福島中央テレビ

大分で大規模な火災 過去には福島県内でも なぜ火は広がる? どう身を守れば良いのか取材

「大分で大規模な火災 過去には福島県内でも なぜ火は広がる? どう身を守れば良いのか取材」 これから空気が乾燥し、火事が起きやすい季節になります。大分県大分市では建物170棟が燃え、1人が亡くなる大規模な火災が発生しました。県内でも、火が広範囲に燃え広がる火事がたびたび起きています。なぜ、火は広がるのか、どう身を守れば良いのか取材しました。 11月18日、大分県大分市で起きた大規模な火災。燃え盛るの炎が住宅密集地を飲みこみ、これまでに1人が死亡、住宅など170棟が燃えました。 この大規模火災。福島に住む私たちにとって他人事ではありません。2024年5月には、JRいわき駅前で13の建物を焼く火災が起きています。大規模な火災は、何がきっかけで起きてしまうのでしょうか。 郡山地方広域消防組合 渡邉 裕さん「大規模になった要因の1つとして、強風というのは大きいと思います」 大規模火災になる原因として考えられる1つが「風」です。火元から出た「火の粉」が風に乗れば、予想ができないところにまで燃え移り、延焼するリスクが大きいといいます。 事実、大分の火災では当時、一帯に強風注意報が出されており、離島にまで「飛び火」したとみられています。 そして、もう一つ考えられるのが。住宅の密集です。特に古い木造の住宅や空き家が多い地域は火の回りが早く、燃え広がりやすいといいます。 郡山地方広域消防組合 渡邉 裕さん「やはりどうしても密集地だと、道が狭かったり、消防車が進入しにくくて凄く早いスピードで延焼してしまうので、なかなか難しい部分はあると思う」 こちらは、2021年に福島市で発生した大規模な火災の映像。建物9棟が焼けたこの場所は、まさに住宅が密集している地域でした。 さらに、消防車が入れないような道幅が狭い地域も初期消火が遅れてしまい、延焼しやすくなります。こうした地域に住む人は、自治体や地域単位で初期消火の訓練を行い、「自衛の手段」を身に付ける必要があります。 郡山地方広域消防組合 渡邉 裕さん「防災訓練とかをやっている自治体もありますので、そういったところに参加したり、初期消火の方法は難しくはないので、是非そういう場に参加して欲しい」