看板のない古着屋

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静岡で「看板の無い古着屋」を営む店主が、 古着のこと、昔暮らした街のこと、仕事のこと、 音楽や本のこと、そしてどうでもいいようで忘れられない出来事を話す番組です。 1960年代の子どもの頃の記憶。 1980年代、東京で暮らしていた頃の話。 古着屋を始めるずっと前に出会った服や人や街。 記憶は、たぶん少し曖昧です。 でも、その曖昧なところも含めて、 その時代に自分が見ていた景色を話してみようと思います。 古着の話だけをする番組ではありません。 服から始まって、街、人、音楽、仕事、時代へ。 ときどき話は思いがけないところまで脱線します。 古着屋の店先で、店主の昔話を聞いているような気分で、 気楽にお付き合いください。 「看板の無い古着屋」 店主 nediruk

  1. 4d ago

    #15 1985年、劇団を作った

    1985年、22歳の私は、自分の劇団を作った。 そもそもの始まりは、前年に『フロムA』で見つけた無名劇団。 演劇を勉強しようとスタッフとして参加したものの、その芝居が、もう笑っちゃうほど面白くなかった。 「これなら自分が書いた方が面白いんじゃないか?」 そんな妙な自信から、初めての脚本を書き、仲間を集め、手探りで芝居を作り始めます。 渋谷センター街のルノアールでの出会い。なかなか集まらない役者たち。未完成の脚本。稽古場での衝突。そして、音楽が加わったときの高揚感。 1985年5月、新宿のアートシアターで迎えた旗揚げ公演。 照明の調光盤を操作していた私の耳に、客席からドッと笑い声が聞こえてきました。 そして2026年。 今回の収録をきっかけに、40年以上聴き返すことのなかった公演のカセットテープを発見。 初めて自分の作品を客観的に聴き直し、最後のカーテンコールを迎えたとき、思いがけないことが起こりました。 昔のことを語り始めたからこそ、見つけられたもの。 40年以上経って、過去の自分に出会えた気がします。 #看板のない古着屋 #古着屋のひとりごと #1985年 #小劇場 #演劇 #劇団旗揚げ #80年代 #昭和の記憶 #フロムA #自分史 --- stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。 https://stand.fm/channels/6a9be4b90bbc2a81f57cac46

    #15 1985年、劇団を作った
  2. Oct 28

    #14 1983年、渋谷で働いた――大学より面白かった厨房

    3回目の受験で大学に入ったのに、通うのが楽しくなったのは、渋谷のカフェバーの厨房でした。 1983年、「ソーホーズ・ヴィノ・ロッソ」で始めたアルバイト。ホール係のつもりで入ったのに、最初に任されたのは、山のように積まれた皿洗いでした。洗い場から聞こえる注文の声やフライパンの音に囲まれながら、手が空くとサラダの盛り付けを手伝うようになり、トマトやレタスの置き方を少し変えるだけで皿の印象が変わることに気づきます。やがて盛り付けを任され、限られた時間と材料で工夫する楽しさを覚えていきました。 個性豊かなコックさんたちは、忙しい時間には怒鳴り声を飛ばしながらも、仕事が終わると近くの店で飲み会を開きました。帰宅せず、そのまま誰かの部屋で徹夜麻雀になることもあり、私は負け続けながら、眠気と悔しさで赤くなった目をこすっていました。 初デートでは、従業員伝票でランチを済ませ、少し気取って『フラッシュダンス』へ。映画館を出たあと、何を話せばいいのかわからず、渋谷の人波の中を並んで歩いたことも、今では懐かしい思い出です。 そして、粉雪の舞うスペイン坂で、クリスマスイブの営業に使う米を運んだ夜。傘を差しても肩や髪は濡れ、重い米袋を抱えたまま坂道で何度も足を滑らせました。華やかな街の灯りを横目に、私は息を切らしながら厨房へ戻り、さんざんなクリスマスイブだと思ったものです。 演劇や小説の話をした石田さんと、のちに一緒に劇団を作る仲間たち。 大学より面白かった厨房の日々を、皿の音や油の匂い、少し甘酸っぱい記憶とともに振り返ります。 #看板のない古着屋 #渋谷 #1980年代 #青春 #アルバイト #カフェバー #フラッシュダンス #演劇 --- stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。 https://stand.fm/channels/6a9be4b90bbc2a81f57cac46

