なんか、きづいちゃうラジオ

一般社団法人らしさ研究所

なんか、きづいちゃった。 そういう瞬間のために、ある番組です。 キャリアとか、組織とか、対話とか。そのあたりから話は始まります。でも気がつくと、もう少し奥の方にいます。 言葉になる前の感覚。 役割を纏ったまま眠っている、自分の何か。 答えは出ません。解決もしません。 ただ、4人が話し続けています。 ゆっくり、空気が変わっていきます。 聴き終えたあと、何かを"したい"と思うかもしれません。 それが何かは、あなたの中にあります。 もし何かが残るなら、ここに来てみてください。 体で感じるワークショップ →https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/single/ 私たちのこと、もう少し →https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/ 動いているものを、見たい方は →https://www.youtube.com/@rashi_lab_gestalt

  1. 2d ago

    【第16講】上司が本音を語らないから、部下も語らない——自己一致と自己開示の話

    「本音を聞いちゃったら、どうしようもなくなるじゃないですか」 ある上司が、正直にそう言った。聞きたい。でも、聞いたら怖い。聞いて、叶えてあげられなかったら、自分がダメな上司になる。 だから、本音に近づきそうになったとき、話題をそらす。 部下が本音を語らないのは、上司が語っていないからだ。 きりちゃん(桐谷晃司)はそれをカールロジャーズの言葉で言い切る。「上司が自己一致していないのに、部下に自己一致を求めても無理だ」と。 上司が形式的な伝達しかしなければ、部下も事象の報告しかしない。上司が弱みを見せなければ、部下も見せない。鏡のように、相手は返ってくる。報告・連絡・相談は部下にさせるものではなく、上司から部下にするものだ——そう語る経営者がいる、という言葉が示すのも、同じことだ。 できる上司の仮面をかぶっている。 管理職にも、トップドッグとアンダードッグがある。社会的に立派な上司でなければならない——そのトップドッグが、弱みを隠させる。本音を殺させる。 9年前にベストセラーになった『ハートドリブン』の著者・塩田さんは、会社が追い詰められたとき、初めてメンバーに「俺も無理だ」と泣いた。するとメンバーが「助けるよ」と言った。そこから会社が変わり、時価総額500億円まで成長した。 弱みを見せることへの恐れは、実は逆効果だった。 若い世代の経営者ほど、フラットに本音を出せている。「これ迷ってるんだけど、どう思う?」と普通に聞ける。年齢が上がるほど、飲み屋でグチるだけになる——本音を見せているようで、都合のいい自己開示でしかない。 自己開示は、どこまでやればいいのか。 自己開示を深めようとする管理職が、必ずぶつかる問いだ。何でもかんでも話すことではない。でも昔話の武勇伝を語っても逆効果だ。どこまで、どのタイミングで、どうやって——それに答えは出ない、ときりちゃんは言う。 ベーシック講座を受けた受講生の中に、こんな人がいた。「ずっと自己開示していたつもりだった。でも、この講座を受けて、できていなかったことに気づいた」と。 ジョハリの窓——他人が知っている自分、他人が知らない自分、自分が知っている自分、自分が知らない自分。その4つの窓を通じて見えてくるのは、「隠しているつもりなのに、周りには見えていた自分」だったり、「自分でも気づいていない自分」だったりする。 その無意識の領域にアプローチしたとき、自己開示の幅は自然と広がっていく。 お知らせ:シャトルコーチング プライマリーコース 2025年9月5日(土)・6日(日)の2日間、シャトルコーチングのプライマリーコースが開催されます。詳細・お申し込みはこちらから。https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/primary/ 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介 説明文

