予報犯ラジオ|Future Crime Files - Presented by 未来予報研究会

エピソード4|記憶の溶解──消えた夫

私たちは「記憶は確かなもの」だと思い込んでいる。でも本当に?
今、現実世界でも、思い出はカメラロールで編集・加工され、SNSが「公式の過去」をつくり、ウェアラブルが「その時のあなた」をデータ化していっています。
記録や記憶はすでに、あなたの外側に溜まっていき、改変や解釈が加えられています。本エピソードでは、夫婦の記憶共有デバイス〈MemorySync〉を題材にしながら、 「過去の確実性はどう担保できるのか」「思い出を整える社会は、人をどこまで守り、どこから壊すのか」「忘れる自由」と「思い出される権利」は両立するのかなど、制度・心理・テクノロジーの三方向から深く掘り下げていきます。

記憶の改ざんは癒しなのか、それとも加害なのか?そして、過去が揺らぐ社会で、いちばん脆いのは誰の記憶なのか?

予報犯ラジオは、明日のリテラシーを考えるための、知的サスペンス思考実験ラジオです。