アリアドネの糸 ~サバイバーによる心理学研究~

アリアドネの糸

モラハラ・虐待からのサバイバー教育を届ける番組です。 今まさに渦中にいる方、抜け出したばかりの方に向けて話しています。 家庭の中で起きていることは、外から見えにくいものです。見えにくいからこそ、見過ごされてしまう。その一つひとつに名前をつけて、明らかにしていくことを目指しています。言葉や枠組みを整理する回、私自身の経験を話す回、日常に潜むパターンを扱う回、そんな形で配信していきます。 「アリアドネの糸」とは、迷宮に入ったテセウスが脱出できるよう、アリアドネが手渡した一本の糸のことです。私は精神科医でも、公認心理師でもありません。自分の経験と独学で学んだ知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。今、身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 あなたは決して一人ではありません。 ※ note記事の執筆・文献収集にはAIを活用しています

Episodes

  1. 2d ago

    モラハラ、第4段階。「引き戻し」

    連絡が、突然、戻ってくる。「もう一度だけ」「水に流して」「許してやるよ」——一度、値踏みされ、値引きされたはずのあなたに、なぜ、また手が伸びてくるのか。 Stage 4: Hoovering(引き戻し)を、Dosing(投薬)、Wishful Thinking(願望的思考)、Fawn(迎合)反応、そして実際の体験から解剖します。 【注意書き:Disclaimer】 私は精神科医・公認心理師などの有資格の専門家ではありません。自身の経験と独学で学んだ心理学の知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。現在身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 番組で取り上げてほしいテーマ・トピックがあれば、コメント欄で教えてください。 【参考文献・出典】 Dosing(投薬):Tim Fletcher(カウンセラー、複雑性トラウマ研究者。心理職の国家資格を持つ専門家ではありません)Motivated Reasoning(動機づけられた推論):Ziva Kunda(心理学者)「The Case for Motivated Reasoning」(1990年、Psychological Bulletin誌)不安型愛着とHooveringへの脆弱性:Cleveland Clinic(Dr. Albers)Fight/Flight/Freeze/Fawn/Flop(4F/5F):トラウマケアの臨床現場で広く使われる枠組み。Fawnの提唱はPete Walker(MA, MFT。米国カリフォルニア州の免許を持つ心理療法士)Appeasement(なだめの行動):VCA Animal Hospitals、Humane Society of Missouri(動物行動学の知見)Flop(虚脱)の実例:Dittrich et al.(2023年、Royal Society Open Science誌)ヨーロッパアカガエルの研究Biderman's Chart of Coercion(強制の図式):Albert Biderman(1957年)。Ann Jones、Susan Schechter、Evan StarkによるDV分野への転用被害者が離れるまで平均7回:The National Domestic Violence Hotline離脱直後が最も危険な時期:Center for Relationship Abuse AwarenessGad Saad発言:The Diary of a CEO(Steven Bartlett)出演回カウンセリングと加害者心理:柴田弁護士(弁護士法人テミス法律事務所代表)YouTube動画『【残酷な真実】DVモラハラ加害者「カウンセリングに通うから離婚しないで」を信じていいのか?』

    モラハラ、第4段階。「引き戻し」
  2. Oct 29

    モラハラ、第3段階。「廃棄」

    同居も、婚姻も、外から見れば何も変わっていない。それでも、その人の心の中では、もう終わっている――そんなことが、なぜ起きるのか。 今回は、モラハラ・虐待サイクルの第三段階、Discard(廃棄)を扱います。「別れる」という言葉ではなく、静かに投資が引き上げられていくこの段階を、なぜ被害者は何十年も気づけないのか(トラウマボンド)、なぜ加害者は苦もなく続けられるのか(コストの不在)、という2つの角度から掘り下げます。「じゃあもう別れるしかないね」という言葉の裏にある力学、Temporary DiscardとPermanent Discardの違いについても、実体験を交えてお話しします。 【注意書き:Disclaimer】 私は精神科医・公認心理師などの有資格の専門家ではありません。自身の経験と独学で学んだ心理学の知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。現在身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 番組で取り上げてほしいテーマ・トピックがあれば、コメント欄で教えてください。 【参考文献・出典】 Discardの4段階サイクル整理:Ameen et al.(2025年、Indian Journal of Psychological Medicine誌)トラウマボンド:Dutton, D. G., & Painter, S.(1981年提唱、1993年実証研究)間欠強化(変動比率強化スケジュール):Ferster, C. B., & Skinner, B. F.(1957年)恋愛と依存症の神経科学:Fisher, H., Aron, A., & Brown, L. L.(2005年)拒絶する代理母実験:Harry Harlow(1958年の基礎実験に続く発展的研究)Betrayal Blindness(裏切りへの盲目):Jennifer Freydコントロール動機・仮面維持のコスト:Dr. Karen Mitchell interview(Mark Vicenteチャンネル)Permanent Discardと次の供給源の関係:複数の海外心理教育コンテンツによる整理