  2. Aug 11

    【第15講】質問法を磨いても、対話にはならない——トップドッグとアンダードッグの話

    「相手の気持ちを効果的に聞き出す質問法」——そういう本がある。研修もある。学んで、使ってみた。確かに聞きたいことは聞けた。でも、それは対話だったのか。 おーじ(渋谷英樹)は、そのモヤモヤを正直に語る。「ヒアリングのテクニックがうまくなっただけじゃないか」と。 質問法を磨くと、主役が聞く側になる。 質問を設計すると、聞きたいことを聞きに行く面談になる。どこに着地させようか、何に気づかせようかという意図が生まれる。外から見ていると、それはすごく気持ち悪い——あやさん(深澤絢美)はそう言う。無理やり引き出されるような、尋問に近い何か。 本来のカウンセリングや傾聴では、主体性はクライアントや部下の側にある。上司やカウンセラー側には主体性がない。でも「導いてあげねば」という感覚が、どうしても顔を出す。 「きっとこういうことで迷ってるんだろう」という罠。 経験を積んだ上司ほど、部下を見て推測ができてしまう。だいたい当たっている。だから答え合わせのように聞いてしまう。部下も「さすがですね、分かってくれた」となる。業務レベルではすれ違っていない。でも、本当のことは何も語られていない。 きりちゃん(桐谷晃司)はそれを「トップドッグとアンダードッグ」という言葉で説明する。 トップドッグとアンダードッグ。 トップドッグとは、「こうでなければならない」という社会的規範の声だ。もっと頑張らなければ、成長しなければ。アンダードッグとは、緩めたい、休みたいという本能的な欲求の声だ。 上司が問いかけると、部下はトップドッグで答える。「分かりました、やってみます」と言って面談を終える。でもアンダードッグは殺されたまま残っている。だから次の日にはまた元に戻っている。 ハウツーが分かっても、やる気が出ない。頭では理解したのに、モヤモヤしたまま。その状態の部下に、上司は答えを持っていない。内面を聞けなければ、面談は業務確認で終わる。 部下が本音を語っていないこと、上司は気づいている。 実は上司も感じている。「こいつ、何か本音を語っていないな」と。気づいているのに、そこへ踏み込めない。次回はその問いから始まります。 お知らせ:シャトルコーチング プライマリーコース 2025年9月5日(土)・6日(日)の2日間、シャトルコーチングのプライマリーコースが開催されます。詳細・お申し込みはこちらから。https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/primary/ 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

  3. Aug 5

    【特別講】書籍出版について語ります——『リーダーの内なるブレーキの外し方』8月21日発売

    ブレーキを踏んだまま、アクセルを吹かし続けている。 この番組で繰り返してきたその言葉が、一冊の本になりました。 きりちゃん(桐谷晃司)の著書。 『リーダーの内なるブレーキの外し方——ゲシュタルト療法をビジネスに使うと、組織は自律的に動き出す』 2025年8月21日、インプレスより発売。 この本に書いてあること。 ワンオンワンがうまくいかない。部下の本音が引き出せない。頭では分かっているのに、行動が変わらない——そういうビジネスパーソンの悩みが、今この番組に集まっている。 その正体は、技術の不足ではない。無意識のブレーキだ。 感情を押し殺し、いい上司の仮面をかぶり続けてきた体に、ブロックが積み重なっている。そのまま知識を詰め込んでも、体がついてこない。ワクワク感が出てこない。やろうと思っても動けない。 この本では、ゲシュタルト療法の「気づきの3領域」「エンプティチェア」「会話と対話の違い」「自己開示と自己一致」「トップドッグとアンダードッグ」——この番組で話してきたテーマを、具体的な事例とともに解説しています。セルフワークの方法も収録。1日5分のトレーニングで、体が変わり始めます。 目次より。 第1章「今、何に気づいていますか?」では気づきの3領域を、第2章「1on1がうまくいかない」では会話と対話の本質的な違いを、第3章「構造を見える形にすることで、行動を選び直す」ではエンプティチェアの実践アプローチを、それぞれ事例とともに解説しています。 9月5日・6日、出版記念プライマリーコース開催。 書籍の内容を、体で体感できる場があります。 きりちゃんによるライブセッション(ロールプレイではなく、参加者のリアルなテーマを使った本物のセッション)を間近で見て、解説を聞いて、自分でも体験する——それがプライマリーコースです。 今回は出版記念として、参加者全員に書籍を1冊プレゼント。さらに参加費用も特別価格で、2日間で2万円引きとなります。 書籍を読んでから体感しに来てもいいし、体感してから書籍で理解を深めてもいい。どちらでも、この機会が一番いいタイミングです。 対人支援者だけでなく、管理職の方、ワンオンワンに悩んでいる方、部下との関わり方に迷っている方——どなたにも届く内容です。 詳細・お申し込みはこちらから。https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/primary/ 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

