【第278回】『有給取得を促すために本当に効果的な制度とは?』 有給取得率を上げる鍵は「相互の信頼感」。 ✅ 事前準備・引き継ぎ ✅ 相談しやすい雰囲気 ✅ 自己開示できる職場文化 制度以上に「信頼」が休みやすさをつくります。 有給休暇は「権利」であり「必要な休息」 年次有給休暇は、正社員・パートタイマー問わず、労働基準法により保障された労働者の権利です。心身のリフレッシュや生産性の向上のために、有給を適切に取得することは、会社にとっても本人にとっても大きな意味を持ちます。働き方が多様化する現代においては、「しっかり休むこと」自体が戦略的とも言えるのです。 5日義務取得で終わらせない会社は何が違う? 2019年から、有給が年間10日以上付与される労働者に対して、年5日の取得が義務化されました。しかしその最低ラインで満足する会社と、積極的に取得を促す会社では大きな違いがあります。違いを生むのは、ルールではなく「休んでも大丈夫」という“文化”や“信頼関係”です。 「信頼」がある職場では有給は自然と取れる 有給を取りやすい職場では、次のような“相互信頼”が育まれています。 従業員から会社への信頼:「準備すれば気兼ねなく休める」 会社から従業員への信頼:「この人なら責任を果たして休むはず」 こうした信頼感があると、有給は“取るかどうか”の問題ではなく、自然に使われるものになります。 有給前の「ちょっとした工夫」が差をつくる 有給を円滑に取るには、以下のような事前準備が有効です。 担当業務の棚卸しとタスク整理 同僚や上司への引き継ぎ共有 申請フローの明確化と事前相談 これらが自然に回っている会社では、心理的なハードルがぐっと下がります。 自己開示できる文化が有給取得を後押しする 「有給取ります」と言い出せない職場は、自己開示が難しい環境とも言えます。 逆に、普段から「趣味の話」や「将来の希望」を共有し合える職場は、休みの相談もしやすくなります。雑談や日常のやりとりの積み重ねが、有給取得への“扉”を開いているのです。 真の“制度”とは「この人なら安心して休める」信頼 結局のところ、最も効果的な“制度”とは、従業員が「休んでもいいと思われている」と実感できる空気づくりです。有給制度そのものより、「この人はしっかり準備して休む人だ」と思われていることが、自然な取得を促進する最大の仕組みなのではないでしょうか。 ~お知らせ~ この番組は、社会保険労務士の田村が、働き方改革や労使関係の改善に役立つ情報を提供する番組です。また、外国人労働者や海外駐在員の労務管理に携わる企業の方にとって、現場で役立つ実務的なアドバイスもお届けしております。 本番組は、社会保険労務士事務所Sun&Career代表の田村が毎週1回配信しているサンキャリアニュースの音声版チャンネルです。 本番組のパーソナリティーは社会保険労務士事務所Sun&Career代表である田村のAI音声を使って配信しております。 この音声にはAIによる自動翻訳が使用されています。可能な限り正確な日本語訳を提供するよう努めておりますが、AIの特性上、一部の表現やニュアンスが正確に反映されない場合がございます。 本音声のブログ版はこちらからご覧ください。 また、AI音声ではなく、リアルな田村が配信しているポッドキャストはこちらをお聞きください。 企業と従業員の働き方を考える 『社労士ラジオ サニーデーフライデー』 https://stand.fm/channels/6254c0fdbe02ac071a666ab5 パーソナリティー:田村陽太 東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。 サンキャリアのHP https://www.srcc-suncareer.com/ 本音声番組のブログ版(全投稿)はこちらです。 https://www.srcc-suncareer.com/blog 本番組は毎週金曜日に定期更新! 番組へのメッセージはレターやnoteまで! Xはこちら(@suncareer_news)
Información
- Programa
- FrecuenciaCada semana
- Publicado25 de septiembre de 2025, 10:00 p.m. UTC
- Duración4 min
- ClasificaciónApto