必然の音楽 〜音楽を切り口に、社会や時代、カルチャーの解像度がグンっと上がるPodcast〜

安藤カズマサ / 加藤和 / 福の神

必然の音楽 あの音楽は、偶然じゃなかった。 その音楽が、なぜ、その時代に生まれなければならなかったのか。 音楽が生まれる交差点には、何があるのか。 音楽を切り口に、社会や時代、カルチャーの解像度がグンっと上がるPodcastです。 名前は聞いたことがある。 曲もなんとなく知っている。 でも、実はイマイチちゃんとは知らない。 昔は音楽をよく聴いていたけれど、 大人になって、いつの間にか少し離れてしまった。 そんな人たちと一緒に、 音楽をもう一度、面白がるための番組です。 「なぜ、こんな音楽が生まれたんだろう?」 その時代の社会、街、テクノロジー。 そして、人が何を恐れ、何に怒り、何を求めていたのか? 音楽を知るとちょっと前より人間がわかります。 そして、ときどき自分自身を知ることでもある。 「あの頃、なぜこの曲が好きだったんだろう」 「今の自分は、なぜこの音に惹かれるんだろう」 そんなことまで、ああでもない、こうでもないと考えていきます。 音楽に詳しくなくても大丈夫。 どこのエピソードから聞いても大丈夫です。 音楽に人生を狂わされた安藤と、 音楽をほとんど聴かずに生きてきた加藤、 そして二人をつなぐ福の神。 大人になってから、もう一度軽音サークルの部室に入る! そんな感じでやっています。 ▼ オフィシャルサイト https://hitsuzen-no-ongaku.com ▼ 番組へのご意見・感想 https://forms.gle/rw4qfXR32mTEEyvq5 ▼ Members 安藤カズマサ 音楽に人生を狂わされた人。 音楽やカルチャーを追い続け、このPodcastの言い出しっぺ兼進行役。 加藤 和 音楽をほとんど聴かずに生きてきた人。 だからこそ出てくる「それって何がすごいの?」を担当。 福の神 二人を笑顔でつなぎ、ときには鋭くツッコむ言葉の神様。

  1. 4d ago

    S1-12 【00年代編3】なぜ00年代から「音楽のヒーロー」が見えなくなったのか?——初音ミク、米津玄師、Prefuse73、J Dilla、Flying Lotusとデジタル革命が変えた音楽の必然

