専門医任せでいい?アルツハイマー病診療、総合診療医のホンネ
「認知症、専門医に紹介した後のフォロー、どこまで関わればいいんだろう?」「新しい薬の情報をどうやってキャッチアップすれば…」そんな日常診療の悩みに、この論文がヒントをくれるかもしれません。専門医への紹介の遅れや連携の難しさ、そして何より家庭医ならではの「ホリスティックなケア」の重要性など、共感できるポイントがたくさん見つかるはずです。
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この研究は、英国の総合診療医(GP)を対象に、中等度から重度のアルツハイマー病(AD)患者に対する現在のケアパスについての経験と考えを質的インタビューを通じて調査したものです。
GPは、AD患者のケアに関する知識、スキル、自信にギャップを感じており、特に疾患の進行段階を評価し、メマンチンなどの追加治療を開始することに不安を抱えています。
また多くのGPは、患者や家族との継続的な関係性の中でホリスティックなケアを提供することが自らの重要な役割だと認識している一方で、専門医への紹介の遅れや連携不足といった現在のケアパスの問題点も指摘しています。新たなケアパスの導入やGPの役割拡大には、追加の研修や資金、リソースの提供が不可欠であると結論付けています。
Carter M, Butterworth JE, Fox C, et al. Evaluating care pathways in Alzheimer’s disease: a qualitative interview study with GPs in England. BMJ Open 2025;15:e105978.
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Informations
- Émission
- FréquenceTous les jours
- Publiée3 octobre 2025 à 08:00 UTC
- Durée7 min
- Saison1
- Épisode22
- ClassificationTous publics