  4. Aug 4

    【第14講】頭で分かっても体が動かない——サウナと温泉と、体の解放の話

    知っている。分かった。でも、できない。 ビジネスパーソンが情報を詰め込むほど、この壁にぶつかる。 頭は動いている。でも体がついてこない。 それは意志の弱さでも、努力不足でもない。 体に、ブロックがかかっているからだ。 素で生きようと決めても、体がそうさせてくれない。 「いい上司の仮面をやめよう」と思って職場に行っても、体がかつての自分に戻っていく。怒ってはいけない、感情を出してはいけない——長年そうして生きてきたから、喉が閉まり、横隔膜が固まり、体にブロックが積み重なっている。 頭が命令を出しても、体がついてこない。これが「頭でっかち」の正体だ。 きりちゃん(桐谷晃司)自身も、20代はずっとそうだった。「自分には価値がない」というユニバーサルビリーフを抱えたまま、結果を出し続けた。30代後半、ワークショップで10年来の知人に言われた。「きりちゃんの背中、いつ見ても悲しそうだよね」と。ビジネスでポジションも手に入れた。でも体は、寂しそうだった。 体を解放したとき、視野が広がる。 セッションを受けた後に「視野が広がった」と言うクライアントが多い、ときりちゃんは言う。体のエネルギーがリリースされると、AかBしかなかった選択肢に、Cが浮かんでくる。クリエイティビティが上がる。成果が出やすくなる。 ハートドリブンの塩田さんが役員会で「俺もう無理だ」と泣いたとき、メンバーが「助けるよ」と言った。それも1つのリリースだった。限界まで抱えて、ようやく体が本音を出した。そこから会社が動き始めた。 体を感じる、ということ。 マインドフルネス、ヨガ、呼吸法、座禅——それらが共通してやっていることは、思考から体に意識を戻すことだ。サウナが流行っているのも、無意識のうちに体が「頭を止めて、体を感じてくれ」と訴えているからかもしれない。整う、という感覚はそこから来ている。 おーじ(渋谷英樹)は、キャリア面談の冒頭にマインドフルネスを取り入れてみた。すると「今どう考えていますか」ではなく「今何を感じていますか」という問いかけに、相手がすぐに意識を向けられるようになった。面談の深さが変わった。帰り際に「今日しっかり話せてよかった」とにっこり笑って帰る人が増えた。 大事なのは、無意識にやるのではなく、意識的にやること。体への意識を、意図的に取り戻していくこと。 お知らせ:シャトルコーチング プライマリーコース 2025年9月5日(土)・6日(日)の2日間、シャトルコーチングのプライマリーコースが開催されます。詳細・お申し込みはこちらから。https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/primary/ 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

  5. Jul 29

    【第13講】出し切った先に、本当のアイデアがある——思考の外在化と、壁打ちの正体

    人は1日に約3000の思考をするという。 そのうち9割は、昨日と同じことを考えている。 情報は増え続けている。AIはすぐに答えを返してくれる。それでも、頭の中はいつもごちゃごちゃしたままだ。整理する間もなく、また新しい情報が流れ込んでくる。 正解を探しているうちに、絡まっていく。 溢れる情報の中から正解を探そうとして、オーバーフローして、結果として絡まっていく——あやさん(深澤絢美)は、今のビジネスパーソンをそう見ている。 頭の中でぐるぐると同じことを考え続ける。過去を悔み、未来を不安がる。考えているようで、何も進んでいない。 その状態を変えるのが、「思考の外在化」だ。 話すことも、書き出すことも、外在化だ。 きりちゃん(桐谷晃司)は、キャリア相談に来た人のために、ホワイトボードにその人のキャリアをすべて書き出す。やってきた仕事、楽しかった瞬間、ワクワクしたプロジェクト——それを1枚の図にしていくと、気づきが起きる。「あ、そういうことがあったね」と。頭の中でごちゃごちゃしていたものが、目の前に広がる。 あやさんがキャリアコンサルティングでやっていることも、本質的には同じだ。相談者が語った言葉をキーワードとして返す。経験を言葉にしてもらう。語りながら、自分でも気づいていなかった自分の輪郭が見えてくる。経験から自己概念は生まれる——そのロジックで、本人の語りを引き出していく。 「壁打ち」が求められる理由。 最近、若い世代を中心に「壁打ち」という言葉が広がっている。大学生も、若手社員も、自然に使うようになった。 その理由をあやさんはこう捉える。「考えを押し付けてこられない空間」を求めているのだと。誰かに相談すると、アドバイスをもらう。答えをもらう。説教される。それが嫌で、ただ自分の中にあるものをバーッと出したい——それが壁打ちの本質だ。 出しているうちに思考が整理される。喋ることで次の言葉が引き出される。これも外在化の一形態だ。 出し切った先に、隠れているものがある。 ブレインストーミングの提唱者アレックス・オズボーンはこう言った。最初に出てくるアイデアは誰でも同じようなものだ。でも出し続けていくうちに、「こんなこと言ったら馬鹿にされるかも」というようなファンタジーなものが出てくる。そこに、本当に秘められたアイデアがある、と。 頭の容量が出すことで空く。余白ができるから、また新しい思考が動き始める。沈黙もそれと同じだ——きりちゃんのセッションで沈黙の時間が長いのは、その静けさの中に無意識領域からの何かが浮上してくる可能性があるからだ。質問し続けると思考が動き続けて、その領域に入れない。 お知らせ:シャトルコーチング プライマリーコース 2025年9月5日(土)・6日(日)の2日間、シャトルコーチングのプライマリーコースが開催されます。詳細・お申し込みはこちらから。https://shuttle-coaching.rashi-lab.com/primary/ 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