    なぜ2000年代から、時代を象徴する「音楽のヒーロー」が見えにくくなったのか? 人間が機械のように歌い、コンピューターが人間には演奏できない音を生み出す。 誰もがパソコン1台で音楽を作れるようになったとき、音楽は何を手に入れ、何を失ったのか? 1950年代から半世紀以上の音楽史を駆け抜けてきたシーズン1「MAP」。00年代編の最終回は、音楽を作る側で起きた革命に迫ります! Ableton Liveなどの音楽制作ソフトの普及によって、楽器を演奏するだけでなく、音を切り刻み、貼り合わせ、組み替えることで音楽を生み出せるようになった2000年代。 Prefuse 73はラップの声を打楽器のように切り刻み、J Dillaはサンプラーから独自のグルーヴを生み出す。 そして、初音ミクの登場。 「人間の歌を機械が再現する」はずが、「機械の歌を人間が歌ってみる」という逆転現象が起こり、ニコニコ動画から米津玄師へとつながる新しい音楽文化が育っていく。 でも、今回の話は制作技術の進化だけでは終わりません。 かつてロックやパンク、ヒップホップは、特定の都市や社会情勢、若者たちの怒りと結びついて生まれてきました。 ところが、世界中の音楽がネットでつながり、誰もが同じ制作環境を手に入れられるようになると、「その場所、その時代だからこそ、この音楽が生まれた」という必然はどう変わっていくのか? 時代を代表するヒーローや、みんなが一緒に歌うアンセムは、もう必要なくなったのか? ……そんな話をしていたら、OasisやThe Beatlesの曲をスタジアムで大合唱する若者たちの姿に、3人が思いがけず盛り上がることに。 音楽のデジタル化が進んだ今だからこそ、改めて考えたい「音楽と人間の関係」を掘り下げます。 Ableton LiveとDTM革命:コピペと切り貼りが変えた音楽制作 Prefuse 73とJ Dilla『Donuts』:サンプリングが切り開いた異なる表現 初音ミク × ニコニコ動画:「機械の歌を人間が歌う」逆転現象 米津玄師とボカロ文化:現代J-POPにつながる新しい音楽の作り方 Flying Lotusとジャズの血脈:電子音楽と身体性の交差点 SpotifyとSoundCloud:変わっていく音楽の流通と作り手の環境 デジタル社会と土地性:音楽が生まれる「場所」の意味は変わったのか? ヒーローとアンセム:Oasis、『Hey Jude』、そしてビリー・アイリッシュ 神保町ジャニスの思い出:ストリーミング時代に消えていった音楽との出会い方 そして今回も部室は通常運転! 番組が音楽史カテゴリー最高4位になったと思ったら、なぜか「打倒ミッツ・マングローブ!」の宣言。 さらにFlying LotusとThom Yorkeの誕生日が一緒だという話から、安藤の生まれてくる娘の名前が「ロータス」に決まりかけるという謎の展開まで(笑)。 「さらっと音楽史を振り返る」はずが、気づけば4か月。 シーズン1の音楽史編はここでひと区切り。次回は和さんも交えて、これまでのMAPを振り返る雑談回です! 番組への感想や、掘り下げてほしいアーティスト・時代のリクエストもお待ちしています。 Xでは #必然の音楽 をつけて感想をぜひ! 番組のフォローや評価も、めちゃくちゃ励みになります!

  2. Oct 25

    S1-11 【00年代編2】ロックの解体、ヒップホップの覇権—なぜRadioheadはギターを捨て、The Strokesは過去を掘り返し、EminemとKanye Westは時代の中心になったのか?

    ロックの頂点にいたバンドが、なぜギターを捨てたのか? そして同じ時代、なぜ古臭くて荒々しいガレージロックが、再び世界を熱狂させたのか? ITバブル崩壊、9.11、イラク戦争。 インターネットの普及と、先の見えない世界。 2000年代、音楽の世界では一見矛盾するような変化が同時に起きていました。 Radiohead『Kid A』によるロックの大転換。 The Strokes、The White Stripesによるガレージロックの復活。 Eminem、Kanye Westによるヒップホップの巨大な成功。 そして、ファンの口コミから駆け上がったArctic Monkeys。 なぜヒップホップは、ストリートからポップミュージックの中心へ躍り出たのか? インターネットが音楽を自由にしたとき、次のスターを決めるのは誰になったのか? バラバラに見える音楽の変化をつないでいくと、2000年代という時代の輪郭が見えてきます。 🎧 今回のトピック Radiohead『Kid A』とギターロックからの決別 Linkin Park、Kornらニューメタルの大躍進 The Strokes、The White Stripesとガレージロック・リバイバル Eminem、Outkast、50 Cent、Kanye Westとヒップホップの覇権 Arctic Monkeys、MySpace、ファンが変えた音楽の広まり方 Björk、Sigur Rós、The Mars Volta、Anticon、シカゴ音響系、toe、フジロックのField of Heaven そして今回も、音楽好きのおじさん2人の暴走に、和(やわらぎ)さんがついていけない! 「1秒も知ってる情報なかったです(笑)」 福の神による『Seven Nation Army』の謎の口演奏や、フジロックで「ヘブンさん」と呼ばれていた過去まで飛び出します。 音楽を知らなくても楽しめる、知るともっと面白い。 今回も3人で、2000年代の音楽と時代を部室のように掘っていきます。 次回はクラブミュージックと、デジタル技術が変えた「音楽の作り方」へ。 面白かったら、ぜひ番組のフォローや評価で応援してください。感想やリクエストもお待ちしています。

