしまう林業の難しさ。小川町にある素材の豊かさと、まだ編集されていない現状。瀬戸焼が抱える「古いかも」というイメージ。 鍵になりそうなのは、自分がどれだけ関与しているかということ。木遣り祭りで自分が引き上げた杉で作った桶で仕込んだ酒は、根拠なく格別に美味しい。ファンベースとは結局、ポジティブな「あれ俺」のことではないか。そして地域に必要なのは、左脳ではなく右脳に刺さる旗印なのかもしれません。にんにく祭りという提案が、誰にも相手にされないまま何度も浮上してきます。 ▼今回の内容木材には食のようなローカルな味わいを出しにくいという難しさ/合理性では説明できない「こっちの方がいいじゃん」という感覚/寺田本家の木桶と木遣り祭りという事例/自分が引き上げた杉で仕込んだ酒は、なぜか格別に美味しい/ファンベースとは、ポジティブな「あれ俺」である/地域性でなくても、関与があれば愛着は生まれる/小川町にあるもの、まだないもの/素材は素晴らしいが、まだ編集されていないという現状/友達経由でしかたどり着けないという段階/神山で見た、世代を重ねて育っていく土壌/男鹿の「日本酒の聖地」という旗印/神崎町の「発酵の里」とおっくらフェスタ/右脳に刺さる切り口の大切さ/東川町の写真の町、富山の寿司の都/高円寺の阿波踊りのように、借り物でもアイデンティティは作れる/そして何度も浮上する、にんにく祭りという提案/瀬戸焼とマルヒロに学ぶブランディングの可能性/流域全体で責任を持つことで経済合理性が担保できるかもしれない/顧客接点が分断されているという課題/一次産業の空間そのものに価値があるのではないか/支援者として、誰よりも熱狂する応援係でありたい ▼ゲスト 蓑茂雄二郎さん 神奈川県厚木市出身。東京農業大学で造園学を学び建設会社に入社。ランドスケープ設計や技術開発を経て、まちづくり業務に従事。2022年、小川町にある築100年の石蔵を改修した「コワーキングロビーNESTo」の立上げる。現在は運営にも関わりながら、東京から片道2時間かけて小川町に通っている。森の価値化に興味あり。いつか森のセレクトショップを作りたい。盆地好き。 山田明也華さん 愛知県豊田市出身。現在は株式会社MiLで、ベビーフードブランド「the kindest」の商品企画を担当。これまで商品開発をはじめ、デザインやPRなど、商品を生み出すところから、その魅力を伝え、届けるところまで幅広く経験してきた。仕事を通じて、食べものそのものだけでなく、その背景にある土地の風土や文化、人々の営みにも関心を持つように。国内外の食文化や地域を訪ねながら、食を入り口に、ものづくりや暮らしの豊かさを探求している。 ▼主催者紹介 但馬武 fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則 SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  3. Oct 14

