福島中央テレビ

人や犬も被害に…熊対策に追われる 喜多方市山都地区 福島

「人や犬も被害に。熊対策に追われる 喜多方市山都地区 福島」 熊の目撃件数が過去最多となっている福島県内ですが、人を襲って被害に遭うケースも増えています。 9月に入ってから人が襲われる被害が3件起きている喜多方市では、電気柵や熊を捕獲する罠の設置など熊を寄せ付けないための対策に追われています。 *広報車の音「(喜多方市)山都町内でクマによる人身事故などが発生しております。」 9月に入ってから、人や飼い犬が熊に襲われる被害が3件起きた喜多方市の山都地区。 市は29日も広報車を出して、外出や農作業をする際には熊に注意するよう呼びかけました。 *熊を目撃した小林美枝子さん「親熊はこのへんにいたんですよ。」 先週、庭にある柿の木で親熊と子熊3頭を目撃した小林美枝子さん。 すぐに夫の文雄さんを呼び、爆竹を鳴らしてクマを追い払いました。 *美枝子さん「表に出たら柿の木の下におっきな熊、1メートルくらいある熊がいて。ワッとなって。」 今年は、熊の一番の餌であるブナの実=ドングリが不作で、家の庭先にあるカキやクリ、クルミなどの果樹を求めて、人里に来るケースが増えています。 このため市は、食べない果樹は熊を寄せ付けないために、早めの収獲や伐採を勧めています。 あわせて熊が出た家などを中心に、再び寄せ付けないよう電気柵を設置しました。 *文雄さん「これ(電気柵を)つけてから、安心はしているのですけれども。これで大丈夫だなと。」 人里の果樹が迎える実りの秋。。 喜多方市では引き続き、電気柵や熊を捕獲する罠を設置して、人が襲われないよう対策を続けています。