  3. Oct 18

    S1-10【00年代編1】 なぜCDは売れなくなり、音楽の作り方まで変わったのか?——iPod、Napster、iTunes、YouTubeが起こした2000年代の音楽革命【00年代音楽編1】必然の音楽 ~音楽を切り口に、時代

    CDを買う時代から、好きな曲を検索して聴く時代へ。 2000年代、MP3、Napster、iPod、iTunes、YouTubeの登場によって、音楽の聴き方も、買い方も、発信の仕方も大きく変わっていきます。 しかし、変わったのはそれだけではありませんでした。 CDが売れなくなり、音楽を1曲単位で楽しむようになったことで、アーティストの収益構造も変化。ライブやフェスの重要性が増し、ストリーミング時代には曲のイントロや構成そのものにも新たな影響が生まれます。 さらにMySpaceやYouTubeによって、レコード会社や音楽メディアを通さなくても、自分の音楽を世界中に届けられるように。 「好き勝手に作った音楽が、それを好きな人に届くようになったんじゃない?」 そんな和(やわらぎ)さんの問いに、福の神は「でも、個人的には音楽があんまり面白くなくなった」と意外な返答。 音楽は自由になったのか。それとも新しい仕組みに縛られるようになったのか。 2000年代編の初回は、音楽を取り巻くルールが変わった時代を掘り下げます。 ちなみに冒頭では、Nirvanaがどうにもハマらなかった和さんの感想から、TOOL、Radioheadの『The Bends』『Kid A』へ。さらにはピエール瀧を「Netflix俳優」だと思っていたことも発覚。 最後には福の神から「教科書みたいでつまらない!」の一撃まで飛び出す、相変わらずの3人です。 【チャプター】 NirvanaとRadiohead、90年代から2000年代へ MP3、Napster、iPodが変えた音楽の聴き方 iTunes StoreとCD売上の変化 MySpaceとYouTube、音楽発信の自由化 音楽は自由になって、面白くなくなった? 番組への感想、取り上げてほしい音楽やテーマも募集中。お便りフォームからお気軽にどうぞ。 気に入っていただけたら、フォローや評価もぜひお願いします。

  4. Oct 11

    S1-9「音楽の対立」が本当に人を殺すところまで行ってしまった——2PACとThe Notorious B.I.G.、東西抗争からOutKastへ。90年代ヒップホップが多極化するまで

    「思ったよりテンション低かったっすね(笑)」 90年代編、第3回。 まずは、和(やわらぎ)さんがMassive AttackとNirvanaを初めて聴いてみるところからスタートします。 Massive Attackを聴いて、「政治的な音楽って聞いてたけど、こんなに淡々としてるんだ」「暗いところで、おばちゃんが綺麗な歌を歌ってる感じ(笑)」 一方、NirvanaのKurt Cobainには、「めちゃくちゃかっこいい」「なんか応援したくなる」と、いきなりハマる和さん。 同じ90年代でも、なぜこんなに違う音楽が同時に存在していたのか? そこから今回は、90年代ヒップホップへ。 N.W.A.が警察への怒りをラップし、西海岸ではGファンクが巨大なムーブメントに。一方、東海岸ではWu-Tang ClanやNasらが存在感を強め、やがてメディアも巻き込んだ「East Coast vs West Coast」の構図が加速していきます。 その中心にいたのが、2PACとThe Notorious B.I.G.。 もともとは交流のあった2人。しかし2PAC襲撃事件、その後の「Who Shot Ya?」、ディスの応酬、レーベルやメディアによる煽りも重なり、対立は音楽の外側まで広がっていきます。 「これ、ブレイキングダウンみたいなこと?」「巨人と阪神が殴り合ってる感じ?」「でも俺は野球が見たいんだけど(笑)」 そんな話をしながら考えるのは、 ラップの“競争”は、どこから“対立そのものを消費するエンタメ”に変わったのか? 1996年に2PAC、翌1997年にBiggieが亡くなり、東西抗争は大きな転換点を迎えます。 そして、その「東か西か」という構図の外側から登場するのが、アトランタのOutKast。 さらにThe Rootsやアンダーグラウンド・ヒップホップなど、地域や思想、サウンドごとにヒップホップはどんどん枝分かれしていきます。 後半は、90年代編3回をまとめて振り返り。 Nirvana、Massive Attack、Stone Roses、Oasis、Blur、ヒップホップ。 グランジ、クラブミュージック、ブリットポップ、ヒップホップ。どうして90年代は、こんなにも違う音楽が同時に支持されたのか。 大衆に合わせるというより、それぞれが自分たちの好きな音を突き詰めた結果、なぜか巨大な支持を獲得していった時代。 「90年代、情報量多すぎて目が回る(笑)」 そんな3人の部室トークで、90年代という多極化の時代を最後まで駆け抜けます。

