今夜も日本酒で

Noriko (J.S.A. SAKE DIPLOMA/日本酒学講師)・Hiroshi(いばらき地酒ソムリエS級)

J.S.A. SAKE DIPLOMAで日本酒学講師のNorikoと、いばらき地酒ソムリエS級のHiroshiの夫婦が日本酒を楽しみながら、日本酒のことや美味しい料理との合わせ方を、二人の会話を通してお届けしていきます。専門的なことも、難しく構えずに。今夜も一緒に、日本酒を楽しみましょう。

  1. 2d ago

    第15話|Ohmine 3粒 西都の雫|ボトルデザインと共にその酒を楽しむ

    今回ご紹介するのは、山口県 大嶺酒造の「Ohmine 3粒 西都の雫」。 柑橘を思わせる爽やかな香り、みずみずしい甘みと旨味、きれいな酸味、そして心地よい苦味が重なり、軽やかにキレていく一本です。 合わせた料理は、サーモンフライ みかんとトマトのサルサ添え。 サーモンの旨味とふっくらした身に、みかんの甘酸っぱさ、トマトとすだちの酸味、ディルの爽やかな香りを重ねました。お酒の酸味とキレを生かし、揚げ物を軽やかに楽しむペアリングです。 そして今回は、お酒の味わいから、ボトルデザインの話に発展。大嶺酒造がなぜこの西都の雫にオレンジ色のデザインを採用したのか、夫婦で色々想像しながら語り合いました。 ボトルデザインも日本酒の味わいの大切な一部。酒蔵がデザインに込めた意味や期待を考えるのも、日本酒の面白い楽しみ方なのだと思います。 更には酒米「西都の雫」の話へ。山口県で育成された酒造好適米の成り立ちや特徴、酒米づくりを取り巻く環境、農家さんと酒蔵の連携についても語りました。 高品質な酒米を育てる農家さんの努力。そしてその年の米の品質を見極め、気候や原料の変化に対応しながら酒を醸す杜氏の技術。 一本のお酒を入り口に、地域の農業や文化、人の営みまで見えてくる。そんな日本酒の奥深さを改めて感じる回です。 ぜひ最後までお聴きください。

  2. Oct 14

    第12話|寒菊 Monochrome 山酒4号|この夏の思い出を振り返る

    寒菊のOccasionalシリーズから、山形県産の酒米「山酒4号」を使用した一本を味わいます。 Occasionalシリーズは、季節の節目や特別なタイミングに合わせて、寒菊銘醸がその時々のテーマや表現に向き合うシリーズ。 今回のMonochromeは、モノクロームのラベルとタイトルに、過ぎ行く季節への思いが込められています。 日が短くなり始め、まだ夏の余韻が残る初秋。 ラベルには、過ぎ去った夏の風景がモノクロのデザインで描かれています。 一方で、味わいは華やかでジューシー。 デリシャスリンゴを思わせる果実感のある甘みと、クリアな喉越しを目指して設計されたお酒です。 モノクロのラベルを眺めながら飲むと、過ぎた季節の思い出に、自分だけの鮮やかな色が浮かんでくるよう。 そして今回、注目したのは酒米「山酒4号」。 山形県で独自の酒米を育てようとする取り組みから生まれ、のちに「酒未来」や「龍の落とし子」の親となった酒米です。 そんな背景を知ると、寒菊がこの米でどんな味わいを表現したのか、ますます気になります。 ペアリングには、帆立のソテーに、カリフラワーとマスカルポーネのピュレ、洋梨、きのことブラックオリーブのペースト、グラナ・パダーノを合わせました。 果実の甘み、魚介の旨味、きのこの奥行き、チーズの熟成感。 すだちとディルの香りも添えて、モノクロの世界に味わいの色を散りばめる一皿に。 モノクロなのに、味わいはカラフル。 ラベルに込められた季節の記憶と、酒米の物語、そして料理との組み合わせを、夫婦でゆっくり語ります。 今夜も日本酒で。🥂

  3. Oct 7

    第11話|渡舟 純米吟醸 五十五・浦里 霧筑波 星霧|うまい茨城地酒決定戦2026を振り返る

    今回は、2026年9月13日に開催された「うまい茨城地酒決定戦2026」を振り返ります。 今回飲むのは、 ・府中誉 渡舟 純米吟醸 五十五 ・浦里 霧筑波 純米吟醸生酛 星霧 いばらき地酒ソムリエ42名によるブラインド審査で、見事1位と2位に選ばれた2本です。 私が初めて「渡船」という酒米を知ったのは、唎酒師の勉強を始める前。 藤居本家の「旭日」と、茨城・府中誉の「渡舟」との出合いから。 同じ「渡船」という名前を持つ酒米でも、そこにはそれぞれの復活の物語があります。 そして府中誉には、「地元で育てた米で醸したい」という強い想いがありました。 かつて栽培されていた酒米「渡船」。 一度途絶えたその種籾を、つくばの研究機関に保存されていたわずか14gから復活させ、地元の農家とともに栽培をつないでいった。 「この土地で育った米で、この土地の酒を造る」 その想いが、今の「渡舟」につながっています。 今回は、そんな渡船の物語をたどりながら、星霧と渡舟 五十五を飲み比べ。 合わせた料理は、「秋の五彩春巻き」 味わいも食感も重なり合う、今回のための春巻きです。 星霧は素材をきれいに見せ、渡舟は素材の旨味をひとつにまとめる。 同じ料理でも、お酒が変わると見えてくる味わいが変わる。 そして、一度途絶えた米が、誰かの想いによってもう一度酒になる。 そんな「日本酒の背景」まで一緒に味わっていただけたら嬉しいです。

  4. Sep 16

    第8話|寒菊 OCEAN99 星海・甲子 夏詣酒 星合|日本酒を通して暦の節目を知る

    今回は、前回から続く 寒菊 OCEAN99シリーズ夏の三部作、その完結編「星海」と、甲子 夏詣酒「星合」を。 OCEAN99の夏酒三部作を締めくくる「星海」。 そして、七夕の「星合」に願いを重ねた「星合」。 今回は「夏詣って、そもそも何だろう?」というところから、 一年の折り返しの節目である「夏越の大祓」と日本酒のつながり、千葉の酒蔵・飯沼本家のこと、私たちの酒蔵訪問の思い出まで、夫婦でお話ししました。 そして今回のペアリングは、2本それぞれに。 🌊 星海 トマトファルシー 蟹 × ギリシャヨーグルト × マスカルポーネ × バジル 赤いトマトを夜空の花火に見立てて。 果実感と旨味、コクを重ねたペアリング。 🌌 星合 雪の妖精のとうもろこしスープ 桃 × ドルチェドリーム × ゲランドのグロセル さらりとしたとうもろこしの甘みに、桃のジューシーさ。 星合の果実感と酸が重なると、とうもろこしまで瑞々しく感じられるような一杯に。 「花火が上がる夜の海」星海。 「しっとり静かな星空の下の海」星合。 同じ夜空でも、こんなに違う。 そんな二つの世界を、ぜひ音声と一緒に楽しんでください。 今夜も、日本酒で。 🌙

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