London Tech Talk

Ken and Kaz

ロンドン在住の Ken と Kaz で提供する、海外テック系 Podcast です。最新の技術ネタや海外でのキャリアの築き方から、子育て・教育など、ヨーロッパでの現地生活について喋ります。

  1. -3 J

    【Bookclub 第四弾】 "Database Internals" #11 振り返り

    London Tech Talk 名物 Bookclub 第四弾 "Database Internals" 第十一章の振り返り収録です。"Replication and Consistency" の内容について振り返りました。 まずは分散システムにおけるレプリケーションの必要性と、それに伴う整合性の課題について紹介しました。大学の図書館分館のアナロジーを織り交ぜながら、同じ質問に対して場所によって異なる答えが返ってくる状況を例に、分散システムの整合性問題を説明しました。 続いて、悪名高い CAP 定理について触れました。Consistency(一貫性)、Availability(可用性)、Partition tolerance(分断耐性)の三つのうち最大で二つまでしか同時に満たせないという理論と、その現実的な適用における注意点について説明しました。CP システムと AP システムの具体例も交えて紹介しました。 その後、様々な整合性モデルについて詳しく解説しました。Sequential Consistency では SNS や銀行システムの例を用いて、すべてのノードが同じ順序でイベントを確認する重要性を説明しました。Causal Consistency については、因果関係のあるイベント同士の順序性のみを保証する、より緩い整合性モデルとして紹介しました。Eventual Consistency では、Amazon のショッピングカートの実装例を挙げ、最終的な整合性がどのように実現されるかを具体的に説明しました。 また、チューナブル整合性の概念として R + W > N の式を紹介し、図書館分館での在庫確認のアナロジーを使って、読み込み(R)と書き込み(W)のクォーラムをどのように調整するかについて説明しました。 その他 Bookclub で盛り上がった実践的な議論や、次回の Chapter 12 の予定について触れました。 ご意見・ご感想など、お便りはこちらの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ⁠⁠⁠Google Form⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ で募集しています。

    39 min
  2. 6 SEPT.

    【Bookclub 第四弾】 "Database Internals" #10 振り返り

    London Tech Talk 名物 Bookclub 第四弾 "Database Internals" 第十章の振り返り収録です。"Leader Election" の内容について振り返りました。 まずは "Bully Algorithm" について紹介しました。避難所の比喩を織り交ぜながら、リーダーが故障した時に、ノードが自分のランクをお互いに送り合いながら新しいリーダーを決める過程について紹介しました。 続いて Bully Algorithm の改良版とも言える "Next-In-Line Failover" や "Candidate/Ordinary Optimization" について紹介しました。次にリーダーになりうる候補者リストを事前に決めたり、リーダーに選定されうる候補者セットとそうではない一般セットに分けたり、といった工夫によって、リーダー選定アルゴリズムにおける Thundering Herd 現象を避けようとしている観点について触れました。 その他、ボトムアップでリーダーを選定する "Invitation Algorithm" や、リング状のトポロジーを形成してリーダーを決める "Ring Algorithm" についても説明しました。 その他 Bookclub で盛り上がった観点や、次回の Chapter 11 の予定について触れました。 ご意見・ご感想など、お便りはこちらの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ⁠⁠⁠Google Form⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ で募集しています。

    31 min

Notes et avis

5
sur 5
2 notes

À propos

ロンドン在住の Ken と Kaz で提供する、海外テック系 Podcast です。最新の技術ネタや海外でのキャリアの築き方から、子育て・教育など、ヨーロッパでの現地生活について喋ります。

Vous aimeriez peut‑être aussi