    #020 地域への愛着は、どうやって育まれるのかーイタリア・テリトーリオを補助線に小川町を考える【前編】

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。今回は初めての4人会。建設会社でまちづくりに携わる蓑茂雄二郎さんと、ベビーフードの商品企画をされている山田明也華さんをお迎えしました。 テーマは埼玉県小川町。有機農業の里として知られ、最近はクリエイティブ系の移住者が増えているこの町を、どんな尺度で捉えればいいのか。その補助線として持ち出したのが、イタリアの「テリトーリオ」という考え方です。 ボローニャのボロネーゼは、トリノでは食べない。法律で決まっているわけではなく、それが当たり前だから。地域の食材で作り、地域で食べる。その背景には、160年前まで隣と殺し合っていた歴史と、そこから育まれた強烈なシビックプライドがありました。日本の道の駅に他県産が並ぶ理由と比べながら、地域への愛着はどうすれば育つのかを語り合っています。 ▼今回の内容初めての4人会、それぞれの自己紹介/埼玉県小川町とはどんな町か/有機農業の里として知られる歴史と、増えはじめた移住者/イタリア視察に参加した動機/スローフード発祥の地ブラとボローニャを巡った1週間/テリトーリオという概念・ボロネーゼはトリノでは食べない/日本の道の駅に他県産が並んでしまう理由/行政ではなく協同組合がプレイヤーとして動くという構造/160年前まで隣と殺し合っていた歴史とシビックプライド/レストランやマクドナルドにまで浸透している地理的表示/コッコナートの分散型ホテルと、村そのものを経済の場にする発想/結局いちばん大事なのは、一緒に飯を食うことだった/6時から23時まで続くイタリアの食卓/テリトーリオとは結局、地域のファンベースではないか/情報の透明性・人との関係性・未来への願望という三つ/イノベーターとアーリーアダプターまでを変えるという役割分担/楽しそうにしていれば、外から見ている人も来る/愛着は、一度外に出て比べることで生まれるのかもしれない/文化の三角測量という考え方 ▼ゲスト 蓑茂雄二郎さん 神奈川県厚木市出身。東京農業大学で造園学を学び建設会社に入社。ランドスケープ設計や技術開発を経て、まちづくり業務に従事。2022年、小川町にある築100年の石蔵を改修した「コワーキングロビーNESTo」の立上げる。現在は運営にも関わりながら、東京から片道2時間かけて小川町に通っている。森の価値化に興味あり。いつか森のセレクトショップを作りたい。盆地好き。 山田明也華さん 愛知県豊田市出身。現在は株式会社MiLで、ベビーフードブランド「the kindest」の商品企画を担当。これまで商品開発をはじめ、デザインやPRなど、商品を生み出すところから、その魅力を伝え、届けるところまで幅広く経験してきた。仕事を通じて、食べものそのものだけでなく、その背景にある土地の風土や文化、人々の営みにも関心を持つように。国内外の食文化や地域を訪ねながら、食を入り口に、ものづくりや暮らしの豊かさを探求している。 ▼主催者紹介 但馬武 fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則 SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  4. Oct 10

    #019 発酵の速度で考える─【イベント告知】寺田本家と過ごす350年続く蔵で事業と人生を考える1日

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。今回は番外編として、初回ゲストの寺田本家24代目・寺田優さんに再びご登場いただきました。 11月19日から始める新しいプログラム「発酵の速度で考える」について、二人で話しています。午前中は蔵や田んぼで一緒に作業し、さとみさんの手料理をいただいて、午後は自分の事業や人生についてじっくり考える。年4回、季節を巡りながら一年かけて続けていく場です。 なぜこの場をつくりたくなったのか。但馬がかつて寺田本家で受け取ったのは、「何かを変えなきゃ」という力みをほどいてもらう経験でした。良い菌も悪い菌もない、それぞれが役割を果たしている。腐敗も長い目で見れば再生の始まりである。そして、寺田本家でものが決まるのは、葉っぱの雫が落ちるとき。早く結論を出すことが求められる日常から少し離れて、発酵の速度で物事を考えてみる1日について語り合いました。 ▼今回の内容寺田優さんがイタリアのテッラマードレに行ってきた話/スローフードという世界的なムーブメントの広がり/同じ志を持つ人がこんなにいるという安心感/11月19日から始めるプログラム「発酵の速度で考える」/午前は作業、昼は手料理、午後はセッションという1日の流れ/但馬が38歳のときに寺田本家で受け取ったもの/「こうあるべき」の刃が人にも自分にも向かっていた時期/何度も通いながらゆっくり変容していったプロセス/見えない菌の存在を、泡や温度から感じ取るという経験/発酵するか腐敗するかは、信じてあげることで傾くのかもしれない/意図せずできた味のお酒「おほほ」の話/良い悪いは時代によって変わるという先代からの教え/発酵しやすい環境を整えるという仕事/歌を歌いながら仕込むという昔ながらの知恵/恥ずかしがっていた人も、一冬で声が出るようになる/寺田本家でものが決まるのは、葉っぱの雫が落ちるとき/菌の時間は何世代にもわたるという視点/季節ごとに見える景色が違うから、年4回・一年かけて続ける ▼ゲスト 寺田優さん1973年大阪府堺市生まれ。学生時代より世界各地を放浪。大学卒業後、動物番組制作のカメラマンとして活動後、2003年より千葉で350年続く蔵元「寺田本家」に婿入りし、発酵の素晴らしさに魅せられ酒造りの修行を始める。2012年に24代目の当主となる。 ▼主催者紹介 但馬武 fascinate株式会社 代表取締役社長パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則 SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  5. Oct 5

