【Episodio55】今回はドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』について、徒然なるままに語らいます。
※※ 全体的にネタバレ(と呼べるか微妙なところですが)を含みますのでご注意ください ※※
どうして小学校で哲学なのか?/ぐにょぐにょ動いていても怒られない子供たち/学校と親の教えが違うときどうすればいいかを教える学校/自分が尽力する対象を絞ることは活動の継続のためには不可欠
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『ぼくたちの哲学教室』(2021年製作、アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス)
【ざっくり内容&映画のみどころ】
舞台は北アイルランド・ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。
子供たちの親や祖父母の世代にとって、この街で繰り広げられた3000人以上の死者を出すことになったカトリックとプロテスタントの争いは決して遠い記憶ではない。現在も学校に爆弾が仕掛けられるなど、対立は終わっていない。
自身もかつて解決方法として暴力を使ってきたことを後悔しているこの小学校の校長は、暴力の連鎖を終わらせるためにはどうすればいいかを考え、 哲学の授業に力を入れることを思いつく。なぜケンカになってしまったのか、なぜ最近眠れないのか、自分は嫌だが父親は「殴ってくる子がいたら殴り返せ」と言ってくる場合どうしたらいいか…等々、先生たちは子供たちが壁にぶつかったとき、その理由や背景について疑問を持ちとことん考えるように導く。
学校や親の望む「良い子」になるために、大人が望む答えを言うようになってしまう子供は世界中少なくないだろう。先生や親とは違う意見であっても堂々と考え話す子供たちの様子を観ることは、自分の心と向き合って生きるヒントになるはず。
出演はケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子供たち。
監督はナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ。
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公式サイト https://youngplato.jp/
※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。
https://queso-samba.hatenablog.com/
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Information
- Show
- FrequencyUpdated Semiweekly
- PublishedSeptember 19, 2025 at 12:00 PM UTC
- Length21 min
- Season1
- Episode55
- RatingClean