  5. Oct 4

    S1-8 政府が“反復するビート”を禁止した?!—ハシエンダからAutechre、Massive Attackへ。レイヴと反骨精神が爆発した90年代〜 必然の音楽 〜音楽を切り口に、社会や時代、カルチャーの解像

    「反復するビートを鳴らしたら取り締まり対象!?」 1994年、イギリスで成立した法律には、野外レイヴを規制するために“反復するビート”を対象にした条文まで盛り込まれました。 だったら、同じビートを繰り返さなければいい。 そう考えたAutechreが作ったのが、ビートパターンを変化させ続ける『Flutter』。 しかもクラブには「これを取り締まるなら法律家を連れてこい」と掲示する。 音楽を規制する側もヤバい。対抗するミュージシャンもヤバい。 今回は、そんなエピソードに象徴される90年代音楽の“大混乱と百花繚乱”を、3人で喋り倒します。 マンチェスターの伝説的クラブ「ハシエンダ」から広がったレイヴ・カルチャー。Stone Roses、Primal Scream、Happy Mondaysらが、ロックとダンスミュージックの境界を壊していく。 そこで起きたのは、単なるジャンルの融合だけではありません。 それまでのライブが「ステージ上のスターを見る場所」だったとすれば、クラブでは観客自身が主役になる。 誰か一人を見るのではなく、同じ空間で、同じビートを浴びながら、一緒に踊る。 音楽を“見る”時代から、“自分たちで体験する”時代へ。 一方、ブリストルではダブ、ヒップホップ、クラブカルチャー、パンクの精神が混ざり合い、Massive Attack、Portishead、Trickyへとつながる新しい音楽が生まれていきます。 しかも同じブリストルから、後にBanksyまで登場。 「Banksyの正体はMassive Attackの3Dなんじゃないか?」 そんな説まで生まれるくらい、音楽、政治、ストリートアートが近い距離で混ざり合っていた街でした。 さらに90年代は、とにかく音楽が枝分かれしていきます。 酒を飲まない。ドラッグをやらない。好きでもない相手とはSEXしない。 荒くれ者のイメージとは真逆の、自分を徹底的に律する“修行系ハードコア”=Straight Edge。 Green DayやThe Offspringへ続くスケート/パンク。 ロックそのものを解体していくポストロック。 The Prodigy、Chemical Brothers、Fatboy Slimらダンスミュージック勢がロックフェスのトリを務めるようになる時代。 もはや「ロックとは何か」「クラブミュージックとは何か」という境界自体が、どんどん意味を失っていきます。 そして後半は、福の神の実体験へ。 1997年、第1回FUJI ROCK FESTIVAL。 台風直撃。雨宿りする場所もほとんどない。Tシャツ一枚で来てしまった観客たちは、唇を青くして震えている。 そんな地獄のような会場で、Rage Against the Machineが一音鳴らした瞬間。 寒さで震えていた何万人もの身体が一斉に動き出し、観客の熱気と汗が白い蒸気になって、ステージが見えなくなる。 福の神曰く、 「物理的にロックに救われた瞬間でしたね(笑)」 ヒップホップとハードロックを正面衝突させ、政治への怒りを鳴らし続けたRage Against the Machine。ギターをターンテーブルのように操るTom Morello。 90年代は、ただ新しいジャンルがたくさん生まれた時代ではありません。 パンクが撒いたDIYの種。クラブで生まれた共同体。インディーレーベルの台頭。ジャンル同士の衝突。政治と音楽。アートとファッション。そしてフェスという新しい音楽体験。 80年代まで地下に潜っていたものが、一斉に地上へ飛び出した。 そんな「何でもあり」になった90年代の熱狂を、今回も部室ノリ全開で掘っていきます。 ちなみに、やわらぎさんはこの時点ですでに情報量で溺れています。 「もう杏仁豆腐でしょ?」 いいえ。 まだエビチリです。 90年代、まだ終わりません。次回はいよいよ、90年代ヒップホップへ。