    モラハラ、第3段階。「廃棄」
  3. Oct 22

    モラハラ、第2段階。「脱価値化」

    「そんなつもりじゃない」と言っても、なぜか通じない。それどころか、なぜかこちらが責められている。それは思い込みではなく、手口かもしれません。 今回は、モラハラ・ナルシシスティックアビューズが進む4段階の2番目、Stage 2: Devaluation(脱価値化)を掘り下げます。 【この回で扱う内容】・Devaluationの正体:理想化されていた関係が、ある日を境に一変する仕組み=Splitting(分裂)・Splittingの起源:Melanie Kleinの発達理論と、Otto Kernbergの「境界性パーソナリティ構造」――NPDとBPDが根底で共有する心理構造・なぜ自分を責めてしまうのか:混乱の中から自己非難が生まれる心理・この段階で繰り返し使われる3つの武器:Gaslighting(ガスライティング)、Isolation(孤立化)、DARVO・Gaslightingの語源:1938年の舞台劇、1944年の映画『ガス燈』、そして2022年に一般語として急速に広まった経緯・Dr Ramaniの枠組み「Season 2: Confusion and Despair」――この季節は次回のDiscardまで続きます 【参考文献・出典】・Klein, M. (1946). Notes on Some Schizoid Mechanisms. International Journal of Psychoanalysis, 27, 99–110.・Kernberg, O.F. (1975). Borderline Conditions and Pathological Narcissism. New York: Jason Aronson.・Freyd, J.J. (1997). Violations of Power, Adaptive Blindness, and Betrayal Trauma Theory. Feminism & Psychology, 7(1), 22–32. https://doi.org/10.1177/0959353597071004・Gaslightingの語源:Patrick Hamilton『Gas Light』(1938年、舞台劇)/映画『Gaslight』(1944年、米国・邦題『ガス燈』)・Merriam-Webster「2022年の言葉(Word of the Year)」:gaslighting https://www.merriam-webster.com/wordplay/word-of-the-year-2022・Dr Ramani Durvasula『The Seasons of the Narcissistic Relationship』(YouTube)・Future Faking:特定の人物による命名ではなく、ナルシシズム・虐待関係およびデーティング心理学の文脈で広く使われる一般的な用語。Dr Ramani Durvasulaも複数の動画で取り上げている。・Navarro, R., Larrañaga, E., Yubero, S., & Víllora, B. (2020). Psychological Correlates of Ghosting and Breadcrumbing Experiences: A Preliminary Study among Adults. International Journal of Environmental Research and Public Health, 17(3), 1116. https://doi.org/10.3390/ijerph17031116※単一のYouTubeチャンネル等を単独の権威として扱わず、書籍・研究・複数ソースの一致を優先して構成しています。 ――― 私は精神科医・公認心理師などの有資格の専門家ではありません。自身の経験と独学で学んだ心理学の知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。現在身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 【相談窓口】・DV相談プラス(内閣府):0120-279-889(24時間・通話無料、チャット/SNS相談も可)https://soudanplus.jp/・DV相談ナビ:#8008(はれれば)または 0570-0-55210(最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります)・警察相談専用電話:#9110(緊急でない相談)・命の危険がある場合はすぐに110番へ 番組で取り上げてほしいテーマ・トピックがあれば、コメント欄で教えてください。 次回は Stage 3: Discard(廃棄)。関係が終わったように見えても、実はまだ終わっていない、という話です。