    #018 ヒーローのいないイノベーションに惹かれる──山川・但馬のゆるやか2人会

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。今回は久しぶりの2人会。テーマを決めずに、この一ヶ月それぞれが見てきたものを持ち寄りました。 但馬が訪れたのは、スペインのサンセバスチャンとバルセロナ。バスク人が迫害された時代、美食クラブは言語や文化を守る拠点でもあったという話。そこには有名な誰かの名前は出てこない。それでもあの街は、いまや世界が注目する場所になっています。一方バルセロナでは、生前は異端扱いされ、浮浪者と間違われて亡くなったガウディの足跡を辿りました。 ヒーローがいなくても起こる変化と、時代に理解されないまま続けた人の仕事。その両方を見ながら考えていたのは、「凡人によるイノベーション」をどう仕組みにできるか、ということ。内発的動機につながらないカルチャー施策はサプリのようなものだという話まで、ゆるやかに語り合いました。 ▼今回の内容一ヶ月ぶりの収録、それぞれの近況/ポッドキャストをやってみてわかったこと/かつて四年間続けたHOMEというイベントとの共通点/ちゃんとやらなきゃという力みを手放せたという発見/ネイティブアメリカンの通過儀礼で気絶した話/サンセバスチャンとビルバオ、プレイスベースイノベーションの拠点として/バスク人が迫害された歴史と、言語を守るための隠れた学校/美食クラブはレジリエンスの拠点だったという説/失われそうになるとクリエイティブになるという構造/マイノリティからイノベーションは生まれるのか/岐阜・養老の改良住宅と、仕掛け一つで景色が変わる話/ガウディが生前は異端扱いされていたこと/私費を投じ、浮浪者と間違われて亡くなった最期/忘れ去られた後に再評価されるということ/愚直に続けることの意味/凡人によるイノベーションを研究したい/グワッとやれる人と、そうでない人への役割の違い/日本の組織で健全な衝突ができない理由/内発的動機につながらないカルチャー施策はサプリのようなもの/ビュートゾルフの看護師が自律的に働ける理由/人を助けたいという動機に、仕組みがちゃんとつながっている ▼出演者 但馬武  fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則   SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  6. Sep 20

