グンマから始まる物語

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群馬県5つのエリアを擬人化したVTuber、上毛々々野国(あげあげのくに=ゲゲニ)の中毛エリア担当・中毛ルージュ、西毛エリア担当・西毛ソワン、北毛エリア担当・北毛ケルン、利根沼田エリア担当・白毛ルミエ、東毛エリア担当・東毛テラのCV声優たちが綴る、心震えるボイスドラマ! 群馬県を舞台にした胸キュンストーリー〜ボイスドラマです! これから毎月珠玉の物語をアップしていきます!

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  1. ボイスドラマ「グンマから始まる物語」

    May 31

    ボイスドラマ「グンマから始まる物語」

    東京で働くインテリアコーディネーター・紅愛。 群馬県前橋市で暮らしながら東京へ通う彼女と、下北沢で夢を追う海斗。 クリスマスの丸の内から始まる二人の物語は、やがて尾瀬のふもと・片品村へ。 群馬の自然、暮らし、人の温かさを描いた恋愛ボイスドラマです。 【ペルソナ】 ・紅愛(クレア/28歳)=週2日(火・木)だけ東京の本社へ出社し、残りは前橋の自宅でリモートワーク。ハウスメーカーに所属するインテリアコーディネーター。実家は片品村という超田舎。大学は都内の美大で「空間ディスプレイデザイン学科」。卒業後はインテリコーディネーターとして、前橋の空き家をリノベしながら一人暮らし。新幹線(上越・北陸新幹線)や高崎線(グリーン車)を通勤手段&第二のオフィスとして使いこなす ・海斗(カイト/24歳)=東京(京王井の頭線・小田急線沿線の下北沢)に住み、おしゃれなカフェでアルバイト中。独学でVTuberを目指しているが芽が出ず、実家(名古屋)からの仕送り米に頼ることも ・紅愛の母(56歳)=春から夏にかけては高原野菜を育てる農業従事者、冬はスノーパーク尾瀬戸倉スキー場で働く 【プロローグ:2025年12月24日/丸の内仲通り・ブライトンビル周辺】 ◾️SE:クリスマスの雑踏 「紅愛、今度紅愛の実家へ遊びに行っていい?」 海斗が突然そんなことを言い出したのは、去年のクリスマスだった。 「以前さあ、チョー田舎だけどいいところだって言ってたじゃん」 そんなこと、言ったっけ。 「オゼ・・って言うんだろ」 ちゃんと覚えてるんだ。 「そんなイイところなら、行ってみたいなって」 照れくさそうに横を向いて笑う。 海斗とは付き合い始めて、そろそろ1年。 24歳のフリーター。 私より4つ年下。 お茶の水のカフェでバイトしてる。 いまは、CGアニメーションを独学で勉強中。 クリエイター系のVTuberを目指してるんだって。 そんなん、独学でなれるものなのかしら。 「ちょっと、紅愛。 聞いてる?」 「あ・・・ うん。実家ね・・・まあ・・考えとく」 「なんだよ、それ」 え〜。 本気で言ってるのか。 「年明け最初の土日とかどう?」 「あー、来年早々は結構仕事詰んでるから、ムズいかな」 「まじ?ホントに?」 うそ。 でもまだ、なんか、そういう気分じゃないんだよなあ。 心構えができてないっていうか・・・ 「インテリアコーディネーターって、大変なんだなあ」 そう。 私はインテリアコーディネーター。 都内の美大で「空間ディスプレイデザイン」を学び、 卒業後は都内のハウスメーカーで働いてる。 出勤は週2日。火曜と木曜。 あとはリモートワークで過ごす。 住んでいるのは、群馬県の前橋。 空き家をリノベしながら一人暮らし。 新幹線も高崎に停まるし、高崎線でもグリーン車使えば通勤も快適。 通勤費用はまるまる会社が出してくれるし。 「いつならいいの? オゼ、行くのって」 まだ言うか。 尾瀬、尾瀬って、なんも知らんくせに。 って、当たり前か。 私の実家は、片品村(かたしなむら)。 と言ってもわかる人少ないよね。 尾瀬の湿原・・有名っちゃ有名だけど。 なんせ鉄道の通っていない村だから。 最寄駅の沼田駅までバスで1時間。 さすがに東京の大学へは通えないから、前橋でアパート借りて一人暮らし。 卒業後は、同じ前橋市内で空き家を探してリノベした。 「今夜は泊まっていけるんでしょ? イブだし・・・」 「う〜ん・・・ちょっと無理かな。 海斗んち、下北沢でしょ。 乗り換え時間とか考えたら、前橋まで2時間以上かかるもん。 明日早いし・・」 「早いって、リモートワークだろ。 ボクのアパートからMTG(ミーティング)とかすればいいじゃん」 「そういうの嫌なの。 バタバタと朝帰りするのももっといや」 「真面目かよ」 ぶつくさ言いながらも、海斗は渋々折れた。 