  6. Jul 27

    【第12講】ブレーキを踏んだままアクセルを吹かすと、エンジンが壊れる——コーチングとカウンセリングの使いちがい

    「お前、これからどうしたいんだ」 その言葉が、1番嫌いだった——洋介(佐藤洋介)は、サラリーマン時代をそう振り返る。今の状態すらよく分かっていないのに、未来を聞かれ続けた。アップアップで溺れかけているのに、未来を設計しろと言われた。 それは親切心からだったかもしれない。でも、逆効果だった。 ワンオンワンが、業務ヒアリングになっている。 傾聴が大事だと言われた。だからうんうんと頷いた。オウム返しをした。「そうだよね」「分かるよ」と言った。30分が終わった。——これがワンオンワンだと思っている管理職が、驚くほど多い。 目的が分からないまま、流行りだからやっている。会社から言われたからやっている。結果、部下側も「何の時間だったんだろう」と思ったまま席に戻る。 形は整っているが、何も起きていない。 カウンセリング、コーチング、ティーチング——3つは根本的に違う。 きりちゃん(桐谷晃司)は整理する。 コーチングは質問法だ。未来に向けた質問によって、部下の成長を引き出す。でも今この瞬間にしんどい人に未来を聞いても、ブレーキを踏んだままアクセルを吹かすようなものだ。エンジンが壊れる。スピンする。 カウンセリング(傾聴)は今ここにフォーカスする。しんどい、モヤモヤする——その感情の奥にある過去の未完了に寄り添っていく。信頼関係を築くのが目的だ。 ティーチング・コンサルティングは、上司が答えを知っていて教える場面に使う。 この3つを混在させたまま「コーチングを学んだのにうまくいかない」と悩む管理職が、今きりちゃんのところに増えている。 学んだ人ほど、ハマる落とし穴。 熱心に本を読んで、研修に行って、ハウツーを学んだ人ほど、使いどころを間違えやすい。知識はある。でも目の前の部下が今どういう状態なのかを見極めないまま、学んだ手法を当てはめようとする。 状態を見る力は、本では学ばない。研修でも教えてくれない。でもそれこそが、最も必要なものだ。 Yahoo Japanがワンオンワンを導入した際、その目的を「部下と上司の信頼関係を築くこと」と定義した。その原点に立ち返れば、やるべきことは見えてくる。 体で分かると、何百冊より早い。 おーじは言う。「体感しちゃったら、本を何百冊読むより早い」と。自分の中でイメージができないと、人は動かない。体で感じて初めて、現場で使えるようになる。 頭で知っていることと、体が分かっていることは、別物だ。 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 https://rashi-lab.com 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