    モラハラ、第2段階。「脱価値化」
  4. Oct 15

    モラハラ、はじめの一歩。「愛の爆撃」

    毎晩の電話、猛烈なアプローチ。それは情熱ではなく戦略かもしれません。モラハラの洗脳4段階の1つ目、Lovebombing(愛の爆撃)を脳科学・心理学の知見から解説。狙われるのは弱さではなく価値と状況の組み合わせ。本物の愛との見分け方も紹介します。 Stage 1: Lovebombing(Idealisation/理想化)を、資質×状況の2軸によるターゲット分析、ハロー効果や前頭前野の機能低下といった脳科学の視点、そして日本特有の文化的背景(「追わせる恋愛」言説)まで、当事者・元当事者の方に向けて掘り下げます。 参考文献・出典:Sandra Brown『Women Who Love Psychopaths』/Bartels, A., & Zeki, S. (2000). "The Neural Basis of Romantic Love." NeuroReport, 11(17), 3829–3834/Dr Ramani Durvasula『The Seasons of the Narcissistic Relationship』/Ellen Fein & Sherrie Schneider『The Rules』(1995年)/Cleveland Clinic、Psychology Today等/進化心理学領域の知見。単一のYouTubeチャンネル等を単独の権威として扱わず、書籍・研究・複数ソースの一致を優先して構成しています。 私は精神科医・公認心理師などの有資格の専門家ではありません。自身の経験と独学で学んだ心理学の知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。現在身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 相談窓口:DV相談プラス(内閣府)0120-279-889(24時間)https://soudanplus.jp/ / DV相談ナビ #8008 または 0570-0-55210 / 警察相談専用電話 #9110 / 命の危険がある場合は110番。 番組で取り上げてほしいテーマ・トピックがあれば、コメント欄で教えてください。 次回は Stage 2: Devaluation(脱価値化)。魔法が切れたあと、何が始まるのか。

    モラハラ、はじめの一歩。「愛の爆撃」
  5. Oct 1

    モラハラと「ナルシスト」とNarcissistはどう違うのか?

    家庭などで問題になる「モラハラ」と「ナルシスト」は同じなのか?日本語の「ただの自惚れ屋」と、英語圏で問題視されるnarcissist(ナルシシスト)――この言葉のズレの正体と、モラハラとの関係を整理します。「彼はナルシストだと思う」と伝えたら、「自分のこと好きなだけじゃない?」と流された。「ううん、モラハラされてるって言ってるの」と言い直して、やっと伝わった。そんな経験はありませんか。日本語の「ナルシスト」と、この番組で扱う「ナルシシスト」は、実は別のものです。 第1回では、この言葉のズレの正体と、そのズレがなぜ危ないのかを整理します。これから、モラハラ・虐待のパターンを言葉にしていく番組「アリアドネの糸」、その最初の一歩です。 【注意書き:Disclaimer】 私は精神科医・公認心理師などの有資格の専門家ではありません。自身の経験と独学で学んだ心理学の知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。 ・診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。 ・現在身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 番組で取り上げてほしいテーマ・トピックがあれば、コメント欄で教えてください。

    モラハラと「ナルシスト」とNarcissistはどう違うのか?

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モラハラ・虐待からのサバイバー教育を届ける番組です。 今まさに渦中にいる方、抜け出したばかりの方に向けて話しています。 家庭の中で起きていることは、外から見えにくいものです。見えにくいからこそ、見過ごされてしまう。その一つひとつに名前をつけて、明らかにしていくことを目指しています。言葉や枠組みを整理する回、私自身の経験を話す回、日常に潜むパターンを扱う回、そんな形で配信していきます。 「アリアドネの糸」とは、迷宮に入ったテセウスが脱出できるよう、アリアドネが手渡した一本の糸のことです。私は精神科医でも、公認心理師でもありません。自分の経験と独学で学んだ知識をもとに、一人のサバイバーとして発信しています。診断・治療・カウンセリングの提供はしておらず、個別の状況については専門医・専門機関にご相談ください。今、身の危険を感じている場合は、最寄りの相談窓口・警察に直接ご連絡ください。 あなたは決して一人ではありません。 ※ note記事の執筆・文献収集にはAIを活用しています