こういうあとを引かないとこ、好きよ。 年下だけど。ふふ・・ 結局、私は最終の新幹線で帰ることにした。 新幹線で東京から高崎までたった1時間。 時間までたっぷりイブを楽しんだ。 有楽町から大手町まで続く街路樹。 上品な「シャンパンゴールド」の光に包まれた、大人な場所。 1週間前、イブをどこで過ごすかを、2人で考えた。 王道の恵比寿ガーデンプレイスか、 “ザ・トウキョー”って感じの六本木ヒルズ・けやき坂か。 私たちが選んだのは・・ ってか私が決めたのは、丸の内仲通り・ブライトンビル周辺。 私は会社から歩いて来られる距離だし、 海斗もお茶の水のカフェから中央線で5分。 ホントは、お金持ってない海斗のために、 あまり無駄使いしなくていい場所にしたかったんだ。 私? 私はそこそこ持ってるけど、海斗の顔を立ててあげないとね。 イブなんだし。 まばゆいばかりのイルミネーション。 ラグジュアリーブランドの路面店。 オシャレなオープンカフェ。 ゴールドの光が照らす石畳。 私は海斗の腕を組んで歩く。 海斗はまだちょっとぎこちない。 それをからかうように、私は身体を寄せる。 オープンカフェでアールグレイを飲み、東京駅へ。 ライトアップされた丸の内駅舎。 息を呑むほど美しい。 って、ここが一番美しいクリスマススポットなんじゃない? 1秒でも一緒にいたい海斗は、新幹線の入口まで私を見送る。 後ろ髪を引かれるように、私はホームへと上っていった。 【シーン1:2026年1月/前橋/紅愛のリノベ住宅】 ◾️SE:朝の小鳥のさえずりと工具を叩く音/電話の着信音 「もしもし・・・ あ、かあさん?」 「うん、ごめんね。 大晦日と年末年始は帰ろうと思ったんだけど・・」 「え・・うん・・そう・・リノベ。 ここ、元々空き家だったじゃない。 女の子が一人暮らしするには、手がかかるのよ。 だから、待ってて。 混雑を避けて今月中には帰るから。 前橋のだるま市のあとで。 だるま市? 1月9日。 うん。 縁起物がいっぱい並ぶわ。 え? 高崎だるま? なにそれ?ほしいの? うん、うん。 わかった。 じゃあ、買っとくから。 うん・・うん・・・それじゃあね。 うん・・大丈夫。 かあさんも体を大事に。 無理しちゃだめよ」 ふうっ。 ふふ。女の子が一人暮らし、だって。 ま、いいでしょ。 母さんから見たら、いつまでも少女なんだから。 しかし、まあ、海斗に言った通りになっちゃった。 年明けてから仕事が詰んできて・・ そもそも年末からリノベを始めちゃったし。 自宅のバスルーム。 ハーフユニットの利点を活かした空間作り。 ヘリンボーンのタイルを壁に貼って1枚ずつ目地を入れていく。 ああ、もうずっと働きっぱなし。 工具を持ってるか、図面書いてるか、どっちか。 はあ〜、とため息を着いたとき・・ ◾️SE:ドアチャイムの音/インターホン越しの声 「どなた?」 「紅愛!」 「海斗!? え? なんで?」 「年が明けても全然会えないから、来ちゃったよぉ」 「だって住所は・・」 「前に紅愛が教えてくれたじゃん」 「そうだっけ・・・」 「え?ひょっとして、入れてくんない感じ?」 「あ、ごめん・・・入って」 「あざ〜っす!」 私の家に初めて海斗がやってきた日。 考えてみたら、群馬で海斗と会うのも初めて? あまり綺麗とは言えないリビングで、海斗にアールグレイを淹れて渡した。 「サンキュ」 「いきなり驚かせないでよ」 「ごめん」 「そんなに寂しかったの?」 「うん・・・」 「しかたないなあ。 せっかく来てくれたんだから、群馬デート、行くか〜」 「やたっ!」 その日、私たちは、群馬1デイトリップ。 インテリアコーディネーターとしては絶対にはずせない、 白井屋(しろいや)ホテルで朝ごはん。 そのあとは車で、世界遺産・富岡製糸場へ。 150年以上前の美しい建築様式やガラスの歪み。 インテリアコーディネーター目線で、熱く語ってしまった。 お昼からは、『群馬県立近代美術館』&お洒落なイタリアンランチ。 群馬県が実は『パスタの街』だって、知らなかったでしょ。 お腹がふくれたら、観音山(かんのんやま)へ。 高崎のシンボル『高崎白衣(びゃくい)大観音』へお参りして、山頂からの景色を楽しむ。 高崎や前橋の街並みから、遠くにそびえる赤城山や榛名山(はるなさん)の大パノラマ。 海斗は感動して、言葉を失ってた。ふふ・・ その日、海斗を高崎駅へ送ったのは夕方遅く。 ホームで名残惜しそうな海斗の背中を押す。 「さっき言

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