    #017 遠い社会ではなく、手の届く世間から──AKIND・岩野翼さんと辿り着いた、希望のつくり方【後編】

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。前編に引き続き、株式会社AKIND代表の岩野翼さんをお迎えした後編です。 前編で辿り着いたのは、ブランディングとは「あったらいいな」が重なるところを見出す仕事だということ。では、その重なりをどうやってつくるのか。多くの企業でシェアードビジョンづくりが難しいのは、そもそも30年後を考える機会が圧倒的に少ないから。必要なのは「ビジョンリテラシー」なのではないか。 村上龍の「この国にはなんでもあるが、希望だけがない」という言葉。僕らの仕事は結局、希望を提供する仕事なのだと思います。ただ、その希望を描くための「ビジョンリテラシー」が、日本の組織にはまだ育っていない。30年後を考える機会がそもそも少ないのだから、無理もありません。 では、どうすれば描けるようになるのか。ヒントは、遠い社会ではなく手の届く世間にありました。墓石に何と書いてほしいかを問うワークショップが驚くほどパワフルだったように、シェアードビジョンとは結局、愛する存在からどう思われたいかという、とても個人的で強烈な願望なのかもしれません。 ▼今回の内容 これからの十年、社会が劇的に変わるタイミングに生きている/ブータンのガイドに聞いた「国が幸せかはわからないが、家族が幸せであることは大切にしている」/遠い課題より、手の届く範囲をどうするかの積み重ね/「社会」ではなく「世間」と訳すべきだったのではないかという議論/CXデザインなしにブランディングを叫んでも無理/お客さんから見れば会社はワンブランドでしかない/セクショナリズムと、気を遣いすぎる日本の組織/Peachでブランドマネジメント部署を立ち上げた経験/統合するおせっかい部署をどう生き残らせるか/経営企画は日本特有の部署であり、統合役になり得るのにもったいない/番頭さんという役割と、その現代版としての経営企画/「番頭さんの傭兵です」という岩野さんの自己定義/会社に使われるのではなく、自分の夢のひとつを会社で実現するという感覚/日本にはボランティアや自治の営みが少なすぎる/デンマークのように5時半に帰り、コミュニティの時間を持つ暮らし/依存先を増やせば人は自立する、という熊谷晋一郎さんの言葉/収入源もコミュニティも複数あることで創造的になれる/コミュニティはゼロから作るからこそルールをプロトタイピングできる/シェアードビジョンを作るのが難しい理由/30年後を考える機会がそもそも少ない/ビジョンリテラシーという概念/日本の組織はバリューズドリブンの方がワークする/「この国にはなんでもあるが、希望だけがない」という村上龍の言葉/僕らの仕事は希望を提供する仕事である/パタゴニアでは普通の日本人の若者が二、三年でビジョンを持つようになった/できる、ただし時間と適切なEXデザインが必要/墓石に何と書いてほしいかを考えるワークショップの威力/シェアードビジョンとは、愛する存在からどう思われたいかという強烈な願望/小さな単位から積み重ねていけば、いずれ分水嶺を超える ▼ゲスト岩野翼さん 株式会社AKIND 代表取締役CEO英国Brunel University ブランディング&デザイン戦略修士課程修了。ブランド・コンサルティング会社CIA Inc.にて日本発LCCのPeachのブランド立ち上げなどを手がける。2014年に「百年続く、三方よしの商いを共につくる」を掲げ、神戸にて株式会社AKINDを共同創業。対話型組織開発やデザイン思考のアプローチを組み合わせたブランドマネジメントを実践している。主なプロジェクトにPeach Aviationのブランドマネジメント、経済産業省のMVV策定、ANAグループのビジョン策定、都市ブランド戦略「食都神戸」の策定など。 ▼出演者 但馬武  fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則   SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  7. Sep 13

    #016 ブランディングは、みんなの「あったらいいな」が重なるところにある──AKIND・岩野翼さんと掘り下げた、共有されるビジョンの力【前編】

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。今回は神戸からの収録。ブランドマネジメントに特化した株式会社AKINDを創業した岩野翼さんをお迎えしました。 ロゴを変えました、サイトを刷新しました——それはブランディングなのか。日本で長らく誤解されてきたこの言葉を、岩野さんは「あったらいいなをどれだけ実現できるか」と定義します。それは会社側とお客さん側のビジョンが重なるところを見出す仕事であり、その重なりを想起できるだけでなく、体感できるところまで持っていく仕事でもある。 イギリス留学で出会った社会性のある日常、パタゴニアを題材にした修士論文、神戸で立ち上げたファーマーズマーケット「EAT LOCAL KOBE」。そして、社会性のあるブランドがなぜ続かないのか、その答えは経済性とイノベーションにあるのではないか——ブランディングの本質を、じっくり掘り下げました。 ▼今回の内容 神戸からの収録と岩野さんとの出会い/イギリス留学で触れた社会性が日常にある暮らし/パタゴニアを題材にブランディングの修士論文を書いた話/ブランディングを宗教と比較して整理した研究/シェアードビリーフとシェアードビジョンという概念/東京のブランドコンサル会社での7年とリーマンショック/ブータンへの旅と、違うアプローチの可能性への確信/2014年、神戸でAKINDを創業/地域ではブランディングはできないと言われた創業期/EAT LOCAL KOBEの立ち上げが転換点になった理由/木陰でなければマーケットにならない、という譲れなさ/ロゴを変えることはブランディングではないという話/日本でブランディングが誤解されてきた歴史的背景/ブランディングとは「あったらいいな」を実現すること/想起できるだけでなく体感できるところまで/三方よしブランディングという新しい定義/社会性のあるブランドが続かないのは経済性とイノベーションの問題/パタゴニアが十年かけて商品開発に投資してきた話/正しいことをやっていれば売れる、わけではない/ドラッカーのマネジメント・マーケティング・イノベーションをつなぐのがブランディング/これからのイノベーションの源泉は社会性にあるという仮説 ▼ゲスト 岩野翼さん 株式会社AKIND 代表取締役CEO英国Brunel University ブランディング&デザイン戦略修士課程修了。ブランド・コンサルティング会社CIA Inc.にて日本発LCCのPeachのブランド立ち上げなどを手がける。2014年に「百年続く、三方よしの商いを共につくる」を掲げ、神戸にて株式会社AKINDを共同創業。対話型組織開発やデザイン思考のアプローチを組み合わせたブランドマネジメントを実践している。主なプロジェクトにPeach Aviationのブランドマネジメント、経済産業省のMVV策定、ANAグループのビジョン策定、都市ブランド戦略「食都神戸」の策定など。 ▼出演者 但馬武  fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則   SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