  6. Sep 27

    S1-7 1991年、ロックは“弱さ”を歌い始めた——Nirvana、カートコバーン、ジェネレーション X。「求められる自分」に苦しんだ男の話に、和(やわらぎ)の波形が初めて振り切れた90年代前

    1991年。世界の前提が、音を立てて崩れ始める。 ベルリンの壁が崩れ、冷戦が終わる。日本ではバブルが崩壊する。 それまで多くの人が信じていた、「ちゃんと勉強して、ちゃんと働けば、人生はだいたいうまくいく」という大きな物語が、少しずつ効かなくなっていく。 そして、その空気をまともに受けたのが“ジェネレーション X”と呼ばれた若者たちでした。 親世代は、社会は変えられると信じていた。努力すれば豊かになれると信じていた。良い学校に入り、良い会社に入り、家庭を持つ。そこには少なくとも「こう生きればいい」というひとつの答えがあった。 でも、その次の世代には、その答えがもう通用しない。 低成長。家庭環境の不安定化。離婚の増加。放課後をひとりで過ごす子どもたち。経済的には豊かになったはずなのに、「じゃあ何を目指せばいいの?」という感覚だけが残っていく。 戦うべき“敵”すら、前の世代ほど分かりやすくない。 そんな時代に出てきたのが、Nirvanaでした。 1991年には『Nevermind』だけでなく、My Bloody Valentine『Loveless』、Massive Attack『Blue Lines』、A Tribe Called Quest『The Low End Theory』など、後の音楽史を大きく変えていく作品が一気に登場します。 なぜこの年に、こんなにも音楽が噴き出したのか? そこには、80年代までの「派手で、強くて、成功している音楽」への違和感がありました。 豪華な衣装。巨大なステージ。俺について来い、と叫ぶロックスター。 それに対してカートコバーンは、ボロボロのネルシャツを着て、普段着のままステージに立ち、自分の中にある違和感や怒り、居場所のなさを歌った。 「世界を変えてやる」でもない。「俺は最強だ」でもない。 むしろ、 うまく生きられない。自分が何者か分からない。周囲から求められる自分と、本当の自分が一致しない。 そんな“弱さ”が、突然ポップミュージックの中心に出てきた。 そして『Nevermind』は、Michael Jackson『Dangerous』を抜いて全米1位へ。 それは単なるチャートの逆転ではなく、80年代的な成功の象徴から、90年代的な違和感の象徴へと主役が入れ替わった瞬間でもありました。 けれど、ここに大きな矛盾が生まれます。 「大衆に馴染めない」と歌っていた人間が、最も大衆に求められる人間になってしまった。 商業主義に違和感を持っていた人が、巨大な商業システムの中心へ押し上げられてしまった。 自分を守るために表現していた音楽が、いつの間にか“求められるカートコバーン像”を作り上げていく。 その苦しさの話を聞いていた和(やわらぎ)が、ここで突然止まります。 「これまでで一番刺さったかもしれない」 周囲から求められる自分。市場で評価される自分。社会の中で“商品としての自分”を最適化していくこと。 その一方で、本当の自分はどこにいるのか。 カートの話が、30年前のロックスターの話ではなく、2026年を生きる自分自身の問題として和さんに接続していきます。 普段は比較的冷静な和さんが、熱くなりすぎて言葉が追いつかなくなり、ついには安藤から 「初めて波形が振り切れてる」 と言われる事態に。 今回の『必然の音楽』は、1991年の“名盤ラッシュ”を入口に、Generation X、Grunge、Nirvana、カートコバーン、Guns N' Roses、シューゲーザー、Oasis/Blur、Radiohead『Creep』、Beck『Loser』まで。 強さや反抗を歌ってきたロックが、なぜ90年代に「弱さ」「内向性」「自分自身の居場所」を歌い始めたのか。 そして、なぜそれが今の僕らにもこんなに刺さるのか。 冒頭では、安藤がフジロック最前列で8時間待って観たMassive Attackの話からスタート。 福の神の「紅だぁ〜!」、恒例の和さん80年代復習クイズ、カート・コバーンを検索した瞬間に「なんで死んだ」が出てきてしまう事故まで、今回も部室感たっぷりでお送りします。 次回は、同じ90年代を別の入口から。 ロックを離れて、ハシエンダからクラブミュージックの世界へ向かいます。

