初期投資1億円から開業できる時代へ!地方を盛り上げる「小さなウイスキー蒸溜所」のつくり方。 近年、日本全国でウイスキー蒸留所が急増している。2023年末時点で100箇所を突破し、この10年で10倍以上に増加した。気づけば日本国内の蒸溜所は100ヶ所を超え、異業種からの参入も相次いでいる。しかし、立ち上げには数億円規模の莫大な初期投資が必要とされ、これまで資本力のある大手企業が中心だった。 ここで注目されるのが、経営コンサルタントからクラフトビール業界に転身したこと、村井庸介氏だ。村井氏はアウグスビール株式会社 取締役 COOであり、初期投資1億円からでも実現可能な小規模蒸留所の立ち上げモデルを提唱している。 なぜ、今、ウイスキー事業がアツいのか? 今、ウイスキー事業がアツい理由は、3つある。 1. 需要の強さ ジャパニーズウイスキーは世界の5大ウイスキーの中でも人気ブランド。輸出需要も高く、蒸留のため持ち帰りもしやすいことから、インバウンド需要にも直結する。 2. クラフト化の波 クラフトビールのように、ウイスキーにも「小規模・個性派」の流れが広がり始めている。 3. 制度の追い風 中小企業新事業進出補助金やローカル10,000プロジェクトなどの補助金・助成金制度を活用することで、投資額の負担を大きく減らせる。 1億円で蒸留所が作れる時代へ 通常、ウイスキー製造には年間6,000リットルの最低製造数量要件を満たす必要がある。しかし、蒸留して残るお酒は10%のため、60,000リットル以上の原液(もろみ)を製造できる巨大な設備が必要とされ、それが高コストの原因となっていた。 しかし、アウグスビールの村井氏らが提案するモデルは、クラフトビールとウイスキーの「二刀流」経営にある。ビールとウイスキーの製造工程はほぼ同じであり、ビール製造の仕込みタンクが発酵期間中(約3週間)空いている期間をウイスキーの製造に活用することで、500リットル程度の小型タンクでも高速回転させてウイスキーを製造できるのだ。
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- FrequencyUpdated Daily
- PublishedNovember 11, 2025 at 2:30 AM UTC
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