"プリンスパイレーツ: 色を取り戻す雲の冒険"

From Season 2: サイエンスフィクション物語

むかしむかし、平和なメドウには、とびきり素敵な友達がいました。それは、勇敢なプリンスパイレーツベアと、ふわふわのジェリーオクトパス、ウォブルです。プリンスパイレーツベア（ホットピンク！）は、金の王冠と海賊の眼帯をつけた、勇敢で優しいクマさんです。彼は、37個もの王冠をコレクションしていて、ウサギさんたちと話したり、ハニーティーを飲むのが大好き。それに、一度はフワフワの海を渡って、迷子のテディベアたちを助けたこともあるんです！ 一方、ウォブル（ドジャ―ブルー！）は、いつでも笑顔で踊る、とってもふわふわのジェリーオクトパスです。ウォブルは、自分の気持ちによって味が変わるんです。落ち込んでいるときは苦い味がして、嬉しいときは甘い味がするんですよ。ウォブルは、自分の体が10倍にも伸びたり、それぞれの足で違うリズムで踊ったりできるんです。それに、インクで水の中にキラキラのディスコライトを出すこともできます。 ある日、平和なメドウに、ちょっとした問題が起きました。メドウの色が、だんだん薄くなってきたんです。キラキラと輝いていたお花たちは、色を失ってしまい、川もあまりキラキラしなくなりました。木々も、なんだかどんよりとグレー色に変わってしまったんです。プリンスパイレーツベアとウォブルは、どうにかしないと、と思いました。 「何かあったんだな！」プリンスパイレーツベアは言いました。「歴史を勉強するのが大好きなアディティが描いてくれた地図を頼りに、原因を探ってみよう！」 アディティは、とても絵を描くのが上手で、メドウの昔の道を描いた地図をプリンスパイレーツベアにプレゼントしてくれたんです。二人は、その地図を頼りに、メドウの奥深く、誰も行ったことのない場所へと向かいました。 地図をたどりながら、二人は不思議な場所にたどり着きました。そこには、まるで古くなった物語のように、忘れ去られた場所が広がっていました。そして、ついに問題の原因を見つけることができました！ その原因とは、なんと、ものすごく不機嫌そうなクラウドモンスターだったのです！ クラウドモンスターは、メドウの美しい色が原因で、自分に誰も気づいてくれないと感じて、寂しさを感じていたのです。「みんな、メドウの美しさに見とれて、僕のことなんか見てくれないんだ！」 プリンスパイレーツベアは、優しくクラウドモンスターに話しかけました。「どうしたんだい？ なにか困っていることでも？」 しかし、クラウドモンスターは、ぶつぶつ文句を言うだけでした。ウォブルは、「僕たちが楽しいダンスをして、クラウドモンスターを笑顔にしよう！」と提案しましたが、クラウドモンスターは、全く聞く耳を持ちません。ウォブルはがっかりして、味がすっぱくなってしまいました。 そこで、プリンスパイレーツベアは、このメドウに住むとても古い木に、話を聞いてみることにしました。その木は、メドウの歴史をずっと見てきたのです。 「昔、クラウドモンスターは、こんなに不機嫌ではなかったんだよ」木は言いました。「彼は、物語を聞くのが大好きだったんだ」 そこで、プリンスパイレーツベアとウォブルは、古い巻物を取り出し、歴史について読み始めました。騎士の物語や、冒険の物語を読んで聞かせると、クラウドモンスターの心も少しは変わるだろうと思ったのです。 「昔々、勇敢な騎士がいて…」プリンスパイレーツベアは読み始めました。「その騎士は、悪者をやっつけるために…」 物語が始まったとき、クラウドモンスターの顔には少し変化が見られましたが、物語の途中で、突然、クラウドモンスターは消えてしまいました。 メドウはどんどん暗くなっていきます。プリンスパイレーツベアは、クラウドモンスターが消えたのではなく、隠れていることに気づきました。 プリンスパイレーツベアは、クラウドモンスターが歴史好きだったことを思い出し、大きな石の上に、クラウドモンスターの好きな色であるホットピンクで、絵を描き始めました。その絵は、クラウドモンスターがもっとみんなに知ってもらえるように、という願いを込めて描かれました。 ウォブルは、友達が絵を描いているのを見て、いちごの味に変わり、プリンスパイレーツベアを応援しました。ウォブルは踊り始め、きれいな光のショーを作り、クラウドモンスターに楽しいことを思い出してもらおうとしました。 クラウドモンスターは、この光景を見て、感動しましたが、まだ解決には至っていません。そこで、プリンスパイレーツベアとウォブルは、クラウドモンスターに話しかけました。「クラウドモンスター、仲間に入らないかい？ 一緒にゲームをしたり、楽しく遊ぼうよ。僕たちは、君のことを知りたいんだ」 クラウドモンスターは、少し考えてから、うなずきました。そして、メドウの色は、少しずつ戻り始めました。雲の影も、少しずつ明るくなっていきました。 最後に、みんなでダンスをしたり、ゲームをしたりして、お祝いをしました。プリンスパイレーツベアとウォブルは、仲間と理解し合うことの大切さを学びました。そして、平和なメドウは、これからもずっと、みんなの笑顔で輝き続けるでしょう。