  7. Sep 20

    「音楽で社会に叫んでも、意味なくね?」—和の素朴すぎる疑問から、Oasis、ゆず、キューバ、日本暗闇党まで3人で脱線した初の雑談会【必然の音楽】〜音楽を切り口に、社会や時代、カ

    今回は本編の収録の合間に、福の神・安藤・和の3人でゆるーく雑談! 「やわらぎの頭がパンクしそう」という理由で始まった雑談会ですが、気づけばGUから出るファクトリー・レコードTシャツの胸アツな展開から、ワールドカップで歌われるオアシス『Wonderwall』、そして「日本のオアシスは、ゆずの『栄光の架橋』説」へと大脱線! さらに、和が投げかけた「音楽で社会に叫んでも生活変わらなくね?」という鋭すぎる正論をきっかけに、海外のロック衝動と日本の部活文化の共通点を検証。 後半はキューバの停電生活で知った「おなら1つで大爆笑できる笑いの沸点の低さ」から、各家庭で月1回電気を消す『日本暗闇党(ダークネス党)』の結党、そして安藤さんの新あだ名「ファルコン安藤」の誕生まで、部室感全開でお届けします。 電気を消して、キャンドルの灯りとお酒をお供にお楽しみください! 今回登場する主な話題・固有名詞 ​GUからファクトリー・レコード(Factory Records)のTシャツが発売! ​安藤さんの経歴:プログレ愛とメタモルフォーゼでのアテンド体験 ​音楽の衝動=部活のアッパー感?(レッチリのフリー、セックス・ピストルズ) ​安藤さんがAIに「株で一発当てる銘柄」を聞いて怒られた話 ​ワールドカップの合唱:オアシス『Wonderwall』 vs ゆず『栄光の架橋』 ​キューバの停電体験談:笑いの沸点(閾値)が異常に低い幸せな世界 ​福の神が出馬表明!?「日本暗闇党(ダークネス党)」結党へ ​『Never Ending Story』から誕生した「ファルコン安藤」 お便り・感想はこちら!番組概要欄のフォームより、取り上げてほしい時代やアーティストのリクエスト、感想をお待ちしております。X(旧Twitter)では #必然の音楽 をつけて投稿してもらえると嬉しいです! 次回はいよいよ90年代本編です!

