日本みじかい昔話・珍獣の館ポッドキャスティン‪グ‬ 珍獣ららむ～

武甲山に住む僧侶は念仏往生を決意して穴に入る。その際、小坊主に「わしが死んだらこの紐を引いてくれ」と言い聞かせた。小坊主は毎日様子を見に行くが、四日たっても僧侶の念仏が聞こえるので待ちきれなくなって紐を引いてしまう。すると念仏が途絶え……？！

白峰村の大道谷川に五郎淵という深い淵があり、そのほとりで昼寝をしていた樵（きこり）の足に蜘蛛が糸をかけて淵に消えていった。樵はあやしく思い、糸を切り株に結びつけると……

神さまの話を立ち聞きした乞食は名主の息子が七つの十一月に川で溺れて死ぬ運命だと知るが……？！

貧しい旅の僧侶がやってきて一晩泊めて欲しいと言うが、老婆は断ってしまう。しかし、もしかしたらあれこそウワサの弘法大師さまなのではと思い、村外れの木にのぼって、コボサマヨーイ（弘法さまよーい）と叫んでいるうちに蝉になってしまうのだった。

いじわるな姑がお嫁さんの寺通いが気に入らず、鬼の面をかぶって夜道で脅かすが……？

おさん狐は鯛（たい）の目をしゃぶるのが大好きだった。ある日漁師に捕まって、目を吸い出されては売り物にならないと言われて自分の罪に気付く。罪をつぐなうため伏見の稲荷様に知恵をもらった狐は……？！