  8. Sep 6

    #015 争いに対抗する唯一の手段は、自分の生活を美しくすること──宝槻圭美さんと考えた、あらゆる分野に平和の種をまく【後編】

    経済性と社会性のあいだにある、次の10年をつくる創造的な事業の可能性を探求する「NEXT DECADE」。前編に引き続き、宝槻圭美さんをお迎えした後編です。 心のことは扱わなくても仕事は回るように見える。でも置いておいた心のことは、必ずどこかで勃発する。人間関係のこじれ、手放せないこだわり、取れない選択肢。一人ひとりの天才性が人間関係によって発揮されないことは、人類の損失だと圭美さんは言います。 そして後半で語られたのは、圭美さんがこれからの人生をかけて取り組みたい「平和の学校」という構想。平和と建築、平和とアート、平和と海──あらゆる分野を平和という視点で眺め直したら、そこにどんな学びがあるのか。ファストフードへの反対ではなくスローフードという概念を作ったイタリアのように、否定ではなく、いいと思ったものを強くしていく。そんな平和のつくり方を、じっくり語り合いました。 ▼今回の内容 心のことを扱わないと、どこかで必ず勃発する/一人ひとりの天才性が人間関係で発揮されないのは人類の損失/探究学舎で意識していた組織づくりとカオスを保つこと/立場に関係なく声を聞く、全社ミーティングとチェックイン/喋っている言葉と同時に発している心の声を聞くという感覚/怒りやリベンジを源泉に動く人とどう向き合うか/闇を追い払えるのは光だけ、というキング牧師の言葉/プロジェクトチームをつくることで孤独感が癒される/保護者向け子育て講座と、半径3メートルの平和/40歳を過ぎて思い出した、14歳の自分と同じ子がいるかもしれない/平和の学校という構想・平和と建築、平和とアート、平和と森林/一つの平和を定めた途端に人は戦い始めるという逆説/式年遷宮は平和の建築、権威を示す建築は戦いの建築/イタリアのスローフード運動と、否定ではなく強くしていくアプローチ/ミサイルの代わりに花火で、どちらが美しいかを競う/かっこいい、美味しい、綺麗だな、というシンプルな感覚の力/裏テーマは世代間のトラウマを癒すこと/私たちの世代で解消できれば、次の世代はのびのび育つ/こじらせていない人たちのミーティングは早くてクリエイティブ/心の傷で火がつくところは、その人にとって本当に大事なところ ▼ゲスト宝槻圭美さん 国際協力の分野で教育に携わり、ユネスコ関連団体でアジア太平洋地域の学校外教育プロジェクトに従事。その後、夫とともに株式会社探究学舎を立ち上げ取締役を務める。NPO法人ミラツク役員などを経て、現在は個人事業主として保護者向けに非暴力コミュニケーションを活かす講座やパートナーシップ・親子関係の講座を提供。一般社団法人みんなのグリーフケア理事も務める。軽井沢在住、5人の子どもの母。 ▼出演者 但馬武  fascinate株式会社 代表取締役社長 パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2017年より地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画後に、2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月に熱狂的なファンを創り出していくfascinate株式会社を創業。愛される企業「Lovable company」の創出に伴走している。 山川知則   SUPERPOSITION STUDIO株式会社 代表取締役社長 / VUILD株式会社プロジェクトデザイナー 1981年生まれ。2003年文祥堂に入社。国産木材のオフィス家具シリーズKINOWAをプロデュース。杉やヒノキなどの国産木材を活用した空間を多く手がける。2021年よりVUILDに参画。建築の民主化をテーマに住宅事業の立ち上げを担当している。

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