    「音楽で社会に叫んでも、意味なくね?」—和の素朴すぎる疑問から、Oasis、ゆず、キューバ、日本暗闇党まで3人で脱線した初の雑談会【必然の音楽】〜音楽を切り口に、社会や時代、カ
  8. Sep 13

    s1-6 【80年代編③】ヒップホップは、踊る音楽から“現実を語る音楽”に—Grandmaster Flash、Run-D.M.C.、Public Enemy、A Tribe Called Quest

    ヒップホップは、最初から「社会を語る音楽」だったわけじゃない。 パーティーで人を踊らせるDJと、その場を盛り上げるMC。そこからラップは、街の現実を語り、怒りをぶつけ、政治を批判し、自分たちのルーツを探す表現へと変わっていきます。 80年代編、ついに最終回。 今回はまず、前回話し忘れた(笑)はっぴいえんどからスタート。日本語でロックを鳴らし、その後のYMO、歌謡曲、シティポップへとつながっていく日本の音楽史を寄り道したあと、いよいよヒップホップの80年代へ。 1977年のニューヨーク大停電、Grandmaster Flash『The Message』、Run-D.M.C.とAerosmithの『Walk This Way』、Beastie Boys、ギャングスタ・ラップ、Public Enemy、そしてA Tribe Called QuestやDe La SoulらNative Tonguesまで。 「悪いラップ、社会風刺ラップ、ちょっとインテリラップ」 いつもの3人で整理していくうちに見えてきたのは、ヒップホップがわずかな時間で、とんでもない速度で多様化していったことでした。 楽器が弾けなくてもいい。楽譜が読めなくてもいい。すでにある音をサンプリングして組み替え、自分の言葉を乗せれば音楽になる。 それは単なる新ジャンルの登場ではなく、「誰が音楽を作れるのか」という前提そのものを変えていく出来事だったのかもしれません。 そして話は、80年代そのものへ。 華やかな消費文化の裏側で広がっていた貧困、格差、失業、社会の分断。キラキラしているのに、同時にものすごくドロドロしている。 なぜ80年代には、こんなにも極端な音楽が次々と生まれたのか。 音楽をほとんど知らない和さんの「人間って難しいな」という一言から、なぜかサラリーマンの生き方、SNSの「いいね取り」、人間の幸福まで話が広がっていきます。 80年代を3回にわたって掘ってきた『必然の音楽』。最後まで脱線しながら、いよいよ次回、90年代へ。 福の神「こんなの一生続かねえよな」 そんな空気から始まる90年代の直前まで、一緒にどうぞ。

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必然の音楽 あの音楽は、偶然じゃなかった。 その音楽が、なぜ、その時代に生まれなければならなかったのか。 音楽が生まれる交差点には、何があるのか。 音楽を切り口に、社会や時代、カルチャーの解像度がグンっと上がるPodcastです。 名前は聞いたことがある。 曲もなんとなく知っている。 でも、実はイマイチちゃんとは知らない。 昔は音楽をよく聴いていたけれど、 大人になって、いつの間にか少し離れてしまった。 そんな人たちと一緒に、 音楽をもう一度、面白がるための番組です。 「なぜ、こんな音楽が生まれたんだろう?」 その時代の社会、街、テクノロジー。 そして、人が何を恐れ、何に怒り、何を求めていたのか? 音楽を知るとちょっと前より人間がわかります。 そして、ときどき自分自身を知ることでもある。 「あの頃、なぜこの曲が好きだったんだろう」 「今の自分は、なぜこの音に惹かれるんだろう」 そんなことまで、ああでもない、こうでもないと考えていきます。 音楽に詳しくなくても大丈夫。 どこのエピソードから聞いても大丈夫です。 音楽に人生を狂わされた安藤と、 音楽をほとんど聴かずに生きてきた加藤、 そして二人をつなぐ福の神。 大人になってから、もう一度軽音サークルの部室に入る! そんな感じでやっています。 ▼ オフィシャルサイト https://hitsuzen-no-ongaku.com ▼ 番組へのご意見・感想 https://forms.gle/rw4qfXR32mTEEyvq5 ▼ Members 安藤カズマサ 音楽に人生を狂わされた人。 音楽やカルチャーを追い続け、このPodcastの言い出しっぺ兼進行役。 加藤 和 音楽をほとんど聴かずに生きてきた人。 だからこそ出てくる「それって何がすごいの?」を担当。 福の神 二人を笑顔でつなぎ、ときには鋭くツッコむ言葉の神様。

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