  7. Jul 22

    【第11講】ストーリーを語る人と、今ここに戻れる人——会話と対話が生む、深さのちがい

    ベーシック講座の修了生と、初めて来た人。 同じセッションを受けて、何がちがうのか。 きりちゃん(桐谷晃司)はその差を、一言で言い表した。 「スタートが早い」と。 ストーリーを語り続ける人は、どこにも行かない。 初めてセッションに来た人は、ストーリーを語る。幼少期から今までの人生、乗り越えてきた苦労、周りの部下たちのこと、会社のこと——それをひたすら話し続ける。 それを聞き続けても、どこにも行かない。 ベーシック修了生はちがう。「今ここ」に戻る癖がついている。今この瞬間、自分は何を感じているか。そこから入れるから、深まるのが早い。 会話は「あの人がこうだ」という他人ごとの世界だ。対話は「今あなたはどう感じていますか」という、自分ごとの世界だ。 状況と、その人を切り離さない。 きりちゃんのセッションをずっと見てきたあやさん(深澤絢美)は、気づいていることがある。きりちゃんは、状況とその人を絶対に切り離さない。 トラブルがある、問題がある——でも、その状況そのものを分析しに行かない。「あなたの中で、今それはどこで発生していますか」と、常に本人と繋げ続ける。 状況だけを見ていると、原因探しが始まる。原因が分かれば対処法も分かるはずだと、アドバイスに向かう。そうしているうちに、いつの間にか「あなたが悪い」という話になっていく。でもきりちゃんは、そこへ行かない。ずっとその人の内側だけを見ている。 おーじが気づいた、不思議な変化。 おーじ(渋谷英樹)はこう言う。「最近、話し始めるとなんか勝手に内省が始まっているんですよ」と。 状況を話しているうちに、自分で原因に気づいていく。誰かに答えを教えてもらうわけでもなく、自己完結し始めている。ベーシック講座を9回受けてきた中で、いつの間にかそういう癖がついていた。 ただ、1人の頭の中でやるとうまくいかない。話して、感じて、語るうちに整理されていく。それがシャトルコーチングという場の力だ。 コーチングとカウンセリング、使い分けが大事。 上司が答えを知っていて、解決策が明確なら、ティーチングでいい。でも部下がモヤモヤしている、エネルギーが出ない、なんとなく苦しい——そういうときは傾聴だ。 その人が自分で内省して、自分の答えを導き出す。ビリーフに気づいたとき、何かが変わり始める。それがカールロジャーズのいう「全人格的成長」だ。 相手の状態を見極める力。それが対人支援者にも管理職にも、これからもっとも必要なものになっていく。 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 https://rashi-lab.com 出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

  8. Jul 20

    【第10講】我慢して聞いた、イコール傾聴じゃない——上司が正直になれない理由

    「否定しないで黙って聞いてあげた。でも部下は何も喋ってくれない」 そう言う管理職が、増えている。我慢して聞いた。だから傾聴した。でも、それは違う。 1on1の、よくある勘違い。 1対1で話す時間を作れば、1on1をやっていると思っている。個室に2人きりになれば、場を作っていると思っている。 おーじ(渋谷英樹)は正直に言う。「ちゃんとキャリア面談をやろうとするんだけど、気づいたら業務ヒアリングになっている」と。深めたいという気持ちはある。でも時間が経つにつれて焦ってくる。がっかりさせたくない、何かを掴ませてあげなきゃいけない——そのうちに、主役が部下ではなく、自分になっていく。 きりちゃん(桐谷晃司)のいう「場を作る」は、物理的な空間の話を一切していない。 共感は、言葉ではない。 「頑張ったね」「ありがとう」——そういう言葉が1人歩きしている。言葉を言えば共感できた、と思い込んでいるリーダーが増えている。 きりちゃんが言う共感とは、こういうことだ。部下が「クライアントに怒られました」と話したとき、上司がまるで自分もそのシーンにいるかのように、一緒にそこにいる——それが共感だ。言葉はその表現の一つに過ぎない。言葉が先に歩き始めると、共感の本質が抜け落ちる。 正直でない上司の前で、部下は正直になれない。 あれを言ってはいけない、これを言ってはいけない——コンプライアンス研修やハラスメント防止研修でNG集を叩き込まれるうちに、何も言えなくなっていく。そうして我慢しながら聞いている上司が、どうやって部下に正直であれるか。 できる上司でなければ、部下はついてこない。そう思って「できる上司」を演じ続けている。でも実はそれが逆なのだと、きりちゃんは言う。インターネット企業の経営者として、自分はプログラムが書けなかった。エンジニアたちへの後ろめたさがあった。でもそれを正直に出したとき、何かが変わった——そういう話が、次回に続く。 「今話してみて、どう感じていますか」の力。 過去の業務報告をずっと聞いていても、それは会話だ。今ここに戻ってくるための問いかけが、対話を生む。判断しない。ジャッジしない。一緒にそのシーンにいる。信頼関係はそこから育つ。 部下が動くかどうかは、上司がどれだけ正直でいられるかにかかっている。 「なんか、気づいちゃうラジオ」とは 「自分らしく、ご機嫌に生きる人をふやす」をPURPOSEに掲げる、一般社団法人らしさ研究所が提供するポッドキャストです。キャリアや感情、人の「内側」にまつわる話を、緩く、でも本音で語ります。 ご意見・ご質問は info@rashi-lab.com まで。 提供:一般社団法人らしさ研究所 https://rashi-lab.com出演:桐谷晃司(きりちゃん)、深澤絢美(あやさん)、渋谷英樹(おーじ)、佐藤洋介

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