「熊が襲ってきたら。どう身を守る? 街なかでの被害相次ぐ 福島」 熊を寄せ付けない対策が進む一方で、湯川村では27日、歩いていた女性が路上で熊に襲われけがをする被害がありました。 街で熊に襲われたとき、どう身を守ればいいのか取材しました。 湯川村浜崎で27日、近くに住む女性(60代)が、熊に左腕をひっかかれけがをした被害。 女性は職場から歩いて帰っていたところ、突然、路上に熊が現れ襲われたということです。 熊を寄せ付けない対策として、これまで、熊鈴や撃退スプレーを持ち歩くことが進められていましたが、あくまでこれは山に入るときの話。 街なかに突然、熊が現れ人を襲うのが頻発するなか「襲われたらどう身を守れば良いのか」。 熊対策はもはやそんなことを考えなくてはならない段階にきているのかもしれません。 取材したのは熊の生態に詳しい米田一彦さん。山と市街地では熊の性質が異なると話します。 *日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長 「平地に出た熊は走ってくるわけです。これは興奮の極みとなっていますから、その延長線で襲われると打撃が大きい。」 通常、山林に生息する熊は安心できる環境に身を置いているため、人を襲うことはそれほど多くはないそうですが、市街地に現れる熊いわゆる「アーバンベア」は隠れる場所を探しながら速足で移動するため、出合い頭に人を攻撃する恐れが高く 重傷化するケースが多いということです。 そのため、市街地で熊に出くわした場合に大切なのは、とにかく身を隠すこと。 興奮状態の熊の前では、後ずさりをしてゆっくり距離をとっても襲われる可能性が高いためすぐに車や建物に隠れる必要があります。 このとき、熊は目があまりよくないため、電柱や街路樹などの全身が隠れないようなものでも身を隠す効果があるといいます。 それでも周囲に隠れるものがなく熊が襲ってきた場合には、致命傷を防ぐために首と頭を覆いうつ伏せで丸くなる姿勢をとってほしいと話します。 *日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 所長 「事故のピークはこれからですから、熊の目撃情報とかを共有して出くわさないようにする必要があります。」 そのうえで米田さんは、熊鈴や防犯ブザーといった音のなるものも対策としては有効だとして、使い分けて対策をとってほしいとしています。
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- Émission
- FréquenceTous les jours
- Publiée29 septembre 2025 à 09:46 UTC
- Durée3 min
- ClassificationTous publics