福島中央テレビ

「厩舎は燃えやすいものがいっぱい」火事による犠牲を1頭でも減らすため“馬の避難訓練”実施 福島・いわき

「「厩舎は燃えやすいものがいっぱい」火事による犠牲を1頭でも減らすため「馬の避難訓練」実施 福島・いわき」 いわき市のある施設で消防訓練が行われました。ただこの訓練、参加したのは人だけではありませんでした。 なんと、避難を始めたのは、競走馬こちらは、故障した競走馬が休養するJRAの施設「競走馬リハビリテーションセンター」。消防訓練で競走馬を避難させるのは今回が初めてだそう。  競走馬リハビリテーションセンター 東樹宏太所長 「牧場だったり厩舎が火災になったというニュースを目にすることがあったので、厩舎は燃えやすいものがいっぱいですので、馬を避難させる訓練をやっておきたいなと思ったのがきっかけです」 訓練は競走馬たちが普段すごす厩舎のコンセントから火が出た設定で始まりました競走馬にはスタッフが寄り添い避難をさせますが、よく見ると耳を立ててクルクルと動かしています。  競走馬リハビリテーションセンター 東樹宏太所長 「すごく臆病なので慣れていないことに対する恐れはすごく強い動物です」 そんな繊細な生き物のため、細心の注意を払いながら避難させる必要があるそうです。この日の訓練では参加した5頭と1頭のポニー全て、別の建物まで無事に避難させることができました。 施設では万一の際、競走馬の命を守ることができるよう、訓練などを通して日頃から備えていくということです。  競走馬リハビリテーションセンター 東樹宏太所長 「きょうは一厩舎だけやりましたけれども(馬が)出ない場合はどうするかとか、担当していない馬をやる訓練だとかそういったこともやっていけたらなと思っています」