    #14 1983年、渋谷で働いた――大学より面白かった厨房
  3. Oct 25

    #13 1993年、北海道一人旅|名前も知らない人たち

    #13 1993年、北海道一人旅|名前も知らない人たち 1993年、31歳の夏。 バイクで北海道を走った、初めての一人旅。その後編です。 山奥の露天風呂で、見知らぬ女性に写真を撮ってもらいました。 しかも、お互い素っ裸。 温泉で出会った女性ライダーとの不思議な会話。 焚き火のそばでジャガイモと卵を交換した、ジムニーのおじさん。 そして、林道で転倒し、崖っぷちで立ち往生していた私を助けてくれた、軽トラックの男性2人。 誰も名前を知らない。 けれど、33年経った今も忘れられない人たちです。 苦労して辿り着いたヌプントムラウシ温泉は、その後の土砂災害で埋まり、今では「幻の温泉」に。 13日間、総走行距離4,595.3km。 それだけ走っても、北海道はまだまだ広かった。 古い日記と写真を頼りに振り返る、1993年の北海道一人旅。後編です。 Google Mapに写真を載せました。 ⚫︎鹿の湯の写真↓ https://maps.app.goo.gl/QPndooKSwTAcAxNr5?g_st=ic ⚫︎ ヌプントムラウシ温泉↓ https://maps.app.goo.gl/tieUejDg33KNJTGq6?g_st=ic #看板の無い古着屋 #北海道一人旅 #1993年 #バイク旅 #ソロツーリング #北海道ツーリング #オフロードバイク #鹿の湯 #然別峡 #トムラウシ #ヌプントムラウシ温泉 #秘湯 #野湯 #旅の思い出 #昭和生まれ --- stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。 https://stand.fm/channels/6a9be4b90bbc2a81f57cac46

    #13 1993年、北海道一人旅|名前も知らない人たち
  4. Oct 18

    #11 1980年、いちご畑の男子高校生

    #11 1980年、いちご畑の男子高校生 1980年、静岡県清水市。 高校3年生、18歳。 学校の昼休み、友人と通ったラーメン屋。その裏には、いちご畑がありました。 受験を控えた重苦しい毎日。それでも、友人と過ごす時間は、とにかく楽しかった。 高校2年の夏には、つま恋の野外コンサート「HOT JAM ’79」へ。アリス、ツイスト、海援隊……いや、友人A君に言わせると「海綿体」でした。 喫茶店巡り、インベーダーゲーム、麻雀、学校をサボって観に行った映画。 『ウォリアーズ』『レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ』『グローイング・アップ』『劇場版あしたのジョー』。 ニナ・ハーゲン・バンド、プリテンダーズ、そして長谷川法世の漫画『博多っ子純情』。 ジョン・レノンの『ダブル・ファンタジー』、ビートルズの『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』。 あの頃の音楽や映画、漫画には、今でも鮮明によみがえる風景があります。 ある日、いちご畑で出会ったおじいさんが、私たちに言ったひと言。 「おめえらくらいの頃が一番良かったよなぁ」 あれから46年。 今は建築会社の社長の友人との付き合いと、どうしても忘れられない、1980年のある一日。 今回は、そんな18歳の記憶をたどるお話です。 Nothing is real. #看板の無い古着屋 #昭和の青春 #1980年 #ジョンレノン #ビートルズ #ストロベリーフィールズフォーエバー #高校時代の思い出 --- stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。 https://stand.fm/channels/6a9be4b90bbc2a81f57cac46

    #11 1980年、いちご畑の男子高校生
  5. Oct 11

    #9 1976年、14歳の部屋

    1976年、中学2年。 和室だった自分の部屋が嫌で、襖にはポスター、天井にも映画のポスター、畳の上にはカーペット。 ルノワールの「イレーヌ嬢」、KISS、風、テイタム・オニール、アグネス・ラム。 本棚には佐藤さとる『だれも知らない小さな国』、村上勉さんの挿し絵、太宰治、芥川龍之介、ヘッセ、ツルゲーネフ、アンドレ・ジッド、サン=テグジュペリ、ジュール・ヴェルヌ。 漫画はスポ根漫画、手塚治虫、水木しげる、つのだじろう、楳図かずお。少し後には鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』。 机の横にはギター。 ポール・マッカートニーの「Junk」を、弾けもしないのに何度も練習。 家電屋の息子だったので、中古のアンプ、スピーカー、レコードプレイヤー、カセットデッキを寄せ集めたステレオ。兄の自作真空管アンプまでありました。 レコードをカセットに録音するときは、針を落とす音が入らないように六角鉛筆でテープを巻く。 夜は笑福亭鶴光、あのねのね、タモリのオールナイトニッポン。 キャンディーズ、ピンク・レディーもいた時代。 ルノワールとKISSとピョン吉が、同じ部屋にいる。 今思い返すと、統一感なんてまるでない。 でも14歳の自分が好きだったものは、だいたいあの部屋の中にあった気がします。 今回は、そんな1976年、14歳の部屋の話です。 登場する人・作品 ルノワール「イレーヌ嬢」/テイタム・オニール/ライアン・オニール/『ペーパー・ムーン』/KISS/レッドツェッペリン/ディープパープル/風/ポール・マッカートニー「Junk」/佐藤さとる『だれも知らない小さな国』/挿し絵イラストレーター村上勉/太宰治/芥川龍之介/宮沢賢治/ヘルマン・ヘッセ/ツルゲーネフ/アンドレ・ジッド/サン=テグジュペリ/ジュール・ヴェルヌ/『プレイボール』『キャプテン』手塚治虫『バンパイヤ』『どろろ』/水木しげる/つのだじろう/楳図かずお/鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』/『ど根性ガエル』/笑福亭鶴光/あのねのね/タモリ/キャンディーズ/ピンク・レディー #看板の無い古着屋 #1976年 #昭和 #中学生 #オールナイトニッポン #KISS #ポールマッカートニー #コロボックル #古着屋店主 --- stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。 https://stand.fm/channels/6a9be4b90bbc2a81f57cac46

    #9 1976年、14歳の部屋

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