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正体が本当に分からない謎のマスクマンがデビュー20周年!謎を貫いたまま王座挑戦へ!

 6日、東京みやこ・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『PROGRESS 10』が開催。マスクドミステリーがデビュー20周年記念試合を行った。 マスクドミステリーというレスラーは、紹介するのが非常に難しい。 2005年12月3日にガッツワールドでマスクマンとしてデビューしたことは判明しているが、身長・体重・生年月日などのプロフィール、さらに出身地・正体・過去の経歴も一切不明。数々のタイトルを獲得するインディー界屈指のパワーファイターであること、クラシカルなアメリカンプロレスを感じさせるいぶし銀のベテランであること、母国語は日本語で宇宙との交信が可能ということしか分かっていないミステリーの塊のような存在だ。 やんごとなき血筋の方がお忍びでプロレスラーをやっているため宮内庁にバレないように正体を隠している説、本当に20年前に宇宙からやってきた説、正体を知った人間は全員宇宙に連れ去られていったから存在しない説、闇の組織に命を狙われているから正体を隠している説、副業(プロレスラー)がバレると最悪クビもあり得る堅い仕事に就いているから説など諸説あるが、そのどれもが噂の域を出ない与太話に過ぎない。 この日のセミファイナルでは、ミステリーの20周年記念試合としてマスクドミステリー&定アキラvsKUBITO&後藤恵介のタッグマッチが実施。 試合は、2005年10月22日にすーぱー CREWでデビューしたKUBITOとミステリーの同期対決に始まる。ベテラン同士のじっくりとしたグラウンドの攻防に始まるが、後藤が出てくるとミステリーが定との連携で先に仕掛ける。ロープに振ってダブルのショルダータックルから、2人で宇宙との交信ポーズ。しかし、KUBITO&後藤もダブルのバックエルボーでミステリーを倒して2人で宇宙との交信ポーズを取るという挑発的な祝福。 その後はミステリーが後藤のパワーファイトやKUBITOの老獪なラフファイトに苦しめられる展開が続くが、定がアシストに徹したことでミステリーの活路を開く。 ミステリーはラリアットを狙ってロープに飛んだ後藤をカニバサミでロープに倒すと、定が後頭部へ串刺しランニングニー。さらにミステリーのオクラホマ・スタンピード+定のトラースキックの合体攻撃を見せ、最後はミステリーが必殺のチョークスラムで叩きつけて後藤からすりーかうんとを奪った。